2ページ目

「わぁったよ、貸せばいいんじゃろ?どうせケントには、この釣竿は扱えんじゃろ、もちろんクサイハナにも…」

と、煽るようにおーきどは、押入れの中を探った。

「あったあった、これがワシの若いころ使っとった釣竿、『マジすげぇ釣竿』じゃ!!!」

『…』

微妙な反応を交わす、ケント、クサイハナであった―

「じいさん、エサは?」

と、ケントがおーきどに聞く。

少し間をおいて、笑いながらおーきどはいった。


「ねぇよバーカ!!!」

と言うと、研究所を出て、逃げていった。
クサイハナとケントの額に、大きな青筋がうきみでた。


マサラ池―

「さぁてと、準備もできたし、張り切って行くクサよ」

張り切ったのはクサイハナ。

ポケモンの間では、ハリキングと言われている。

「っせえよ、静かにしろ、魚逃げるわ。」

と、静かに注意するケントであった。

五分後―

「これはつれねぇな。」

と、いくら待っても釣れないような空気に包まれていた―

「ったりめえぇだよ!エサねえんだからよ!!!!!!バカか!!」

ケントがその事にやっと気づく。

「あ…、んじゃ、やめるか…」

実にきまぐれである。

「えええぇぇえ!」

と、クサイハナが、驚くその瞬間であった。

『ドバーーーーン』

後を振り返ると、大きなマンタインが飛び出してきた。

戦う
どうぐ
ポケッモン ▽

―――

ケントの頭の中で、コマンドが回った。

―――

まあ、落ち着けよ▼

―――

「そうすか。んじゃ」

そういうと、笑いながらマンタインがお茶をすすったという。


と言う、クサイハナの今日の夢だった―



最終更新:2014年08月30日 17:24