◆城凪 衛輔(たちなぎ えいすけ)
柴賀東高校2年3組。4月11日生まれ。身長170cm、体重62kg。血液型はRh+のAB型
本作主人公、一人称『俺』。近眼。
火曜日と土曜日の20時からレンタルビデオ店でアルバイトをしている。時給は夜間手当を含めて1050円。ちなみに校則違反。
日常の退屈な生活に嫌悪感と、変わらない現実を受け入れるべきだという感情の板挟みに苦悩している17歳。
朝間の失踪事件に関わるまでは、親の仕事の都合で庭付き一戸建ての家に一人暮らしをしていた。そのため、料理、洗濯、裁縫など、家事全般が可能なハイスペック高校生。
無闇にプライベートスペースに立ち入られることをあまり良しとせず、常に何か愉しいことを探し、そう在る方法を模索している。それ故、友人と呼べる存在は多くなく、クラスでは空気的存在。種々の校則違反や束縛を嫌う性格から教師から顰蹙を買うことも多いが、本人は気にしていない様子。だが決して不良少年という訳ではない。兄のような存在である新宮の影響で、責任感は人一倍強い。
趣味が多いが、なかなか続かない。本人曰わく器用貧乏とのこと。幼い頃から人や物を観察することに長けており、彼が描いた絵を、七塚は「写真のよう」と評した。最近の波は読書で、お気に入りは父親の書斎から発掘したジェイダイト・スフィアの著作。
結果的に殺めてしまった朝間と藤崎には責任を感じており、遺された殊葩には生涯を賭けて償っていく事を決意した。また、殊葩とは藤崎に起因すると思われるテレパシーで繋がっており、簡単なメッセージなら距離に関係なく伝達する事ができる。
学内での成績は中の下から中の中。頭の回転は遅くはないが、思考が途中で別の方向に逸れてしまう癖のために、さほど速くはない。得意な教科は数学。苦手な教科は英語。
好きな食べ物は白身魚のフライ。嫌いな食べ物はチョコレート。
旧作では『平凡』をコンセプトに河野圭輔という名前だった。
◇楠 遥香(くすのき はるか)
柴賀東高校2年3組。6月23日生まれ。身長164cm、体重51kg。Rh+のO型。
ごく普通の少女。衛輔とは年来の友人でクラスメイト。親友というよりは老夫婦、というよりは最早腐れ縁の仲。
縦横共に人脈が広く、その情報収集能力は現職の警察官である新宮も舌を巻いたほど。友達思いであり、悩み事を抱えている友人を見かけたら声を掛けずにはいられない。時にはそれが衛輔の反感を買うこともあるが、彼女の顔が広い所以である。
憎まれ口を叩きながらも、親友である衛輔のことを大切に思っている。陰鬱な悲劇の中、彼女が衛輔の心の支えとなっているのは間違いない。
過去にバレンタイン用に作ったチョコレートで、衛輔を臨死状態へ誘った経験があり、衛輔からは料理全般を警戒されている。
貧乳で、そのことをよく衛輔にネタにされている。本人は自覚が無いようだが、その性格と仕草から男子の隠れファンが多い。1年の冬に告白され、現在、生徒会副会長の天谷という彼氏がいる。
学内での成績は中の上。得意な教科は日本史、苦手な教科は数学。
好きな食べ物はハンバーグやオムライス。嫌いなものはワサビ。
◇殊葩(ことは)
推定11歳。5月3日生まれ。身長141cm、体重60kg。
藤崎惟によって、受胎から僅か1月足らずで産み落とされた人外の少女。朝間・藤崎への償いとして、城凪家に迎えられた。
あまり表情を顔に出さないが決して感情が乏しい訳ではなく、むしろ本質は寂しがり屋で甘えん坊。衛輔によく懐いており、彼の言うことには素直に従い、素直に甘える。よく彼の布団に潜り込み、呆れられる。
成長期の子供らしく、よく食べ、よく寝る。衛輔や遥香が学校に行っている間、城凪家の留守番をしながら自発的に家事をこなす。
外見からは想像もつかないほど怪力で、衛輔と腕相撲をした際、彼の肩を脱臼させた。どうやら筋肉の構造自体が一般人とは微妙に異なっているらしく、片手でリンゴを圧壊することもできる。推定握力は200kg前後。瞬発力は超人クラスだが、一方であまり持久力は高くない。
陰鬱な悲劇の中、彼女もまた、衛輔の心を支えているのは間違いない。