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カラカラ虐

作者:1

ここはポケモン交換やバトルなど、ポケモントレーナーなら誰でも知ってるポケモンハウス。
しかし、その地下で行われているポケモンバトルなどはあまり知っている者はいなかった。


地下での悲劇

「じゃあ、こいつでどうかね」
金持ちらしい身なりをした愛想のいい男が、モンスターボールからイーブイを取り出した。
「おお、そいつは珍しい。わたしのガルーラともつりあいそうだ」
「では、交渉も成立したし、バトル場に行きますか」
ええ、そうしましょうとこちらもなかなかいい身なりをした男が相槌を打つ。
二人が向かった先はポケモンのバトル場で、向き合い、モンスターボールを手に取った。
観客席は満員で、今から始まるバトルに、皆興奮してるようだった。
ここは、ポケモントレーナなら誰もが知っているポケモンハウスの地下室。
その中では、ポケモンバトルに、珍しいポケモンは賭けに出すというイベントが開かれていた。
しかし、そのポケモンバトル場にはさまざまな罠が仕掛けられており、下手をすればバトルしたポケモンは一生自分の手に戻ってこない。
ある意味では、恐ろしいほどの興奮を感じることができるバトル場なのだ。
それを見に来る異常者達は数知れない。
そして今、ここでバトルが始められようとしているのだ。
「バトルスタート!!」
アナウンスの声が会場に響き渡った。


モンスターボールから一匹のカラカラが出て来た。
同時に、反対側ではリザードが出てきて、こちらの方をにらんでいる。
「カラカラ、ホネブーメラン!」
カラカラは骨を取り出し、リザードの方に投げつけた。
しかし、それをすんなりと避け、鋭いつめで猛然と飛び掛ってきた。
カラカラはすんでのところでそれを避けたが、足がもたれて転んでしまった。
その時、カラカラからするどい悲鳴が上がった、と同時に観客席から歓声が沸いた。
カラカラサイズのネズミ捕りが腹の部分に食いつていたのだ。
どうやら、床に何か仕掛けがしてあったらしい。
腹から血がぼたぼたこぼれている。
カラカラはホネこんぼうで壊して何とか脱出したが、ダメージは大きいようだ。
リザードはチャンスとばかりに口から炎を吐き出す。



カラカラは避けたつもりだったが尻尾に火がついてしまった。
どうやら尻尾は相当敏感なことろらしい。
火を消そうとのた打ち回った。
と、また悲鳴が上がった。
床だと思った場所が開き下はかなりの量の塩酸が溜まっていた。
何かが溶ける音がするのと同時にこの世には無いとゆうほどの叫び声が続いた。
少ししてからカラカラが塩酸の海から出て来た。
しかし、もうカラカラだと認識することは不可能だろう。
意識はあるようだった。
リザードはフンッ、と鼻を鳴らすとカラカラの腹を切り裂いた。
カラカラは最後の叫び声を上がるとそのまま絶命した。
「この勝負、カラカラの戦闘不能でリザードの勝ちです!」
観客席からは歓声が上がっている。
負けた男の人は、使えねぇななどと愚痴をこぼしながら出て行った。
勝利した男の方は、観客席に手を振っている。
死んだポケモンのことなど、誰も気にとめてはいないようだった。
END
最終更新:2011年03月24日 18:01
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