まず、2年生に対して掛け算を教えるときの話を考えましょう。
自分にとって衝撃的だったので今でも覚えているのですが、私が受けた授業と、そのときの私の感想は以下のようでした。
まず、九九の表を、各自で作りました。
例えば3×6は、3+3+3+3+3+3だよ。
だから、3×5+3だね。
とか言う感じで習ったのだと思います。
で、そのあと、九九の表を見て、「何か法則はないかな?」と聞かれたのです。
そのとき誰かが、「a×bとb×aが同じだ!」
と言ったのです。
そのあと先生が、長方形に並べた磁石かなんかで、a×bとb×aが等しくなる理由を教えてくれました。
これにいたく感動したのを覚えています。
何が言いたいかと言うと、a×bとb×aが等しいと言うのは、初めて習う児童にとっては当たり前の事実ではなく、先生が教えて、そして、児童に分かってもらわなければならないことだと言うことです。
思えば、a×bは、aがb個あるときの合計です。3×6と6×3について考えても、
3+3+3+3+3+3と6+6+6
が等しいと言うのは、説明を要する非自明なことだと思います。
最終更新:2014年07月21日 01:02