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(マイミクさんの日記につけたコメントです。そのまま転載します。)【投稿者jimt

忘れた頃にコメントです。一応政治ネタなので。w

1)なぜ参院があるのか。○○さんも書いていたとおり、GHQの原案は一院制でした。貴族制が廃止されるのだから貴族院もいらないだろうというのがその理由でした。ただし、GHQ側はとくに一院制に強くこだわる理由もなく、日本側がチェックアンドバランスの権力分立システムとして二院制は必要と主張し、それがすんなり認められたというのが経緯です。
理屈はともあれ、貴族院議員の行く先として参議院を確保したというのが実態に近いでしょう。とくに官僚トップや学者あがりのエリート層が貴族院議員に多かったのも事実です。
ということで、参議院にはそもそも特に強い存在理由があったわけではない。これが議論の出発点となるべきです。

2)では、今の参議院に存在価値があるのか。いろんな理屈は考えられますが、「無いことも無い」というのが僕の評価です。また、「無いとやばい」とも思っています。
たとえば一院制だったとして、選挙制度の問題もあるのですが、与党300議席ですべてがスパッと決まっていくことが本当に良いのかという問題があります。決定できない=現状維持というのも政治の重要な機能です。その意味で、現行の選挙制度で衆院一院制だと、一時的な思い込みで熟慮されていない政策決定がスムースに行えてしまうという点で、リスクが大きいと思われます。なんでも一時の気の迷いで前後の脈絡も無く決断していく社長をもつ中小企業の悲劇のような状態になるかもしれないということです。そういう意味では、慎重にブレーキをかける専務がいて、闇雲な新規プロジェクトを断念させることも必要なわけです。

3)では、今の参院にはマイナスの役割しかないのかというとそうでもありません。衆院が中選挙区の時代にも、参院は一人区が半分以上あったため(比例区を除けば約2/3が一人区)、与野党逆転が最初に生じたのが参議院だったというのは、重要な点です。89年参院選での自民惨敗(自民36議席、社会46議席)。このときが参院自民の最低議席なのですが、ここからいわゆる政界再編やら政権交代やらの議論が始まったことになります。一人区に左右される選挙制度を持っていた参議院があったから、政治変動が生じえたということがあります。

4)では、参院をどうするのか。衆議院が(比例区を除けば)100%小選挙区制になったことで、政治変動(与野党逆転、民意の反映、なんと表現してもいいのですが)は、衆院でも起こる仕組みになりました。まだ野党が勝っていないというだけで、民主300議席も現実的可能性としてありうるわけです。参院でも衆院でも与野党逆転を引き起こしやすい選挙制度になっているということが、現在の問題だと思います。参院廃止よりも参院の選挙制度改革が必要だと思われます。○○○○さんが書かれていたように連邦参議院的な要素を持たせるというのはありうると思います。都道府県の首長(あるいは副知事クラス)に参院の議席のたとえば半数を割り当てることなどが考えられます。明治憲法時代の知事任命制の逆をいって、都道府県知事の任命枠を国政(参院)の場に確保し、地方からの(下からの)チェックアンドバランスの機構としての性格を持たせるということです。

5)参院廃止するには憲法改正が必要ですが、実際の憲法改正の議論の中では、むしろ道州制の導入とセットで参議院改革が議論されることになるだろうと考えています。

以上、長々と失礼しました。ほかの人の日記全然読んでないんです。○○○○さんがまめに足跡つけてくださるので、来てみたらこんなネタがあったということで、ついつい書いちゃいました。あしからず。w
最終更新:2008年02月10日 16:24