綴り:Leif・Eklundh
性別:男
属性:音・闇
能力
あらゆる楽器をはじめから扱える程度の能力。
最初からプロ並ということはないが、基礎練習なしに難しいことに挑んでもある程度のズレしか発生しない。
上手く扱うために必要な練習はほぼタイミングだけだと言っていい。
彼が扱う楽器はいかなるものも勝手に音階が揃うのだ。
歌もそうなるらしいが、あまり歌おうとしない。
扱えるのは楽器として作られたもの、少し応用すれば楽器になるもの。
そんな無理矢理何も無いところからいきなり音は出せない。
さすがに発音に電気等別の力が必要なもの、壊れているものは扱えないが、
スピーカーが欠けている程度なら魔力を消費することで代わりにはできなくもない。
しかし魔力の扱いをイマイチ理解していないので無意識的にやっている。
まず滅多に何か欠けているところで楽器を扱ったりはしないのだが。
また、彼自身はあまりこの能力を理解しきっていないようである。
霊媒体質なのか、時折もうひとつの人格を降ろしているように見える。
闇属性ではあるが殆どその力は発揮されず、せいぜい霊に好かれたりするだけ、
つまり闇属性のなかでも霊属性といえる方面に特化している。
それでも闇属性の片鱗を垣間見るのは、希に下衆い発言をしているときがけなのだが。
このもうひとつの人格らしきものは、しばしば「バッド・レイフ」「エクルンド・ゴースト」「Life・Eklundh」と呼ばれる。
降りているのが本当に一瞬であることが多く、狙って会話することは難しい。
そしてこれは本人にもコントロールのしかたがわからない部類であるが、
危機的状況で本能的に発したような叫び声は普段の大人しさからは考えられないほど大音量で、
響き渡る絶叫は近くの霊魂を呼び起こし知らぬ間に味方に付けるのだという。
だが、呼び起こした霊魂さえ敵だと思い込んでいるので連携はとれない。
今のところの条件として、本能的な叫びであることと近くに死者の魂が必要。
経歴
知る限り2代前から家族が王国に住んでいる。
初代は王国民の人間がとある霊族に惚れ、隠れ忍ぶ形で結婚・出産。
そのハーフの子がレイフの母であり、光商人をしながら霊の研究をする男と結婚・出産。
父は代償に魂の半分を霊石としてとられたが、身体に埋め込む形で身につけているので人間の姿や特徴は保っている。
生まれてきたレイフは、つまるところ霊のクォーターなのである。
結婚により光商人の仕事が出来なくなった父に代わり、現在は王国で光を売り歩いている…はずなのだが。
ちなみに実家は今でも王国の片隅にあり、両親は健在。たまに帰ってはちやほやされる。
レイフ自身はチャラ男のように絡んでくる父があまり好きでなく、あまり家には帰っていない。
祖父はなんだか気が付いたら居る。霊族の特権。
特徴・備考
一人称は僕、身長はおっきい。
二人称は君、あなた。
好きなものは美味しいもの。
嫌いなものは魔物。
大きなランタンに球場照明のような強い光、それは光商人の特徴。
しかし、この職業を知る者が少なくなった今ではむしろただの近寄りがたい存在となった。
こんなことをしているより音楽で活動したほうが明らかに儲かるのはわかりきっていることだが、
今は少なくなってしまったこの職を絶えさせないためにも、頑張って続けている。
そもそも光商人は闇や影への対抗手段を持たない弱い人間の為にあった職で、
魔術や技術が発達しこの環境に適応してきた王国民にはもうあまり馴染みの無い存在である。
ランプの中には沢山の精霊や魔除けの術が込められていて、その光を移し分けることで護符を売る。
売れれば売れる程商人の持つ光は弱くなっていくのだが、彼のランタンは常に輝かしいまま。
つまりそういうことである。
霊血は薄いので彼自身に浄化光は通用しない。
商人でありながら人の多い場所が苦手で無口な彼はよく共同墓地にいて、
誰もいない場所でひっそりと楽器の練習をしている。
音色は霊魂を癒すらしく、気が付いた頃には沢山の幽霊が側に居るが、本人は霊達の気持ちに気付いておらず
慌てて塀の上を走り場所を移動する始末。
そんな彼の最近の悩みは、いつもピアノの練習に使っていた場所によく人が来るようになってしまったこと。
墓地にいるときは様々な楽器を使っている。
だいたい塀の上で扱えるような小さいものばかりで、少し重いものもたまに。
さすがに地面に設置するタイプのものは謎インベントリをもってしても持ち運べないので使わない。
その時によってまるで別人のように見えるが、単純に楽器のもつ印象のせいである。
本当に行動がよめず墓地にもいたりいなかったりするので人々からは「神出鬼没照明男」と呼ばれている。
本人も否定せず口を開くこともないので、真実どころか名前が伝わることもごく希。
大体腹を空かせていて、裸足靴といったところからも貧乏説は浮上している。
また、霊界や魔界から来たなどというとんでもない噂があったりするのだが、本人は口を開かない。
唯一の主張は「人間です」。ただそれだけ。
いつも全くやる気が感じられない半目。どこか眠そうである。
機嫌が良いときは元気そうな顔をしたり笑ったりするが、未だに見た者はいないという。
衣服は昔墓地辺りで拾ったものであり、何かの制服や軍服というわけでなければ彼のものでもない。
帽子も型崩れしていて全体的にボロボロ。
それでも旧式の服は珍しく、よく墓地に訪れた賊に引き剥がされている。
襲われても抵抗しないので不気味がられたりするが、下手に暴れて痛めつけられるよりはましだという。
しかし、普段は服の中に隠しているペンダントだけは何があっても手放したがらない。
正体は霊石で、霊族以外が持つと溢れ出る霊力をどうしようもなく、魔物を呼び寄せて危険だからという理由。
着る服に関しては拾ったものを着ている為、これ以外の服装で歩いていることもある。
どこで拾ったのかもわからない、よくわからない服装をしていることもあれば、
墓地に踏み入って汚す意味がわからない綺麗なスーツを着ていることもある。
いつも巨大な光の塊を持ち歩いているためか、これがなくなると酷い不安感に襲われる。
霊の子、闇属性でありながら暗所恐怖症なのである。
持ち歩く光が大きすぎて、蝋燭の明かりのような小さく心もとない光では恐怖を防げない。
ランタンとひっかけ棒
性別:雌という説があるが不明
属性:光
レイフの持つ商売道具。ペアの本体のほう。
所詮人間など付属品である。
ランタンは光商人用の何でも無いランタン。
ひっかけ棒のほうはレイフがそう呼んでいるのでこれが正式な名前。
棒は不定形で、意志を持って動くこともある。
図のように獣の姿をとることが一般的だが、殆どの場合レイフと共に居るので棒状の姿が一番多い。
代々伝わる道具と使役獣で、棒は月光を含んだ月の涙から生まれた幻獣だと言われることもある。
冷静で知能が高く、戦闘力にも長けている。
大きさは一般的な小型騎獣ほどで、だいたい大型犬より一回り大きく、中型騎獣の馬には及ばない程度。
月や水に関連した魔法なら上位でも容易く使いこなし、軽い足取りでどこまでも駆けることが可能。
武器にも変形し、使役獣としてはトップクラスの性能を誇る。
が、マスターがその使い方を知らないため、騎獣としてすら利用されることはないのだとか。
賊に襲われるとき、最低限自衛はするがレイフに抵抗する気がない為マスターを護ることはできない。
が、流石に殺されそうになると飛び出て戦う。
言葉は話さない。
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