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 それから更に数十分。
 ようやくこうしは決心し、なるべく音を立てないようにそっとタンスを開く。
 大丈夫、ハムちゃんズの皆なら――。

「…………いない?」

 部屋の中には侵入者のものであろうデイパックが置かれているだけだった。
 ひとまずは安心するこうしだったが、それから恐怖心が襲い掛かる。
 ドアの音は聞こえなかった。侵入者はまだこの家の中にいる。
 どこか別の部屋にいるはずだ。

 もしかすると自分のデイパックは既に見つけられていて侵入者はこうしがやってくるのを舌なめずりして待っているのかも知れない。
 だが、もしそうだとしてもわざわざここにデイパックを置く意味はあるのだろうか。

(大丈夫……。向こうは気付いていない!)

 そうだ。相手は自分に気付いていなく、自分は相手に気付いている。
 こちらの方が圧倒的に有利な立場にいるのだ。

 こうしは侵入者のデイパックを開け、中身を確認する。
 入っていたのは何日分かの食料、水、名簿、そして回転式拳銃。
 武器もそのままだ。

 こうしは銃を手に取り確信する。
 自分はツいている――。

 銃を手に、こうしは家の中を慎重に見て回る。
 侵入者は間抜けにも寝室で眠りについていた。

 元々マイペースな奴だったがよくこんな状況で寝られるものだ、とこうしは思う。
 むしろさっきまで震えていた自分には見習うべき存在なのかも知れないが。
 ベッドで眠るトンガリくんを見ながらこうしは考え込む。

 さて、どうするか――。


【1日目 昼】
【こうし】
[状態]:健康
[装備]:回転式拳銃(トンガリ)
[思考・状況]
1 トンガリくんをどうするか……

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最終更新:2014年03月12日 14:44