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「良かろう、君に力を与えあげよう。ただ、そのためには条件が必要だ」
沈黙を突き破ったのはハチカマド博士。
「ハチカマド博士、まさかあげるポケモンってのは・・・」
ハチカマド博士は一つのモンスターボールを取り出してから言った。
「ワシの相棒じゃ。だが、こんな老いぼれがこれを持っていたところで、何の役にも立たなかろう。ワシと共にこんな研究室に引きこもってるくらいなら、大会で晴れ晴れとして欲しいところじゃわい」
すると、オーキド博士も自分のモンスターボールを一つ取り出した。
「そうじゃな。この子にも大会で活躍して欲しいのう。よし、決めた! この子は彰くんに譲ろう。ハチカマド博士の条件とやらを満たしたらの話じゃがな」
「ありがとうございます。それで、その条件とは?」
ハチカマド博士は窓の外、ヒウン下水道の方を見た。
「此処最近、ヒウン下水道に潜む野生のポケモンが、増えてるんじゃ。たまにゴールドスプレーを突破して研究室に乗り込んでくるポケモンもいる。そこで、お主にはそやつらを一匹残らず排除してもらいたい。排除、というのはとにかくヒウン下水道の外に追い出してくれればそれでよい。どうかな、頼めるかね?」
俺は迷うまでもなく頷いた。
「うむ。排除の際には我が相棒やオーキド博士のポケモンを使ってもよい。良いかね、オーキド博士?」
「全然構わんよ。それに、これから使うことになるポケモンなんだから慣れておいた方が良いしな」
俺は二人からモンスターボールを一つずつ受け取り、下水道に向かった。
「頼んだぞ、お前ら!」
俺は3つのモンスターボールを同時に投げた。
「――――その侵入者達は逃がしたのか?」
「あぁ。見事に遣られてもーた」
「同じく遣られましたよ。試作品のテストだったとはいえ、あんな子供に遣られるというのは屈辱でしたよ・・・」
「・・・逃がしてしまったのか」
「なんや? あんなガキどもに此処の存在知られたところで、何も起きへんやろ?」
「・・・おかしいと思わないか? 一日に5人も侵入者が出るなんて」
「んー? 遊びで来たつもりちゃうんか? 規模が大きいとは言え、ブラックシティ=D.Dのアジトだなんて知ってる輩は極僅かや」
「四天王が高校生4人連れてこの街に来るのが遊びだと言えるのか?」
「・・・四天王?」
「あぁ。下っぱが言うには、黒の摩天楼付近に潜んでいた侵入者は四天王の山田裕貴かと思われるそうだ。
容姿はよく確認出来なかったものの、下っぱをいとも簡単に撒いたあの実力は只者ではない。
やはり何かが我が組織に対抗しようとしている。これは放ってはおけないな・・・」
「ふぅーん・・・」
(そーいや、彰はヒウンシティにもいたな。確かあの時はアラララギ博士と一緒にいおった・・・。確かに、こらなんかあるでぇ・・・)
最終更新:2014年02月27日 20:57