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マキナ『うーん、なんていうか、人間不信なのかな』
セリ「……ねぇ、その子もしかして捨てられてたんじゃない?」
マキナ『……よく分かったね』
マキナ『そうだよ。ヨスガとテンガン山の間の川の近くで大量に捨てられてた』
マキナ『その大半は死体だったけど……この子だけ生きてたから引き取ったわけ』
マキナ『まだ体調は悪そうだけど、少しずつ整えられたら良いな、って思ってるけど……』
マキナ『……暫くはこうして療養生活だよ。んで、あんたに助けを請うたわけ』
マキナ『……うあー、今でも思い出すと吐きそう……』
セリ「どういう状態だったの?」
マキナ『ラルトスの死骸が20体くらい……』
セリ「うわ……」
セリ「多分トレーナーが大量に孵化させて、捨てたのね」
セリ「酷いことする人間もいるもんだわ、まったく」
マキナ『あー、どうしよ』
セリ「とりあえず何か食べさせなさいな。大分弱ってるんでしょ?」
マキナ『何食べさせるのさ? お粥食べてくれないとなると……』
マキナ『ん、何? え、それ? いや、流石にそれは食べないと思うな……』
セリ「……? どうしたの?」
マキナ『いや、セリちゃん、流石にカロメなんかは食べないよね?』
セリ「あ、それ普通に食べるよ。うちの子は結構好んで食べてる」
マキナ『マジか』
最終更新:2014年03月02日 14:47