ここはムロタウン自然公園、憩い ピクニック 運動 ポケモンのお散歩と町民や旅行者に愛される
観光スポットである。(入場料は一律50円)当然 危険な野生のポケモンは居らず、安心して公園内を闊歩できる。
ハズであった。
最近 園内で数十件に及ぶ傷害および窃盗事件が発生した。気がついたらお弁当やお菓子、ジュースの入った袋が消えたり
園内の林道を散歩していたら、後ろから鈍器のようなもので殴られ 金品や食料を根こそぎ奪われたりする・・・といった具合だ。
この時4人目の被害者 リンドウさん(46歳)は、灰色の小さなポケモンのようだったとコメントしている。
幸いどの事件でも5万円を超える被害や、重症と呼べるほどのけが人は出ていない(最高全治3週間)為、
公園側はホームレスに飼われているポケモンや流れの野良ポケモンか何かと楽観視し、
パトロールの強化やガーディの増設等で済ませてしまおうと検討していた。
しかしそんな矢先、とうとうこの事件最悪の事件が起こってしまった・・・
園内で散歩していたササノ夫婦の飼っているピィ(1才)の姉妹を乗せたベビーカーが、姉妹ごと行方不明になってしまったのだ。
目を離したのは、お昼のランチにしようとバスケットの中を覗いいていた時間わずか1分。
この間にベビーカーごとさらわれてしまったようだ。
警察のガーディー探索隊が二日間 捜索に当たったが収穫は
姉妹の持っていた、(ピイちゃん ピピちゃん)と刺繍の入ったタオルが泥まみれで見つかった事ぐらいだ・・・
これを受けて、公園側はポケモントラブルの専門家に調査と事件解決を依頼、調査費用は公園側がすべて負担することで合意した。
国内では数少ない「合法殺ポケ」「強制拘束」「拷問」のライセンスを持つグループである。
キンセツシティ郊外にあるプレハブ事務所・・・ここがその専門家の事務所らしい。
田中「チーフ、久しぶりの仕事だよ、えっと・・・行方不明ポケモンの探索だって」
デスクの上のパソコンを見ながらトレーナーらしい人物が、同じくデスクの上でパソコンをカタカタと操作しているヌオーを呼ぶ。
ヌオー「バショハ むろたうん自然公園 デスカ・・・ 犯人ノ目星ハ?」
田中「警察で残留物のタオルを調べたら、妖精グループの血痕とクチートの体毛 唾液が見つかった、恐らくピィ達はもう・・・」
ヌオー「悲観視スルノハ ますたーノ悪イ癖デス、1%デモ生存シテイル事ヲ望ミマショウ。」
田中「そうだね・・・ゴメン。チーム構成はザン ニューラ チーフ ヌケの四人で、追跡重視になるだろうから。」
ヌオー「了解シマスタ、直ニ準備ヲイタシマス。」
田中「頼む。」
田中はそう言い残すと足早に事務所を出て、腰のモンスターボールを投げる、出てきたのはエアームドだ。
エアームド「行き先はムロタウン自然公園っすね?」
田中「ああ、頼む 1時間ってとこかな?」
事務所から荷物を持って駆けてくるヌオーをボールに戻すと、田中はエアームドに乗る。
エアームド「・・マスター重いっす・・・」
文句を言いながら飛び立つエアームドをニヤニヤしながら田中一行はムロまで飛び立つ。
一時間後 ムロ自然公園に降り立った田中はボールを4つ投げた、出てきたのは
ザングース ニューラ ヌケニンそしてヌオーだ、その場に座らせ今回の任務内容を告げる。
田中「・・・・・今回の任務の説明は以上、質問等は?」
ザングースがスッと手をあげる。
ザン「ターゲットの生死は1体を残してそれ以外は問わないとありますが・・・」
田中「事件関係者一体を生かして連れて帰ればいいんだと、あとは殺しても構わん。」
するとニューラがニヤニヤしながら
ニューラ「じゃ ザンに任せときゃ楽勝だなwwww」とザングースを見る。
ザン「・・・・・」
田中「はいはい、お喋りはそこまで それじゃ頼むね。」田中の命令を聞き終わると各自散開した。
森の木々の上をまるで忍者の様に跳び、移動しているザングースとニューラ。
ニューラ「で、目星はあるわけ?ザンちゃん?(プゲラw)」
ザン「・・・マスターから残留物のタオルを嗅がせてもらった・・・今 匂源を探査中だ・・・ ここだな。」
木の上からスッと降りる二人、警察がタオルを見つけた所である、ザングースとニューラは地面の匂いを嗅ぎ回り、手がかりを探す。
ニューラ「ビンゴだぜ、ザンちゃん(藁)。ターゲットの匂源はあっちに向かってる」
ニューラはその方向を指差すと駆け足で木々を突っ走る、5時間ほど追跡するとボロボロの廃墟郡が見えてきた。
地図にも載ってない所を見ると随分昔 廃村になったのだろう、人間はもう住んで無さそうだ。
ここに来るまでに川を渡ったのもあって、警察はみつけられなかったのだろう。
小屋の近くの木の影で止まると、ニューラは後続のザングースに「止まれ」と指で合図を出す。
二人が息を潜めていると小屋からのん気な鳴き声が聞こえて来る・・・
クチート「クッチクチチチ~ クッチチ~」「クチチ~」「ママ、オナカチュキマチター!」「チィチィ!」
腹ボテのクチートが、そしてその後ろから子供達も小屋から出てくる
ザン「ターゲット・・・発見」
ニューラ「と、とりあえず事情聴取と探索しようや。 もしかしたらコイツらじゃねえかもしれねえし?な?探索は任せた!」
と ザンを気遣いながら提案をする。
木を降りてクチートどもの前に挨拶をしながらやってくるニューラ、勿論営業スマイルだ。
ニューラ「こんにちわ!可愛いお子さん達ですね!(テラワロス)」
クチートママ「! なんの用ですか?」
怪しい目でジロジロと睨むクチート一家 そりゃアヤシイ
ニューラ「私たち公園管理局のもんなんですが、最近物騒でしてねぇ、何か変わった事とか無いですかァ?(ザン早く探してくれぇW)」
ニューラが引き付けている内にザングースは匂いを頼りにピッピ達を探す。
丁度 廃村の真裏にあるゴミ捨て場らしき場所で匂いが途絶えている、辺りを嗅ぎ回り、周囲を探す。
するとまるで隠すようにゴミに埋まったベビーカーを見つけた。
ザン「妙だ・・・この匂い・・・・・まさか!」
ザンはベビーカーの幌を開ける、するとソコには無残な状態のピィ姉妹の遺体が乱雑に入っていた。
腐臭をはなつ死骸は腕 足をもがれ達磨状態、目は二人とも潰され、目玉が引きずり出された形跡がある・・・・
さらに性器と肛門は無理やり犯されたのであろう グチャグチャに裂かれ 血塗れだ、勿論 内臓も食われている。
ザン「・・・・・アイツら・・・・」
ベビーカーを優しく抱きかかえるとザンは囮のニューラの元まで急ぐ。
クチートママ「何にもありませんでしたから!帰ってください!」
ニューラに向かって言い放つクチートママにザンを気付かせない為、ニューラも必死だ 顔がひきつっている。
と そこへザングースが戻ってきた。
ニューラ「た・・・・助かったゼ・・・」
ザングースが持っているベビーカーを見てクチートママは口をパクパクしながら、完全に動揺している。
クチートママ「ア、アアアア、アンタ!それは!?」
ザングースはそっとベビーカーを降ろすと凄まじい威圧感を出しながら問いかける・・・
「貴様ら・・・・何故 何故殺した? この子達は何もしていないだろう・・・」
するとクチートママは悪びれた様子も無く
クチートママ「そのガキどもなんてイラナかったのよ!!後ろの籠に粉ミルクが入ってたからベビーカーごと盗んできたのよ!!」
「なのにそいつら「ママー」だの「タスケテー」だのうっさいからぶん殴ったり噛み付いた後ここまでつれてきたのよ!文句ある!?」
「で、ここに着いてたらお父さん達が「犯したい」っていうから犯らせてあげたの!そいつらも泣いて喜んでたわよぉ?キャハハ!」
「その後マムコも裂けちゃったし、内臓もイカレチャッタみたいだから食べれるとこはみんな食べちゃったの!おいしかったわ。
ベビちゃんやママの栄養になれてその糞ガキ共もよろこんでるわよ!!生きてたら売春宿に売ってもよかったかかもぉ~」
クチートママはニヤニヤ笑いながらこっちを睨む、クチベビ達も「シマリガヨカッタ」だの「ヤラカクテジューシー」だの勝手な感想を述べている。
ザン「・・・・ぶっ殺してやる。あの世でこの子達に詫びるんだな!」
ニューラ「ザンちゃん 珍しくヤル気だねえ!www(プゲラオシャンロン)」
クチートママ「ハッ!あんたらも食ってやるわよ!クチィイイイイイイイイ!!」
大声を張り上げると廃墟からゾロゾロとクチート♀が現われて来る、手には木の棍棒 錆びた鎌や包丁 鍬などの凶器を持っている
犯行の時に使ったものだろう。
ザングースとニューラを取り囲むように輪を作る武装クチート、クチートママは「ヤレヤレー!」と応援している
そしてクチート達が二人に襲いかかろうとしたその瞬間!
ズシャァァァ!グジィイイイー!!
3匹のクチートの腕に赤い線が入ったかと思うと、一瞬で切断される、そして少々間を置いて、頭部と胴体がお別れする。
ザングース「・・・・・消えろ」
一瞬にして仲間がバラバラにされて動揺するクチート達、が すぐに襲い掛かる
クチート「コイツーーー!」
ブン!と空を切る鉄パイプ、殴りかかった筈のニューラは居ない。
クチート「え?!?」
ニューラ「ここですがなにか?wwww」ズシャ!
後ろを振り向いた瞬間、クチートの腹にニューラの腕が突き刺さる、そのまま内臓を引きずり出す
クチート「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!オナガヘンダヨぉぉぉ!ガエジデーーー・・・」
内臓をブチマケそのまま息を引き取るクチート、腕を血塗れにしながらニッコリ微笑むニューラ。
ニューラ「ささ どんどんいらっさーいW」
クチート「う うるさい!!氏んじゃえ!」鎌をビュンビュンと振り回す・・・が 当たらず全て避けられ、頭を「かわら割り」で吹き飛ばされる
ブシャァァァァ!! 頭の内容物と頭蓋骨がミンチのようにばらまかれる、とても鮮やかだ。
あるクチートはもういっこの口で噛み砕こうとしたが難なく受け止められてしまった。
ザン「クズ鉄野郎・・・・」クチートに足払いを食らわし転ばすと頭を押さえつけ「第二の口」を引き千切りにかかる。
クチート「クチーーーーー!!イダイ゛!イダイ゛から止めてぇぇぇぇ!」
金属でできているのは表皮の部分と牙だけである、メリメリメリと嫌な音をたてながら根元が裂けていく。
バツン!上手に取れましたーーー!
クチート「ミュギギギギ!!」
頭を地面に擦り付け、転げ回る・・・がそのうち動かなくなってしまう、脆いものです。
このほかにも腕をへし折ったり こま切れにしたり、真っ二つにしたり・・・火炎放射で火達磨に・・・と二人とも思い思いの方法で虐殺を行い、
わずか三十分で27匹もの武装クチートを葬り去っていた、二人とも血塗れだがほとんどが返り血だ・・・あちこちにクチートだった肉塊が
点在し、血の匂いと臓物の腐臭が充満している。
クチートママ「こ・・・来ないでぇぇぇえ!交尾だってしてあげる!ベビチャンもあげるから!ユスシテーー!」
ガクガクと震え、恐怖のあまり糞尿を撒き散らす、まさに糞虫だ。
ニューラ「てめえの汚ぇマムコなんかいるか!www」
ザン「言っておくがあんたの旦那(その他)は生きて帰って来ない・・・・」
クチートママ「え!?ど・・・・どうゆうことよ!?」
ザン「私達二人より強いあのお方が相手だから・・・」
ニューラ「さ!てめえは来てもらうぜ、ガキ共もな よっと!ザンちゃん、殺しちゃダメよ?W」
ザン「殺しはしないさ・・・殺すより酷い目に合わす・・・」
クチート一家を強制捕獲用ボールに押し込むと二人はまた森の中に消えていった・・・
一方その頃、一仕事終えて 近道しながら愛する妻子の元に帰ろうとしているクチート♂の一団
手には被害者から奪ったのであろう食料や、売店からパクってきたお菓子 飲料を抱えている。
皆ホクホク顔だ。
「クチチ!ちょろいもんですね。」「後ろからコイツで「ボカン!」とやるだけで・・・これだぜ!」
「ベビちゃん 喜ぶぞー。」「人間襲うほうが木の実探すのよりラクチンだもんね。クッチ~♪」
凶器の鉄パイプをブンブン振り回し、今日の「狩り」の成果を話ながら帰路に着くクチート達
ふと 先頭のクチートが気付いた、道の先に誰か立っているようだ。
ヌオー「オコンニチワ、御機嫌イカガデスカ?」
お得意の営業スマイル+テンプレ回答だが、ニューラと違い「目」が笑っておらずかなり怖い。
「!? な・・・なんだよいきなり!」
とっさに戦利品と凶器を後ろに隠すクチート達。 野生のポケモンの居ない自然公園内で、
さらに地図にすら載ってない廃村に続く道に観光者でもない不審者が居る、怪しい。
しかしヌオーは気にせず質問を続ける・・・
ヌオー「オ手ニオ持チノ鉄パイプ、血ノ匂イガ致シマスガ・・・狩リデモナサッタンデスカ?」
いきなり凶器の事を質問するヌオー、クチート達は顔を見合わせるとアイコンタクトを取る。
リーダー(口止めだ 殺 る )
そう指示を出すと皆に凶器を構えさせ、静かにヌオーを取り囲む かなり連携がとれているようだ。
ヌオー「オヤオヤ、ソンナ物騒ナ物ヲ持チ出シテ・・・モウチョットすまー・・・」
ヌオーが言い終わるより早くクチート達が飛びかかってくる
ガスッッ!ドゴォォォ!グシャッッ!
凶器が完全にヒットし、ヌオーの体にめり込んでいる。出血はしていないがどうみても死んでいる筈
しかし一匹のクチートがある事に気付く・・・
「あ・・・あれれ?ぬ、抜けない?!」
グイグイと一生懸命鉄パイプを引っ張るもののビクともしない、他の皆も同じようだ。
「・・・・コノ程度デスカ?モウチョット攻撃ニ努力値ヲ振ッタホウガイイデスヨ?」
「鈍い」
一匹のクチートが呟いた、スピードと引き換えに攻守を引き上げる技。ヌオーはそれを使い
瞬時に硬化し攻撃を防ぎ、弛んだ肉で凶器を挟み込んだのだ。
「くっ!全員、凶器を捨てて 離れろ!」
リーダーが叫んだ、皆一斉に凶器を捨て間合いを離す・・・が
ヌオー「愚カデスネ・・・」ヌオーの姿が一瞬で消える。状況の把握できないクチート
「え?!え?!どktdfrtgあzs!!!」その巨体に似合わない俊敏さで一番近くにいたクチート
のバックを取り、地面に押さえつけながら体重をかける。残された唯一の武器である「第二の口」も
押さえつけられ使うことが出来ない。
ヌオー「胎醍虚(はらだいこ)」ヌオーは腹をポンポコ叩き出す。
「ク・・・・クチィ・・・ヤ、ヤメテくれぇ!」押さえつけられているクチートはジタバタともがく・・・
ヌオー「ゴキゲンヨウ」
命乞いを軽く流し、バイバイとジェスチャーすると気合パンチを放った
ボシュン! ビチャチャチャ・・・・・
そこにはクチートであったと思われる体の末端や金属片と、肉の欠片が飛び散った後だけが残った。
大半は気化したようだが、飛び散った血液や臓物が小雨の様に降ってくる。
「あ・・・・あ、あ・・・・」言葉にもならないといった具合で震えているクチートに、
返り血を浴びたヌオーが語りかける。
ヌオー「安心しろ、全員 仲間の所に送ってやるからな」
いつの間にかカタコトで無くなっているヌオーはニッコリと微笑む、冒頭の営業スマイルと違い
目まで笑っている
(こ・・・ころされる!?)
クチート達はぶちまけられてしまった仲間には目もくれず一目散に逃走した。
もう逃げることなど出来ないのに・・・
「ひい・・・ひい・・・」
500mほど全力疾走し、追ってこない事を確認するクチート達 追っては来ないようだ。
「ふう・・・・あぶなかったぜ。」「あんなの相手にできねえよw」
皆 呼吸を整えながら 逃げ切れた事に喜びながらまた帰路に着こうとする・・・しかし
「まったくクチオもドジなヤ・・・うお!?」安心していたのか一匹のクチートがディグダの掘った跡に
下半身からはまってしまったようだ。
「ギャハハ!バーカw」「なにやってるんですか~」「悪い悪い、よそ見してて、引き上げてくれ。」
他のクチート達はヤレヤレといった表情で手を貸してあげる・・・しかし
「あれ?抜けないよ?」「もっと強くひっぱれよ!」 「イダダダ!痛いよ!ヴァカ!」
体がビクともしない、まるで下半身を掴まれている様・・・・すると地面の下から
「・・・・愚かですね、逃げ切れるとお思いですかァ?」ヌオーの声だ
その瞬間!下半身が埋まっているクチートが、地面に引きずり込まれた。穴から
「タスケテ!」「許してくれ!」聞こえた後、今度は穴からヌオーがディグダの様に顔を出す。
ヌオー「LV20程度のザコの分際で煩わせないでくださいよ・・・」
穴からズルリと這い出るとヌオーは微笑んだ。
クチート達はもうあきらめムードである、今度は命乞い作戦のようだ。
「ゆ・・・許してくれ!」「強盗も窃盗もしませんから!」「心を入れ替えますから!」
皆 必死である、ヌオーは首をフルフルと振り
ヌオー「・・・・判りました、では最後に一つだけ質問させてください。」「な・・・なんですか?」
ヌオー「無関係なポケモンの赤ちゃんを陵辱した上に 食っちまったりなんてこと・・してませんよね?
あ 嘘はついてもばれますよ?調べはついてるんで・・・・」
そう言うと 持っていたボケギアを見せる、そこには別働隊であるザンとニューラが撮影した
ピィの姉妹の遺体写真が転送されていた、クチート達は言葉もでないようである
ヌオー「・・・残念ですが、死んでもらいますね。向こうでもう1組捕獲済みらしいんでぇ。」
ヌオーはまず動けないように、4匹の足と第二の口を全て叩き潰した
途中 一匹が痛みに耐え切れず死んでしまった、なんてよわっちいポケモンだ。
他の3匹は「ア゛ァ・・・」だの「イダイ!イダイィィィ!」「ゴメンナサイ ゴメンナサイ・・・・」だの様々だ
皆 足が熟れて潰れたトマト 頭はもいだナスのようである
ヌオー「時間も押してるんで手っ取り早くいきますねー。」
そう言うと 右端のクチートの前に立つ、手にはクチートの3倍はある岩を抱えている。
ヌオー「君は岩とセックルしてなさい、時間無制限だからごゆっくりね。」
クチートが「待って・・・」と言った気もするが、気にしない。
岩を乗っけられたクチートはとても楽しそうに手足をバタバタ動かしている、
そのうちバタつきが緩くなってきたかと思うと「ブリュリュリュリュ!」という音と共に内臓が
肛門から出てきた、キレイだね!
ヌオー「君には・・・コレがいい。」左端のクチートに携帯していた水筒から何かをかける、
この匂い・・・はガソリンのようだ、鋼タイプのクチートには効果ばつぐんである。
ヌオー「火葬ってやつですね!ゆっくり味わってから逝ってくださーい。」
「ア゛ズイ!アジュイ!ア(略」体毛が焦げ パチパチ音を立てている
逃げようと もがくが、腕だけでは転げまわるくらいしかできずそのうち動かなくなった。
ヌオー「で、君で最後だねーどうしよっかー?」
痛みと恐怖で虚ろな目のクチートに語りかける、といっても聞こえていないようだが
ヌオー「・・・・決まった、お前は・・・・丸 呑 み だ。」
そう言った瞬間大人しくしていたクチートが暴れだす「い、いやだ!死にたくないよーーーー!」
未練がましい奴だ
ヌオーはヤレヤレとため息をつくと、そのまま「ヒョイ」と掴む。
ヌオー「い た だ き ま す 」口にポイっと投げ込まれる、2分ほど腹の中で暴れていたが
そのうち静かになった、胃酸が効いたのだろう。
ヌオー「ゴチソウサマデシタ・・・」
またいつの間にかカタコトに戻るヌオー、普段デスクワークなのが祟ったのか腰の辺りを擦っている。
ヌオー「年甲斐ニモナク、ヤリ過ギマシタ・・・・腰ガ痛イデス・・・」
そして自分が殺したクチート達の死体を死体袋に詰め込み、跡片付けを行う。
ヌオー「今度ウマレテクル時ハ、コノヨウナ過チヲ起サヌト祈ロウ。」
そう呟くと、主人たちとの合流地点に向かい、死体袋6匹前を担いで走り出す。
公園中央にある〔清掃員詰め所〕 ここが彼らの臨時本部である。
入り口横には 真っ黒い袋がニ、三十程 山積みになり、蝿がワンワンと五月蝿く飛び回る。
「クチィー!ムシシャンマッチェー~」 「キャッ!キャッ!」 「ウマク ツカマラナイヨウ・・・」
クチートのベビだ、蝿を相手に楽しそうにはしゃぐ。その様子を複雑そうな様子で監視しているザングース
このベビ達はあの雌豚の子供ではなく、廃村内の残党を掃除中に確保した、他の雌達のベビだ。
母親達が惨殺された事などはまだ理解出来ないようで、親を殺した本人であるザン達に
仮本部まで連行(本人たちはお出かけ気分である)されてきた。
クライアントの命令次第ではこのベビ達も消さなければならないわけだ。
ニューラと田中は仮本部で《事情聴取》の真っ最中だ、耳を澄ますと
「痛いィィィィ!」だとか「ヤメテぇぇぇ!」といった具合に尋問中である。
不意に強い血の匂いが漂ってくる、まだ帰還していないヌオーだろう。
彼の戦闘スタイルは別名「ミンチ製造機」と関係者から呼ばれるほど凄まじく、相手を粉々に砕くのが得意だ。
反面 後始末が面倒この上なく(飛び散るので) また 血塗れになるので匂いも当分落ちない。
その為か殲滅戦か人手が足りない時以外はデスクワークだ。
読み通り、ヌオーが死体袋を複数抱えて疾走してくる。
ザングース「・・・・チーフ、お疲れ様です。はい タオル・・・・」
ヌオー「アリガトウ、久々ニヤリスギマシタ、年カナァ。」
死体袋を山によっと乗せると辺りを見回す。
ヌオー「ますたーハ?」
ザングース「ニューラと一緒に取り調べ中です、そろそろ終わるんじゃないですか?」
タイミング良く、仮本部のドアがカチャリと開く。
ニューラ「ふい~ 手こずらせやがって クズ野郎がwww」
田中「お、お帰りチーフ。 お疲れ様ね。」
ヌオー「イエイエ、久々にイイ汗カキマシタ。ソチラハ順調デスカ?」
田中「ああ 調査報告書出来たから、このまま報告会しようか、じゃ入って。」
外で遊ばせていたベビクチートをヌケニンに預け、着席すると 報告会を始めた。。
ホワイトボードの前にはパイプ椅子にロープで縛り付けられたクチートママもいる、顔に大きな青タンを作り
鼻血を垂らしてうつむいている、おや?ベビが2匹足りないようだが・・・
ニューラ「質問に答えようといないんで、ベビを《雑巾しぼり》したのよww ほれ。」
ポリバケツを差し出すニューラ、中には真っ赤な水に絞った雑巾のような物が浮いている。ベビのなれの果てだ。
引き上げてみる、二匹とも顔は苦痛に歪み、肛門と口からは内容物と血液を垂れ流している 体中の骨はバラバラ
、所々 骨が皮を突き破って飛び出しているのが判る いい気味だ。
報告会は それぞれ ターゲットを何匹、どうやって殺したかを報告する、それを聞くたびに、クチートママ
の顔色が悪くなっていく、そりゃ仲間の旦那や夫が丸呑みされたり 切り刻まれたら気分も悪くなる。
しかしこの後、マスターからの報告を聞いてクチートママの顔色が悪くなった本当の理由が判明した。
このクチートは捨てポケモンだったのである。ポケモン管理局にDNA鑑札表、クチートの体内にボールマーカー
があったのが判明したからだ。
クチートは一妻カースト制なる変わった生態を持っており、群れを指導する優秀かつ信頼のあるなメスに支配され、
産卵 育児を担当するワーカー(主に♀が担当)と 狩り 食料確保 外敵の排除を受け持つ兵隊(♂が行う)
によってコロニーを形成する、極めて高等なポケモンである。単体での弱さから生まれた大いなる知恵であろう
しかし、このクチートはどこで知ったのか、人間の狡猾さ 残虐さと少々のバトル経験を生かし
窃盗団紛いの行為を野生のクチート達に教え、コロニーを形成したのである。女王になれば楽が出来るからだろう
田中「で コイツとベビの処分なんだが・・・外のクチート達は一度 ポケモン教育機関で検査を受けた後、
被害者のササノ夫妻の元に《養子》に出されることになった。まだ精神形成も完全じゃないし、
まだ乳児だから被害者を食っちまったわけでも、直接人間を襲ったわけでもないしね・・・」
一同 ホッとしたといった感じの表情である、ニューラとヌオーは「残念」といった感じであるw
クチートママ「ちょっと!アタシとアタシのベビちゃんはどうなるのよ!ちゃんと言いなさいよ!」
椅子をガタガタ揺らしながら、憤慨するクチート。 あれだけ殴られてまだお元気な様子だ。
田中「あー君? 君には死んでもらいますよ?もちろんベビちゃんも一緒だからご安心!」
軽く言ってのける田中に クチートの怒りのボルテージが上がるっ!w
「ク・・・クチィィィィ!私がなんで死ななきゃいけないのよ!とっとと縄ほどいてよ!」
「マダシニタクナイデチュ!モットモット セックルダッテヨリタイノニ!」自分勝手な親子だ
田中「処分はヌケ作にやってもらうから、これで今回の依頼は無事終了!お疲れ様でした」
一同「お疲れ様です」
クチートママ「クチチチチーーーー!なに(ry」
一同はクチート無視して撤退準備を始める 表にいたチビたちはネストボールに詰められ マスターに預けられた
表に積んである死骸の山は手配してあった肥料業者に引き取られていった。
泣き喚いているクチート親子は無理やりボールに押し込まれた、特別製のヌケニンボールである。
田中「じゃ行こうか、出ろっ!エアームド!」
行きと同じくエアームドに跨り、他のポケモンをしまうと キンセツシティまで飛び立った。
「クチー・・・ママ!オキテヨウ!」
ベビの声に起こされるクチート、そこはすでにボールの中だった。椅子からはずされた状態で眠らされてたらしい
ここは球体の閉鎖空間のスタンダードタイプのボール中らしく、特に怪しい物はない。どこが特別なのだろうか?
「お待ちしてました・・・」
真後ろから声がしたかと思うと、影からヌケニンとスーっと滑るように現れる。ビビる2匹。
ヌケ「申し遅れました、私はヌケニン 愛称はヌケ作でございます・・・よく影が薄いっていわれます ハイ。」
ヌオー並みに丁寧な自己紹介をし、ペコリと頭を下げる。
ヌケ「今日はアナタ方の《処刑》を担当させていただきます ハイ。」
さっそくショックな話を告げられ、口をパクパクさせる二匹、しかしヌケニンのある一言で元気を取り戻す
ヌケ「えー 時間のほどなんですが、キンセツシティ到着までの60分とさせて頂いております、
なお お時間一杯まで生存なされてましたら、サービスで開放するとマスターが申しておりました ハイ。」
よくみると天井に時計が付いており、「あと60分」と表示されている、「あと30分のガマン!」
二匹は絶対に耐えてやると覚悟を決めたようだ、鋼タイプなら持久戦にも有利だ。
ヌケ「ではさっそく始めさせていただきますね ハイ。」
ヌケニンはそう言うと 頭部に浮いている輪から光を放ちだす!
クチート「クチィィィィ!眩しいよ!!」 ベビ「オメメイタイヨーーー!!」
だが30秒もしない内に光は止まった、もちろんタダの光のはずが無いんだが・・・
クチート「クチィ!この程度なの?バッカみたい!ベビちゃんだいじょう・・・・・」
隣にいたベビを見るクチート、その瞬間 凄まじい顔になり叫びだす
クチート「ク・・・・・クチィィィィィィ!?」
隣にいたベビがビードルになっているのだ!だがビードルはキョトンとした感じ、でクチートを見つめている。
クチート「キモイ!キモイ!キモイよォォ!ベビちゃんはどこ!?」
虫嫌いの母親は、ビードルに怒りをぶつける感じで思いっきり蹴りつける!
ドゴッ!と鈍い音がしたかと思うと壁にぶち当たる!口から緑色の体液を吐き、ヒクヒクと痙攣するビードル
を見て、母親はまるで憂さをはらすかのように暴力を振るう。
クチート「コイツ!ウザイのよ!ベビちゃんをどこにやったのよ!」
容赦ないストンピングを加え、体を踏みつける! ビードルの体が裂け、体液が漏れる。
ビードル「キュ!キュウウ・・・・」
クチート「はァ?!キモイのよ!」
頭を踏みつけ、グリグリと押し付ける 自分より弱いやつには威張るタイプのテンプレ通りの奴だ。
ヌケニン「・・・まだ判らないんですか?自分の子供がどこに行ったかすら、救いがたいですね ハイ。」
ビードル「ギャ!・・・・・・ママ・・・・ヤメ・・カハッ・・・・・」
クチート「え?」
足元にあるのはビードルなどでは無い、肉塊と化した最愛のわが子だ。
目玉は飛び出し 耳も千切れている、また 踏みつけられたことで内臓が裂けた腹からコンニチワしている。
クチート「あ・・・・あ、そ そんな・・・ワザとじゃないの!ベビちゃん息をして!ゴメン・・・ゴメンね・・・」
ヌケニン「《怪しい光》・・・とくとご覧になられましたでしょうか、ハイ。」
クチート「・・・・っこの 鬼畜!あんたなんか死んじゃえ!!」自分の行為は棚に上げて罵倒するクチート
ヌケニン「ご希望通り、もう死んでますよ ハイ。」
クチート「ウルサイっ!あんたみたいな抜け殻野郎なんか この世にイラナイのよ!!」
一瞬ヌケニンがふるふると震えて見えた
ヌケニン「・・・・・アナタも私を捨てたご主人と同じ事をおっしゃるんですか?」
クチート「・・・はぁ!?」
ヌケニン「『あんたみたいな無表情イラナイ!』『あんたみたいな役立たずイラナイ!』
『あんたみたいな気味悪いのイラナイ!』『あんたみたいな(略』 いつも言っておられていましたねぇ・・・
で、いらなくなったらボールごと河に投げ込みましたよね・・・・笑いながら・・・・・楽しそうに・・・・」
物凄いプレッシャーを感じるクチート、恨みとゆうより怨念に近い。
ヌケニン2「私達はね・・・・皆 捨てられたポケモンなんですよ、だから分かり合えるんです。」
真後ろからもヌケニンが出てくる、何がなんだか判らないクチート。ヌケニンの術中にはまったようだ
ヌケニン3「アナタも捨てられたのなら なぜこんなコトをしたんですか?」
ヌケニン4「バトルで勝てないから?愛想がないから?固体値が低いから?性格が悪いから?」
ヌケニン5「何でですか?何でですか?何でですか?何でですか?」
ヌケニン6「ボックスの中で1年も放置するなんて、ご飯あげなくてもいいからですか?」
ヌケニン7「何でですか?何でですか?何でですか?何でですか?」
あちこちから影分身しながら怨念をぶちまけるヌケニン、クチートとはまったく関係ない恨みのような気もする
クチートは子供の亡骸を抱えてただ耳を塞いで震える事しか出来なかった。
ヌケニン「アナタは大変運がいいです、あと60時間もココにいれるなんて・・・」
クチート「えっ!?だってあと60分って・・・」
ヌケニン「このボールの中の時間経過は外の60倍なんですよ、特別製でしてね・・・・あ ご心配無く!
私は睡眠も食事もあくまで精神安定の為にとるだけなんで必要ないですから。」
クチート「じゃ・・・じゃあ あと60時間もここにアンタといなきゃいけないの!?!?」
ヌケニン「ええ!そのうちお腹も減らなくなりますよ!きっと!」嬉しそうなヌケニン
「じゃ 続けますよ、《嫌な音》攻撃」
羽を震わせ始めたヌケニン、その途端 クチートに異変が起きた
クチート「ぎぃィィィィィやぁぁあぁぁ!?!止めてぇぇぇぇ!」
金属が磨れるような不快音が響き渡る!トレーナーも居ない為 精神異常レベルまで上げることが出来るからだ。
ヌケニン2「さあ、お喋りの始まりですよ《元ご主人》?」
クチート「ち・・・違うkjgfjぐbvjkblkおyふ!!??」
ヌケニン3「聞こえませんよ。」
ヌケニン4「もっとハッキリ喋ってください。」
ヌケニン5「私の話なんか聞く耳もたないんですね。」
ヌケニン 「じゃ歌でも歌いましょうか じゃ18番の「真っ暗森の歌」いきまーす」
影分身一同「「「「「いいねえ」」」」」
クチート「・・・・ちょ、ま・・・・・・・」
クチートの周りを《嫌な音》を出しながら影分身と一緒にグルグルまわり、歌いだすヌケニン。最悪である
クチート「お願いっ!許してぇええぇええぇ!!」
ヌケニン「「「「「エヘヘヘヘー」」」」」
結局 20時間もしない内にクチートは発狂、そのまま餓死してしまったらしい。
ヌケニンはスッキリした顔で「任務完了です ハイ」と報告した。
一月後、事務所に一通の手紙が届いた ササノ夫妻からだ。
そこには可愛い洋服を着せられ、遺品であるベビーカーに乗り満面の笑顔のクチート達が写っていた
夫妻も心のより所が出来たのか、可愛くポーズをとるクチートを微笑みながら見つめていた。
ザン「・・・・よかった・・・」
田中「ま、結果オーライなんだがな・・・・・」
ヌオー「マスター 悪イ癖ダト(ru」
ニューラ「ところでヌケ作。どうやってあの雌豚始末したんだ?wwww」
ヌケニン「・・・・企業秘密です ハイ」
pipipipipi
また電話が鳴る、
彼らの仕事が尽きる時が来るような未来は来るのだろうか?
《終わり》
最終更新:2021年05月25日 13:27