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一方国門があったところでは、李信とエイジスが剣戟を繰り広げていた。

「この野郎!」

エイジスが背中から二本の短剣を抜いて迫る。

「ふんっ!」

斬魄刀を抜刀した李信が解放しようと刀に霊圧を込めようとした時である。エイジスと李信の間に目にも止まらぬ早さで1人の影が割り込んだ。

「!」

エイジスの短剣はその影の胸を捉えていたが、あまりに頑丈な体は擦り傷一つついていない。影の主とエイジスはそのまま地に足を着けた。

「はいはーい!こいつを殺したいんだろうけどそうはさせないよー!」

影の主は水素であった。

「てめえ何者だ!何故邪魔をする!」

「趣味でヒーローをやっている者だ。それとこいつを殺させるわけにはいかないんでな。これも王命なんだわ。」

「お前!」

エイジスと決着をつけようとしていた李信は水素の介入を快く思わなかった。

「そう怒んなよ。お前には今ぐり~んから別の命令が下ったぜ。」

「別の命令だと?」

「小銭の軍が苦戦し始めたから指揮を執れってさ。だからこいつの相手は俺が引き受ける。」

「戦闘に加わるんじゃなくて指揮を執れだと?」

「そうだ。分かったらさっさと行け。」

「チッ!」

李信は舌打ちするとグリーン軍の本陣に下がっていった。

「待て!逃げんのか!」

エイジスが下がっていく李信を追おうと跳び上がる。

「お前の相手はこの俺だ。」

水素がエイジスの腕を宙で掴むと地面に投げ飛ばした。

最終更新:2022年09月04日 15:58