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先攻は我々、雑談スタジアム。
一番打者のワタルが左打席に入る。
(彼がこのチームで唯一の現役野球部か。構えもしっかりしているし、ここは警戒していこう。)
捕手の伏見が素早くサインを出し、それに投手の桑名が頷く。
初球、豪快なストレートが伏見のグラブに収まる。
「うお、結構速い。」
ワタルが呟く。
続けざまにサインはすぐ出され、テンポよく2球目。
「うお!」
変化球がすっぽ抜け、ワタルの足元でワンバウンド。流石に驚いて声が出てしまっていた。
速球派で荒れ球…よくあるタイプだが荒れてるとかなり打ちづらい。これはそう簡単に打てそうにないぞ。
3球目は外角。ここでワタルも動く。
上手く流そうとタイミングを合わせて振る…が、
手元で少し変化する、シュートであった。
それを引っ掛けてしまい、ボテボテのセカンドゴロ。
「くそー」
完全に捕手の策略にハマったことを悔いている様子だ。ベンチもワタルが打てないとなるといよいよ緊迫した雰囲気になってくる。
しかしその後はあるふぁ、俺と緩急に全く対応できず二者連続三振となった。
いや、速いってあれは。怖いよ、マジで。
最終更新:2014年08月24日 17:54