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 〝命活〟





 魔王が防御を解き、ダークマターの詠唱を始めた時と似ている。
 魔王の場合は防御を捨ててまで取る行動を攻撃に使っていたが――

 ラヴォスは蘇生にそれを使ったのだ。

「そ、そんな…………!!」

 ズタズタになっていたはずのラヴォス本体、そしてもう一つのビットが光に包まれ
 まるで今までの戦いがなかったかのように元通りになっていく。

「本体まで生き返らせられるなんて……!」
「いや……違う」

 ラヴォスビットが蘇生行動を取った瞬間、俺は全て理解した。
 あの瞬間に流れた膨大な魔力、生命力、禍々しい気。
 あれこそがラヴォスの本質に違いない。

 ラヴォス本体は人型の方ではなく、ビットの方だったのだ。

 まさか攻撃役に徹していた人型ではなく、
 2つあったビットの内の1つが本体だったのだと誰が気付くだろうか。

 これで戦いは振り出し……いや、振り出しに戻るより状況は悪い。
 既にほとんどの力を使い果たしてしまっている俺達に対し、ラヴォス側は無傷。
 一気に有利不利を覆されてしまったのだ。

 だがまだ勝機はある。

 防御を解いて蘇生行動を行ったということは、
 ラヴォス本体……というかコアか?
 今、ラヴォスコアの防御は無きに等しい状態となっているはずだ。

 再び防御される前にコアを倒すことが出来れば、或いは――――。

最終更新:2014年11月13日 22:29