3-2

漁港でギャラドスの集団が暴れている。
火を吹き、周りのものを焼き尽くしている。
漁船は炎上し、町に避難勧告が出た。

俺はなぜ暴れているのかだいたい分かる気がする。

そう。それは2日前のことだ。
俺ら漁師仲間は最近はやりのメノクラゲ鍋に必要なメノクラゲ漁をしにいった。
途中で行く手を阻んだギャラドスを、大砲で攻撃し、殺してしまったのだ。
そのときはあのようなことにはならないと思っていた。

そしてメノクラゲを大量に生け捕りにし、かえっていった。

そして次の日、今度は建築業者が、海にテーマパークを作ろうとした。
設計図はできていたようで、後は場所の確保だけだったという。

そしてその業者たちは海のポケモンを網ですくい、檻に閉じ込めた。
中には水がなくて死んでしまったかわいそうなポケモンもいた。

そして業者はクレーンなどの大型機械を置いて、帰っていった。
どうやら明日から作業をするらしい。

そして作業当日、この有様だ。

最初は残っていたタッツーやシードラが業者たちを取り囲んだ。
業者たちは持っていた鉄パイプでタッツーたちに攻撃した。

「ふぅ。生意気なポケモンたちめ」

そう言って後戻りした。すると波の音。
振り返ると大きなギャラドスが1匹。
「あわわぁ…っ…」
業者は腰を抜かして動けなくなった。
するとギャラドスは怒り狂ったようにほえた。
するとそれに気づいたほかの業者がやってきた。

「くそ…鉄砲もってこい!」

一人の業者がそういった。するとギャラドスの目が鋭くなった。

「ゴォォォォォ」

ギャラドスは陸地にあった漁船に向かって破壊光線を打った。
その爆発した衝撃で何人かが海に落ちた。
するとその業者たちが生みに沈み始めた。

「おい!どうした!」

声をかけても浮かび上がってこない。
代わりにメノクラゲの進化型、ドククラゲが顔を出した。
触手に業者たちを巻きつけ、海に沈めていたのだ。

1分もしないうちに気泡は途絶えた。どうやら死んでしまったらしい。

業者たちはただその姿を見ていることしかできなかった。
そしてギャラドスは直接業者に向かって火を吹いた。
業者たちの周りを火が囲む。もう逃げ場はない。


すると突然水が火を消してる音がした。
助かった…そう思ったのだが…

なんと水を消したのはギャラドスたちだった。

驚くのはまだ早い。
さっきは数匹しかいなかったギャラドスが何十匹にも増えている。
すべてのギャラドスは怒り狂った目をしている。
そしてギャラドスたちは破壊光線を打った。

…1発業者に当たって、業者たちの身体はバラバラになった。

しかしギャラドスたちは攻撃の手を休めない。
とっくに燃え尽きているのにまだ攻撃をする。

「危険です!漁港でギャラドスたちが暴れています!避難してください!」

避難勧告が出た。住民たちは逃げ出した。


…漁港はもう火の海になっていた。

ギャラドスたちは殺された仲間の敵をとりに、
乱開発で自分たちの海を汚す人間たちに復讐に

…このようなことをしたのかもしれない。

俺は幸い生き残った。近くでその現場を見た。
大切なのは、ポケモンと協力して生きていく心、
改めてそれを実感させられた。
最終更新:2021年05月25日 11:56
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