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「わぁったよ、貸せばいいんじゃろ?どうせケントには、この釣竿は扱えんじゃろ、もちろんクサイハナにも…」
と、煽るようにおーきどは、押入れの中を探った。
「あったあった、これがワシの若いころ使っとった釣竿、『マジすげぇ釣竿』じゃ!!!」
『…』
微妙な反応を交わす、ケント、クサイハナであった―
「じいさん、エサは?」
と、ケントがおーきどに聞く。
少し間をおいて、笑いながらおーきどはいった。
「ねぇよバーカ!!!」
と言うと、研究所を出て、逃げていった。
クサイハナとケントの額に、大きな青筋がうきみでた。
マサラ池―
「さぁてと、準備もできたし、張り切って行くクサよ」
張り切ったのはクサイハナ。
ポケモンの間では、ハリキングと言われている。
「っせえよ、静かにしろ、魚逃げるわ。」
と、静かに注意するケントであった。
五分後―
「これはつれねぇな。」
と、いくら待っても釣れないような空気に包まれていた―
「ったりめえぇだよ!エサねえんだからよ!!!!!!バカか!!」
ケントがその事にやっと気づく。
「あ…、んじゃ、やめるか…」
実にきまぐれである。
「えええぇぇえ!」
と、クサイハナが、驚くその瞬間であった。
『ドバーーーーン』
後を振り返ると、大きなマンタインが飛び出してきた。
戦う
どうぐ
ポケッモン ▽
―――
ケントの頭の中で、コマンドが回った。
―――
まあ、落ち着けよ▼
―――
「そうすか。んじゃ」
そういうと、笑いながらマンタインがお茶をすすったという。
―
と言う、クサイハナの今日の夢だった―
完
最終更新:2014年08月30日 17:24