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直江「」スッ
神チー(来るか…?)
神チー「どわっ!」バコーン
神チーの反射速度は直江に一瞬遅れ、完全に防御が出来なかった。
神チー「チッ! 鉄の体のおかげで怪我はない。だがこれ以上無理に守りに徹するのは危険だ。そんなわけで」
神チーは素早く地面を蹴り、直江の背後に回り込んだ。
神チー「さっさと死ねよ!」
しかし、神チーが目の前から直江の姿が消えるか消えないか確認する前に、彼の背中に激痛が走った。
神チー「ぐああああああああ!!!」
彼は前方に大きく吹っ飛びつつ叫びを上げた。
彼が背中に手を伸ばしたとき、彼はその手に血が付着する感触を覚えた。
神チー「…斬れてる…?」
直江「後悔しろ」
神チー「!?」
直江「俺に喧嘩を売ったこと。それから、俺の仲間に手を出したことを!」
神チー(やべぇ!)
直江「月牙―――」
神チー「くそっ!」
直江「天衝!!」
直江「…殺ったか? …は!?」
砂埃が晴れ、彼の視界に入ったのは神チーの残骸ではなくいくつかの木片だった。
その前方には木、地面、その空間にあったもの全てが綺麗に真っ二つに斬れている光景が広がっていた。
彼は木片の残骸に寄り、その一つを拾い上げてよく見た。
そのいくつかの面にはピンク色のペンキが付着していた。
直江「やはり逃げられたのか…」
彼は木片を乱暴に捨て、今度はまだらの方に寄った。
直江「大丈夫か、まだら」
まだら「あぁ、直江さん。…何も見えないです」
直江「そうか…。また厄介な技を使ったな」
まだら「それから、いつの間にか彼のポケットに入ってた白いポケット、消えてました」
直江「!?」
まだら「正直、いくら目の見えない僕でも敵が密着すれば気配で分かるはずです。恐らく、彼には場所を問わず誰にも気付かれず物を取り寄せる道具でもあるのかと」
直江「!?」
まだら「だから、直江さんもその刀、奪われないようにしないと…」
直江「いや、奪われたとしても奴にこれは使いこなせないと思う。あいつには霊圧がないからな。早い話、あいつが斬魄刀を使ってもただの刀にしかならん」
まだら「そうですか…」
直江「とにかく、場所を移そう。神チーが再び襲ってくる可能性もあるからな」
まだら「…自分は一緒に行けませんよ」
直江「え?」
まだら「目を失った僕なんて、もはや何の戦力にもなりませんよ。直江さんの足手まといになるだけです。だからもうここで…」
直江「バカ言うな! 今は視力を失ってても元の世界に戻れば回復するかもしれないだろ!」
まだら「そうじゃねーです。僕は貴方が元の世界に戻る足枷になると言ってるんです」
直江「え? 何言ってんだ、俺ら全員一緒に帰るって言ったろ?」
まだら「…その内の二人…二次元党メンバーの内二人が既に亡くなりました。フクナガと、太鼓侍。そして僕も今、瀕死状態です。つまり…」
直江「残ってるのは俺だけ、か?」
まだら「…。俺、分かってたんです。全員が元の世界に戻るなんて無理だって。
でも嬉しかったんですよ。全員が自分だけのために戦ってる中、直江さんだけは仲間のことを思ってくれていたことが。
だから、決めたんです。俺はこの命、直江さんのために使うって。だから、本当はもっと直江さんの為に戦いたかった。
これが最後に自分ができることです。僕は貴方のために死にます。だから絶対、勝って元の世界に戻ってください」
直江「...分かった。それがお前の望みなら、止めない。
.....ごめんな。何もしてやれなくて」
まだら「…此方こそ。今までありがとうございました。二次元党に光栄あれ」
直江は涙を流しながら彼の腹に斬魄刀を突き刺した。
まだら死亡
計17/56名
最終更新:2014年01月08日 19:49