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マキナ『あ、あのー、セリちゃん?』

セリ「……」
セリ「あのね、よく聞いて」

マキナ『は、はい』

セリ「ラルトスって種はね、酷く脆弱な種なのよ」
セリ「何しろ天敵が多すぎる。例えばポチエナ。ホウエンでは生息地が被ったばっかりに頻繁に捕食されてるらしいわ」

セリ「後は密輸なんかの問題があったわね」
セリ「カントーでは密輸が問題になって、今は条例で持ち込み禁止になってる」

セリ「私のサナは施行前だったから良いけど……」
セリ「……話がずれたわ」

セリ「兎に角、ラルトスをそのまま逃がすなんて駄目よ。せめて野生と同じような生活で慣らしたのならまだしも……」
セリ「そんな闘争心のかけらも無いような種族のラルトスをそのまま野に放った時点で結果は見えてるでしょ?」

マキナ『……うん、分かった。この子は私が責任持って育てるわ』

セリ「よろしい」
セリ「……ところで、食事はどう?」

マキナ『あー、うん、未だにシーヤの実。ちゃんとあたしの手から食べてくれるようにはなったけど』
マキナ『どうも、パンに拒絶反応みたいなのがあるのよね』

セリ「具体的にはどんな?」

マキナ『パンを持っていくとね、あたしが吹っ飛ぶくらいのねんりき撃ってくるのよ』

セリ「それは……相当ね」

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最終更新:2014年03月02日 14:49