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バシャーモの素早さが徐々に上がっている。
それはその場にいる誰もが確信した。
 「何であんなに速いの・・・!?」
 「おや、知らんのか? ありゃ、バシャーモの特性『加速』や」
その名の通り、バシャーモはどんどん加速し、いずれはコジョンドに追い付きそうだ。

 「そういえば加速バシャーモって聞いた事がある・・・。とにかく、此処は一旦――――」
 「クジョッ!」
コジョンドをモンスターボールに戻そうと考えた瞬間、そのコジョンドの悲鳴が聞こえた。
上を見ると、炎の塊がコジョンドを後ろから襲撃している瞬間が目に入った。
バシャーモのフレアドライブが命中してしまったのだ。

太陽の日差しにより水分を失われ、その上からフレアドライブを被せられれば、耐久力のないコジョンドは流石に耐え切れない。
一撃で戦闘不能となった。
 「うっ・・・・。ごめん、コジョンド」
コジョンドをモンスターボールに戻しながら言った。
 「これで数は互角やな」
十魔が余裕の表情を見せた。


 「出てきて、チルタリス!」
 「ルリィ!」
私が次に出したのはチルタリス。それもただのチルタリスではない。
通常のチルタリスなら持っていない特性『ノー天気』を持つチルタリスだ。

 「ん? あのチルタリス、ノー天気か?」
十魔が空を見上げながら呟いた。
その空は先ほどあった日射しが雲に飲み込まれ、薄暗い空に戻っていた。
そう、特性ノー天気はその名の通り、天気の影響を無くす特性なのだ。

 「対天気PT用のポケモンが一匹いるのよね。これで炎タイプの技の威力は上がらないわ」
 「へぇ、中々やりおるな」
そう言いながらもまだ余裕の表情を見せる十魔。
恐らく彼はこのチルタリスすらも読んでいたのだろう。
というより、バシャーモが苦手とする飛行タイプ対策の技があるのかもしれない。

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最終更新:2014年02月27日 20:07