ジラーチ
分類:ねがいごとポケモン
英名:Jirachi 学名:Stera princeps
体長:0.3m 体重:1.1kg
幻のポケモンに該当される希少な携帯獣。
黄金色に輝く星の形をした頭部を持ち、東洋で言う短冊のような器官がぶら下がっている。
背中からは羽衣を思わせるような器官が生えており、そこからサイコエネルギーを発して空中を浮遊することが出来る。
この器官は睡眠の際には自らの体を覆うことで睡眠を促進させるために使われる。
学名の由来はサン・テグジュペリの「星の王子様」から取られており、氏の作品の登場人物のモデルとされている。
最近までその生態が確認されていなかったためUMP(未確認携帯獣)に認定されていたが、十数年前にかつてホウエン地方で過激な活動を起こしていた組織「マグマ団」の
元科学者バトラー氏が残した資料にてその詳しい生態が判明、実在するポケモンとして認知されるようになる。
資料によれば千年間のうち7日間しか目覚めない極めて希少なポケモンであり、「眠り繭」という固く美しい結晶体に覆われ、
眠りについている場所の地脈・水脈と一体化した状態で眠り続けているが、千年彗星の光と清らかな歌声でその姿を現すという。
近年の調査でホウエン地方のファウンス高地を始めとした手付かずの自然が残る場所で上述の結晶体が発見されている為、あながち間違いではなさそうだ。
そして「ねがいごとポケモン」と言われている通り、起きている時に出会った者のどんな願いも叶えてくれると伝えられている。
(ただしバトラー氏のパートナーであるダイアン女史によれば「心が清らかな人間のみ自らのパートナーとして選ぶ」との事)
極東アジアでは「七夕」と呼ばれるこのポケモン由来の儀式が毎年7月7日に行われている。
また、腹部には「真実の目」と呼ばれる第三の目があり、千年の眠りで蓄えた恐ろしいまでのパワーを発動する時に開くという。
噂によればこの強力なパワーを用いた攻撃は「破滅の願い」と呼ばれるほどの高い威力を持った物らしい。
しかしこの目を開く事はジラーチ自体にも相当の負担がかかるため、目が開いている時を見たものは殆どいないと言われている。
古くからジラーチに願いを叶えて貰ったという伝承が世界各地に遺されており、各地の昔話でもその存在が確認されている。
(なおこの手の話のお約束として欲張りな人間が登場するが、その末路は総じて残酷である)
バトラー氏もかつてジラーチの力を悪用しようとした過去があり、そのせいで危うくホウエン地方が滅びそうになったことがあったらしい。
現在はポケモンリーグの監視の元、罪を償う為にファウンス高地の環境及びポケモンの生態調査を行っている。
最終更新:2019年10月13日 22:55