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はい!こんにちは皆さん、私はポケモンブリーダーのアリカです!
私はいろんなコンテストで優秀な成績を収める為、ポケモンに独自のしつけをしています!
例えば、サンドを水に強くしようとしてみたり、弱いエネコをあえて強いポケモンと戦わせてみたり。
方法や観点は間違ってないと思うんだけど、どうしても失敗してしまうの、どうしてかしら?
まぁ、別に希少なポケモンを使っているわけでもないし、失敗は成功の元!って言うじゃない。

なので、今日はラグラージに、苦手な草タイプを克服するしつけを施したいと思います!
以前サンドの水強化で失敗した人がいるみたいだけど、私はそんなへまはしないわ!

まず大きな檻の中にマダツボミ数十匹とラグラージを入れます。
とあるトレーナーと交換したラグラージなので、かなり懐いていません、というか暴れてます。
でも、ここで慌てないのがこつ!
慌てず、ゆっくりとラグラージがおとなしくなるまで待ちましょう。

おとなしくなったところで、マダツボミに指示を出します。
まずは体で慣れさせましょう、「つるの鞭!」
 数十匹のマダツボミの攻撃を受けて、流石のラグラージもたまらないようです。
 苦痛な表情を浮かべて檻の隅へと逃げていきます。
 なんと、このラグラージは臆病な性格だったようです!
「臆病ならやり甲斐があるってもんよ!マダツボミ、やっちゃえ!」
 マダツボミはそのうねうねした体で、ラグラージを拘束していきます。
 ここでラグラージが反撃してくれれば、たくましさの増強になるのですが…
「グァァァアアア」
 ラグラージは情けなく声を上げて、もがいています。これでは意味がありません。
「もぅ、やんなっちゃう、マダツボミ、適当にやっといて!」
 そういうと、私はラグラージとマダツボミをおいて檻から遠ざかっていきました。
 折角人が強くしてあげようと言うのに、失礼なラグラージです!まったく…

――

数日後、他のポケモンの強化にあたっていたアリカはふと先日のラグラージを思い出した。
「あ、そういえばラグラージが…きっと強くなってるに違いないわ!」
あの檻があった場所へと、急ぎ足でアリカは向かいます。そして、そこで彼女が見たものは…


「ウツボットだ!」


なんと、あのマダツボミたちはラグラージを養分として取り込み。
お互いに共食いしあったりして、最後に一番強いウツボットになったとさ。
 もちろん、アリカはそのウツボットでコンテストリボンを勝ち取ったそうです。

めでたし、めでたし
――
最終更新:2021年05月25日 12:02
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