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激励が効いたようだ。
闇路は先程ライト前に運ばれている2番を三振に切って取る。
逆転を許して1点ビハインドとなった六回は、先頭打者のワタルからだ。
左打席に入り、足場を軽く均す。
「さて、頼むぞ…」
俺も打席の準備をしながらワタルを信じて待つ。
初球はカーブから。これは内角に決まる。
続く2球目、直球が内角高めに浮いた。
「っ!」
キィィン!!
ワタルはその甘い球を思いきり振り抜く。
打球は右中間を真っ二つに破り二塁打。
「「おっしゃ!ナイバッチー!!」」
ベンチは一気に盛り上がる。
続くあるふぁは手堅く投手への送りバント。
「…チャンスで俺か…」
軽く深呼吸。
さて、犠牲フライでも同点に追い付けるこの場面だが、俺はあまり外野に飛ばすのは得意でない。
すると初球、2球とボール球が続く。
(おっ…?)
1点リードという状況に、相手は少しプレッシャーを感じているのか、投球が安定していない。
だが3球目、4球目はきっちりストライクに。
くそ、振るべきだった。
焦るな、まだ大丈夫。
5球目はチェンジアップが際どく外れる。
フルカウントになる。
最終更新:2014年08月24日 17:48