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かっしー・グリーン連合軍の右軍は、開戦当初から最も有利に戦いを展開していた。

それもその筈、味方右軍が守る陣は高台にあるのである。更に敵後方のタカトー山のセールが敵左軍に度々使いを出して「突撃を続けよ。」と無茶な命令を出していた。

無論、セールの姿勢を疑っていない敵左軍は敵中央軍と違ってセールの命令を鵜呑みにして従い続けていたのである。

「劣勢を装って三の柵まで退け!」

味方右軍を統括するのはガルガイド王国かっしー派のぷろふぃーるである。ぷろふぃーるが下知を下すと、5000余りの味方右軍が巧みに敵を引きつけて退却を始めた。

敵左軍は猛然とそれを追ってくる。頃合いを見計らい、味方が退却し、敵が高地の坂を登っているところでぷろふぃーるは合図をした。

「放てー!」

高地に横広く陣取っていた味方右軍が敵左軍を包囲し、矢を射かける。包囲一斉射撃、それがぷろふぃーるの狙いだった。三方から射撃を受けた敵左軍は大混乱をきたした。

「俺が行く!非医学部の雑魚共を蹴散らしてやる!」

前に出たのは医学部ステハンである。矢の雨を掻い潜り、最前列に躍り出て三の柵に肉薄する。

「お、敵将が来た。」

医学部の前に立ちはだかったのは白いマントをはためかせた水素である。

「何者だお前は。」

「趣味でヒーローをやっている者だ。」

水素が答えると、医学部ステハンの表情が変わる。

「なんだその適当な設定は!俺はこの世界に生まれ変わる人間共の知能指数があまりにも低いと世界が嘆くことにより転生した医学部ステハンだ!俺はこの天才的頭脳で世界を救うことを使命と思い、日々低知能共を抹殺する為に働いている!それを趣味!?趣味だと!貴様らは…」

医学部ステハンが怪人化し、言いかけたところで水素の拳が炸裂した。医学部ステハンの血飛沫と肉片がその場で飛び散る。

「またワンパンで終わっちまった…クソッタレー!」

またしても敵をワンパンで倒してしまい、水素は虚無感に襲われた。

「すまない。ホモ以外は帰ってくれないか。」

業を煮やしたああ@がぷろふぃーる目掛けて斬りかかるも、ぷろふぃーるを覆う謎のハート型の障壁が攻撃を一切受け付けない。

「なんだこのバリアーは!喰らえ、イケメンスラッシュ!」

魔力の光を帯びた騎士の剣をぶつけてもビクともしない。

「この性愛の障壁(セクシャル・バリアー)は自分と異なる性愛を持つ者の干渉を受け付けないバリアーだ。俺は同性愛者、お前は異性愛者。お前の攻撃は通用しない。」

「なんだその出鱈目な効果は!イケメンビーーーム!」

掌から光線を発射するも、全て性愛の障壁に阻まれる。

「ひ、退けー!」

包囲射撃を受けた自隊と敵わない敵が前に居ることから退却を決意したああ@だが、ぷろふぃーるからは逃れようもなかった。

「性愛の回転突き(セクシャル・ドリル)」

ハート型の柄尻を持つ光のドリルが現れ、ああ@の尻穴にぶち込まれる。

「アッー!!!」

ドリルは容赦無く尻穴を掘り続け、やがて頭の天辺まで貫通させた。ああ@の無惨な死体が戦場に転がる。

「もう二度と、ウンコ出来ないねぇ。」

「イケメンだけど俺の好みじゃないんだよな。残念。」

ぷろふぃーる率いる部隊は、同性愛者で構成されていた。男性同士のカップルを共に戦わせることで、恋人同士で守り合い、恋人の前だからこそ奮戦する、騎士達の戦意を高める目的があったのである。現在エイジスが率いている第二騎士団と王国最強の騎士団の座を争っている程である。この部隊は別名・神聖隊と呼ばれている。

「やはりホモが最強!異性愛者など恐るるに足らず!」

ぷろふぃーるがああ@の首を掲げると、神聖隊の歓声が湧き上がる。

「うわキッモ…二次元に来てまでホモかよ…」

隣の部隊を率いて戦う水素は、この味方を大層気色悪がった。医学部ステハンとああ@を失った敵左軍は、社員に率いられて退却していった。

戦いは、各将各部隊の奮戦とセール、まさっちが動かないことによりかっしー・グリーン連合軍の圧倒的有利に進んでいた。戦場西では一向に出撃許可を出さないセールの命令を破り、ピザ屋が李信隊、平行隊、エイジス隊からゆかり隊やオルトロス隊を救うべく出撃していたが、オルトロス隊やゆかり隊は壊滅した後だった。敵中で孤立したピザ屋は三部隊から攻撃を受けて戦死、ピザ屋隊も壊滅した。これにより、更に敵中央は手薄になった。

アティーク、かっしーそれぞれの本陣には李信が遣わした使者が訪れていた。

総攻撃をかけるから狼煙を上げろ。それで味方全軍にもセールやまさっちにも伝わるとの口上である。

承諾したアティークは狼煙を上げさせた。狼煙がグワグワ山から天高く打ち上げられた。

最終更新:2022年09月04日 16:43