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「それであありんさん、今度のライブなんですが。予定されてた曲とは違う曲をやりたいと思うんすよ」
「えっと・・・どんな曲?」
「普段の俺らの音楽性とはかけ離れた、バラードっす。メンバーにはもう話してあります」
「それを・・・あありんが?」
「ぜひ、あありんさんに歌って欲しいんです」
くれないの言葉にはしっかり意思が篭っていて、それが受話器越しに伝わってきた。
真面目で、ポケガイにいた頃のくれないとはまるで違っていた。
「・・・いいよ」
あありんは、くれないの意思に心を打たれた。
「ありがとうございます、まだ詞が完成してないんで作詞も手伝って欲しいんです。お願いできますか?」
「いいよ、うん、ぜひやらせて欲しいな」
「ありがとうございます。では、後ほど追って連絡しますね」
電話を切った頃には、あありんの目からは涙が零れていた。
最終更新:2014年03月13日 17:05