「子どもに渡せますか?! あぶない教科書」
全国ネットワークのページ
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2001年5月30日
「つくる会」教科書に対する批判活動に取り組んでおられる皆さん!
新しい歴史教科書をつくる会(「つくる会」)の教科書が憲法・教育基本法改悪を企図し、日本の国際的な孤立につながるという危惧から、全国各地で様々な活動が展開されています。 私たちは、「憲法・教育基本法の理念に添い、国際協調をすすめる教科書を子どもたちに渡そう」という点で賛同できるあらゆる団体・個人がゆるやかに連携して、批判の声を国内外に示していくために、別紙「呼びかけ」のように「子どもに渡せますか?!あぶない教科書」全国ネットワークを、2001年5月29日に結成いたしました。 今後、「全国ネットワーク」としても、全国縦断の講演会・シンポジウムなどを開催するとともに、全国各地ですでに企画されている学習会・講演会・シンポジウムなどに積極的に連携・協賛していきたいと考えています。また、これから企画されるものについても、講師の紹介や宣伝、情報の交流・提供など可能なかぎり協力・協賛していくつもりです。また、今後の各地の講演会などについて、両事務局のホームページに掲載し、宣伝と情報交換を積極的にすすめていきたいと考えています。 そこで、皆様方がすでに企画を進行させている講演会・シンポジウムについて、以下のことをお願いするしだいです。これは、「つくる会」教科書への批判の声が全国的に連携して、大きな世論になってきていることを、国の内外にアピールしていくためです。「つくる会」側は、検定合格後、講演会・シンポジウムを全国展開していますので、それに対抗するためにも、私たちの側のこうした動きを、いますぐに、内外のマスコミや国民に紹介していくことが必要だと思われるからです。また、これから企画されるものについて、このネットワークの講師・賛同者の協力によって大きな成功をつくりだすことをめざすためものでもあります。 記
上記の点について、ぜひ、事務局のほうにお返事をくだいますようお願いいたします。よろしくご協力くだいますようお願いいたします。 「子どもに渡せますか?!あぶない教科書」全国ネットワーク ■ 呼びかけ人 ■ 大田 堯、姜 尚中、暉峻 淑子、松井 やより、山住 正巳(50音順) 事務局<フォーラム平和・人権・環境> 同 <子どもと教科書全国ネット21> |
2001年5月29日
教科書問題に関心をよせておられる全国の皆様へ
つねに幅広い観点から平和と民主主義を守る立場で奮闘されていることに心から敬意を表します。
歴史教科書では、神話と史実を混同させるなど、日本史を「天皇中心の神の国」として描き、アジア諸国への侵略をアジア解放戦争を意味する「大東亜戦争」と表記して隠蔽し、侵略の事実を正当化しています。さらに公民の教科書は、憲法9条「改正」を誘導する改憲論を基調としているため、戦後の人間としての個人を尊重する価値観を否定し、子どもの権利条約を無視して国家主義への道を開いています。 検定制度がある以上、その制度自体の当否は別として、政府・文科省が「合格」に責任をもたなければなりません。「つくる会」の教科書を検定に合格させたことは、個人を尊重し、平和と民主主義の社会を目指した憲法・教育基本法を、政府自らが踏みにじる深刻な事態を迎えたといわざるを得ません。 「つくる会」など一部の人たちは、この教科書が現場で使われるよう採択を目指して、いま、活発な行動を進めています。その主張は、たとえば新学習指導要領に「わが国の歴史に対する愛情を深め」とあるから、それを基準にして採択するようにというものですが、学習指導要領では(その当否は別として)、「愛国心」と並び、「国際協調の精神を養う」ことが強調されているのですから、彼等の主張は学習指導要領のまったく一面的な理解によるものであることがわかります。 また、あまりにも問題の多い「つくる会」の教科書が、採択にむけた教育現場への予備調査などでいち早く落とされる危険性を恐れ、子どもや教科書の実際をよく知っている学校現場の意見や声を排除する動きを広げています。つまり、小中あわせて約400点を超える教科書の選択を、わずか5人の教育委員が直接行なうよう、地方議会や国会に働きかけてきました。文部科学省も、彼らの意向を汲み上げようとしています。また、「つくる会」側の意向を反映して採択制度の改悪をすすめている都道府県教育委員会もでてきています。 しかし、韓国・中国をはじめとして近隣諸国から再修正要求など強い憂慮が出されているなか、私たちは、憲法・教育基本法にそい、国際社会、とりわけアジアとの共生と友好を育む教科書が学校現場で使われるよう、大きな世論を全国的に盛り上げようと考えています。 いま、各地で、たくさんの市民や団体が、「つくる会」教科書に対する批判の声をあげています。私たちは、この動きを、平和を求めるアジアの人びとと共に、日本国内の良心が動き出した大きな鼓動ととらえ、その運動を緩やかに結ぶネットワークとして、ここに「子どもに渡せますか?!あぶない教科書」全国ネットワークの結成を呼びかけるものです。 私たちは、言論出版の自由を何よりも大切にします。私たち「全国ネットワーク」の目的は、運動の拡大している地域と、まだそこに至っていない地域とが協力・助け合い、いかに事実を歪めた危険な教科書があるかを全国の人びとに伝え、「つくる会」教科書についての大きな批判の声を、講演会・シンポジウムなど言論によって全国の人々に広くアピールすることにあります。 そのために、「つくる会」の教科書が登場したことを憂慮する専門家・教師・親・市民などが講師やパネリストに加わって全国を縦断する講演会・シンポジウムを、ともに協力して開催することに、広く全国の市民・団体の参加がなされますよう、呼びかけるものです。 なお、当面の事務局を以下の2カ所とし、共同の記者会見を5月29日午後1時に行いたいと考えています。皆さんのご参加をお待ちしています。
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■ 学習会予定 ■
子どもに渡せますか?! あぶない教科書 ―今後の全国縦断の学習会・講演会・シンポジウムの予定― 2001年7月3日 「子ども渡せますか?!あぶない教科書」全国ネットワーク事務局 今回から、印刷しても活用していただけるようにするためPDFファイルにしました >> ここをクリック!! ※ えっ!なぜ予定なのに過ぎたぶんまで掲載してるのかって? まぁ、堅いこと言いこなしです。 |
■ 学習会実績 ■
「子どもに渡せますか?! あぶない教科書」 ―「つくる会」教科書批判の学習会・講演会の実施状況 ― 2001年6月5日 「子どもに渡せますか?!あぶない教科書」全国ネットワーク事務局調べ
《2001年1月》
《2月》
《3月》
《4月》
《5月》
(1~5月計296か所) (※上記は現在判明しているものだけである) |