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+ ドロレス・キャノン

ドロレス・キャノン(Dolores Cannon, 1931–2014)は、アメリカの退行催眠療法家であり、スピリチュアル分野における膨大な著作で知られる人物です。

彼女は、独自に編み出した「クォンタム・ヒーリング・ヒプノシス・テクニック(QHHT)」という手法を用い、相談者を深い催眠状態に導くことで、過去生や「潜在意識(サブコンシャス)」からの情報を引き出す活動を長年にわたって続けました。

主な活動と特徴は以下の通りです。

1. 独自の催眠手法(QHHT)

一般的な催眠よりも深い「シータ波」の状態(夢遊病状態に近いレベル)まで対象者を誘導します。これにより、単なる過去生の記憶だけでなく、個人のハイヤーセルフ(高次の自己)や、地球外生命体、多次元的な存在との対話を記録したとされています。

2. 多岐にわたる研究テーマ

彼女の著作は、退行催眠のセッション中に得られた膨大な対話記録に基づいており、そのテーマは驚くほど広範です。

・歴史的真実:
 『イエスとエッセネ派』や『ノストラダムスとの対話』など、歴史上の人物や出来事を当時の目撃者(過去生を持つ人々)の視点から再構築しています。

・宇宙とET:
 『この星の守り手たち』や『人類の保護者』では、地球外生命体との関わりや、人類の起源、UFO現象について論じています。

・多次元宇宙:
 晩年の代表作『入り組んだ宇宙(The Convoluted Universe)』シリーズでは、量子力学的な概念、並行世界、失われた文明(アトランティスなど)といった複雑な形而上学を扱っています。

3. 「ボランティア・ソウル」の概念

彼女の説の中で特に有名なものの一つに、**「ボランティアの3つの波」**があります。これは、地球が大きな転換期(アセンション)を迎えるのを助けるために、別の星や次元から地球に転生してきた魂たちが存在するという考え方です。

主な邦訳本

日本でも多くのファンがおり、ナチュラルスピリット社などから主要な著作が翻訳されています。

書名・内容の概要
『イエスとエッセネ派』
 退行催眠により、イエス・キリストの時代の教師であった記憶を持つ女性から得た記録。

『この星の守り手たち』
 地球外から来た魂を持つ青年との対話を通じた、宇宙の仕組みについての考察。

『人類の保護者』
 いわゆる「宇宙人による誘拐(アブダクション)」の背後にある、人類への干渉の真実。

『入り組んだ宇宙』
 非常に多岐にわたる宇宙の謎や多次元的な知識を網羅した大作。

彼女の語り口は、あくまで「セッションでクライアントが語ったことの記録」という客観的なスタンスを崩さないのが特徴です。そのため、SFのような壮大な物語として楽しむ読者から、深い精神的な探求のガイドとする読者まで幅広く支持されています。

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ドロレス・キャノンが「レポーター(記録者)」と自称していた通り、彼女のセッション記録は非常に厳密かつ組織的なプロセスを経て保存・活用されていました。

具体的には、以下のような形で記録・保存されています。

1. 音声録音と逐語録(トランスクリプト)

セッションの全行程は必ず音声で録音されます。

・録音の目的:
 クライアントは深い催眠状態(夢遊病状態)にあるため、目覚めた後にはセッションの内容をほとんど覚えていません。そのため、記録を聴き直すこと自体がヒーリング(癒やし)のプロセスにおいて不可欠であるとされています。

・逐語録の作成:
 ドロレス本人は、これらの膨大な録音データをすべて文字に起こし(逐語録を作成)、それを何十年分も蓄積していました。彼女の著作の多くは、この逐語録から直接引用された対話形式で構成されています。

2. オザーク・マウンテン・パブリッシングによる管理

彼女が設立した出版社 「Ozark Mountain Publishing」 が、彼女の著作とともにこれらの記録や資料を管理しています。

  • 45年間にわたる活動で、彼女が実施したセッションは数万回(一説には4万5千回以上)に及ぶと言われており、その膨大なアーカイブが彼女の死後も整理・保管されています。

  • 現在は彼女の娘であるジュリア・キャノンがこの組織を引き継ぎ、記録の保護と普及を行っています。

3. 「情報の断片」をパズルとして統合

ドロレスは一つのセッション記録を単独の事例として完結させるのではなく、「情報のジグソーパズル」のように扱いました。

  • 異なる場所、異なる時期に、互いに面識のない複数のクライアントが、催眠中に「全く同じ概念」や「同じ歴史的ディテール」を語ることがあります。

  • 彼女はそれらの共通点を見つけ出し、複数の記録を繋ぎ合わせることで、一つの壮大なテーマ(例えばノストラダムスの予言の真意や、宇宙の仕組みなど)を浮かび上がらせるという手法をとりました。

4. 教育資料としての保存

彼女が開発した「QHHT(クォンタム・ヒーリング・ヒプノシス・テクニック)」の養成講座では、彼女自身が行った過去のセッションの録音やビデオが、技術継承のための教材として使用されています。これにより、彼女の「記録」は単なる過去の遺産ではなく、現在進行形の技術として保存されています。

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1. 「共通項」のクロスチェック

ドロレスは、一人のクライアントが語ることだけを鵜呑みにすることはありませんでした。彼女の執筆の根幹は、「互いに面識のない複数の人々が、催眠中に全く同じ詳細を語る」という現象にあります。

・情報の蓄積:
 彼女は何年もの間、セッションで得た奇妙な情報をファイルに整理し続けました。

・パターンの発見:
 例えば、ある時期に複数のクライアントが「地球の波動が変わる」という話を別々に始めたとき、彼女はそれを「新しい地球」という一つの大きなテーマとして認識し、関連する質問を他のセッションでも投げかけるようになります。

・検証:
 時代背景や科学的知識が全く異なる人々が、同じ専門用語や歴史的ディテールを口にしたとき、彼女はそれを「客観的な事実」の断片として採用しました。

2. 「ノストラダムス」との対話に見る特殊なプロセス

彼女の初期の代表作『ノストラダムスとの対話』では、非常にユニークな手法が取られました。

・時空を超えた通信:
 退行催眠中のクライアントを通じて、16世紀のノストラダムス本人と「直接対話」をしているという設定で情報を引き出しました。

・解釈の修正:
 ノストラダムスが当時の言葉で語る難解な予言を、現代のクライアントの語彙を通じて翻訳し、さらに別のセッションでその解釈が正しいかどうかを本人に確認するという、非常に手間のかかる「往復書簡」のようなプロセスを経て一冊の本にまとめられました。

3. 未知の概念を「層」として積み上げる

晩年の大作『入り組んだ宇宙(The Convoluted Universe)』シリーズでは、それまでの常識を超えた複雑な概念(時間の同時性、パラレルワールド、魂の断片化など)が扱われています。

・難易度による分類:
 彼女は、最初は理解しやすい歴史的な話から始め、徐々に「人間の理解を超えた複雑な概念」へと情報を整理していきました。

・情報の「地層」:
 セッションの逐語録を読み返し、それが「過去生」の話なのか、「宇宙の仕組み(メタフィジックス)」の話なのかを色分けし、同じカテゴリーの情報を集めて章を構成しました。

4. 執筆時のスタンス:自分は「記者」である

彼女は自分を「作家」ではなく「レポーター(記者)」や「情報のメッセンジャー」と定義していました。

・主観の排除:
 自分の想像で物語を補完することを極力避け、逐語録の対話をそのまま引用する形式を貫きました。

・驚きの共有:
 読者に対して「これは私の考えではなく、クライアントたちが語ったことの記録です。信じるか信じないかはあなた次第ですが、これだけの共通点があるのです」というスタンスで提示することで、情報の純度を保とうとしました。


ドロレスの手法は、膨大な「声」の中から静かに浮かび上がってくる真実を、忍耐強く待ち続ける作業だったと言えるでしょう。

こうした彼女の「記録からテーマを編み出す手法」は、ドキュメンタリー制作やアーカイブ構築の視点から見ても非常に興味深いものがあります。

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1. アトランティスの滅亡:技術の暴走と結晶体(クリスタル)



ドロレスは、互いに面識のない数多くのクライアントから、失われた文明アトランティスに関する驚くほど一致した証言を引き出しました。

・エネルギー源としての巨大クリスタル:
 アトランティスでは、巨大なピラミッドの中に設置された「カットされた精密なクリスタル」を使い、宇宙エネルギーを集積・変換して都市の動力源にしていたという記録があります。このエネルギーは無線で供給され、飛行体や照明、医療に利用されていました。

・滅亡の原因(技術の誤用):
 セッションによれば、滅亡は単なる自然災害ではありませんでした。当時の科学者たちが、この強力なエネルギーを「地殻の下層」まで浸透させようとしたり、武器に転用しようとしたりした結果、地球の磁場と安定性が崩壊したと記録されています。

・「避難」の記憶:
 滅亡の直前、一部の志ある人々(神官や知識層)が、重要な知識や記録を「クリスタル・スカル(水晶髑髏)」やエジプトの地下施設に隠し、小舟で脱出したという具体的な情景が、複数のクライアントの口から語られました。

2. 地球の次元上昇(新しい地球):二つの世界の分離



晩年のドロレスが最も情熱を注いだテーマが、地球そのものが「3次元(古い地球)」から「5次元(新しい地球)」へと移行するという概念です。

・「細胞レベルの変化」:
 セッションに現れる「潜在意識(サブコンシャス)」によれば、現在、地球の波動が高まっており、人間の肉体もそれに適応するために細胞レベルで変化していると語られています。

・二つの世界の分離:
 彼女はこれを「細胞分裂」のようなイメージで説明しました。地球は二つに分かれ、一つは古い重苦しいドラマ(戦争、欠乏、恐怖)に留まり、もう一つは平和と調和に基づいた「新しい地球」へと移行するというものです。

・移行の条件:
 新しい地球へ進むための唯一の条件は、「重い荷物(負の感情)」を捨てることだと繰り返し語られました。怒り、恐怖、執着、そして自分や他者への「許せない気持ち」が、人を古い地球に繋ぎ止める重りになると、記録には記されています。

記録が示す「共通のメッセージ」

ドロレスがこれらの膨大な記録をパズルのように組み合わせた結果、浮かび上がってきたのは「私たちは自分たちの現実の創造主である」という強力なメッセージでした。アトランティスの悲劇は「力の誤用」への警告であり、新しい地球への移行は「意識の進化」への招待状として提示されています。

彼女の膨大なアーカイブには、まだ解読しきれていない情報の断片が数多く眠っていると言われています。

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ドロレス・キャノンの提唱した「ボランティア・ソウル(ボランティアの3つの波)」は、

彼女のキャリアの後半において最も重要な発見の一つとされています。

1940年代の終わりに原子爆弾が使用されたことで、地球は宇宙全体から注目される危うい均衡状態に陥ったとドロレスは述べています。その危機を救うために、外側の次元や他の惑星から、地球の波動を上げる手助けをするために「自ら志願して(ボランティアとして)」人間に転生してきた魂たちがいるという概念です。

彼女は、セッションを通じてこれらの魂を大きく3つのグループ(波)に分類しました。

1. 第1の波(First Wave)

1940年代後半から1960年代初頭に生まれた世代です。

・特徴:
 変化の先陣を切る役割を持っていましたが、地球の重く荒いエネルギーに最も強く翻弄されました。

・心理状態:
 「帰りたがっている」のが最大の特徴です。この世界を暴力的な場所だと感じ、どこか別の場所に自分の居場所があるという強烈な郷愁(ホームシック)を抱えながら生きています。

・適応:
 社会制度に馴染むのが難しく、孤独感を抱えやすい傾向にあります。

2. 第2の波(Second Wave)

1970年代から1980年代に生まれた世代です。

・特徴:
 第1の波が切り拓いた道を安定させる役割を持ちます。彼らは「アンテナ」や「避雷針」のような存在で、ただそこに存在するだけで周囲の波動を書き換える力を持っているとされています。

・性質:
 非常に穏やかで、他者を助けることを自然に行います。特定の大きな目的を成し遂げようとしなくても、彼らが歩く場所や接する人々のエネルギーを浄化する「チャネル」として機能します。

・適応:
 第1の波ほど生きづらさは感じませんが、人混みや騒音、強い感情の衝突を避ける傾向があります。

3. 第3の波(Third Wave)

1990年代以降に生まれた、いわゆる「チルドレン(インディゴ、クリスタル、レインボー)」と呼ばれる世代です。

・特徴:
 完全に書き換えられたDNAを持って生まれてきているとされ、最初から高度な意識と感受性を備えています。

・役割:
 古いシステムを破壊し、新しい教育や社会のあり方を提示することです。

・課題:
 既存の教育システム(記憶中心、受動的学習)に全く適合できず、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などと誤診されることが多いとドロレスは指摘しています。実際には、彼らの脳は情報の処理速度が速すぎるだけであると語られています。

ボランティア・ソウルの共通点

これらの魂には、地球での転生を繰り返してきた「古い魂」とは異なる、いくつかの共通したサインがあります。

・カルマの不在:
 彼らは地球の輪廻のサイクルから外れた場所から来ているため、地球固有の重いカルマ(因縁)を持たずに生まれてきます。そのため、人生の早い段階で「なぜ自分はここにいるのか」という違和感を覚えやすいです。

・他者への奉仕:
  職業を問わず、本能的に「何かを助けたい」「癒やしたい」という欲求を持っています。

・孤独感と繊細さ:
 たとえ家族に恵まれていても、「自分だけが異分子である」という感覚を持ちやすく、都会の喧騒よりも静かな自然や独りの時間を好みます。

ドロレスによれば、彼らが地球に送られた最大の目的は「何かをすること」ではなく、「ただ高い波動を保ってここに居ること」です。それによって地球がアセンション(次元上昇)する際の安定剤となるのだと彼女は説きました。

この「ボランティア」という概念は、現代社会で疎外感を感じている多くの人々にとって、自分の違和感に肯定的な意味を与える大きな指針となりました。















最終更新:2026年03月21日 17:13