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小さなショーツを取り去ると内からとろとろと愛液が溢れだした。
褐色の引き締まった肌に挟まれた透き通る白い肌。黒い翳りの奥に綻ぶ薔薇色の花弁。
色彩の鮮やかさに息を飲む。唾をごくりと咽下する音が嫌でも意識される。
思わず柔らかな襞の奥に指先を差し込めば、まるで吸い付くように蠢く。
――きつい。
処女の狭隘な入口を指先で解すようにかき混ぜれば、くちゅくちゅと粘着性の水音を立てる。
クリフは口の端を持ち上げて笑みを形作ると、口の中で呪を唱えた。
その呪文に感応したかのように一際嬌声が高くなる。
「あ、あ、あ……あっ……」
アニーの褐色の肌の上に、紅い紋様がうっすらと浮かび上がる。
思った通りだ。
この女は″魔神ナヴァルの再来″なのだ。
これは単なる譬えではなく、真実だった。 ナヴァルの書を読み解くうち、クリフはある事実に気が付いた。
魔神ナヴァルの力を宿すためには媒体が必要だ。
健康な肉体を持ち、夏至の日の入りの時刻に産まれた、処女。
強き美しき乙女。
それがアニーだった。
ナヴァルの指輪を嵌めた左手で花弁の上から顔を出しつつある突起を撫で上げる。
「いや……あ…あ……」
「嫌なの? 止める?」
アニーは真っ赤になって首を振った。
赤い唇から覗くピンクの舌先が淫猥だ。
突起を細かく震わせながら、また襞の中に指を入れる。
眉根に皺を寄せ快感に耐えているようだ。
彼女の耐久力を見てみたいと、今度はぷっくりと膨らんだ先端に舌先を這わせ、ねぶる。
腰が妖しくくねる。持ち上がる。
舌を襞に捩じ込み、唇で花弁を吸い上げ――甘露を啜る。
「いやぁぁ……あ、あ、あ、あ――っ」
大きく痙攣し、苦しそうに息をつく。
うっすら浮かび上がっていた紋様は今やくっきりと浮かび、全身を紅く彩っていた。
アニーが懸命に息を整えている間に、クリフは衣服を慌てて脱ぎ捨てる。
金色に燃え上がる瞳が笑みに歪む。
クリフは女神に口付け、脛を持ち上げて強引にその身を引き裂いた。

「あああああ――!!」
一気に突き入れ、その顔を覗き込む。
黒い巻き毛の短髪に重なって、長い髪の女神の姿が二重写しになる。
魔神ナヴァルはにんまりと笑い、舌なめずりする。だがその奥には小さく震える愛しい女――
「大丈夫?」
強引に突き入れておいて何が大丈夫だと自嘲するが、腰元から込み上げる快感に「はあっ」と息を上げた。

彼の後頭部に回された指に引き寄せられ唇を重ねる。
「痛みには慣れている」
ニッと笑う顔が愛らしく、今度はクリフが口付けを返す。
「動くよ?」
頷く彼女の向こうで、処女の血を欲する魔神が笑う。
狭く熱い襞が男根を呑み込もうと蠢く。
溶け落ちる蜜――
強引に突き上げたい衝動を抑え、慎重に腰を振る。
引くと逃すまいとまとわりつき、突くと呑み込もうとする。
耳と脊髄に甘く響く声。
愛しさに舌を絡めれば、快感が走り抜ける。
腕を引き寄せ、膝の上に跨がらせて抱え込むようにして契る。
胸の膨らみを舐め上げ、また嬌声を高める。
城の奥に眠るナヴァルとメテオの姿を模した形だ。
アニーの金色の瞳を見つめる。痛みだけではない、快楽を感じていることを伝えてきた。
「痛い――だけじゃないな…ああ、いい……」
「アニー……アニー……」
アニーの腰を掴み下から突く。
「アニー、いく……いくよ……」
「クリフ……!」

二人は固く抱き合い、アニーはクリフの放った精を受け止めると、がっくりと後ろに倒れ込んだ。
その瞬間――指輪が光った!

処女の血を供物に甦った魔神は眼前の男に鼻を鳴らした。
愛するメテオに比べ、なんて貧相な男だろう。
だが、男は指輪を持っている。なる程、やはり呼び出したのは確かにこいつだ。
さて、どうしてくれよう?
にんまりと笑って舌なめずりする。
だが不快なことに、女神の奥にあるもう一人の人格――この身体の持ち主、人間だ――は、男を害なそうとする衝動を懸命に否定する。
面倒だなと、魔神は牙を剥く。
「その方、望みは?」
「現在宮廷に渦巻く陰謀の壊滅及び周辺諸国の平定、あとは現在の王の補佐に俺を就かせろ」
「ふん……珍しい。お前が王座に就かなくてもいいのか?」
「王は父に任せ、次代も兄に任せれば良い。俺はあくまでも影の存在として人生を全うしたいのだ」
「欲がないな」
「いや……あとひとつ欲しいものがある」
「何だ?」
「アナスタシア・ウイリントン」
「その願い、叶えよう」
血に飢えた魔神は愛の女神の様相を称え、優しく微笑んだ。

昔々、とある小さな国に優秀な宰相を持つ国があった。
王は温かく慈愛に富み和平と友好を尊んだ。その精神を必ず宰相は実現した。
宰相の美しい妻の友人は彼の生い立ちを調べ上げて全て知っていたが、将来に渡って口をつぐんだ――という。
どっとはらい。


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最終更新:2010年04月25日 01:55