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「死ねェェェェェッ――――!!」

 一方通行がプラズマの塊を地面へ叩きつけるのと、

「ヤッフハァァァァァァァ――――!!」
「ヒッヒッフゥゥゥゥゥゥ――――!!」

 マリオ達が跳んだのはほとんど同じタイミングだった。
 轟!という爆音と共に辺り一帯のアスファルトが抉られ、凄まじい砂塵が巻き起こる。瀕死で倒れていた御坂妹は死んだ。

 マリオもルイージも、攻撃した本人である一方通行さえも視界を奪われ誰一人として戦況を把握できない状態だった。
 とはいっても一方通行は反射さえ使えばこの砂煙さえも散り散りにしてしまえるのだが。


「マァーリオゥー…………」

 運良く攻撃を回避出来たルイージは砂で埋め尽くされる視界の中、マリオを探していた。
 マリオは大丈夫だろうか、見事敵を倒せたのだろうか、確認しようにも目の前の砂がそれを許さない。
 時間が経つにつれルイージの不安が徐々に積もっていく。
 ――おかしい、静かすぎる。

 いくら視界が砂一色だとはいえ、今は戦闘中のはず。
 一方通行が何も行動しないはずはなかった。

「マリオゥ!?」

 ゆっくりと、霧が晴れるように砂煙がなくなっていく。
 それは一方通行のベクトル変換によってもたらされたものだった。

 十秒もしない内に砂は微塵も残さず消え、それはあらわになる。
 ルイージはただ信じられないといった表情で、両手を頬につけていた。

「マ……リオ…………?」

 名前を呼ぶも、返事が返ってくることはない。
 そもそもマリオが今後何かを口から発することは二度となかった。

 マリオは死んでいた。

 その胸からは一方通行の腕が突き出ており、心臓を貫かれたであろうことは誰の目から見ても明らかだった。

「――――ヒャハッ!」

 狂気に満ちた笑顔のまま、一方通行はルイージを目で捉える。

「次はテメェの番だ」

 気がつけばルイージは走り出していた。

 臆病で、いつもマリオの後ろにばかり隠れていた彼だったが、一方通行へと向かっていた。

「マァァァァァリウゥゥゥオオオオオオオ!!!」

 赤い帽子の頼れる兄。マリオはもう戻ってこない。
 悪い亀にお姫様がさらわれても、もう助けに行くことの出来る者はいない。

 怒りと悲しみがルイージの中で渦巻く。
 ――兄さんを殺したあの男だけは許さない!

 対する一方通行はその場から微塵も動かずルイージを迎え撃とうとする。

「あの世で2人仲良く跳びはねてなァ!」

 再度轟音が鳴り響き、勝負は決した。

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最終更新:2014年03月13日 10:43