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東師(クソッ・・・即死させてれば今頃フクナガは・・・! しかもさっきのは連続で攻撃できるチャンスがあったから成功したまぐれ当たり。さっきの寸前で引く技は完璧にマスターできたわけじゃねぇぞ。警戒心の強い今、連続攻撃どころか一太刀浴びせるのすら難しいってのに・・・。一人だけであいつの首を切ることが出来るだろうか・・・)
まさっち「・・・どうやらもう一人お客さんが来たようだ」
東師「? ・・・まだらか」
森の中から足音と共に現れたのはまだらだった。
まだら「あらかた見せてもらった。フクナガがそいつに殺られる瞬間もな」
東師「悪かった、俺のミスだ」
まだら「いや、気にするな。それよりそいつに気を付けろ!」
東師は反射的に前に槍を構えた。
すると同時にまさっちの翼の一つがそれに命中し、お互い弾けた。
まだらの声がなければ死んでいたかもしれない。
しかしまさっちの攻撃はそれだけで終わらず、黒い翼が次々と襲いかかった。
東師も異空間の槍で迎撃するが数に圧倒される。
まだら「仕方ない。火遁・豪火滅失!」
まだらの吹いた炎がまさっちを閉じ込めるように囲った。
翼は炎の壁も通れるが、視界だけは遮られる。
まさっち「チッ、邪魔なモン作りやがって・・・。先にまだらの方から始末しておくか・・・」
彼はそういい、黒い翼を羽ばたかせた。
東師「おぉ・・・あの火、すげーな・・・」
まだら「どうも。それより東師、作戦がある」
東師「え、どんな?」
まだら「簡単だ。俺があいつの気を引き付ける。その間に隙をついてあいつに攻撃しろ。さっきみたいに内側に反射させるようにな」
東師「え、ちょっと待ってくれ! さっきの技はほんの紛れ当たりなんだ。攻撃できるチャンスがたくさんあったから偶然一発当てられただけで、次はうまくいくかどうか分からないぞ? 一回で成功させろなんて・・・」
まだら「いやしかし、それしか方法はない。奴の能力は極めて厄介だ。俺でも正面からぶつかって倒せる確率は0に近い。このまま無駄に攻撃をするくらいなら、賭けに頼った方がマシだ」
東師「でも、失敗したら・・・」
まだら「失敗のことは考えるな。つかもう何も考えるな。今の作戦だけを、あいつを殺すことだけを頭に入れとけ」
東師「・・・でも・・・」
まさっち「おぉい、作戦タイムは終了かぁ?」
東師が言いかけたとき、炎の上空からまさっちの声がした。
東師「・・・分かった。けど失敗しても知らねぇぞほんと」
まだら「失敗のことは考えるなと言ったろ」
まだらはそう言い、東師との距離を取った。
まさっち「正直、俺が炎を抜け出してる間に逃げちまってんじゃないかと思ってたからいてくれて嬉しいよ。だが後で後悔すんなよ」
まだら「・・・始めるぞ、東師。スサノオ」
まだらの薄紫の瞳が動き、彼の背後に骸骨らしきの巨大な像が現れた。
その後、像は二面四腕の鬼のような顔をした巨人となり、まだらはその頭に乗った。
まさっち「おぉ、ずいぶんとでけぇな。うおっ」
その像は両手に持った剣をまさっちに降り下ろすが、その大きさも問わずに弾かれる。
まさっち「とんだご挨拶だな。だがどんなにでかくても俺には指一つ触れられねぇよ」
まさっちの背中から生えた翼が一斉にまだらに襲いかかった。
しかし、それらは全て巨人の攻撃で一掃される。
まだら「攻撃が効かないのはお互い様だな」
まさっち「バーカ、俺には殺し方なんざいくらでもあるわ。まずはお前をその頭の上から引きずり下ろさないとな」
まさっちは右手を上げ、周囲の風向をその掌の上に変えた。
彼の掌に大量の風が集まり、時間に比例し圧縮されていく。
まさっち「いくら巨人に乗っててもこれだけの暴風を浴びりゃ、耐えられないよなぁ」
まだら(・・・今だ、東師)
東師(今なら殺れる。大丈夫だ、必ず成功する。必ず・・・。まだらは諦め半分で俺に全てを賭けたんだろう。
なら、此処はあいつの半分の希望に応えてやらなくちゃな。俺なら出来るさ・・・!)
彼は手に汗と剣を握り、まさっちの背後に忍び寄った。
まさっち「・・・ん?」
彼が剣を首に突きつける瞬間、彼の存在に気付いたまさっちがわずかに動いた。
最終更新:2014年01月08日 19:26