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ウェッジももう諦めているのだろうか。最早逃げ出す素振りすら見せない。
なにやらぶつぶつ呟いているようだが。
ん? もしかして魔法を使おうとしているのか?
この期に及んで一体なにを……。
「メテオ!」
なっ、メテオだと!?
あいついつの間にそんな高位な魔法を……。
魔大戦の伝承の中でも最強クラスだといわれる魔法じゃないか!
異空間の中に、これまた異空間の穴が生じてそこから無数の隕石がなだれ込む。
ひとつひとつは巨岩よりもずっと大きな岩の塊だが、数は凄まじい。
流星群はあっという間に巨岩を砕き、その攻撃を無力化させた。
まさかウェッジに助けられるとは。
「よし! このまま反撃だ!」
強力な攻撃を使ったせいかラヴォスの動きが鈍くなっている。
俺はここぞとばかりにミスリルソードで奴に斬りかかった。
しかし、
「!?」
寸でのところで何かに攻撃を止められる。
すぐさま距離をとって確認すると、ラヴォスの前に小さな謎の生命体が2体。
本体の盾となるよう現れていた。なるほど、本体を守るビットか。
「ウェッジ! もう一度メテオだ! ビットごと本体を倒す!」
「了解です!」
ウェッジが詠唱を始める。
くそっ、流石高位の魔法だけあって発動には時間がかかるらしい。
その間この俺が時間を稼がねば!
最終更新:2014年11月13日 22:27