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「……は?」
状況が理解できず、わたしはポカンと口をあける。その表情は、さぞ間抜けなものだったろう。
(えっとぉ、なにが起きてるのか、かんがえよう。ううん。考えなきゃ!!)
わたしは頭を落ち着けようとするも男は待ってくれない。
「おらおら! いくぜ? お嬢ちゃぁあああん!! ミルホッグ! エンブオーを切り裂け!!」
剣を構えたミルホッグがエンブオーに斬りかかる。その動き、もはやさっきのミルホッグとは比にならない。
「く、エンブオーかわして!!」
「バァアアカ!! 『かわして』の一言でかわせるほど、バトルは甘くねぇんだよ!!」
男の言うことはもっともだ。だが、説明もなしに意味不明な道具を使われているこちらの身にもなってほしい。混乱して、まともな指示をだせなくてもとうぜんではないか? あ、こんなこと考えてる余裕があるだけ多少は落ち着いたのかもしれないけど。
「おらおら!! 綺麗な悲鳴を聞かせろや!!」
斬りつけられたところから鮮血が飛び散る。真昼の街にエンブオーの低い悲鳴が轟いた。
「エンブオー!!」
苦しそうに喘ぐエンブオーの元にわたしは駆け寄る。そしてそっと傷口を撫でた。
「どういう……ことなの? なりそれ? 意味わかんないよ!? 第一その変な武器は何!? そんなの、そんな危険な武器が売ってるはずないよ!!」
「あ~、わかったわかった。いま説明してやるよ」
弾丸のごとく並べた質問の渦に、男は五月蝿そうに手を払い、やれやれと首を降る。
「ゲノムエクイプメントってのは……」
こうして男の解説が始まった。
最終更新:2014年08月23日 14:17