本名:八雲黄天

中の人:くもやん

性別:男
年齢:70過ぎ(外見上は人間の20代前半。平穏に暮らせばまだ300年近く生きる)
属性:雷
能力:雷の操気民 / 電気を纏うことによる超高速剣体術を得意とし、遠距離多数相手には雷撃を駆使する

【操気民について】
完結に言えば、魔力を一切媒介せず自然の力を取り込み操る、「元」人間の種族である。
詳細はこちら↓  能力の詳細のみ知りたい人は3段目をどうぞ

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「ヒトでありながら再び自然に還り、自然と一体となってヒトに抗う堕落者共」
体内の生命力を自在に操る才能と、生命力を自然の力と同質化させられる体質を先天的に有しており、
人間同様の肉体から魔力を用いずに驚異的な身体能力と属性能力を発揮できる種族。
種族全体が超人的な強さを持ち、冒頭の記述はその能力に反感を抱いた一般人達が伝承したものである。

かつての操気民は生命力を操る能力しか持たず、その能力により得られる戦闘力は人間の域を出なかった。
ある時、神童羅仙という男が自然との対話に成功し、同質化の体質を得たことで、人間を超越する力を得た。
その他の従来通りの操気民は戦乱の時代を経て廃れたため、現在は同化の体質を受け継ぐ者だけを操気民と呼ぶ。
そのため、多少身体能力が高い人間の中には今や廃れた従来の操気民の血筋を引く者が少なからずいる。


操気民は普段は自然の力を生命力として吸収し、戦う際は逆に生命力を自然の力として放出し属性効果を発揮する。
本来の数倍以上のエネルギー量を得た肉体はあらゆる面で遥かに強靭になり、他の生命を自ずと感知できる。
属性の力は魔法で生み出すより自由自在で強力になる上に、自身の属性と一致すれば敵の攻撃や天災すら従えられる。
欠点は属性能力を放つ時に直接生命力を消耗する点、その消耗の回復速度が周囲の自然環境に強く依存する点など。
エネルギーの吸収効率は安静であるほど上がるため、死ぬ間際まで生命力が減ると本能的に数日間昏睡する。
また、体質の遺伝は部分的であり、上記の通り操れる属性は原点である羅仙以外は各々の得意属性一種類のみである。

操気民は国に属さず、複数の集落に分かれて移住生活をする。自然と共にある種族であるのもそうだが、
国に生物兵器扱いされかねないこと、人間と同じ外見ながら人間に疎まれやすいこと等も理由の一つである。
操気民同士は互いの過剰な生命力を強く感知しているため、集落単位で分散しても位置情報が分かる。
一見帝国側とは馴染めそうだが、王国側との衝突に巻き込まれる可能性があるため、やはり距離を置いている。
食事によるエネルギー摂取は殆ど必要ないが、稀に体質が遺伝しない「ほぼ一般人」が生まれることがあり、
主に結婚による外部からの一般人の受け入れも多少はあるので、最低限の食糧は必ず確保している。
肩身の狭い立場の彼らだが、自然を蔑ろにしたりしない限り彼らはいかなる相手でも友好的に接してくれる。

黄天の素質は雷の操気民中歴代最強とされる。数えるほどの実力者しか持たない天候操作の力も有している。
 ・放電攻撃。威力や操作精度は近いほど上がり、最大威力なら人間程度は即死する。ただし消耗も激しい。
 ・電流を伝うことでほぼ電気と同じ速さで移動する。固体内の電流を伝う場合は表面を滑走する形になる。
  最低限の電流を必須とする術だが長期戦で真価を発揮し、通電した杭を予め撒いておく応用型も存在する。
 ・体に電気刺激を与えて五感や反射能、筋肉を活性化させる。これは常に少しだけ発動した状態にある。
 ・高周波電流を纏い超振動を放つ。体に纏えば触れるものを弾き飛ばし、刃物に纏えば抜群の切れ味を生む。
  放電攻撃は殺傷能力の高い低周波であり、同時併用すると負荷が甚大であるため、ほぼ近接戦でのみ使う。

黄天自身が白兵戦を得意とし、遠距離戦は消耗が早いため、攻撃範囲を求めない限り大抵白兵戦を行う。
特に剣術は素の状態でも帝国屈指の実力者。雷の苦手な地、機械属性の得意な肉弾戦への対策としても重宝する。
弱点は、高エネルギーかつ拡散しやすい雷の性質上消耗速度が著しいこと、非物理攻撃への耐性が低いこと。
雷に近しい火・光・風の3属性に多少干渉できるが、適性があるわけではないので耐性は持たない。


経歴
生まれてすぐ力の片鱗を見せ始め、天才として認知されると共にその力を欲する者達にも目を付けられる。
ある日、まだ幼い黄天の奪取を狙う某国の軍勢が、両親と共に集落を離れた僅かな隙に襲来してしまう。
両親は力及ばず惨殺され、激昂した黄天が力を暴走させて一矢報いるが、肝心の国の主を倒せぬまま力尽きる。
絶体絶命の危機だったが、偶然騒動に気付いた帝王エルヴェが国の主を食ったことで黄天は危機を脱した。

エルヴェは満足して立ち去ろうとするが、満身創痍の電撃少年が尚も敵意を捨てないことを察して興味を持つ。
少年が「操気民の八雲黄天」だと知ると、自分が黄天に手出ししない理由を列挙して宥めながら集落に送り届け、
いつか成長して挑みに来たならば改めて相手をする、と言い残して帝国に帰っていった。
ところが約30年後、黄天は確かに強くなって現れたが、その目的は戦いとはまるで真逆の内容であった。
勝手に帝国に居つき始めた黄天を追い出そうとしたエルヴェだったが、最終的には根負けして諦めてしまった。

現在、帝王エルヴェの友人(黄天からの一方的な認識)であり、帝国含め複数の国に出入りする唯一の操気民。
帝国側に属してはいるが、相変わらず居候のような立場であり、独立性を保つためにも国民登録をする気は無い。
住居は城の裏手にあるので、平民はまず近付かない。しかし黄天の姿自体は城の内外を問わず普通に見られる。
何なら帝国外の各所にも気まぐれで顔を出しているが、彼の正確な素性を知る者はほんの一握りしかいない。


性格
上記の帝王への態度が示す通り、自由の象徴が如き性格。意図のある行動ですら常人には理解しがたいだろう。
本当に無計画に動くことも多くあり、移動速度、鋭敏な感覚、気まぐれさの相乗効果で神出鬼没を極める。
しかし彼の築く友好関係もまた柔軟であり、力関係も立場も種族も越えて上手く落し処を見つけることができる。
特に帝国内の人間に対する情は深く、人前では徹底して力を隠す彼が人間の弟子を持つことからもそれが伺える。
時には本気の殺意も抱く彼だが、両親の死がトラウマとなり惨死体が苦手。帝王の食事シーンも然り。
殺意を向ける敵にすら執拗な攻撃は拒むほどであり、トラウマを意図的に刺激されて激昂することもある。


特徴
身長168cmで細身。これは黄天が機動力を重視して成長を控えめに抑えたからだが、筋肉量は中々のもの。
その背中には幼少期の暴走で自ら刻んだ巨大な火傷痕があり、今では竜の足に似た形に歪んでいる。
右前髪と左後髪が激しく跳ねた茶髪混じりの金髪、右が黄色く、左が青く発光する深緑の瞳を持つ。
雷の鎧を纏うとき、髪はさらに跳ね上がり、特に左右の髪の一部が極端に逆立って角のように見える。
目立ちにくく動きやすいフード付きのラフな服装を好み、前髪を整える髪留めと遮光性ゴーグルを愛用する。
腰の背中側に付けたポーチの中身は殆ど戦闘用の武器だが、実は菓子類も結構入っている。甘党のようだ。
なお、身に着けているものにも電気への完全耐性が付与できるため、急に焼けたりはしない。
口調が関西弁であり、おちゃらけた雰囲気に拍車がかかっている。
戦闘前など、何かしら気持ちのスイッチを入れる際に指を折り鳴らす癖がある。


裏話
武力国家に突如降り注ぎ、王と軍事力を消し去ると巷で噂の「国潰しの雷」。実はその犯人が黄天である。
正確には彼が消したいのは「武力至上主義」であり、力に頼った政策をしない帝王のことは心底信頼している。
徹底して素性を隠すのも、個人的な戦争行為の報復を帝国に向けさせないためという裏の意図がある。
ルーカスの王国も危険視してはいるが、直接関係のない王国民とは純粋に仲良くなるつもりでいる。

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最終更新:2017年11月15日 06:15