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……目的が同じ者が、偶然にも揃ってしまった時。
ライオンを目前にして、隠れるガゼル二頭。
この場合、どちらかのガゼルが欲を出し
ライオンに相手の存在を密告するのは出来る限り避けた方が良い。
お腹を空かせたライオンが、一頭だけで許してくれるとは限らない。
何より、敵対してしまえば騒ぎを起こす。結果的に両者共存在が知られる、最悪手となってしまうのだ。
……ここで、当然の如く両者の考えが一致する。二人は息を潜め、先生と森先輩が帰るのを待つ選択をした。
先生「」ガミガミガミガミ
先生「全く…少しは反省したか?」
森先輩「……うす」
先生「それじゃあ、校長室に謝りに行く。俺も一緒についていこう」
…………和解の時間は、終わりだ。
そもそもガゼル二頭の目的は、ライオンより遠くにある肉。
弊害であるライオンさえ過ぎ去ってしまえば、後は同等の者同士の戦いとなる。
そして、先輩のリコーダーという品はこの場合一つしか存在しない
……相容れる訳が、なかった。
先生と森先輩が階段を降りる音がした瞬間、二人は音速をも凌駕するスピードで立ち上がる。人間にとってスタートダッシュは大切なものだ。
何でもありの競争の場合、一番有効な手は何か。
力の差がない者同士とはいえ、相手を潰してしまえば勝利が確定する。
唸る二人の拳。ベキッという鈍い音が拳の間で響く。
体育館から、どちらかのレクイエムとなる演奏が聞こえてくる。
現在16:50 両軍衝突セリ
残り時間 あと10分
最終更新:2014年04月07日 18:14