昔々の話です。ある国に、それは信じられないほど可愛らしいお姫様がいました。真っ直ぐな髪の毛が黒曜石みたく輝き、同じく黒目がちの大きな瞳はまるで星を宿す夜空のようです。そしてそれらをひときわ際立たせるのが、一度も陽の光に当たったことがないかに思える、抜けるように真っ白な肌でした。お姫様の名はリリィ姫と言いましたが、人々はまさしく白百合の高貴と清廉を表す名前とは思いつつも、もっぱら美しい肌を称して白雪姫、と呼んでいました。そんな白雪姫には同じほど抜きん出た容姿を持つお母様がおりました。といっても、実の母親ではなく、父王様が一年前に娶(めと)いになったのです。この方はシェラ王女と言い、年のころは不明ですが二十代前半にも見えるようなきめの細かい肌や清純な風貌で、白雪姫と比べて全く劣らない、思わず目を疑うほどの美しさをお持ちになっているのでした。また、外見の他にも大変すばらしい方で、馬術や礼儀作法たしなみ、芸術にも非常に優れており、その聡明さは夫に代わって国家を運営していっても遜色がないかと思われるぐらいです。リリィは優しく淑やかで愛らしいお母様が心の底から大好きでした。とても繊細で細やかな方で、自分がちょっと乗馬に失敗してひざの下をすりむいたのをお見せしただけで、ビー玉みたいな瞳を真ん丸にして、すぐに泣きそうになってしまうのです。その度にリリィは”決してこの方を泣かせるようなことをしてはいけない”と反省するのです。もともと、リリィ姫は快活な性格で、ほんの少々元気すぎるところもあります。そういった点では自分と対照的なお母様を見て、逆に自分がこの人を守ってあげようという気さえわいてくるのでした。そんな心根が、自身を黒い欲望の渦へ巻き込んでしまうとは知らずに・・・・・・。場所が変わって、ここは何やら刺々しい空気が渦巻く城内。窓の外は雷ではないのにどす黒い天候です。不穏な風がびょうびょうと吹きすさぶ、そう、ここは人々が暮らしているのとは少し違う世界。広いお城の玉座に、若い男が片方だけ頬杖をついて無造作に座っています。その表情には一言、こう書いてありました。”退屈”と。豪く整った顔立ちをした男ですが、瞳は気だるげで、どこか冷たさを宿していました。「あぁ、暇だ、暇ヒマ。何でこんなに暇なんだろう」「そりゃ、貴方が【魔王】だからじゃないですか? 頂点に立ってる人って、暇なものですし」すぐ傍にいた手下が身も蓋もなく答えると、男は思いきり横目で睨みつけました。若干怯んだ手下はとりなすように言います。「デュラン様もこの魔界を統治されるまで、それなりに海千山千でスリリングな経験もなさいましたが、最近はすっかり反逆者もいなくなって落ち着かれましたもんね。人間界にも最近遊びに行かれないですしねぇ」「まあな・・・・・・」少し考えながら、玉座の男は返事をしました。この男は魔王ラナ・デュランと言い、一見は無害そうな甘い相貌と、それから想像もつかないような凶悪な攻撃力が特徴です。彼は、腹が減ったときに牧場の羊百頭を持ち帰ってきたり、きまぐれに山を移動させたりして、人々にとっては数々の不可解な凶事を引き起こした張本人でありましたが、それ以外に害悪を及ぼしたことはなく、たまに人間たちの様子が映し出される鏡を眺めて退屈しのぎをする程度です。「そうだ、久々に見てみよう。なんか面白いもの映んないかなー」「かしこまりました、どうぞ」若王は自分に見えるように用意された鏡を眺め始めました。チャンネルを探るように、頭の中にそれとなく見たいものを思い浮かべます。これを感じ取り、鏡は王の希望に沿う対象を映し出すのです。スリリングな光景を望んだら、戦の様子が浮かんでくるといった具合に。「おおっ?!」今回浮かんだのは、ゆるやかにうねる長い赤髪に垂れ目の切れ長の瞳の絶世の美女です。どうやら彼女は部屋にかけられた鏡を覗いているようで、その一挙一動がこちらにそのまま映ります。デュランは食い入るように見つめ始めました。「これはデュラン様、大好物ですねー。それにしてもホンモノの上玉ですね」そう、デュランはとてつもなく好色であり、すさまじく面食いなのです。「これだ! 俺、この女に会いにいきたい。というか行くぜ! おい、この女の居場所はどこだ?」「えー、この人は、キュラス国の妃のようです・・・・・・あれ? 調べたところ、この女性はあまり庶民の話題には上ってませんね。娘のほうが美人で有名のようですよ。仇名は……白雪姫」「なに、まだ話題に上るほど有名な美人の娘がいるのか? これは……ひひひ」いやらしい笑いですね……と心の中で思ったままにしておき、若い王様を見送ったのでした。「カカカカ! 弱い弱い、人間てほーんと弱すぎー」異次元空間をすぐさま通り抜け、さっそく白雪姫のいる国へ降り立ったデュラン。どれだけ兵を総動員しようと魔王の力に及ぶわけもなく、あっという間に国はただ一人に制圧されてしまったのです。「ほんと、こう手ごたえがないと逆に面白みにかけるな。向こうへ帰っても暇だし、ここを足がかりにしてしばらく近隣諸国を侵略していってやるかなー。カカカ」新しい遊びを思いついた子供の表情で爽快に笑います。「あ・・・あの」おずおずと、白雪姫のお母様であるシェラ王女が申し出ました。「ん?」「夫は……国王様はどうしました!? 会わせてください!」シェラは夫でない男が玉座に座っているという現実にしっかりと対峙しつつ、堂々と尋ねました。その瞳は弱弱しい中に強さがきらめいています。兵士に自由を奪われたシェラを上から下まで眺めると、デュランがにやりと言いました。「心配しなくても別に殺してないよ。地下牢に投獄したぜ、今さっき」「な……何てこと。そこに入るべきは貴方ですのに!」はっきりと憎しみを浮かべ、毅然とデュランに立ち向かいます。「あーそんなこと言っていいのかな。あんまり反抗すると、一緒に牢屋に入れちゃうぞ」「そうして下さい。夫と一緒に私も……」「ただし、俺が飽きるまでさんざん抱いた後でだけどなー、カカカ!」残虐に笑って見せると、王女はさっと血の気が引いたようで、歯がゆそうに唇をかみ締めます。「それにしても、噂によると同じくらい美人の娘がいるみたいだが、見当たらないなあ」改めて辺りを見回しながら言いました。「今日はあの娘は出かけています! こうなったことが噂で広まり知ったら、もう二度とここへは帰ってこないでしょう! せめてもの幸いです!」透き通る声が辺りに響き渡ります。ですがデュランは余裕の表情を崩しません。「そんなの皆で探したらすぐさ。この国の兵士は俺の支配下にあるんだぜ」「頭の良い子だからそう簡単に捉まりませんわ。隣の国に逃げ込むのが先です」「そこで、お母様が捕まってるってお触れを出したらどうかな? 素直に出てきたら、どちらかは解放してあげるんだけどな」これぞ魔王という顔でにやっと笑います。とっぷりと日がくれ、夜の帳が辺りを覆い尽しています。妖しく光る月が、流れる雲にさえぎられ見えたり隠れたりしています。「約束です! お母様をここから逃がしてください!」後ろ手に縛られ、それでも勝気な瞳をぶつけつつ白雪姫は叫びます。「何のこと? 約束なんてしてたっけなぁ」邪気たっぷりに軽い口調で言い放たれ、リリィは言葉につまり、ぶるぶると体を震わせました。「そんな約束守るわけねーじゃん、お姫様って単純だなあ」かっかっかっと笑いながら、目の前に並ぶ二人の王女たちを満足げに眺めました。城はもうすっかり自分が支配しきってしまい、逆らう者は誰もいません。王が使用していた寝室で、捕らえられたシェラとリリィはなすすべもなく寝台の上に身を折り横たわっています。「カカカ! 一気に二人もこんな美形が手に入るなんてな! 今日は吉日だぜ!!」魔王は歓喜に充ちていました。シェラ王女はある程度覚悟を決めた様子で、じっと沈黙しています。その瞳には若干憔悴の色が混じり、これから起こる嵐を見据えているかのようです。すらりとした足を投げ出して上半身を引いた姿勢ですが、着衣の乱れによりぎりぎりまで太腿があらわになっており、もう少しで豊満な乳房は服からはみ出してしまいそうです。たとえようもなく色っぽい姿を、デュランははばかることなくじろじろと視線で舐め廻します。泣いたり喚いたりせず眉を少し下げてこちらの出方を伺っている顔つきは、迎合しているわけでもなく抗いを感じさせつつも、捕まえられた犬みたく弱弱しく脅えています。ただの若い男性なら目が合っただけで達してしまうぐらいの女性の芳香が一面に匂いたっているのでした。「お母様を、放して!」いやらしく義母を見つめる視線に我慢ならずリリィが叫ぶと、我に返った魔王は負けん気の強い娘に目を向けました。母とは対照的に、これから起きる出来事を大変怖がっており、威勢でその感情を紛らわそうとしているのが伺えます。諦めや媚びは一切なく、夜空の如く深く黒い瞳で、鋭くデュランを睨みます。「私は、どうなってもいいから……!」「いえ、私の方を好きにして。せめてこの娘だけは、見逃して下さい……」泣きそうになって訴える娘をお母様が牽制し、切に詰まった表情で懇願しました。お互いを庇いあう親子の様子を、魔王はしばらく何か考え込むふりをして黙って聞いていましたが、ふと顔を上げました。「じゃあ白雪姫ちゃん、君を逃がしてあげるとしよう」「え、本当ですか!?」シェラが思わず声を上げました。「しかし、だ」王女を無視してリリィ姫の眼前にぴしっと指を突き出します。「それならお前の分までこのお母様をより酷く激しく蹂躙するとしよう」「!?」さあどうする? という目をされて、言われるまでも無くリリィは答えました。「私もこのまま相手にして! お母様一人を残せるわけない!」そう言うと思った、と魔王は笑いました。「待って、どちらか一人だけでいいでしょう!?」「どっちを見逃してもどちらかが後悔するみたいだから、平等にしないとな」言うと、リリィの小さな顎を手にとって無造作に上に引き上げました。「あっ!」「やめて下さい……!」シェラがすぐ傍で泣きそうな顔をしています。リリィはたまらず吐き捨てました。「人でなし! 貴方なんて弱くて男としてサイテーだわ!」その敵意に充ちた表情を、デュランは美しいと感じました。「一つ聞こう。もし従者から、今から城に帰ったらどちらにせよお母様も自分も陵辱されると聞いても、帰ってきたか?」「来ました!」ハッキリと答えます。デュランは思わず目を細めました。「いい子だな……たっぷり、可愛がってやるぜ」抵抗する間もなく唇が奪われます。初めて割り込んでくる男の舌に、リリィは思わず目を閉じて体を震わせます。その隙に大きな手が二の腕からわき腹、太腿と、体中をまさぐります。舌は唇を離れると首筋に移動し、咲く前のつぼみの爽やかな甘い芳香を存分に吸い込みつつ、容赦なく清潔な肌を食んでいきます。「……やめて!」リリィは涙を流して嫌がりますが、魔王は手を止めません。もともと腕が後ろで封じられているので、身をよじらすしかない肢体を、からかうように絡めとっていきます。「さっきまでの威勢はどこにいったのかな?」「んっ……くぅ……」頭がぐらぐらしてくるのを感じながらもリリィ姫は薄目を開けると、ありったけの気強さをこめた眼で魔王を射抜きました。ですがそれすらもぴりぴりと心地よいエッセンスに感じられ、デュランはかかか、と高く笑いながら、リリィを胡坐をかいた膝の上に座らせると、震えがおさまらない体を丹念に愛撫しつつ、手際よく服を脱がせていき、ふっくらした頬に口付けをしました。「可愛い子だ……わざわざ犯されに戻ってくるなんてな。俺も礼儀を尽して一晩かけて存分に愛してやらねばなるまい」「……ゃ、あだっ……やだ、いやだ!」わざと秘部に触れないように、太腿を何度も行き来していた手が、とうとう下着の中に差し入れられると堪えきれずリリィ姫は悲鳴を上げました。同時に「待って!!」と凛とした声が魔王を制しました。「その子はまだ……何も知らないんです」「ひっく、お母様……」しゃくり上げながらリリィ姫がすがるようにお母様を見つめます。「リリィはまだ十七なんです。本当に何も知らないんです……!」「十七なんてもう十分オトナだぜ。俺が教えてやろうってのに邪魔すんなよ。それとも自分を先にして欲しいってことか」ぴくりと頬を動しましたが、シェラはとても強く気高い顔つきをしていました。「お母様!!」「ええ、私が先にお相手を致します。その娘はその後でも……いいでしょう?」「いいぜ」デュランはリリィを体から離しました。「縄も解いて頂けませんか。もう私たちには逃げることなんてできないのですから……」「あぁ、そうだな。わかった」「きゃっ!」荒い手つきでしたが素早く二人の縄を解いてあげると、娘との間に割りこみシェラ王女が身を詰めてきます。潤んだ瞳が、ねっとりとした大人の雰囲気を漂わせています。「カカカ! いいお母さんだな、男と女の営みを、ちゃーんと娘に教えてやるってさ」「お母様……お母様……お母様……」リリィは真っ青な顔になっています。デュランはリラックスして仰向けに寝転がりました。「じゃあ、脱がせてもらおうかな。ちゃんとサービスしてくれよ?」「わかりました……」シェラは、デュランの体の上に腰を下ろすと、身をかがめて纏っている衣服を取り去り始めました。下を向くと薄い部屋着から、もう乳房がこぼれ始めます。横から手が突き出され、丸い乳房を鷲づかみにします。びくりと背中を逸らせるも、王女の気品を失わないまま、シェラは続けていきます。恥ずかしげにうつむく綺麗な顔を見ながら、デュランはかすかに顎を上向けちゅっと唇をすぼめました。ほんの少しの間ためらうも、ゆっくりとシェラは彼に唇を重ねます。ぐい、と頭を押さえ、逃れられないようにしてから魔王は丹念に舌の裏側まで舐め上げます。「んふぅ……」溜まらず漏れた苦しげな吐息から、口付けの深さが伝わってきて、リリィは思わず血が止まるほど唇を噛みました。男の体の上に乗っかったシェラは、静かに唇を下へ移動させていき、湿った音を立てて長い首筋に押し当てます。次に厚い胸に移り、乳首だけ外してその周りをじっくりと刺激していきます。わざとかそうでないのか、不意に先端を舌がかすめると、ついデュランは声を漏らしました。僅かに首を上げると、満足そうに言います。「さすがじゃないか。年上のジジイをたらしこんで一国の王女におさまっただけあるな」「馬鹿なことを……」自分のペースに巻き返すかのように、デュランがシェラの部屋着の前あわせをぐっと両手で掴み、思いきり左右に引き裂くと、ぷるんと張りのある胸が解放されました。上半身を起こし、子供が乳を貰うように吸い付きます。強く弱く、先端をねぶりながら。手は絹のような背中を滑り、桃を思わせるつるつるした尻の割れ目に差し入れます。「どうした、続けてくれよ」「はい……」耳を舐められながら命じられ、シェラは顔を赤らめて、両手で自分の乳房を硬い胸板にこすりつけます。薄い部屋着を引きずりおろされ、髪の色と同じ赤い茂みが露わになると、股間をすり合わせるようにして、太腿を艶(なまめ)かしくデュランの足に絡めます。大きな胸をしばらく揉みしだいたり、口に入れたりしていたデュランですが、唐突に胸の先端をきゅっと両手で掴みました。「あっ、ん!」びりりと走った痛みに思わず顔を歪めます。すると今度は秘所の表面を二本の指が強くこすり出し、ずぶずぶと指の腹を内側に押ししずめます。「どうだ? 久々にあのジジイ以外の男にいじられるのは」「あっ……嫌……」魔王の肩に手を置き、シェラはわなわなと体をのけぞらせます。その暗く伏せた瞳を見て、デュランは不意にシェラの肩越しにぬっと手を突き出して、リリィを呼び寄せました。「来いよ! 二人いっぺんに遊んでやる」「えっ……」「やめて! 私の方を先に」「お前が先だろ、わかってるよ。でもずっと一人で見てるだけで退屈そうだから構ってやる」拒めるわけもなく手を取ったリリィの腕を引っ張って、デュランは細い体を抱き寄せました。「まだこんなもの着てたのか? 暑そうだから脱がしてやれよ」「はい……」わずかに残った衣服を母の手で剥がされ、一糸纏わぬ姿になってしまい、耐え切れず顔を逸らし俯くリリィの顔を無理矢理上げると、その羞恥心に濡れた瞳をじっくりと眺めました。「どうだった? お前の美しい母親がみずから俺に身を捧げるのは。感じたか?」「……ぇっく……」「でもお前も今から同じことになるんだぜ。あれよりもっといやらしいことをされたりしたりする」そう言い、後ろからリリィ乳房を両手で掴み上げると、やぁん、いやっ、とリリィは悲痛な声で嫌がります。「それにしても、本当に……陶器を触ってるみたいな肌だな……」その指先の感触に、魔王は感嘆しました。人形に光を当てているかに思える、寝室の中で真っ白に浮かび上がる触れただけで破れて血が流れ出しそうな肌です。胸の辺りも静脈が透けて見えているのでした。しゃくり上げる様子は年齢よりも幼さを感じますが、それが逆に汚れのない純真さを際立たせています。ふと下腹部に熱いものが上がってきて、デュランはリリィの小さな手をとってズボンの上から”そこ”に押し当てました。「!! ……やだぁ、何、やだっ……」「硬くなってるだろ? すごく。それに、熱いぜ」全く無知のリリィでも、激しく嫌がり咄嗟に手を引っ込めようとしますが、上から押さえられているので逃げることが出来ません。「お前らの裸を見てると、どうにもいかんな……」魔王は衣服を脱ぎさってそそり立つものを解放しました。いやっ!とリリィは眼を瞑って顔を背けます。思わず目を見張っていますが、さすがに落ち着いた様子のシェラに向き直り、「アンタはさすがに”これ”を見て怖がったりしないよな?」「え、えぇ。失礼致します……」観念して、そっと顔を近づけると、根元からこわごわと舌を滑らせ始めました。デュランの分身にそっと白魚に似た指を添え、下から上へと顔を上下します。そろそろと五本の指を不揃いに動かし、キノコの笠の部分に差し掛かると、裏側をで摺り上げます。しばらくの間、そうやって丁寧に奉仕をしていましたが、硬さが最高潮に達したと思うと細い指を外し、口いっぱいに肉の棒を含みいれました。何ともいえない塩っぽい味が口中に広がります。目を閉じて少し眉間に皺を寄せ、苦しげな表情をしますが、清潔な顔とは裏腹に情熱的な舌の動きで、単調かと思えば不規則に、肉茎を刺激し、欲望を吸い取ります。「ん、く、っ」透明の唾液が先端をおおい、熱く、やわらかい感触がすっぽり包み込んだかと思うと、時に烈しく、時に弱く、リズムをつけてしごきながら、指はそっとその下の玉袋を優しく撫で始めるのでした。ぞわっと、何かが強烈にデュランの背筋を這いました。「……うっ、これは凄い……」はは、と思わず笑いながら、成熟した技巧にしばらく身を任せ、うっ、と短く言い、思いきり放出します。待ち構えていたようですが、咄嗟に喉の奥に飛び込んでくる熱い多量の粘液に、シェラはむせ返りました。口の端からとろりとした白いものが尾を引き垂れています。「上手だな、ここの王様で訓練した? それともその前からかな?」「……想像にお任せします」「かかか、じゃあお返ししてやるぜ!」そう言ったかと思うと、シェラはもうベッドの上に腿を大きく開き仰向けに転がされていました。隠す手段もなく、思わずしゃぶりつきたくなるようなツヤのあるサーモンピンクの秘所が晒され、デュランは間髪入れずにそこへ鼻をうずめました。「! ……ぁんっ……」乱暴に割れ目に舌をくぐらせ、内側をえぐるように舌でこすります。シェラは抵抗せず、口元に手を当て目を閉じされるがままになっていました。しばらくすると、熱い吐息が辺りに充満し、乾いた空気が粘り気を持った熱っぽい空間に変質してきました。あっ、あんっ……と、細く弱く、すすり泣きのような声を王女様は上げ続けているのでした。「あぁ、……はぁんっ……」ちゅっ、ちゅくっと、デュランはわざと音が立つように舐め続けます。太腿を抱えられ、なすすべもなく一番恥ずかしいところを汚される王女に、デュランは言います。「ずいぶん感じてるな。今日会ったばかりの、自分の国に攻め入ってきて夫を捕えた男に、アソコを舐められて、そんなに気持ちいいか?」「……嫌……そんなこと言わないで……」「かかか、淫乱な女だぜ、なあ! 娘が見てる前で股を広げられてこんなに感じられるなんてな!こんな王女さまなんて国民も大変だな!」いやいやをするみたいにかすかに首を振り、シェラは滲んだ瞳で懇願します。「いやっ……リリィ、見ないで、お母様を見ないで!」デュランが舌を離すと、透明な液が一筋の糸を引いています。「ふふん、そんなに欲しがるならくれてやる」「あぁっ」シェラを抱き起こして四つんばいにさせると、すでに限界に近く熱くなったものを入り口にあてがい、くちゅっと、凝縮した音がして、デュランは一息に腰を押し進めました。「あっ、あああん!!」喉元を思わず天井に向け、シェラは嬌声を響かせます。最初は窮屈でしたが、そこを押し破り通り抜けると、あとはずぶずぶと熱い沼にどこまでも沈みこんでいく感じがしました。「かかかか、これは名器だ! 終わりなく入っていくみたいだぜ……!」「はっ、ああんっ……」デュランのものを全て飲み込んだ瞬間、びりびりと王女の全身が痙れ、浅くなってまた奥まで突き入れられるたびに、リリィが聞いたことの無い泣き声を上げるのでした。水が打ちつけられる音が、デュランが腰を引いては押し、ぶつける度に繰り返されます。白い背中の上で波打つ赤い髪を強く掴んで、魔王は前のめりになり、最後の仕上げに入ります。柔らかい臀部を掴んだ指がぐっと食い込むと、シェラはのたうつように頭を振り痺れが止みません。「あっ、あっ、あっ」「限界だろ? 今イカせてやるぜ」そう言い、ひときわ深くシェラの真ん中に突き立てました。「あ、ああぁあん!!」ぱぁんと、爆発したかのように、シェラの中で熱い感触が一気に広がりました。ばしばしと自分の中にそれらがぶつかるのと同時に、二度、三度全身を痙攣させ、シェラ王女はシーツの上に沈みこみました。少しの間、二人はそのままの姿でいましたが、デュラン王が己のものを引き抜くと、とろりと白い液が一緒に流れ出してきました。満足げに息を整え、デュランは目の焦点を失いかけているリリィに向き直りました。「かかかっ、あー最高だったぜ! お前のお母様は何度でも出来そうなぐらい、アソコのとろけるみたいな具合も締め付けも抜群だ!」手首を掴まれてリリィはびくりと、体を強張らせます。そのまま自分の方へ抱き寄せると、無遠慮にか細い肢体を弄りながら、耳元で囁きました。「母親であれだけいいんだから、お前はもっと俺を楽しませてくれるんだろうな?」「……あぅ……」嫌がる気力も無くなったのか、幾分大人しくなってぎゅっと目を瞑り、肌を撫で続ける手にじっと耐えます。そのまま吐息と一緒に舌を耳の中に差込んでやると、「っ! あん、やぁっ……!」と逃げ出すぐらい激しく反応するのでした。しばらく引いては突いてを繰り返していると、リリィは真っ赤になってふるふると震えながら泣き始めました。思わずくすくすと笑いながら、「こんな穴でそんなに嫌がってちゃ、ここだとどうなるのかな?」「あっ? い、ゃぁんっ」直にざらついた指が、覆うもののなくなった局所に触れます。二本の指はしばらく柔らかく押し返す弾力を楽しむかのように周辺の丘を揉んだ後、閉じたクレバスをすーっとなぞりました。「やぁ、やだあっ……」泣きべそをかくリリィの、子供じみた反応がむらむらと被虐心を加速させるのをデュランは感じました。「やだ? 嫌だって言ったか?」えっ、えっくとしゃくりながらリリィは何度も頷きました。「どこを触られるのが嫌なんだ? ここか?」言い、指を割れ目の中に押し進めます。姫は言葉を失いました。そのままぐいぐいと秘所へ押し入れていきます。「痛っ……いたい……っ」中のものを掻き出すように往復させると、一旦引き抜き、再びいっそう深く突き入れました。「やぁぁん!」根元まで指を入れきられ、感じたことのない異物感が体の真ん中を突き抜けました。太腿がぴいんと硬直します。きついな、と言いながら、デュランは内側で指を開き周りを押し広げます。今度抜くと、かたまりみたいな血が二本の指にしっかりこびりついていました。それを舌で舐め取ると、青ざめて涙を流すリリィに「痛かったか?」と尋ねます。間をおいて、やっと彼女は一度だけ頷きました。「かかか、でも今こうやっとかないと後がもっと大変だからなぁ」すでに破瓜の痛みに打ちひしがれたみたく肩を震わすリリィに、追い討ちをかけるように、デュランは鞘に包まれた肉の豆をめくり出し指の腹で押しつぶしました。「!! ……あっ……」ぱっちりした瞳を見開き、リリィは声にならない声をあげます。くりくりと、円を描いて何度もそこがすり潰されます。生まれて初めての感覚に、咄嗟に「やだ、あぁ、いやだ、あっ!!」とわけも分からず叫んでいました。「嫌か。何がそんなに嫌なのかな」「っぅ……とにかく嫌ぁっ」「とにかく、ね」ふふ、と笑いながらも指の動きを止めようとはしません。やだ、やだ、やだとリリィは懇願します。口の端を上げて、デュランは指を離しました。「そうか、ここを触られるとそんなに嫌か。じゃあやめるとしよう」リリィがほっとしたのと同時に、デュランは体を組み替えて、後ろからリリィの小さなお尻に舌を突き立てます。抵抗する間もなく、桜色の花芯を彼は舐め始めました。「ぁつ、……っ!?……」熱くしこった舌を固く平らにして、デュランは小さなピンク色の豆を容赦なく摺り、唾液で濡らします。信じられない感覚が、決壊寸前だった理性を吹き飛ばしてしまいました。体中を何かが走り抜けます。「あっ、やだ、やめぇっ……、やめて下さいっ」「こうするんならいいだろう? 指と違って痛くないしな」「……ぜんぜんっ……だめぇ……」だめ、やめて、と激しくかぶりを振りながら訴え続けます。「あれも駄目、これも駄目。そんな我が侭はきけないな」奥を何度も強く探りながら、わざと冷静に言います。そんな、と悲痛な声が聞こえてきます。「お母様、助けて、お母様っ」すがられて、どうしたら良いかわからず躊躇するシェラを、デュランは呼び寄せました。「来いよ」「はい……」「”ここ”は俺がしてやるから、上側をほぐしといてやれよ」「は、い」「!?」違った感触が体を這い、リリィは腿を掴まれて秘部を舐められたまま目をとろりとさせました。ちょうど手にすっぽり収まる程度の大きさの乳房を、ぱくりとシェラは口にしました。もう片方をゆっくりと、細い指で掴んだり撫でたりしながら、繊細に刺激し続けます。「やだ……」照れたみたいにリリィは漏らします。シェラが口を離すと、色づき始めた苺に似た先端が、今までと違い固く屹立しています。くすっと笑い、「お母様のも触って……」と娘の手を取り、己の揺れる乳房にあてがいました。「お母様の、柔らかい……」顔を赤くして、玩具を得た子供の顔で、大きな胸の弾力を確かめ続けます。「貴方のもすごく可愛いわ」「それに、お肌もすべすべ……」「リリィの方がもっとよ……」「んっ」乳房の先端がくっつくほど距離が詰められ、デュランの顔の上で二つの体が密着し絡み合います。お互いの胸を押し当てあい、シェラはリリィの小さな臀部に手をまわし、指を差し入れます。「あっ、んぅ……」母の胸に抱かれた気持ちになって、リリィは心が幾分落ち着いていくのです。ふふ、と体の下でその様子を見ていたデュランが楽しそうに笑いました。「だんだん湿ってきてるぜ。初体験で男に舐められて濡れるなんて、いやらしいお姫様だな」「やんっ……」思わずリリィは体をよじりますが、太腿をがっちり抱えられているので、かすかに上半身を動かすしか出来ず、いっそうシェラが指を強くします。「あっ、んっ」「恥ずかしがらなくていいのよ。感じたままにしていいの……その方があなたのためなの」「私の、ため?」「体を傷つけなくて済むから……」その通り、とデュランが言います。「あんまり痛かったら可哀相だから、ぜーんぶお前のためにしてやってんだぜ? あれもこれも、みんな。こっちだってなにも好き好んで痛い思いしたいわけじゃねーんだよ」「いたい、おもい?」男の人も痛いのは、どうして? ともつれた舌でリリィは尋ねますが、デュランはそれには答えずかすかに口の端をあげて笑っただけでした。しばらくそんなことを続けていると、リリィ姫は大分限界が近くなってきたようで、目が焦点を失い、呼吸が浅くなり、全身が今までとは違った感じで小刻みに震えだします。「どうだ、ここを男に責められて、オッパイをお母様に遊ばれてる気分は?」「あっ、あぅ……んんぅ……」「ふふ、白い肌が段々湯上りみたいに染まってきてるぞ」流れ出てくる温かい汁をいっそう強く吸い、すっかり固く濡れた豆を口に含んで、舌の上で転がします。「あっ!!」泣きながらびくんと大きく体を震わします。臀部の間をまさぐっていたお母様の指には、白い液体がねっとりと絡み付いています。最後の仕上げとばかりに、魔王はひときわ舌に力を込めました。「はぁっ……あぁ、ああん! あん!」「ほら、ひくひくしてるぞ」顔を幾分離して、デュランが言うと、甲高い嬌声が部屋中に反響します。「これだけしたら並みの女だったら三回は達してるぜ?」恐れ入ったという口振りで言います。処女は、貫通した経験が無いため、絶頂という快楽のシグナルが脳に刻み込まれていないのだというのが彼の自論でした。「じゃあメインデッシュを頂くとするか。最後までとっておいたんだからな」言い、リリィをベッドの上に寝かせると、立派になったものに念のため唾をつけ、秘境の入り口にあてがいます。あっ!! と、弾かれたようにリリィが身を固くします。「これじゃ挿れられないだろ?」脅える瞳を覗き込み、髪を撫でながらやけに優しく言います。「やだ、こわいっ……」腕の下から逃げ出そうとするリリィを組み伏せたまま、熱く屹立したものを、わざとゆっくりと太腿に擦りつけます。やんっ、とますます声を大きくするリリィを、サディスティックな気持ちで見下ろします。「挿れないと終わらないぞ。今まで頑張って来たんだろう? もう少しでゴールだ」「……ひっく……これで、もう許してくれる……?」「ああ、許すとも」「お母様も……私も解放してくれる……?」「今日のところはな」少しの間悲しげな顔をしましたが、やがてリリィは観念したようにふっと体から力を脱きました。目で笑うと、デュランはリリィの膝を抱え、割り込ませた体を一息に彼女の中に進ませました。ああ、あぅぅ!! とリリィは痛々しい声で嫌がりましたが、少ししてうっすらと目を開けました。体の真ん中に、自分以外の人のものが入っているのは、なんだかとても変な感じではありましたが、我慢できない感触ではない、と思い上を見上げると、デュランは慈しむような顔で自分を見下ろしていました。何かを感じる暇はなく、魔王はぐっと身を進めると、まだ完全に入りきっていないものをリリィの中に沈めたのです。その時に、逞しくたぎった棒が根元まで突き入れられ、瞬間、ばりっと何かが裂ける音が頭の中に響いた気がしました。「!! ……やっ……い……たいっ……!! やだぁ!!」たまらず叫びました。魔王は腰を引いてはまた押し込め、自身をリリィの奥に突き挿いれます。「お願い、動かないで……っ」「動かないわけにはいかないからな」やだ、やだぁと泣き喚くところに、わざと素っ気無く言い捨てます。そして、瞳を閉じて軽く眉間に皺を寄せ、己の先端に神経を集中させるのでした。その顔を見ていると、急に自分がいやらしくなったみたいな気がしてきて、リリィは顔を横に背けました。「カカカ……! お前の母親にはどこまでも呑みこまれるみたいな感じがしたが、お前は少し浅い感じがするな。激しくすると壊しちまいそうだ」「あっ、あっ! あっ……!」言いながらも、容赦なく突き続けます。どんどん加速し、激しくなってく動きに合わせて、リリィの体は波に浮いた木の葉のようにがくがくと揺れます。それでも自分の中を彼が往復するたびに、自然と苦悶とも抵抗ともとれない声が口から出てくるのです。花芯はじんじんと燃えており、自分が熱いのか出し入れされているものが熱いのか、最早わからなくなってくるのでした。思わずうわ言が漏れ出します。「痛いっ……あつぃっ……」「俺だって熱い」耳元でそっと言われ、激しい渦の中心で吹き飛ばされてしまう気分になってきて、リリィは無意識にデュランの首元にまわした腕にぎゅっと力を込めました。デュランは唇を繋げます。天井がぐるぐると回って落ちてくる感覚に囚われ、固く目を閉じて、デュランの腰が泣きたいくらい強く打ち付けられるのをじっと耐え続けました。やがてだんだんと速度をゆるめ、デュランは波をかくように大ぶりにゆっくりと動き始めました。一撃一撃に渾身の力を込め、リリィを貫くと、唇を小さな耳に寄せて、息をかけながら「あったかいぜ」と囁きます。するとすぐにじわっと熱い感触が、リリィの中に広がったのです。さらに魔王は自分のものを素早く引き抜くと、目下の真っ白な腹におさえつけ、そのまま残りを放出しました。清楚な乳房、鎖骨、頬に、飛んだものが付着します。それを嫌がる暇もなく、ぷつっと、張詰めた糸が切れ、リリィの意識は真っ暗な闇へ引きずられていきました。「落ちちゃったか。まあいいや」デュランは一部始終を見守っていたシェラに向き直ると、いやらしい肉体を弄りだしました。「……っ」「アンタはまだまだ、限界じゃないだろう?」ふんっと笑って、潤んだ瞳を挑発的に見返します。「綺麗な顔して、先に音をあげるのはこっちじゃないかと思うぜ」そんな、と短く答え、そのまま何も言わずにうつむき、野卑な手が自分の体をいいようにするのを黙って受け入れます。口元をゆるめながら、デュランはまだ濡れたままの花芯に手を挿し入れました。ぴくんと全身が跳ね、哀願するような何ともいえない切なげな眼で魔王を見つめます。目と目を合わせたまま、指を往復させてやると、ねちゃねちゃと水っぽい音が辺りに響きます。「んっ……ああ……」しっとりとした苦しげな声を聴いていると、思わずぞわぞわと背筋に上ってくるものがあります。魔王は手を止めずに、シェラの耳元に口を寄せると、低い声で呟きました。「お前」シェラが声を出さず瞬きをすると、長い睫毛が音もなく上下します。「わざと娘の居場所を俺に教えて、捕まるようにしただろう? あいつが俺に犯されるように仕向けたな」切れ長の瞳が揺らぎ、デュランはいっそう強く指に力を込めました。「……何を仰いますの……」「そうだろう? 隣の国に逃げ込むのが先だなんて、かばってるフリして、国境いで王女が行きそうな場所なんて、この辺であの森ぐらいしかないぜ」不意に強く侵入してきた中指に、シェラは思わずあっ、と喘ぎます。「言いがかりです、誤解ですわ……」はっ、と短く吐き捨て、デュランはシェラから体を離しました。「逃がそうと思ったらいくらでも手段はあった筈だぜ」「……」「あいつが俺に抱かれてるときも、内心では喜んでたな。私を先になんて、貞淑なお母様面して、最後は娘が淫らになるよう自ら手伝ってたじゃねえかよ」「あれは貴方が命じたことではありませんか」無言で、デュランはでシェラの瞳を真っ直ぐに見据えました。それに負けない気強さで、シェラも何も言わずに静かにそれを見つめ続けました。「……本当は、娘の美しさを苦々しく思っていたな。あいつから浅ましい肉欲を引き出して、自分より貶めたかったんだろう? 女として、リリィの存在に嫉妬していたな」何を言うでもなく、否定も、釈明もせずに、シェラはついと顔を横に背けました。その目線の先には、冷たい闇の中に彷徨って、まだ還ってきていない娘の姿がありました。それをじっと見つめるシェラは、リリィが見たことの無いお母様の顔をしていました。エピローグかつん、かつんと冷たい石牢に足音が響き、ぬっと人影が姿を現します。「!?」「かかか、気分はどうだ? キュラスの元国王様」「あ、お前は……!! こ、この、下品で恥知らずの無礼者が!!」「元気そうだな! でもたった半日でさっそく老けたみたいに見えるぜ! まー、これを見てもまだ俺にそんな口が叩けるかな?」哀れな国王は息を呑み、言葉を失いました。薄暗い牢獄に現れた人影は「二つ」だったからです。自分を失墜させ地の獄に追いやった悪党の後ろに、細い肢体がよろめきながら裸で立っています。「リ、リリィ!!」「お父様……!!」かっかっかっと小気味良さそうに笑いながら、デュランは一糸纏わぬリリィを鉄格子の前に立たせました。「かかか、わざわざ連れてきてやった俺って優しいだろ? 半日ぶりの感動の対面のようだしな!」「お父様を出してください!」リリィがきっと振り返って睨みました。デュランは「あぁん?」と馬鹿にしたように半眼で見下ろすと、「何を勘違いしてるんだ、お前。出すわけないだろが。もっとも、お父様は自分からもう出てこないかもしれませんが! かか、今から始まることを目にして、まだここから出たいと思うかな?」そう言い、父王の目の前で、リリィの胸を掴んで薄桃色の割れ目に指をなぞらせました。あっ、と高い悲鳴が石の天井や壁に反響します。「や、やめ……やめろ!!」さーっと国王様は体中の血が下がり、顔面を蒼白にして叫びました。それを丁度良いBGMとばかりに、魔王は端正な顔を冷酷に歪ませ、手を止めずリリィの体を蹂躙していきます。「ぁつ、や……やめて! やめてぇ!」両腕を後ろで縛られ、自由を奪われたリリィは激しく抵抗しますが、魔王がやめるはずもありません。ますます強い力で、大きな手を上下させて、手の平で清潔な乳房をすりあげます。「……っ今日はもう、許して、くれるって……言ったのにっ……」「さぁ、そんなこと言ったかな」「……ぁ、そん、なっ」「見ろよ、もうここがこんなに固くなってるぜ。ちょっと触っただけなのに、ずいぶん敏感だな?お父様の前でされて、感じてるんじゃないのか?」鉄格子の向こうによく見えるように、白い胸を下から持ち上げ、澄んだピンク色の石みたいになった先端を指の腹でなぞりました。「っぅう!!」リリィの背中が大きく反るのを見て、魔王はカカカと哄笑します。「やっぱり、このぐらいの大きさの方が感度がいいみたいだな! お前のお母様なんかあれだけ大きいとこっちも大変だぜ。いくら揉みしだいてもなかなか満足できないようだしな!」それを聞いて国王の目が暗く揺らぎました。「まさか……シェラまで」「そぉ、カカカ、二人とも仲良く俺の女にしてやったわけだ! だってどっちか一人を放っておいたら可哀相だろう? 感謝しろよ、ハハハハーッ」わんわんと笑い声が辺りに響き渡りました。冷たい格子を握り締めた手が、痙攣するように震えています。見開かれた目はどろりと濁っており、顔に刻まれた皺よりも深く、暗い闇が根ざしています。それを見たデュランはとどめと言わんばかりに、リリィの腰を浮かしました。「っ、あ、やっ」膝の下に手を差し入れられると、丁度デュランの腰の上で太腿が左右に大きく開き、隠すすべもなく秘部が丸出しになります。まるで親が子供にオシッコをさせる格好になってしまい、リリィは我を忘れて泣き喚きました。「な……何を……」わななく唇で国王が尋ねました。「カカカッ、今からこいつが俺の女だってことをわからせてやる」「やだぁ、こんなの嫌!! やめて下さいっ」父親の目の前で無理矢理花びらをこじあけられ、リリィは聞いてるほうがいたたまれなくなるほど全霊を篭めて嫌がりました。しかしそれすらもデュランにはそよ風に感じられるらしく、平気な顔で続けます。「別に俺はどっちを連れてきても良かったんだぜ。でもやっぱり目の前で犯されるのは妻より娘を見たほうが、より楽しいだろうと思ってな」かかか、と笑って自身のズボンのチャックを下ろし、天を仰いで熱くなっているものを、リリィの花芯にあてがうと、リリィがいっそう強く全身を揺らし最後まで抵抗します。「いゃっ……いやっ……こんな格好、やめて下さい……お父様の前で、やめて!!」「馬鹿だなあ、お前。父親の目の前だから、こんな格好でやるんじゃないか」冷たく言い放ち、鉄みたいに固くなったものをリリィの中に埋めます。めりっ、と、拒むみたいな抵抗があり、それをかまわず押し破り、中へ突き挿していきます。「ぁつ、あぁああ……っ!」「かかか、こいつの内側はちょっと窮屈だがいい具合だ! なあ、お前はお母様にも負けないぐらい、俺を悦ばせてくれるぜ!」「いゃ、いや、いやぁっ……やだぁ……」自分とリリィの繋がった部分を格子の前へ突き出し見せ付けながら、デュランは腰を振るのをやめません。正気を失ったようにリリィはいや、いやと呟き続けます。「よく見えるだろう? 可愛い割れ目に、野卑な男のものが突き刺さってるんだぜ。興奮するだろ、カカカ!」すでに言葉も出ない状態で、糸が切れた人形のように老王はだらりと全身を弛緩させていました。「いや……いや……」「かかか、お前は俺を締め付けて離さないな。一秒でも長く、お父様の前でこうされてたいのか」「いやっ……」腰を強く突き上げられるたびに、リリィから悲痛な声が漏れます。助けることも出来ずそれを聴く毎に、国王様は何かを失っていくのでした。「これでわかったろ? 今日からこの国はまるごと全部、俺のもんだぜ、カーッカッカッカッ! 妻も娘もな!」「もう……許して……」高笑いするデュランの腕の中で、リリィは一言、そう呟きました。全てをあきらめた口調でした。魔王は承知し、一定のリズムで動かしていた腰を速め、より力を入れます。「ラストだ。ようく、見とけよっ」宣告すると、何度か肉の壁を往復した後、爆発寸前の棒を引き抜きました。一瞬ぶるっと全身を震わし、こみ上がったものを一度に吐き出すと、リリィのうすピンク色の花芯がぶわりと白くまみれていきます。国王は目に光を宿さずそれを見届けました。「ぁっ……ぁぅ……」今度は気絶できなかったリリィが涙で濡らす頬に、デュランは唇を押し当てて、「お母様よりもっと、いい女にしてやる。……これは嘘じゃないぜ」と告げたのでした。おわり
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