おう、客か。
まあここでの立ち話も何だ。
中へ入れよ。
・・・・・へえww
それであんたは金を殆どすっちまった訳か。
ゲットしたのは苛立ち、とww
分かった。持って来い。
・・・おい、何だその『ナーゼワタクシガモッテクルンデースカ?』
って感じの顔は。
言ったろ?てめえの足で持って来いって。
じゃなきゃオレは殺しもしないしケンタロスの毛一本も触れないんだ。
ケンタロスなんて何頭でもいるだあ?
馬鹿ぬかすんじゃねえよ。
何でもかんでも一緒くたにしてんじゃねえよ。
オレは「てめえがゲットできなかったケンタロス」しか
殺さねえよ。さあ、早くもってこい。
バタン!
PPPPP....
ん?ポケナビか。
はいもしもし?
ふんふん、・・・へえ。トゲピーを。
あー済みませんねえ。今はちょっと仕事入ってるんで
これ終わらせたらすぐ連絡できるように番号教えてや。
・・・・・・じゃあ。
プツッ
まだかよ。遅っせーなー。
バタン!
おうおう。やっと来たか。さあ出せ。
──ふんふん。こいつだな。ちゃんと石の当った所は数日間経ってる。
じゃああんたはそこで待っててくれよ。
はあ?何?ここの内装を教えてくれだって?
何が「これを読んでる読者に分かり易くするため」だ。
意味分かんねえ事言うなよ。
まあ、一応言っておくと
ここは入って最初はそこそこ広い部屋。
綺麗なテーブルとシックな椅子。椅子は2つ。
ここであんたみたいな奴と話す。
ああ、そこの囲いはさっき見た様にあんたの持って来たポケモン
を証言とあってるかどうかを見る所。入ってすぐ左手にある。
んで、そこのどっしりしたドアの向こうが頼まれた奴を殺す所。
これ以上は言えない。
はあ?今度はオレの服装だあ?いい加減にしやがれ。
見ての通り黒尽くめ。
さあ、これでいいだろう。じゃあな。
さて、と。『時間をかけてじっくり殺す』んだよな。
んじゃまあ、ノクタスだな。
《ンノークタアー!!》
『ブモー!!』
うおっと、危ない危ない。
ノクタス、〔綿胞子〕。
《ノクタアー!》
<ふわぁ~ん>
これで素早さを下げてっと。
足元に〔撒き菱〕!
《ノクタッ!》
<チャラチャラ・・・・>
<ズシャズシャズシャッ!>
『ブムォー!!』
おーおー。踏みまくりだ。もうケンタロスの足は血だらけだ。
ノクタス、そこで〔フラフラダンス〕。
《ノォ~クタ~》
<みよよよよ~ん>
『ブモー!!』
狂ってとうとう暴れだしたか。
『ブモオオオオオオオ!!』
<ズシャシャシャシャ!!>
『ブ・・・モゥ・・ブモゥ・・・』
治まったな。息を切らしてるようだから横にしてやれ。
《ノクッ!》
<どすん!>
<ズシャーーーーーーーーーー!!!>
<ザシュザシュザシュザシュ!!>
『ブモオオオオオオオオオオ!!!!!』
撒き菱が体中に・・・・目にも刺さってらあ。
ノクタス、全部とってやれ。
《ノークタッ!》
<ズシャシャシャシャシャシャシャッ!>
『ブモオオオオオ!!ブモオオオ!!』
<チャラチャラチャラ・・・・>
<ブシャーーーーーーーーッ!>
『ブモオオオブモモモモモモモモ!!!』
血が体中から吹きだしてる。撒き菱は結構深かったからなあ。
部屋がどんどん血で染まって行く。
ケンタロスは、もう立てなくなった。
体の色も血の気が引いていく。
『ブモォ・・・・・』
それだけ言ってケンタロスは死んでいった。
撒き菱はバトルが終われば勝手に消えるように、
気が付いたときにはもう無かった。血の方はもちろん・・・
有難な、ノクタス。
《ノオ~クタア~。》
おい、終わったぜ。
な~に。金なんていらねえよ。
え?まだ殺して欲しい奴がいる?
ああ、分かった。今度逢えたら考えてやってもいいぞ。
ヤミラミ、〔猫だまし〕。
《ヤア~ミッ!》
<パァーンッ!!>
・・・まあ、これ受けてオレのこと覚えてる奴は居ないけどな。
ギイイイイイ・・・バタン。
最終更新:2021年05月25日 13:59