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「てめぇ・・りりあたんに手ェ出しやがってェェェェ!!!」
怒りを水素に向けた小銭は水素の元へ走り、手に持っていたペットボトルで彼を殴ろうとした。

ペットボトルは時として武器になる。
水分が入ってる状態で素早く振ると中の水分が一瞬冷やされ、硬い武器になる。
実際ペットボトルで頭蓋骨が割れた事件も起きている程だ。

小銭はそれを知った上で水素の頭を思いっきり殴った。

いきなり殴られ、手すりからバランスを崩した水素は再び海に落ちる。

今度は、海から這い上がることは無かった。


「やってしまったな。まぁこの子を助け出すためだから別に問題は無いと思うがな。」
サンテは後ろから他人事のような感じで小銭に話す。

「まぁ、奴は選ばれるような人間ではない。滅亡前にここで死んだほうが幸せなのではないかな。」

「それ、どういう意味だよ・・?」
「さっきも言ったではないか。私は人類存続機関の議長だと。いずれノアになる人間なのだよ」

「?」
「知らないのか?ノアの箱舟を。私がこれからしようとするのはノアと全く同じ事だ。選ばれた人間のみがハルモニアという惑星に移住し、そこで生きてもらう。選ばれなかった人間は・・・そういう事だ。」

「それじゃ、私は失礼させてもらうよ。君はその子を無事に送るまでは傍に居てやってくれ。では。」

そう言うと、サンテは闇に姿を消した。
彼の言ってる事が分かりそうで分からなかった小銭はとりあえずそれ以上考える事を止め、りりあの元へ向かった。

「ありがとう・・小銭くん・・」
目隠しをしていた布をほどき、手足を自由にさせてくれた小銭に対し、りりあは涙声で言った。


「どうせなら・・世界の滅亡まで一緒に居たかったな。」
「どういう事?ウチも小銭くんも選ばれる人間ではないなんて事は絶対じゃ無いかもしれないよ?」

「そうかもしれないけど・・いや、俺は多分駄目だ。それに、お前と俺じゃ住んでる地域が違う。これがお前と会える最後かもしれない。」
悲しい顔をりりあに向ける。
「小銭・・・くん。」

りりあは小銭に身を預け、小銭は強く抱きしめた。
そして、これから2人は何処にいったのかは定かでない。

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最終更新:2014年03月13日 18:24