諏訪子3



9スレ目 >>939


諏訪子にお仕えするのは喜びだ。
我々を優しく包む、母性に惚れ込んでしまったら、彼女なしの生活などありえない

だからこそ、彼女に弾丸を打ち込む不定の輩に思いっきり祟りをかけたかったのだが……止められてしまった。

逆賊め、諏訪子様の寛大な御心に感謝するがいい。

あ、次俺の出番?

ミシャグジNo.4〇〇、交差段幕として今出陣!!

え?発射方向は後ろ?そんなぁ~~


ミシャグジな〇〇ってアリだよね?
キャラ同士制限に引っ掛かったらスマン

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10スレ目>>435-436


  「ただいま~~」
  「お帰りなさい、洩矢様、お食事どうしますか?」
  「ごめんね~、もう食べてきちゃった~、お風呂沸いてる?」
  「はい、先ほどいれた所です」
  「じゃあお風呂入ってくるね~ふんふふ~~ん♪」

  「なんだ諏訪子帰ってきたのかい?」
  「はい、そのままお風呂に行かれましたけど」
  「最近上機嫌で麓の方に頻繁に行くけど何やってんだろうね」
  「分かりませんがあまり麓に下りないほうがいいと思うんですけど」
  「なんでだい?諏訪子は神だよ、そこらの妖怪が束になっても諏訪子に傷一つつけられないよ」
  「そこは心配してないですけどその……里で幼女趣味の人に襲われてないかと思って」
  (…………早苗も結構言うね)「ま、まあどうしても心配なら明日諏訪子の後をつけて行こうか」
  「そうですね」
  「どうしたの~?」 
  「なんでもないよ、諏訪子は明日も出かけるんだろ?」
  「そうだよ、帰るのも今日と同じ時間ぐらいになりそうだから晩ご飯いいや」
  「分かりました」
  「じゃあお休み~」
  「お休みなさい」

   ~翌朝~

  「ごちそーさま!それじゃあ行って来るね~」
  「はい、いってらっしゃいませ」
   カチャカチャ
  「んじゃ私たちも後つけようか」
  「はい」

   ~少女尾行中~

  「……今更ですけど、後をつけたりしていいんでしょうか?」
  「本当に今さらだね、早苗だって気になってるから後をつけてるんだろ?」
  「ええ、まあそうですけど……」
  「お、民家に入って行ったよ、どうやらここが目的の場所らしいね」
  「ドキドキ、ワクワク」
  「……ノリノリだねぇ」

   ガチャ
  「やっほー○○元気~?」
  「元気も何も昨日会ったばかりじゃない」
  「人間は弱いから昨日元気でも今日はどうか分からないからね」
  「はいはい、俺はいつも通り元気だよ」
  「それならよろしい♪」
  「で、今日も晩飯食ってくのか?」
  「うん、○○のご飯はおいしいから好きだよ……○○も」
   ボソッ
  「ん?最後の方が聞き取れなかったけどなんか言ったか?」
  「な、何でもないよ!!」

  「二人ともすごく仲いいですけど漏矢様、彼の事好きなんでしょうか」
  (何処かで見た顔だとおもったら雰囲気といい諏訪子の旦那にそっくりだね)
  「多分好きなんだろ、なんだい早苗、あの男に一目ぼれでもした?www」
  「え?そ、そんなことないですよ?/////」
  (図星か、ああいう男が好きになるなんてやっぱり血筋かな)
  「ほら、二人の邪魔しちゃ悪いし帰るよ」
  「え?せめて挨拶だけでも」
  「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて地獄に堕ちろとかいうだろ、ほら、行くよ」
   ズルズルズル
  「イヤーヒキズラナイデー!」

  「なんか声聞こえなかった?」
  「私は何も聞こえなかったけど?どれよりさ、ぎゅぅって抱きしめてよ」
   ギュゥ
  「これでいいか?」
  「もっと強くして、離さないでね」
  「諏訪子が飽きるまでずっとしてやるよ」
  「えへへへ、○○、好きだよ」
  「ああ、俺もだ」

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10スレ目>>485


●●は、生け贄にされるはずだった。

ミシャグジのお告げを受けた神主は、例外なく私に命を捧げてきた
別に私が血肉に餓えているわけではなかったが、信者達……いや、王国の国民たちは、それが信仰の証だと硬く信じていた。

状況が変わったのは、神奈子に征服されてからだ。
私に対する王国の信仰心を、なんとか神奈子が得ようと無駄にあがいていた。そこで誰の目にも明らかにキャッチーな「人間の生け贄廃止」を謳ったのだ。

だが国民たちは当たり前のように生け贄を続け、神奈子の計画は失敗した。
だが、国民は逆らっても私が逆らうわけには行かない。
私が降伏した意味がなくなってしまえば、国民は軍隊に踏み躙られるだろう。

だから私は、生け贄になるはずだった●●を婿に迎えることで生け贄の必要性を下げたのだ

私にとって誤算だったのは、私が本気で●●を好きになってしまったことだ。
私を、ただの女の子として扱った初めての男性だった。
身も心も、●●には全て許した。永遠の愛も誓った。
だが、●●は人間だ。
当時としては非常に長生きで、40歳に届いた頃、寿命が尽きた。

寂しく、悲しかったが、彼との間に授けた子達が支えてくれた。
子供たちが神奈子に仕えることで、国の内外も安定した。

ずっとずっと、●●の面影を子孫に追い続けていた。


「――幻想郷暮しも悪くないわね」

「洩矢様にそう言って戴けると助かります。なにしろ八坂様はお一人で決めてしまいましたから」

早苗は、プラスチックの食器を片付けながら安堵のため息を吐くように答えた。右手の人差し指で、軽く右頬を掻く仕草。●●が安心したときの仕草そのもの。

「ところで早苗、お付き合いしている男性がいるって本当?」

あぁ、おたおたと慌てる仕草は似てないのね。
少し悲しいわ。
でも、神奈子と違って文句なんて付けない。
●●の血を継ぐなら、相手なんて誰だっていいもの。
「〇〇って言うの? え?まだ告白してないの……今度神奈子と私に会わせなさい。 しっかり見定めてあげるわ。神奈子の評価は厳しいわよ~」



数日後、〇〇と連れ添うように歩く早苗を見かけた。

一目で解った
〇〇は、●●の生まれ変わりだ。
ぞくりと、それに気付いた私に芽生えた感情の恐ろしさと背徳感に背筋から震えた……




続くかも
ケロタンヤンデレ計画

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12スレ目>>281


「あのね○○、蛙はね寒いと死んじゃうのよ」
「そんな理由で神棚からいきなりワープして俺を拉致ったんですかい」
「そう、これは命に関わるのよ。
 決してさっきテレビでやってた「実録!幻想郷に悪霊が存在した!」が怖かった訳じゃないのよ」
「はあまあそういう事なら添い寝しましょう」


「ね、ね、○○」
「はい?」
「眠れないからお話して」
「・・・むぅ、じゃあまあ。
 信じようと信じまいと・・・これは外の世界で本当にあったry」
ガクブル震える諏訪子様が気持ち良くて熟睡ですた。

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12スレ目>>512


天狗のいわく、
胸でチョコの型取りをしてプレゼント、
っていう物語的な悪習は、
一度だけ例の白黒魔法使いの友人が彼女にプレゼントしようとした事があるらしい。
いやまあ、結果として渡せなかったらしいが。
とはいえこれは良いかもしれない。
破廉恥な手段とはいえ、
ここまで直接的なアプローチをかければ、
焦ってくれるか笑ってくれるか、
冗談でも本気でも話題程度にはなるかなと思い、作ってみる事にした。

作り方こそ簡単に調べられるものの、
早苗に占領された台所を使うのは難しいので、
氷精の所で一緒に作る事にした。
流石にそこで型取りする訳にもいかないのでとりあえず自宅で型を作ろうとした。

そして気付いた、
私には胸が無かった。


「という訳で普通のチョコになっちゃったよ・・・
 あーうー・・・ごめんね○○?」


感想:あめえ

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12スレ目>>693


 au(あーうー)
 K(ケロちゃんと)D(電話)D(で)I(イチャつこう)

(諏訪子、黒電話のコードを指に絡めながら)

『はい、○○です』
「もしもし、諏訪子だよー」
『あ、諏訪子様こんにちは』
「○○、明日は暇?
 最近来てくれないから寂しいな」
『うっ……わ、わかりました。
 明日は仕事早めに切り上げて守矢神社に行きます』
「えへへ、待ってるよー」

 おまけ
 K(ケロちゃん)D(電話)D(代)I(いいのかい?)

「ちょっと諏訪子、電話代がもったいないでしょう?
 私にも代わりなさい……もしもし○○?
 私はともかく、諏訪子と早苗が寂しがってるから
 たまには顔出しなさいよ?」
「あの……お二人とも、そもそも幻想郷で
 どうやって電話を……」
「あ、心配いらないよ。
 私と○○用のホットラインだから……ほら」

 そこには守矢神社から○○の家まで
 一本につながった無数のミシャグジさまが

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>>うpろだ1034


 >>202から

○○「あ~う~」
諏訪子「ほらほらこっちだよ♪あ~う~」
神奈子「二人ともすっかり仲良くなっちまって」
早苗「そうですね……でもこれからどうしましょう……」

早苗が博麗神社からの帰りに、捨て子を見つけてきたのだ

神奈子「いつまでもここに居させるわけに行かないし……」
早苗「やはり里親でも探した方がいいのかもしれません」
諏訪子「イヤだよ!!」
神奈子「諏訪子!?」
早苗「諏訪子様!?」
諏訪子「この子は私が面倒を見る!!立派に育ててみせる!!」
神奈子「そうはいってもな……。諏訪子は神様だぞ?その赤ん坊とはずっと一緒というわけにいかないんだぞ」
早苗「そうですよ諏訪子様。育てるといってもその命の重大さはとても重いんですよ?」

諏訪子「……いいよもう!!私がこの子を一人で育てるから!!この神社を出て行くよ!!」
神奈子「……ああ、そうかい。勝手にしな」
早苗「ちょっと神奈子様!?」
諏訪子「……じゃあね神奈子、早苗」
そういって諏訪子は○○を抱き上げて神社から飛び出していった
早苗「神奈子様!!いいんですか!?諏訪子様出て行っちゃいましたよ!!」
神奈子「いいのさ。わからずものには少しばかりお灸をすえてやらないと」
早苗「……やはり私諏訪子様を探してきます!!」
早苗も神社から飛び出していった
神奈子「……子供を育てるって言うのはそんなに簡単なことじゃないんだよ諏訪子……」

一方そのころ諏訪子と○○は…
諏訪子「……あんな事言ってきちゃったけど、どうしよう……」
○○「あ~う?」
諏訪子「……ふふ、○○は優しいんだね……」
???「おい、そこで何をしている!!」
諏訪子「!!」
???「ん、誰かと思えば守矢神社の神様じゃないか」
諏訪子「お前はハクタクの……」
慧音「上白沢慧音だ。こんなところでどうしたんだ?」
諏訪子「実は……」

慧音「なるほど、住むところに困っているならちょうど良い。空き家を貸してもらえるように頼んでみよう」
諏訪子「ありがとう」
慧音「早速聞いてみてみるからそこで待っててくれ」
その場から慧音は里の方へ飛んでいった
???「諏訪子様……」
諏訪子「……帰る気なんてないからね。早苗」
早苗「どうしてですか?そんなにその子が大事ですか?」
諏訪子「……昔、私も子供を拾ったことがあって、でもそのときは戦争中で……殺されてしまったの。とても小さい赤ん坊だったのに……」
早苗「っ!!」
○○「あ~う~あ|
諏訪子「……この子はその子に似ているのよ。とても……だから今度こそ守りたいの。私の手で」
早苗「諏訪子様……」
慧音「なんだ巫女まできていたのか」
諏訪子「どうだった?」
慧音「問題ない。今からでも住んでも大丈夫だそうだ」
諏訪子「じゃあ今からその家に行くわ」
慧音「巫女と話していたのでは?」
諏訪子「……もう話し終わったから大丈夫よ。……今度こそさようなら早苗」
諏訪子はその場から飛び去っていった
慧音「いいのか?あのままで」
早苗「……」

上空
諏訪子「……今度こそ私が守るから……」
???「ちょっと待ちな諏訪子」
諏訪子「神奈子……何するの、邪魔よ」
神奈子「あなたにその子は預けられない」
諏訪子「なんで神奈子にそんな事いわれなくちゃいけないのかな?」
○○「う~?」
神奈子「そんなのあなたに資格がないからにきまってるからじゃない」
諏訪子「なら、神奈子は私をどうするの?」
神奈子「ここで倒すわ。そしてその赤ちゃんの里親を探す」
諏訪子「そんなことはさせない!!」
~諏訪子 祟符「ミジャグジさま」~
~神奈子 神符「神が歩かれた御神渡り」~
諏訪子「くっ!!」

その瞬間、○○の手が諏訪子から離れた

諏訪子「○○ーーー!!!」
神奈子「早苗!!」
早苗「はい!!」
ちょうど早苗が○○を抱きかかえる状態で受け止めた
諏訪子「○○!!○○!!」
早苗「だいじょうぶですよ諏訪子様。○○は無事ですよ」
諏訪子「ほっ……」
神奈子「わかったかい。今のあんたじゃ妖怪にですら負けてしまう。○○を守りながらなんて無茶にもほどがある」
諏訪子「神奈子……でも、でも!!私は!!」
神奈子「別にあんた一人だけで○○を守ろうと考えちゃいけない。私や早苗もいるだろ?」
諏訪子「あっ……」
早苗「私や神奈子さまだって○○のことは家族と思ってますよ。もちろん諏訪子様も」
諏訪子「うぅ……ごめんね神奈子、早苗、○○、私、一人で何でもできるって思ってて……」
神奈子「さぁ帰ろう諏訪子、○○、守矢神社こそが私たちのすむ家だ」
○○「う~う~」
諏訪子「うん!!」

それから三年後…
○○「おかーさん」
諏訪子「うんうん♪」
○○「早苗おねーちゃん、神奈子おねーちゃん」
諏訪子「よくできました♪」

早苗「○○もすっかり大きくなりましたね」
神奈子「そうだな。おかげで諏訪子の笑顔がとても多くなったな」
早苗「きっと○○は私たちに笑顔をくれるためにきてくれた神様なのかもしれませんね」
神奈子「そうかもしれないな……」

諏訪子「はやく二人もこっちきていっしょに遊ぼうよ~」
早苗「いきましょうか。神奈子様」
神奈子「そうしようかね」

お わ り

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うpろだ1230


―――ほら、あれが天の川っていうんだよ。

 私の隣にいる彼はたくさんの星の道を指しながら言った。

―――七夕には笹に短冊に願い事を書いて吊るすんだ。そうすると叶うんだって。

 近くには飾り付けられた一本の笹。けれどまだ短冊はつけられていない。

―――さぁ書いてみよー。あ、でも。神様でも願い事は叶うのかな?

 手には何も書かれていない短冊。一人一枚と思ったが、彼は何枚も用意していた。

―――何か書いた? えー、いいじゃん教えてくれたって。

 それが、私と彼との初めての七夕だった。





 ギラギラと照りつける太陽。蝉はまだ鳴いていないがそれは十分に夏を告げていた。

 この天候で気温が少し暑い程度に感じるのは標高が高いおかげだろう。反面、日差しはとても暑いが。

 そんな中、私は何本かの笹を見上げていた。

 昨日か一昨日か、早苗が持ってきたものだ。

 天狗たちを七夕をすると張り切っていたが、どうせ宴会で終わってしまうだろうと私はふんでいた。

 持ってきたときはただの無駄にでかい竹だったが、気づいたら色とりどりに飾り付けられている。

 そういうことは得意らしい。嬉々として作っていたのを何度か見たことがある。

 遠くから聞こえる声。どうやらお昼ごはんが出来たようだ。

 私は声の方向に返事をした後、もう一度笹を仰いでその場をあとにした。





―――あらら、見つかっちゃったか。

 二度目の七夕の前日、彼を見つけた私はそんな声を聞いた。

―――うーん、驚かせようとしたのになぁ。

 残念そうにつぶやく。彼の目の前には竹が倒れていた。

―――ばれちゃったら仕方が無いや、一緒にやらない?

 彼がやっているのは飾り付けのようだ。中々手際が良いように見える。

―――最初は大変だったけどねー、もう慣れちゃったよ。

 そういいながらも作る表情はとても楽しそうであり、

―――ほら、これとか綺麗に出来たんだよ?

 もとより彼を探していた私は、一緒にやらないはずが無かった。





 日差しがあたらない室内はなかなかに過ごしやすい。

 そこで私は一人、台所にいた。普段料理なんてしないが、今日は別だ。

 材料を一通り見渡して、予想通りの多さに今更ながら呆れる。

 早苗に頼んだのが間違いだったのか、それとも正解だったのか。

 確かに牡丹餅の材料を買ってきてと言ったが、大人数作る気はこれっぽっちも無い。

 大方、天狗たちに振舞うとか勘違いしたのだろう。

 幸いまだ時間はある。こうなったら全部牡丹餅にしてくれよう。

 軽いため息とともに何年と繰り返してきた作業を開始する。

 たとえ慣れたとしても気など抜けるはずが無い。

 料理のこともそうだが、何よりもう一つ。

 たくさん作ろうが作らなかろうが、つまみ食いに来る奴を徹底的に止めなければいけないから。





―――今日はいいものを持ってきたたよー!

 三度目の七夕の日。彼は特別気分が高揚しているようだ。たが一つ多い。

―――ほらこれ!

 彼が差し出したのは2つの牡丹餅だった。こんなものどっから見つけてきたのだろうか。

―――いやー、棚にあったのを見つけたから持ってきたの。まさに棚から牡丹餅!

 一つ牡丹餅を渡しながら彼はそんなことを言った。私は後で怒られるだろうな、と思いつつ牡丹餅を受け取る。

―――七夕で、棚から牡丹餅。たなばたでたなぼた。

 変な洒落を思いつくものだ。一応語呂は良いが。

―――運がいい今宵は、よい天の川が見れるのかな? なんてね。

 そう言った彼は隣に座って牡丹餅を食べ初めて、それにつられて私も食べることにした。 




 冬ならばもう真っ暗になっている時間帯。

 着実に暗くなっていく空は、これから始まるであろう惨事を刻一刻と告げているようだった。

 実際、気の早い天狗がもうすでに来ている。

 その惨事が始まる前に、私達三人は一応の夕食をとっていた。

 早苗は七夕(そう言っている)で忙しいため、私は宴会には出ないためにこれが夕食となっている。もう一人はなんとなく。

 時折話しながら食事は進んでいく。まだ早苗は七夕として頑張ろうとしているらしい。

「ごちそうさま」

 早々に食べ終わり、食器を流しに置いてから外を見る。

 まだまだ明るい、という段階だけど本殿に向かえばすぐに暗くなるだろう。

 その前に、杞憂だが一応確認しておくべきことが一つある。

「神奈子」

「大丈夫よ」

 即答。やはり杞憂だった。伊達に何百年何千年と関わってはいないということか。

 ありがと。早口にそう言って私は準備をするために急いで居間から離れた。

 明日神奈子に何か言われるだろう。でもこれぐらい安いものである。





―――それで、織姫と彦星は天の川によって引き離されてしまったんだ。

 何度目かの七夕の日。彼は織姫と彦星の話をしていた。

―――でも、一年に一度だけ、織姫と彦星が出会える日があって、それがこの七夕なんだって。

 私は天の川を見ながら彼の言葉に相槌をうつ。

―――ちょっと寂しい話ではあるけど、僕はこの話が好きだな。

 同じように天の川を見ながら喋る彼。その声はとても楽しそうで――、

―――一年に一度だけだけれど、ずっと会えるんだから。

 同時に、とても寂しそうだった。






 用意を終え、私は本殿へと移動し始めていた。

 遠くからは騒がしい声。やっぱり宴会になってしまったようだ。

 ふと気になって外を見ると、見事に笹が空の景色を邪魔していた。

 葉には短冊が吊るしてある。なんとなく気になって見てみることにした。

『信仰が集まりますように。 早苗』

 おもわず頭を抱えそうになる。もう少しまともな、というか年頃な願い事は無いのだろうか。

 あの子の教育に関することは後日神奈子と話すこととして、今は関係ない。

 笹を少しどかして空を見ると、星がわずかだが輝いていた。

 日は沈んではいるが短冊の文字が読めるほどには明るい。その明るさでこの星だ。

 知らず知らずのうちに私は早歩きになっていた。 





 いつかの七夕。

 いい加減願い事が思い浮かばなくなった私は、何も書いていない短冊を手にして首を傾げていた。

 毎年毎年なぜか彼は沢山の短冊を持ってくる。

 さらに来年に持ち越す気は無いらしく、結果一年に何個も願い事をする羽目になった。

 最初は『おせんべが湿気ませんように』とか書いていたのだが、そう毎年お願いする事柄でもない。

 仕方が無いので、何か思いつくかもしれないと、彼の書いた願い事を見てみることにしたわけだ。

 一つ見る。

『貴様、見ているなっ!』

 ずっこけた。これは願い事ではないだろう。明らかに私に対する言葉だ。

 なるほど彼が何十個も書ける秘密がわかった気がする。

 とりあえず私の行動を戒めるであろう短冊は無視するとして、色々と見ることにした。

 変なのはあの一枚だけだったようで、それ以外は取り留めの無いような普通の内容のようだ。

 そして、最後の短冊。

 それにはこう書いてあった。


『彦星になれますように』


 と。

 ――ああ、そうか。

 それを見て私は妙に納得してしまった。

 つまりは、そういうことだったのだ。

 それならば――。そう私はつぶやいていた。

 それならば私はこう願わなければいけないだろう。


『織姫になれますように』


 と。

 私は手に持った短冊にそう書き記して彼の短冊の隣にかけることにした。

 人間と神様。交わることの無い二つが交われるように。

 遠い二人が一年に一度でも、永遠に近づけるように。

 それに他の誰かに織姫を――、彼を取られてしまうのは嫌だったし。

 つまりは、私もそういうことだったわけだ。

 いや、最初からわかりきっていたことだったが。

 織姫が私、彦星が彼。天の川は厭い川で、星は翡翠。

 うん、完璧だ。満足げにうなずく。

 さて問題は、これをどうやって彼に伝えるか。

 さながらイタズラっ子の笑みで私は考えるのであった。





 本殿まであと少し。空は満天の星で一杯になっている。

 彼はいるだろうか。こんなにも空が綺麗だから、もう来ているかもしれない。

 一年に一度だけ、七夕で私と彼は会うことができる。


 妄想、幻覚。そんな言葉は飽きてしまった。

 それは幽霊がいるかどうか、神様がいるかどうかと言うほどにどうでもよく、

 七夕に彼と私がいる。私はそれだけでよかった。

 そして七夕が終わり、月日が経ち、再度七夕に彼と私がまた出会う。

 一夜だけだけど、一夜もあって。

 一瞬だけど、永遠に。

 それはまるで織姫と彦星のようで――、二人の願いは叶ってしまったわけだ。


 片手には二つの牡丹餅、もう片手には多すぎる短冊。

 飾り付けられた翡翠の色した深緑の笹に、いつもの二人。

 織姫(私)と彦星(彼)が一年に一度、天の川(厭い川)で出会える日。

 話すことはたくさんある。

 幻想郷への移動。天狗との出会い。巫女との神遊び。

 さて、何から話そうかな。

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うpろだ1434


 何かの拍子で外界に戻ってしまった土着神の頂点、洩矢諏訪子。
信仰心の失われた外界ではまともに声を出すことすらかなわず、
森の中を彷徨う。

 そこで出会った一人の少年…心を通わせていく少年と諏訪子。
かろうじて出た言葉、彼女の口癖

「あー、うー」

 が原因であーうーと言う名前をつけられてしまう。



 彼とその友人の助けを借りながら続く外界での不自由ながらも
充実した生活、しかし彼女は置いて来てしまった盟友と子孫の娘が
恋しいのか一言。

「あー、うー。うちに、かえる」

 諏訪子を連れて守矢神社跡地を目指す少年、だが諏訪子の秘密を
狙う大人たちの手が忍び寄る!何とかして二人を行かせようとする
友人達の努力もむなしく、追い詰められてしまう。

 しかし土着神の頂点諏訪子と少年の絆は誰にも断ち切れなかった…









「という人形劇か劇画を作ってみたいんだけど!守矢神社の信仰度
アップも間違いなし!」

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新ろだ55


「そういえばあの日からなんだよなー」

~~~青年回想中~~~

慎重に守矢神社の境内を動き回るダンボールが一つ。
箒を持った早苗さんは気付いていない振り。諏訪子様が座っているからだ。
ダンボールはゆっくりと、最近建造された蔵に近づき……

「こちら○○、蔵に侵入した。諏訪子大佐、指示をくれ」
「あーうー○○ー、早くぬか漬けだしてよー」
「わかった。諏訪子大佐。作戦を開始する」

昼でも暗い蔵の中に○○と諏訪子様は入って行きました。
そして青年は早苗さんから隠れるように包丁とまな板と水を拝借しに向かいました。
当然早苗さんは気付いています。神奈子様はいつものことだと傍観を決め込んでいる模様です。
青年が包丁とまな板と水を汲んで持ってきたようです。

「あーうー○○早くー」
「待ってくださいね、諏訪子様。慌てなくてもぬか漬けは逃げませんよ」

笑顔で諏訪子様に応対する青年。
諏訪子様は外見こそ幼いものの、中身は……どうだろうか。
女性と少女を行き来していると、青年は思っている。
早苗ちゃんには威厳を持って、神奈子様には親友のように、俺には甘えるといったような。

「あ……ー……ま……?」
「すいません、満腹で少しボンヤリしていました」
「はやくはやくー!」
「しっ!諏訪子様。任務中です」
「あーうー」
「それでは任務を続けます」

目の前には頭ほどの大きさの壷。
重石をどかして、木で出来た蓋を取ると、ぬかがみっしりと詰まっている。至宝はその中にある。

「諏訪子様、出しますね」
「はーい」

青年は腕を捲くり、ぬかの中に手を入れ、きゅうりを発掘する。
その間、諏訪子様は青年に背を向ける形で他の漬物壷を見たり匂いを嗅いだりしている。
青年はきゅうりのぬか漬けを取り出し、水でさっとぬかを落とす。
侵入したダンボールにまな板を置き、包丁を手に取る。
きゅうりの端を包丁で切り落とし、馴れた手つきで斜めに切っていく。
リズムと均一の厚さできゅうりはまな板に倒れていく
諏訪子様を呼ぼうと振り向いたら

「諏訪子様、切れました……」
「あら、もう切れたの?早いわね」
「まさか……諏訪子……様……?」

目の前に居るのは諏訪子様をそのまま大人にしたような、美人。
青年が見てきた諏訪子様は可愛いらしさを前面に押し出している少女。
対してこの女性は可愛らしいサナギから脱皮した蝶のように綺麗な女性。

「この蔵の中に居るのは貴方と私だけ。だったら答えはわかるでしょう」
「諏訪子様……凄く綺麗です」
「ありがとう、○○」
「……」
「そうしたの?」
「……いえ。何も無いです(見惚れてたなんて言えないよな……)」
「早く味見しない?」

大人の諏訪子様の言葉を聴いてハッと蔵に入った目的を思い出す。

「あっちゃー諏訪子様、爪楊枝取って来ますね」
「待って。食べさせてくれない?」
「えっ……食べさせて……?」
「イヤなの?」
「いいいいいいいいいえそんな滅相もありません」

大人の諏訪子様の微笑と、これから行う行為に顔を赤くしながら青年は切ったばかりのきゅうりのぬか漬けを諏訪子様の口に運ぶ。
大人の諏訪子様は形の整った小さな唇できゅうりのぬか漬けを食べる。
ただ、ポリポリと小さく租借する音が小さな蔵に響く。
恥ずかしそうに目を逸らしている所為か、青年は諏訪子様の麗しい唇はきゅうりを持つ青年の指にまで迫って居る事に気付いていない。

ちゅぱっ……ちゅぱっ……

青年の指を、飴を舐める要領で舐める諏訪子様、あっと小さく声を上げる青年。
だが諏訪子様は止まらない。
今度は諏訪子様がきゅうりを手に取り、青年の口に持っていく。

「諏訪子様……いいのですか?」
「良いよ」

微笑を浮かべる諏訪子様を見て再び顔を真っ赤にする青年。
そしてゆっくり、ゆっくりと口をあける。
ポリポリ……ポリポリ……
諏訪子様は止まらない。
青年に自分の白魚のように白く細い指が青年の唇をなぞり、ゆっくりと口の中へ。
青年は恐る恐る諏訪子様の指を舐め、次のきゅうりに取り掛かろうとゆっくりと自分の背後にあるであろうまな板に振り返ると……

「あーうー早く食べようー」
「……あれ?」
「どうしたのー?」
「……いえ、何も無いですよ。はい、どうぞ。」

壷眺めに飽きたのか、いつもの諏訪子様が青年の足に抱きついていた。
足に抱きつく諏訪子様にきゅうりを差し出す。
ポリッと気持ち良い音を立てきゅうりにかぶりつく諏訪子様。
――そうだ、神奈子様に聞いてみよう
もう一柱の神様へ、この漬物を手土産に、な。

~~~回想終わり~~~

「神奈子様は答えを知っていたけど言いたくなさそうな感じだったな……」
「神奈子がどうしたのー?」
「なんでしょうね?」
「あーうー神様に隠し事なんて千年早いんだぞー」

諏訪子様が膝の上に座っていた。
そう、俺の膝に諏訪子様が座るようになったのはあの日から。

――願わくは、誰一人欠ける事無くこんな日常をいつまでも……


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新ろだ425


「何か、する事無い?」

 いつもの日常。
 暇すぎて当てもなく境内を彷徨い、人を見つけてはこんな事を聞く。

「もう、それ何回目ですか」
「暇なんだよ、暇なんだよ」
「大事なことなんですね……」
「流石だぜ早苗」
「何もありませんけどね」
「ひどいぜ早苗」

 境内の掃除をしている早苗に軽くあしらわれ、神社の中に戻る。
 と、ちゃぶ台に頬杖を付きながらうんうんと唸っている神奈子様を見つけた。

「何かお困りですね神奈子様」
「あぁ、○○か」
「何かお困りのようなら、不肖ながらお力添えをば」
「あはは、無理無理。これは所謂"神事"の悩みなんだ」
「人間、神相手にも挑戦しなきゃならない時があるんだ」
「あまり介入すると祟られるよ? 私じゃなくて、あいつに」
「…………」
「ほれ、行った行った。私は集中したいんだ」

 神奈子様に軽くあしらわれ、神社の縁側に座り込む。
 本当に、ここに俺がいる意味って何だ。
 俺がいなくてもこの世界は成り立つだろ。本気でニートしろってか。

「あーうー、ひどいよ、神奈子ひどいよ」

 * おおっと ミシャグジさま!*
 祟られ全滅フラグ!? じゃねぇよ!

「……君も神奈子様にあしらわれたのかい」
「聞いてよ○○! あいつひどいんだよ!」

 小さな神様が泣きついてきた。これで神様やってるんだから、この世界は分からん。
 あーうーあーうー泣く神様の頭を撫でながら、愚痴は耳から耳を通過。

「そういや、俺も言われたなぁ。悩み事の相談相手やってやろうとしたら、"神事"の悩みだからお前には無理って」
「神奈子は何でも一人で解決したがるのが悪い癖だね!」

 いや、俺はともかく諏訪子は侮られてるだけだろ……
 と、口には決して出さない。祟られ全滅フラグなんて死んでもごめんだ。どっちにしても死ぬんだけど。

「"神事"の悩み……ねぇ。どんな悩みだろうな、少し気になるな」
「気になるなら、神様になっちゃえば良いんだよ」

 凄い事をスパッと言うな、この小さな洩矢神は。
 それこそ、パンがないならケーキを食べれば良いじゃない、的な感じで。

 ……これはちょっと違うか。

「なんでそこで神になるんだ」
「神様になれば、神奈子の悩みも聞けるようになるんじゃないかな?」

 神になればいいってものではないと思うのは、果たして間違っているのか。
 だって、諏訪子ですら聞かせてくれない話じゃないか。
 俺が神になったところで、おたまじゃくしに手足生えた程度だぞ。

「神ね……カエルとヘビって言うと、後は何かあったっけ?」
「ナメクジだねー。カエルに弱くてヘビに強いんだよ」
「所謂三すくみって奴か……」
「…………」
「…………」

 ナメクジの神になった俺を想像してみる。
 そもそも向こうの世界でのナメクジって言うと、後を引きながらゆっくりと動く軟体生物な訳で――

「俺、神になるの諦めるわ……」
「あーうー! なんでよー!」
「ばっかお前普通に考えろよ! ナメクジだぞ!」

 あり得ない。普通にあり得ない。
 っていうかナメクジがヘビに強いって迷信だろ。そんな武勇伝、聞いた事ないわ。

「私のお尻に敷いて……あげるよ?」

 頬を赤らめて、上目遣いで艶かしく見上げてくる諏訪子。

「うっほ、魅力的な提案――だと言うとでも思ったかこの野郎」

 諏訪子の両頬をつねって弄る。あーうー言ってるが気にしてはいけない。少しでもドキっとした俺を律する為でもある。
 思った以上に柔らかいので楽しくてずっと弄ってしまう。暴れて目の付いた帽子が落ちたが気にしてはいけない。

 こんな日常の中でも、ふと思い返す事がある。
 もう一つの道を選んでいたら、俺はここにはいなかった。
 諏訪子の両頬を解放して、しばし考える。

「……どうしたの?」

 流石に人前で考え込むのは失礼だった。
 諏訪子の声にハッとして、思考を中断する。

「いや、諏訪子に止められてなかったら、俺は今ここにはいなかったんだろうな、って思ってさ」
「後悔、してる?」

 申し訳なさそうに顔を覗いてくる諏訪子。
 自分で止めたくせに、と内心笑いながら答えてやる。

「それは無いな。ただ、もしあそこで帰ってたらどうなってたかな、って」
「……私たち三人は、きっと泣いてるよ。うぅん、早苗と神奈子はどうか分からないけど、私は絶対泣いてる」
「既に泣いてたしな」
「…………」

 諏訪子は黙って抱きついてきた。
 思い出して、また泣いてるのかもしれない。
 神様と言えど心はある。強い神様なんて居やしない。
 強いと思われているのは、人よりも長く世界を見てきているから。
 本当は、人と同じなんだ。

「ねぇ、神様になろうよ。そうすれば、ずっと四人で暮らせるよ」

 帰らないでくれ、の次は神になってくれ、か。
 全く、強欲な神様に好かれてしまったものだ。
 これも惚れた弱みという奴か、そういう所も可愛くて仕方が無い。

「四人って、早苗は人間だろうに」
「あの子は奇跡を起こせるよ」
「そうだなぁ、それだけで人間の枠は超えてるよな」

 向こうでも、この神社が長生きできたのは、それこそ早苗による奇跡の賜物だ。
 ただ、それは彼女が人間の枠に収まっていたからこそなのかもしれない。
 妖怪が奇跡を起こせた所で、人は崇拝しない。恐怖するだけだ。
 そして、人は彼女が人間ではないと思い知り、信仰は廃れた。
 人は賢くなっているのかもしれない。良い意味でも、悪い意味でも。

「○○は、神様が嫌なの?」
「いや、俺は神様大好きだぜ。でなけりゃ、ここにはいないだろ?」
「だったら――!」

 顔を上げる諏訪子の唇に、人差し指をそっと当ててやる。
 俺は何を思ったのだろうか。ここで、勝手に口が動いた。

「何、人の生命は魂が輪廻転生して生まれ変わるんだ。俺はまだそれを楽しんでいたいだけさ」
「…………」
「時間制限あった方がより濃厚な時間を過ごせると思わないか?」
「そう、かな……?」
「それに、命が尽きたくらいで、諏訪子への愛が失くなるとは到底思えんさ」
「……あー、うー」

 俺の言葉に顔を紅くして、また胸の中に顔を埋めた。
 その様子を見て、ようやく我に返る。

「なんてな、俺が悟りを開くには十世くらい早いな」
「…………」
「まぁ、どうしても神になって欲しいなら、そうしてくれて構わん。なったらなったで手伝える事出来そうだし」
「……ううん、いい」

 顔を埋めたまま首を振る諏訪子。さらさらしたきめ細やかな髪が少しくすぐったい。
 そんな事を言われてしまい、頭を撫でてお茶を濁す。

「その代わり、いっぱい私と一緒にいてくれる?」
「当たり前だろ」
「○○……好き。大好き」

 諏訪子はまだ顔を埋めている。きっと顔は真っ赤なのだろう。
 どうすれば、顔を上げてくれるだろうか。
 いや、ありきたりでもいいのだ。彼女が喜んでくれば、それでいい。

「あぁ、俺もだよ。愛してる、諏訪子」

 そうだ、死んだって忘れる事は無い。
 ようやく顔を上げてくれた、俺の好きな神様は、笑顔がとても愛らしい。
 そんな事、とっくに魂に刻み込まれているのだから。


最終更新:2010年10月16日 23:23