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ミーンミンミンミンミンミイイィィィイィィィイイィイーン

テッカニンの鳴き声
それは夏の風流そして風物詩
しかしそんな声も雑音にしか聞こえない少年が一人

汗をダラダラと垂れ流しながらその少年は舌打ちをした。
「・・・・・・・・・こんのクソ暑いのに糞蝿どもがぁ・・・・」
少年は暑さで半ギレ状態、数日前から母親も怖くて声をかけられない状態だった。
しかしそんな少年の唯一の楽しみの時間がやって来た。今日は大好きなアニメの日なのだ。
先ほどまで暑さでキレかかっていた少年も、アニメ数分前になると笑顔になった。
ソレほどまでに楽しみなアニメ。放送まであと一分。

しかし


ミィーンミンミンミンミイイィィィイィィィイイィイーン

先ほどまでとは比べ物にならないほどのでかい鳴き声。
少年の怒りは一気にMAXを超えた。
窓のすぐそばの電線に止まって尚も鳴き続けている。

「これ以上貴様等に気分を害されて溜まるかああァァァ!!!!」
少年は手にストレス解消用エアガン(主にカスポケに使用)を手に取るとテッカニンに向けて勢い良く撃った。

スパアアァァアァン・・・・

ゴル○13も真っ青なほど見事に決まる弾。
テッカニンは跡形も無く消え去った。
ふぅ、と少年は息を吐くとテレビの前の定位置に体育座りで座った。
アトにはテッカニンの死体しか残らなかった。
最終更新:2021年05月25日 12:06
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