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「さて、高校に着いた訳ですが、まさかすでにアメリカ軍が来てるとはね」
平行がグラウンドにあるアメリカ国旗が描かれたヘリコプターを見ながら呟く。
「つまりこいつの出番だと。つか重いからさっさと撃っちゃいたい」
水素が楽器のケースを肩から下ろして指差す。
「オーバーキルだけどな。軍との接触は避けられないだろ」
そういいながら平行が首を縦に振ると、水素はチャックを開けてロケットランチャーを取り出した。そして安全装置を外すと、平行に逃げ道確保のためにここにいろと命令してからバッグを受け取り、学校内に走っていった。



「佐藤を呼べばいいんですね」
3年2組の担任が静かな声で兵に確認する。
「ああ」
先頭に立っていた兵が首を縦に振り、ちょくえの顔を少し凝視した。

凝視し終えると、彼は小声で兵2人を職員室に戻るよう指示し、もう2人も先に1階に向かわせた。
「佐藤、兵隊さんが呼んでるぞ」
担当に呼ばれて大儀そうに立ち上がったちょくえを見ながら先頭の兵が担任に声をかける。
「中に入っていいですかね」
「ええ」
「すみませんね。我々が連れて行きます。どうせすぐ自由になるはずですからあまり気にせずに」
そう言って彼はちょくえの後ろからちょくえの肩を持って廊下に出た。なんか親子みたいに見える。
「では」
先頭の兵ともう1人の兵が軽く頭を下げる。
その瞬間、ちょくえはもう1人の方の腰にかかってあるハンドガンを奪うと、その兵の頭めがけて引き金を引いた。

兵が床に倒れる鈍い音が響くと共に周り空気が凍りつく。

しかしちょくえはその空気を無視するかのようにバックステップから先頭の兵の驚きに満ちた顔も撃ち抜く。そしてちょくえは教室からの悲鳴を背に、階段を駆け降りて走り去った。

が、階段の踊場でちょくえと水素が鉢合わせした。
「え?水素?つかなんだよそれ。あー、丁度良い。アメリカ軍にそいつをぶち込んでくれ」
ロケットランチャーを指差しながら早口で一方的に喋ったちょくえは、水素の返事を待たずに今度こそ走り去った。
「あ、あぁ、うん。りょか」

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最終更新:2014年04月27日 16:46