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翌日昼頃、マツモト城に到着したサバは城主の捏造ステハンに迎えられて城の中にある風呂でルイと2人で入浴していた。

「良い湯だな。敗戦の疲れが癒されていく。」

「はい。極楽ですね。…何か音がします!」

ルイが具足が擦れる音が此方に近づいてくるのを感じた。

「はて?まあ戦支度だろう。この城まで敵が追撃してくることも考えられるからな。」

サバがそう言った途端、大浴場の戸がバタンという音を立てて開けられた。入ってきたのはマツモト城主・捏造ステハンの手下10名程であった。全員が武装し、刀を手に持っていた。

「無礼者!入浴中であるぞ!下がれい!」

サバが大音声で怒鳴りつける。ルイは恐怖で震えている。

「サバ様、主命によりお命頂戴仕る!」

捏造ステハンの配下達が剣を構えてサバに詰め寄ってくる。

「おのれ!裏切ったな卑怯者め!」

サバは近くにあった風呂桶に湯を満たして刺客に投げつけて抵抗するが、無駄な足掻きである。刺客の1人が振り下ろした刃がサバの肩を切り裂く。

「むっ…ぐぅ…」

サバの肩から胸にかけての傷から血が流れ、湯船を真っ赤に染めていく。

「お覚悟!」

仰け反ったサバの胸部を刺客の刃が貫いた。サバは絶命し、飛沫音を立てて湯船に倒れる。死体から流れ出てくる血が湯船の全てを真っ赤に染めた。

「ヒッ…!」

サバと共に入浴していたルイは恐怖で体を硬直させる。

「お覚悟!」

刺客はルイも始末した。湯船に2人の死体が並ぶように浮かんでいる。

「よし、首を取れ!捏造ステハン様にご報告するぞ!」


マツモト城 城主の間

「良くやった。下がって良いぞ。」

捏造ステハンは差し出された二つの首桶の蓋を開け、サバとルイの首を確認すると刺客達に退出を命じた。

「これらの首をすぐにかっしー殿に届けて来い!」

「はっ!」

捏造ステハンはすぐに使者をかっしーに向けて遣わした。これで自分の首は繋がり、本領は安堵される。そう信じて疑わなかったのである。

最終更新:2022年09月04日 16:46