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水素「やっとあの薄暗い森から抜けれたぜ・・・本気で疲れた。」
かっしー「水素、あれ見ろ。女がツルで巻き着かれているぞ」
薄暗い森の中を彷徨い、やっと抜けれた二人。
浜辺で一人ツルに縛られている女を見つける。水素はすぐにその女の正体がわかった。
水素「あいつ、菜摘じゃん・・・死んでんのか?」
かっしー「わからん。でも、あいつの能力はバー・・・」
水素「うっせぇ、特殊能力はどうでもいい。取り合えずあいつ助けるぞ。」
水素はそう言って、ツルに縛られた菜摘の元へ走る。
かっしーも水素に釣られ走っていく。
近くに行くと菜摘は目を閉じていた。最初は死んでいるのかと思ったが息はしていたので、生きていると二人は確信した。
水素「ほどくのは難しいな・・・このナイフでツルを切っていくしかないな。」
かっしー「そのようだね。取り合えず俺ナイフ2個持ってるからほらよ。」
かっしーが水素にナイフを渡した瞬間、菜摘は目を覚ます。
菜摘「お前、水素じゃん。そっちの眼鏡、かっしーだろ?早く解けよ。」
目を覚ますと、高めな声で2人に上から目線で言う。
水素「お前、それ人にものを頼む態度か?せっかく助けてやろうと思ってんのにそれはねぇよ・・・」
菜摘「だらだら喋らないで早く解いてよ!動けないんだから」
水素は言うのも面倒くさく、しぶしぶナイフでツルを切っていった。
2人でツルを切っていき、菜摘は開放された。
菜摘「わーい。やっと開放できた!やるじゃん水素とかっしー。」
水素「ありがとうねぇのか・・・てか、すっげぇ元気。」
菜摘「水素とかっしー、あたしと組まない?あたしさ、いくらに負けたから復讐してやりたいの」
水素「助けてやったのに、何でこいつに仕切られてんだ俺・・・」
その後、菜摘は水素とかっしーにこれまで起きた事を説明し、渋々2人は菜摘に同意するしかなかった。
水素(いくらか・・・。あいつは、かなり危険人物かもしれんな)
最終更新:2014年09月24日 23:17