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ルリリを育てたときに思った話。
今日はルリリを育てることにした。可愛い。可愛すぎる。そんな簡単な理由だ。
しかしこいつには攻撃技がない。ぴょんぴょん跳ねながら甘えた仕草をするこいつに
仕方なく「おんがえし」を覚えさせた。
まさかこれが、101番道路の滅びになるとは…

ドーピングも済ませ、矯正ギプスをつけていざ修行。
ルリリは自慢の尻尾で迫り来るケムッソをなぎ倒していく。
たまにポチエナやジグザグマを倒してもネコブ・マトマがあるから大丈夫。
好きなように戦わせた。得意な所を伸ばすのが俺のポリシー。
現れる敵をなぎ倒し、ルリリは確実に強くなっていく。
その度に倒し方が荒くなっていくのも知らずに…

「あわ」なんて覚えたがそんなものよりも「おんがえし」の方が豪快だ。
そんな軽い気持ちで「おんがえし」を命令する。
現れてきたジグザグマをいつものように尻尾で痛めつけるルリリ。
近くの木や地面に「たたきつける」。その尻尾で「おうふくビンタ」をする。
しかし変だ。いつも1発ぐらいで済ますのに何発も何発も…
俺はルリリを止め、ジグザグマを抱えた。既に息はしていない。心臓の音も聞こえない。
気味が悪くなった。その時ルリリが「バシッ!」とはたきおとした。
そしてまたジグザグマを痛めつける。ギプスをつけてるのに軽快な動きだ。
たたきつけているうちに「ぐちゃっ」「ぎじっ」と不気味な音まで鳴り、口から血を吐くようになる。
…多分内臓が潰されたのだろう。 恐ろしくなった俺は直ぐにルリリを戻し、
横たわるジグザグマを蹴り飛ばした。血がついている。
これが可愛かったルリリか。一生忘れられない恐怖…
「おんがえし」
よくしてくれる トレーナーの ために
ぜんりょくで てきを こうげき

甘やかしすぎたのかもしれない。自分の育て方を反省した。
移動用のルギア、タマゴ孵化のマグマッグ、生まれたバルキー。
今俺は彼らの心のケアに努めている。 完
最終更新:2021年05月25日 14:44
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