第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇 又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これが、日本国憲法第9条です(第2章・戦争の放棄)。憲法の前文は、過去の侵略戦争と植民地支配を深く反省し、「恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚」して、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないや(よ)うにする」決意を世界に向かって宣言しています。第9条は、この決意に基づき、日本が武装せず、決して武力を行使しないことを鮮明に規定しています。
ところが日本の現状はどうでしょう。小泉首相は2003年3月、米英のイラク攻撃を無条件に支持し、自衛隊をイラクに送り込みました。しかもイラク駐留の自衛隊は今や、米軍が指揮する多国籍軍の一員として占領に荷担しています。
一方で小泉首相は有事法制を強引に整備するとともに、世界のどこででも米軍との共同作戦ができるよう「集団的自衛権」を合憲化しようと、改憲に意欲を燃やしています。そして米国政府は、アーミテージ国務副長官の「憲法9条は米日同盟の妨げ」という発言や、パウエル国務長官の「日本が国連安保理の常任理事国になりたいなら憲法9条は問題がないか検討されるべき」という表明に見られるように、日本を属国のように扱いながら9条の変更を迫っています。
改憲の動きは加速しています。自民党は2005年11月15日の結党50周年までに改憲案をまとめます。各種世論調査でも9条の変更に反対する人びとは決して少なくないにもかかわらず、2004年7月の参院選で護憲派の議席が激減したことに勢いを得て、改憲のための「国民投票法案」を国会に提出する動きさえ浮上しています。《平和憲法が、憲法9条が危ない、この状況をなんとかしなければ》と多くの人が思っています。しかし国会は世論の現状からかけ離れ、私たちが9条改悪反対の思いを表明する場は著しく狭められています。ですから、新聞に意見広告を出して世論に広く働きかけることは、ますます重要になってきました。現状に合わせて憲法を変えるのではなく、現憲法の前文と第9条を実現するよう現状を変えることこそ、いま、求められているのではないでしょうか。
市民意見広告運動は、2003年5月以来3度、戦争に反対し、憲法9条の改悪阻止を呼びかける意見広告を全国紙や地方紙に掲載しました。そしてこの意見広告運動には、自衛官の家族も参加しました。
◆ 市民意見広告運動のこれまでの活動 ◆
○2003年5月4日、『毎日新聞』全国版に、有事立法とイラク攻撃に反対する意見広告「武力で平和は創れない」を掲載
○2004年1月15日から16日にかけて、『朝日新聞』全国版と『北海道新聞』に、イラク派兵と憲法改悪に反対する意見広告「私たちは戦争に協力しません」を掲載
○2004年8月6日、『毎日新聞』全国版と『東奥日報』(青森県)および『河北新報』(宮城県)に、イラクからの自衛隊の即時撤退を求め、憲法改悪に反対する意見広告「自衛隊はイラクから今すぐ撤退を・憲法九条の改悪を許しません・陸上自衛隊東北方面隊の隊員とその家族のみなさん、イラク派遣に反対しましょう」を掲載
◆ この運動には誰でも参加できます ◆
改憲を阻むために、各地でデモや集会など様々な行動が続いています。それはすばらしいことですが、高齢、障害、闘病、あるいは介護や育児などにより、行動に参加できない人が大勢います。意見広告は、そのような人たちも含めて、それぞれが持つ深い思いを共同の意思として表明する重要な手段です。
市民意見広告運動は、改めて、心から呼びかけます
2005年5月3日の憲法記念日、全国紙数紙に一斉に憲法9条の改悪に反対する意見広告を掲載し、反改憲世論をもっともっと盛り上げましょう。改憲の動きに歯止めをかけ、この国を平和の道に向け直すため、意見広告はきっと大きな役割を果たすでしょう。みなさんの積極的なご参加を!!
この運動の主体はあなたです!!
●意見広告掲載の時期
2005年5月3日〔憲法記念日〕
●広告の趣旨
憲法9条を変えることに反対し、憲法前文と9条の実現を求めます。 ただし広告掲載までにイラクからの自衛隊の撤退が実現していないとき は、日本政府に即時撤兵を強く求めます。
●広告を掲載する媒体
3大全国紙に全面広告を一斉に掲載することをめざします。しかし同 時期に同様の企画が並立するときは、全国紙とできるだけ多くの地方 紙の組み合わせなども検討します。
●募金の目標額
4500万円。これは、全国紙3紙への同時掲載を想定し、それに最 低限必要な実務費を含めた額です。
●賛同金
●個人については、1口・なるべく2000円とします。下記*印の項ご参照。
●団体・グループについては、1口・5000円とします。
*これはあくまで一つの目安です。広告での氏名の公表の可否については賛同者の意思を尊重しますが、公表は金額と関係ありません。 しかし目標を達成するため、できれば複数口の賛同をお願いします。
●賛同金の送り方
このチラシの振替用紙に必要事項を記入し、郵便局から送って下さい。 電算処理されるため、コピーですと郵便局が受け付けません。郵便局にある振替用紙を使うときは、ご面倒でも通信欄の内容をこのチラシと同じにして下さるようお願いします。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆あなたにできること◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◎このチラシをまわりの人びと、友人や知人に手渡すこと
◎市民グループや労働組合のメンバーにこのチラシを配布したり、「九条の会」の集会をはじめ、各地でいろいろ開かれる大小の集会に出かけていって、そこで配布したり、あるいは街頭で配布すること
◎友人や知人、同級生や同窓生、また年賀状や暑中見舞いなどを出している人に、あなたの一筆を添えてこのチラシを郵送すること
◎インターネットでこの運動への参加を呼びかけること
それぞれのホームページにこの運動のホームページをリンクすること、
FAXを活用してこの運動を広げること
※ご連絡をいただければ、チラシをすぐ郵送します。
(数千枚という大量の場合は、事前にご連絡下さい)
私たちも賛同します(50音順、2004年9月23日現在)
新崎 盛暉 沖縄平和市民連絡会・代表世話人
石川 文洋 報道写真家
石坂 啓 漫画家
井出 孫六 作家
色川 大吉 歴史家
鵜飼 哲 教員
内海 愛子 アジア太平洋資料センター
永 六輔 ラジオ・タレント
海老坂 武 作家
大島 孝一 戦争責任を考える千葉8月の会
大島 静子 女性の人権カマラード
太田 昌国 編集者
大野 和興 農業ジャーナリスト
岡部伊都子 エッセイスト
小田 実 作家・九条の会
小熊 英二 慶応大学助教授
加納実紀代 敬和学園大学教授
鎌田 慧 ルポライター
坂元 良江 テレビ・プロデューサー
澤地 久枝 作家・九条の会
土本 典昭 シネ・アソシエ
鶴見 俊輔 哲学者・九条の会
中山 千夏 作家
なだいなだ 精神科医・作家、老人党
針生 一郎 和光大学名誉教授
古川 純 専修大学教授
本多 勝一 ジャーナリスト
武藤 一羊 ピープルズ・プラン研究所共同代表
村井 吉敬
上智大学教員
山口 幸夫 原子力資料情報室・共同代表
吉川 勇一 市民の意見30の会・東京
ダグラス・ラミス 政治学者
反改憲・反戦の短歌・狂歌・川柳を募集します!
事務局に手紙やFAX、メールで送って下さい。氏名と連絡先(住所・電話・FAXなど)を必ずお知らせ下さい。佳作数首を意見広告に掲載します。新作に限り、他のメディアに公表されたものは審査の対象にしません。
●選者 中山千夏(作家) 石川逸子(詩人)
● 市 民
意見広告運動〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305
「市民の意見30の会・東京」内
Tel&Fax:03-3423-0266、03-3423-0185(ともに共用です)
e-mail:[email protected] HP:http://www.ikenkoukoku.jp/
投稿者
nomad:October1,200401:43PM