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ピィ虐

作者◆W9zwQ0DCVU


俺がピィの進化条件を信頼できるトレーナーから聞かされたときには、既にピィのレベルは28を突破していた。

「懐き進化ぁ…!?」
「そうだよ、可愛がると進化するんだよ」
「…レベルじゃなかったのかよ…」

育てながら、俺も何かおかしいとは思っていたのだ。
小さなベビィポケモンが、レベル30を目前にして未だ進化の予兆なしだったのだから。
せっかくレベルを稼いだのに全て無駄だった…とうなだれる俺に、トレーナーは笑いかけた。

「まぁまぁ。そこまで育てたんならもうかなり懐いてるんじゃないか?暫く可愛がってれば進化するよ」



…正直、俺はノーマルタイプのポケモンにはあまり興味がない。
好みの問題なのだろうが、今一つ特出した魅力を感じないのだ。
それに、このピィとかいうポケモン―――俺の住むホウエン地方では見たことがない。
こいつは、とある縁で遠方から貰った卵から生まれたのだ。
俺は今まで、ピィ…この得体の知れないノーマルポケモンの頭を、撫でたことすらなかった。
いや、考え起こすと、直接触れた事からしてなかったかも知れない。
これでは進化しなくて当然というものだ…。

俺は自室にピィの入ったボールを持ってきた。
クローゼットやベッドや机の置いてある、俺のプライベートルームだ。
最愛のグラエナたち以外で、初めて俺の部屋に入ったポケモンという事になる。
これだけでも十分すぎる特別扱いだが、まぁピィには分かってはもらえないだろう。



…懐かせなければ進化しない。
進化しなければ図鑑は埋まらない。
仕方なし、俺は部屋の中でピィをボールから出した。
「ぴ…ぴいっ?」
星形の小さなピィ。
傾げる首がないので、体を折り曲げるようにして俺を見る。
「ぴぴぃ…?」
「どうしたピィ、こっちへおいで」
どうやら俺がいつになく優しい雰囲気を醸し出しているせいで、少々混乱しているようだ。
俺は苦笑し、それからピィを抱き上げた。
「…へぇ、お前って手触りがいいんだな!あー何て素敵なんだ、可愛いよピィ!」
…自分でもどうかと思う作り笑いが、俺の顔面に張り付く。
わざとらしい程に可愛い、好きだと繰り返し、俺はピィをギュッと抱きしめた。

その時、ドクン、と俺の中で何かが弾けた。
燃えるような衝動が、体の奥から溢れてくるのがわかる。
突然の異常に俺は思わずピィを放りかけた、と同時にピィの体が光り始めた。進化だ!
最初はほんのりと、すぐに激しい光に変わり、ピィの体が見えなくなる。
俺は腕に抱えたピィを離すに離せず、仰け反るようにして光から逃れようとした。

ぐっ、と突然、腕に重量がかかった。
ピィの体が一回り大きくなっているようだ。
突き刺すような激しい進化の光を目の当たりにし、俺は視界を色とりどりのハレーションに覆われてしまった。
「ぴ、ぴっぴぃ!」
が、明らかに鳴き声が変化していた。
ピィが―――いや、進化したピッピが、距離をおいた腕を抜け、俺の胸に飛び込んできた。
「ぴっぴっぴーっ!」

…衝動的に、俺はピッピを引き剥がし、そのまま床に押しつけていた。
「ぴ…ぴっぴーっ…??」


自分でも驚いた。
あんなに待ち望んだ進化を、俺は今「どうでもいい」と思っている。
ピッピを犯したい。
目の前の生き物を貫きたい。
それはほんの一瞬だったが、俺は意識のすべてを性欲に支配されかけた。
が、次の瞬間それに理性が歯止めをかける。
何を考えている、動物を相手に欲情するなど、と俺は必死に自分に言い聞かせる。
それでも体は止まらない。
両手が、視線が、意識のすべてがピッピの下半身に集中しようとしている。

…くそッ…見るだけ、見るだけだから…!

自分に自分で言い訳をしながら、俺はピッピの肌を撫でた。
短く柔らかく、手触りのいい毛皮だ。
片手で俯せに押さえつけたまま、もう片手で背中を何度も撫でる。
少し体をずらし、ピッピの後ろに回り込むと、俺はそっとピッピの尻尾を摘み上げた。
ピッピの尻が持ち上がり、肛門が見える。
その向こうに、小さな可愛らしい穴があった。

ピッピの性器は、俺の知る限りの他のポケモンとは形状が違った。
他のポケモンは、単なる窄まり…というか、本当にただ穴が開いているだけでしかない。
下手をすれば肛門や尿道と見間違えられてしまうだろう。
が、ピッピのそこは違う。
股間の前の方から尻尾の付け根まで、まるで人間の女性のように浅く割れている。
その割れ目のちょうど真ん中の辺りだけが、ふっくらと盛り上がっている。
そこだけは桃色の毛皮が薄くなっていて、ベージュに近い地肌が出ていた。
赤茶色の花びらと小さな突起が、割れ目の間から顔をのぞかせていた。


勢いでピッピを仰向けにすると、ピッピが素っ頓狂な声を上げた。
「ぴぴっぴーっ?」
はっ、と俺は我にかえった。
危うく欲望のままに貫きかけた―――と、俺の中の道徳心が胸をなで下ろす。
それでも俺のズボンの中では、相変わらず息子が固く勃起している。
…なぜ突然に?
俺は必死に落ち着こうとするが、猛烈に欲しがっている己の身体と目の前のピッピの性器、
そして狭くて痛いズボンの中の感触が、理性と本能との振れ幅を無駄に広げてくる。
それでも必死に落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせるうちに―――ふと思い当たった。

メロメロボディ。
触れた異性を魅了してしまう、ピッピの特性だ。

成程、ピィに触れた時から突然に募った理由がわかった。
相手に盛りをつけるとはなかなか面白い特性だと、思わず苦笑してしまう。

野生のピッピ族は、少なくとも俺はまだこのホウエン地方では見たことがない。
それだけ稀少なポケモンなのだろう。
そう言えば、同じメロメロボディの特性を持つプリンやエネコも、決して数が多いとは言えない。
ひょっとするとメロメロボディとは、絶滅の危機にあるポケモンの必死の生存対策なのだろうか。
ポケモンは♂の種族が何であれ、産む♀と同じ種族が生まれるという。
数少ないピッピの♀達は、周りの♂ポケモンを片端から発情させ、少しでも多くの卵を産もうとしているのかも知れない。

…そう考えると、俺がピッピと交わる行為も、そう背徳的でもないような気がしてきた。


一度吹っ切れてしまったら、後は早かった。
ピッピを仰向けにし、両足をやや乱暴に広げると、俺も手早く体勢を変えた。
ペニスを取り出し入り口にあてがう。
その時ようやく感染症の心配が頭を掠めたが、最早止まれるはずもなかった。
グプッ…!ズブプ…
「ぴッ…ぴいいぃっっ…!」
俺がゆっくりと自身を埋没させると、ワンテンポ遅れてピッピが叫んだ。
その叫びに甘い響きが含まれていることに気付き、俺もワンテンポ遅れて驚いた。
「ぴっ…ぴぅ、ぴぃぃ…」
根元まで挿入する前に、俺の先端はピッピの子宮口をつついてしまった。
更に奥へ行かんと、軽く腰を押しつける。
と、ピッピが身を捩り甲高い声を濡らした。
「ぴ、ぴっ、ぴ…ぃ!」
「…何だお前、気持ちいいのか?」
「ぴぃぃ…」
ピッピは潤んだ瞳をよこした。

ピッピの中は思いのほか具合がよく、そして潤っていた。
前儀じみた事はしていなかったが、ぬるりとした液体がピッピの膣内に満ちている。
熱く柔らかい肉壁は、俺のモノを包んだままとろけてしまいそうだ。
そしてそれが絶妙に、キュ、キュと俺を締め付ける。
俺がピストンをしなくても、ピッピの締め付けはそれだけで十分な快感になった。
…いつまで経っても俺が動こうとしないので、ピッピが悩ましげな目で身を捻る。
「っう、あぁッ…!」
その瞬間、俺の下半身に電気が走った。



ピッピがほんの僅かに腰を動かしただけで、俺はあっけなく達してしまった。
あまりの快感に、しばらく呆然となってしまう。
そんな俺のモノを、ピッピが再び締め付け始めた。
「あッ、うわ、ちょ…!」
あっという間に俺の息子が、ピッピの中で復活したのが分かる。
「ぴぃ…ぴっぴぃ…」
ピッピが熱い目で俺を見た。今度は俺も、動かないわけには行かなかった。

俺は夢中になって腰を振りながら、何度も精を吐き出した。
その度にピッピは膣圧だけで俺を復活させ、絞り取るように種を求めた。
もちろん、いくら交わったところで卵などできるはずがないのだが。

その日から、ピッピは俺の掛け替えのない“肉便器”となった。


俺は毎日のようにピッピと交わった。
グラエナ達しか入れなかった俺の部屋に、ピッピは常駐するようになった。
俺は毎晩ピッピの膣内を楽しみ、ピッピは本能を剥き出しにして俺の精液を飲み込んだ。
行為自体も次第にエスカレートしていった。
ピッピの中にスプレー缶や小瓶といった異物を挿入してみたり、そのままバトルに出したりした。
性器を露出させるように縛り上げ野外に放置したり、グラエナ達にピッピを襲わせてそれを観察したりもした。
ある時はピッピに頭から尿をかけてみたが、ピッピは嫌がるどころか汚水のシャワーを嬉しそうに浴び、体に塗り付けては口に運んでいた。
あの後ばかりは流石にピッピを抱く気にはなれなかったものだ。

俺の日常生活の中心は変わった。
道行く弱そうなトレーナーに、グラエナ達と共に辻斬りよろしく襲いかかり賞金を稼ぐ日常は、
いつのまにかピッピとの交わりの合間の気分転換でしかなくなりつつあった。
あの可愛い穴を虐めたい。虐めて悦ばせてめちゃめちゃにしてやりたい。
俺がほんの一瞬でも、グラエナとピッピを秤にかけピッピを取りかけた事があるのではないかと言われれば、
残念ながら俺は首を縦に振らざるを得ないだろう。
そして俺のそんな気持ちは、ピッピにも間違いなく伝わっているのだ。



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最終更新:2011年03月24日 20:09
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