アクロアイトの鳥籠

アクロアイトの鳥籠(あくろあいとのとりかご)」とは、ポケモンノベルにて掲載されている作品である。作者は森羅。現在11話。略称は「アクロアイト」、「ルノラウ」。ごくまれに「鳥籠」。

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概要

 ポケットモンスターシリーズを下敷きとしたノベル。舞台はオリジナルの地方であり、時間軸は現代というよりは中世に近い。
 モンスターボールの普及率は非常に低く、ゆえにポケモンは「ポケモン」ではなく「獣」と称される。擬人化(正確には獣化)要素を含む。


世界観

 概要の通り、オリジナル地方。特に地方名は記述されていない。「産業革命」についての記述があり、機械を使った「大量生産」がそれなり普及してきた時代のようである(尤も大きな都市に限った話であり、まだ機械化の影響が全土には渡っていないようである)。
 獣(ポケモンのこと)の中には稀に人語を扱える獣もおり、その存在は認知されている。


あらすじ

 彼女は極彩色なんだ、と彼は言った。
 彼は無色なの、と彼女は笑った。

 何かを失くした少年と、
 何かを探す少女との、

 これはそういうものがたり。
                        [ストーリーより抜粋]

登場人物

主要人物


ラウファ

 記憶喪失の少年。『ラウファ』という名前に関しても「覚えていたから多分それだろう」という認識で使っている。一人称は「僕」。森の中を彷徨っていたところをルノアに拾われ、以来行動を共にする。愛称は「ラウ」。
 消炭色(チャコールグレイ)の髪に白布(包帯の意。ターバンではない)を巻いており、同色の瞳を有する。記憶喪失の影響かそれ以前からなのかは不明だが、生命倫理が曖昧で、人の感情の生まれるところ(何故そう感じたか)がわからない時がある。目下ルノアの言うことに逆らえない。獣の翼(ピジョットやエアームドであることが多いが、鳥ポケモンの翼であればある程度なんでもかまわない模様)を生やすことができるが、飛ぶことはできない(この能力は一般的に知られるものではなく、2-3現在ラウファのみに確認されている)。

ルノア

 ラウファを拾った少女。面白いこと好きで、例え刃物や銃器を向けられたとしても笑顔を浮かべてみせるどこか頭のネジの外れた人物。一人称は「わたし」。物腰や作法など優雅で、どこか令嬢的雰囲気を漂わせている。
 肩にかかる珊瑚色(コーラル)の髪にヘーゼルブラウンの瞳を有する。両横の髪は一房ずつ三つ編みにしている。ラウファについて「きれい」と称する反面、無茶なお願いを平気で言ってのけることも多々。自分の幸運を疑わないうえ、物事は自分の望むとおりに行くものだと信じている節がある。基本的に何事に対しても楽しそうであり、積極的。ラウファの年齢が正確ではないが、ラウファより年下であろうと思われる。『探し物』があるそうだが、彼女自身についての情報は非常に少ない。

アシェル

 人語を話すメスのエネコ。本人曰く色々なところに行ったことがあり、アシェルという名前もその際に貰ったものらしい。
 面白そうだから、という理由で上記の二人に同行。一人称は「あたし」。「な」の発音ができず、「な」はすべて「にゃ」になる。語尾は「~のよ」。

その他登場人物


エルグ /『エルグ』

 琥珀(セピア)色の瞳に、唐茶色の髪の青年。 髪は後ろ髪を細く、腰に届きそうなほど伸ばしてあり、うなじのあたりでまとめられている。年齢はルノア曰く十代後半。一人称は「俺」。ルノアに対し、警告を残す。
 登場人物達には知られていないが、読者にのみ「エルグ」を名乗る青年が二人いる(エルグと『エルグ』で表記される)ことが知らされており、片方はゾロアークであることが判明している。もう一人のエルグが人間なのか同じくゾロアークなのかそれ以外の生き物なのかは4-5時点では明かされていない。エルグがどちらのエルグであれ、『』が付かず、ただエルグとのみ表記されるものは訛った話し方(関西弁で表記されるが、あくまで訛りとして扱われる)をし、『エルグ』は荒い標準語で話す(ただし、一部本編で適応されていない箇所がある)。

セレス

 ラウファが見た夢(だと思われる)の人物。金髪金目の少女。ラウファの発言からルノアやラウファよりも年上と思われる。一人称は「わたし」。始め、ラウファに対し「“ルノア”だ」と名乗ったり、言ったことに対し「嘘だ」と言ったりと、一体どこまでが本当・本気なのかは不明。

子爵

 本名エレコレ・ローチェ。貴族の息子で、爵位(子爵)を継いでいる。ルノアの養父。ルノアを養女に迎えてはいるが、年齢はまだ若く結婚している様子はない。ウェーブのかかった肩までの茶髪と同じ色の瞳を有する。本人と曰く『はみ出し者』で、ルノア曰く『変人』、『彼ほど無骨で、奇特で、融通の利く貴族も少ない』とのこと。本編の登場人物のなかでは年長であり、飄々としたお気楽者の姿もあるが、ルノアやラウファを見守るような描写もある。ルノアについて何か事情を知っているらしい描写がある。ルノアのことは「お嬢さま」と呼ぶ。

瑠璃・玻璃

 ラプラスの姉妹。ルノアの手持ち。姉が瑠璃(るり)、妹が玻璃(はり)。瑠璃の方が体色が濃く、玻璃は体色が淡い。性格は正反対であり、ラウファ曰く「気性の激しく、あっけんからんとした傍若無人な姉」と「穏やかで大人しく、姉を諌める妹」。どちらも人語を話すことができ、瑠璃は「-」を多用する間延びした話し方、玻璃は丁寧語である(瑠璃がルノアのことを「ルノア」、ラウファを「ラウ」など呼び捨てにする反面、玻璃は姉である瑠璃を「姉様」、ルノアを「ルノア様」など様付する)。

琥珀

 オスのオノノクス。瑠璃・玻璃に並びルノアの手持ちである。人語を話すことはない。性格は穏やかだが、暴れ出すと止められない一面も。

クロ

 クロバット。エルグ(『エルグ』)の手持ち。性別は不明。「ギギ」と鳴き声を発していたことから人語は話せないものと思われる。エルグが「クロも身に染みて知っとうやん」と発言していたことからエルグもしくは『エルグ』には色々苦労をさせられている模様。


データ

  • 2013年12月12日連載開始
0‐1 嘘吐き少女の探し物
0-2 森の中で始まったこと
1-1 彼女と僕とそういう関係
1-2 『面白いもの』のお話
1-3 right/right/right
1-4 『普通』な異常と『異常』な普通
1-5 魔法使いは羽ばたかない
破損記憶Ⅰ
2-1 透明宝石の名前
2-2 信じぬものの信仰
2-3 幸福(アシェル)と海の女神(アシェラト)たち


関連項目



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最終更新:2014年07月16日 23:48
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