星2



Megalith 2012/05/11



 そろそろ夜中でも薄着で出歩けるようになった頃。もうすっかり日も落ちた人里の外れで、私は寅丸星に連れられて一軒の居酒屋に来ていた。これが大層小さな居酒屋で、人里から少し外れた森にあるためか、人間も妖怪も滅多に来ないらしい。現に、いまこの店にいる客は、私と星しかいない。・・・というか、店員の姿すらないではないか。

――本当にここがお勧め?

 カウンター席に座った私が、体重をかけるたびにギシギシ悲鳴を上げる椅子を見せびらかしながら星に言う。

「見かけだけが全てじゃないんですよ」

 星は私の隣に腰を下ろした。とても穏やかな笑顔だ。今日はいつもの法衣ではなく、半袖の作務衣を羽織っている。男物で、サイズが一回り大きいのか、ややぶかぶかだ。オフの日には割とラフな格好で出歩くことが多いらしい。

「今日はすみません。私のわがままに付き合わせてもらってしまって」

 気にしなくていいさ、と私は即答した。さて、まずは、何より彼女にどうしても言いたいセリフがあった。私は改まって、注文よりも何よりも先に、私は彼女に言った。

――お仕事、本当にお疲れ様。大変だったろう。

 労いの言葉をプレゼントされた彼女の慈悲深い顔は、溢れ出る喜びを抑えきれなくなっていた。

「本当に大変でした。ありがとうございます!」

 彼女は昨日、毘沙門天様たちの許に行き、命蓮寺が今まで築き上げた功績をプレゼンテーションしてきた。数多くの有力な仏が見ている前で、自らが司る寺を認めてもらおうと、計り知れないプレッシャーのなか、彼女は住職と共に築き上げた歴史をアピールした。その結果、見事、毘沙門天様直々にお褒めの言葉をいただいた。これは、今まで彼女が命蓮寺のために尽くした努力が認められたことを意味していた。この時の為に、星は数週間ほぼ不眠不休で、修羅の表情で激務をこなしてきた。あまりの必死っぷりに、普段好き勝手やってる家族も悪戯自粛モードだった。

――もう気張らなくていいんだよ。ほら、何か頼もう。

「はい! もう、ほんっっっっとおおに緊張しましたよ、もう!!」

 私の一言に、今まで張りつめてきた緊張の糸が一気に吹っ切れたらしい。両腕で、上半身で、全身で、彼女は安堵と歓喜をアピールした。

「プレゼンって、実際やるのは10分ぐらいだったんですよ。でももう私には果てしなく長く感じて。もう私を睨んでる仏様たちの視線が怖くって・・・」
「そうそう、プレゼンするときに大事なカンペを忘れちゃって! もうセリフも忘れちゃって本当に焦りましたよ! だからアドリブで全部乗り切っちゃいました。我ながらほんとによくやったと思います・・・」
「準備も相当時間がかかって! 命蓮寺の家族にはプレゼンのことは話せないことになってたから、寂しくて仕方なかったんですよ! ナズーリンにもいろいろ苦労をかけました・・・」

 ここ最近、彼女の心はずっと巨人のようなプレッシャーに踏みつぶされ続けてきた。プレッシャーが消えてなくなった彼女の心から、今まで溜めて溜めて溜めこんできた感情が一気に爆発し、溢れだし、とどまるところを全く知らない。延々としゃべり続ける彼女の喜怒哀楽を、私は喜んで受け入れていた。

「よかった。・・・本当によかった」

 だんだん彼女は鼻声になっていく。感極まって、まんまるの瞳に涙が溜まっていた。本当に嬉しいのだろうな・・・

――そんな大変だったときに、一緒に入れなくてすまなかった

 彼女が仕事に追われていた頃、私は人里から離れた神社に出稼ぎにでていた。確か博麗・・・だったか、もう名前は忘れたが、それはどうでもよい。とにかく彼女と一緒に居られなかったのだ。彼女は、ともに仕事をした部下のナズーリンや、彼女の帰りを待つ他の寺の妖怪たちにも、もちろん苦労話を共有した。だが、彼女曰く、私と話すときが一番心が落ち着く、だそうだ。

「いいんです。今日、こうしてあなたとお話できるのですから」

 そう話す彼女の目は、仏でもなんでもない、どこにでもいる一人の恋する女性の甘い瞳だった。

 *****************

 命蓮寺に家族として受け入れてもらう前から、寅丸星は「命蓮寺にまつられるご本尊」として知っていた。寺の本堂に鎮座し、民衆の前に立つときの彼女は、何を言われても常に薄い笑顔で、おっとりとして落ち着き払っていた。私は仏教には詳しくないが、よく本で見る慈悲深い仏様のイメージそのものだった。きっと彼女は内面の性格もそれに然りだと、知らず知らず思い込んでいた。
 だが、星を一人の女性としてともにひとつ屋根の下で暮らしてから、それは勝手な思い違いだと気付いた。むしろ、彼女の素性は真逆だ。
 寅丸星は、仏の仮面を脱ぐことができる仲間の前では、感情的で、時に激昂もする女性だ。喜ぶべき時には大いに喜ぶし、怒るべき時には猛虎のように怒鳴る。泣くべき時には滝のように涙する。恋愛小説を読めば感動で号泣し、家族のケンカを仲裁しようとしたら、情が移って自分まで怒り出すこともしばしば。そして寺の誰かの誕生日会は、自分のことのように喜んでくれる。私には、どんな時でも変わらず薄ら笑いを投げつけてくる仏よりも、感受性豊かな彼女の素性に親近感を持てた。

 そういえば、彼女の話を延々と聞いていたらまだ何も頼んでいなかった。私はあらためて二人で店員を呼ぶ。はじめて店の奥からカウンターに店員が姿を見せた。とりあえず生ビールを頼む私をしり目に、星は冷酒を3杯一度に頼んだ。・・・大酒のみだったというのも最初は驚いたものだ。店員は、すぐに店の奥に消えてしまった。

――初めてあなたに会ったとき、こんなに感情豊かな人だとは思わなかった。

 昔のことを思い出した私は、ふと彼女に言った。彼女はクスクス笑いだす。

「みんなにそう言われるんですよ」

 やっぱりな。仏を演じているときとは、あまりにもギャップが大きい。いまでも仕事をしている時の彼女を見てそう思うものだ。

「仏様が大喜びしたり、大泣きしたり、怒鳴ったりしてはいけないでしょう?」

 仏教には詳しくない私だが、それは大いに納得がいく。

「もっとおしとやかな人のほうが好みでしたか?」

――とんでもない。

「我ながら、上手いこと演じているでしょう? 感情が高ぶるのをずっと隠しているのさえ気づかれないんです」

 全くだ。

――でも、それで仏を演じるって本当に大変だろう。まして、毘沙門天は雄々しい武神なんだろう?

 私のいまの発言に、星はきょとんとした顔になる。

「雄々しい武神だから、なんなんです?」

 つまりその・・・。私は、カウンター席に座る彼女の、半袖の作務衣に纏われた華奢で細い体を見ながら言った。普段は男物の武神の服で身を固め、本来の自分を包み隠している彼女だが、鎧をはげばかくも細身で美しく、無駄のない曲線美だ。ついでに肌蹴た胸元からちらりと見える控えめな乳房も・・・

「どこを見てるんですかっ」

 両手で二の腕を抱えて胸を庇い怒る彼女から、慌てて視線を逸らした。・・・つい服の胸の合わせに視線が吸い込まれてしまうのは、悲しい男の性というものか。星は「もうっ」と頬を赤らめて服を正し、胸元を隠した。

 うっかり気まずい空気になってしまったが、いいタイミングで注文した酒がテーブルに置かれた。星がすかさず冷酒のグラスを一息に飲み干す。

――よくそんな一息に飲めるな。

 もう2杯目のグラスに手を伸ばしていた星が、機嫌よさそうに笑う。・・・もう酒がまわり始めているのか?

「こんなの、私には序の口ですよ!」

 お酒の力で、少し機嫌を取り戻したのかもしれない。さすが蟒蛇は格が違う。

――まあその。君なら武神よりもお姫様のほうが似合ってるんじゃないかってことさ

「私が? お姫様?」

 さも意外だといわんばかりに星は笑った。・・・まあ、自分で言っておいてなんだが、確かに彼女は槍と宝塔を持って民衆の前に聳える姿のイメージが強すぎる。彼女自身もそう思っているのだろう。
 でも、たとえば槍や宝塔なんて投げ捨てて、男物の服なんて脱いで、その美しい本来の裸体に着物を着つけてみたら(もちろん女物を)、さぞ美しいお姫様になるのでは。お姫様らしく、城の奥に控えて奥ゆかしく歌を詠むとか。ついでに折角髪も美しいんだ、ロングにしてみるとか。・・・我ながら、無教養さ故のちぐはぐな「お姫様」像に呆れるばかりだが、試しに星にも私のお姫様像を提案してみたら、爆笑されてしまった。

「ははっ・・・お姫様かぁ」

 一通り笑いこけた星がそうつぶやく。「お姫様」という単語をかみしめるように。

「でも、昔は私もロングだったんですよ?」

 そうなの? どうにもロングヘアの星はイメージがしにくい。

「毘沙門天様に帰依するとき、バッサリ切り落としました」

 星は、軽くため息をついて、手にもつグラスの酒にうつる自分を見つめた。

「・・・私は、女を捨てたんです」

 酒に移る自分を見る星の目は、どこかさびしそうな目をしていた。まるで、二度と会えない人を想うような・・・そんな目。

「私はお寺の為に、女を捨てました。女の体も法衣に包みました。感情も隠してきました・・・妖怪であることも。自分の生まれたままの姿も、もう思い出せないんです。自分とはまるで別人の『毘沙門天』を、演じ続けてきました」

 私には目もくれない星。私に語っている、というよりは、自分の中に閉じ込めていた思いをただただ吐き出している。

「・・・思うんです。私っていったい誰なんだろうって。妖怪? もうその頃の姿には戻れません。 ご本尊? それは毘沙門天様からお借りした仮の姿。 まして仏などでは・・・。正直、時々本気で辛くなります。苦しくて、泣いたり怒鳴ったりしてしまうんです。・・・お酒に逃げることもしょっちゅうあります。仏がこんなことしますか?」

 星の愛らしい瞳に涙が溜まる。アイデンティティを失った苦悩で星の顔がくしゃくしゃになり、大粒の涙がボロボロとテーブルに零れ落ちた。

「脆い女なんです、私は」

 1000年以上もの間、ずっとそんな苦悶を抱えながら生きてきたというのか。見ていられなかった。私まで胸が締め付けられる思いになった。

――そんな辛いなら、いっそ本尊を辞めればいいんじゃないか

「○○さんッ!!!」

 私の一言は星が爆発した。店全体を大きく揺らす怒りの咆哮が私を驚愕させた。

「私はそんな半端な覚悟で法衣を着ているわけではないんです! 私は聖が与えてくださった使命を全うするためだけに今まで生きてきました! 文字通りすべてを捧げてきたんですよ!? そのような発言はあんまりではありませんかッ!!!」

 激昂する星に縮みあがり、何も言えない私が情けない。怒鳴るセリフを無くした星は、再び酒を一息に飲み干した。

「・・・すみません。つい、怒鳴ってしまって」

――私こそ、軽率なことを言ってすまなかった。

 そうだったな。命蓮寺の本尊を辞めることは、いままでの彼女の生きてきた道すべてを捨て去ることだ。
 星は、まっすぐに私の目をみつめた。これが目力というものなのか、不退転の決意を訴える彼女の目は、獣の頂点に君臨し、下々を見下ろす誇り高き虎のようだ。その迫力に、私はただ畏怖するばかりである。

「前にも申し上げましたが、私は毘沙門天代理を勤め上げるという決意に揺るぎはありません。お寺を、家族を守るためなら、私は鬼にも蛇にもなりましょう」

 彼女は、はっきりとそう言い切った。すこし彼女は深呼吸をする。・・・怒りもだいぶ引いて来たのか、また徐々に彼女の顔が柔らかくなる。

「・・・私は汚らわしい妖怪の生まれです。私には勿体ないほどの名誉なお仕事をいただいていますから。最後までやり遂げたいんです」

 本当に彼女は、自分の信じた道にまっすぐな人だ。彼女は自らが正しいと信じる道を貫いて生きてきた。たしか宝船異変の時も、自分の正義に基づき、博麗の巫女たちと対峙していた。

「でも・・・」

 星は肩の力を抜いて、彼女は椅子に座りながら思いっきり背伸びをした。う~ん、と、気持ちのよさそうに呻く。

「やっぱり、疲れちゃうんですよねぇ~・・・」

――やっぱり、あなたは逞しい女性だ。そんなあなたが・・・私にはとても魅力的だ

 私は今日、星に仕事の愚痴を聞いてほしいとせがまれたので、一緒に酒を飲みに来た。だが、私も目的があって星とともにここへ来たのだ。・・・この目的は、私と彼女と2人きりでなければならなかった。
 星が私に次に飛び出す台詞を期待してくれている。これ以上の好機はないだろう。

 私は意を決して、カバンから小さな箱を取出し、星の前に差し出した。目が点になってその箱にくぎ付けになる星。

――あなたに。

 あなたにプレゼントを・・・などと何かカッコイイ言葉を続けたかったが、心臓が暴れまわってそれどころではなかった。それでも私は意地で愛しの女性の目を見つめ続けた。彼女は頬が紅潮し、穢れのない手で箱を受け取る。そして、星ははやる気持ちを必死に抑えて箱を開いて、中身を取り出した。

 ダイヤのイヤリングだ。居酒屋の控えめな照明でも燦然と輝く小さいダイヤを埋め込んだ、味のある逸品だ。僧職でもイヤリングなどの装飾は幻想郷なら大丈夫だろうと、聖からアドバイスを受けたうえでのプレゼントだ。本尊の仕事の時にもつけられるよう、大きすぎず派手すぎないものを選んだが、シンプルながら精巧で美しいものをチョイスしたつもりだ。おしゃれに無頓着な彼女を思って、ピアシングが不要のものを選んだ。

――ずっと星にはイヤリングが似合うと思ってたんだ。

 口をぽかんと開けて手にイヤリングをもつ彼女の目は、ダイヤに負けないくらい輝いていた。

「高かったでしょう、これ・・・」

――そういうのは言わない約束だ

 実際、これを買うために数か月ほど溜め込んだ。
 もう星はさっきからイヤリングに見惚れて、陶酔しているように見えた。

「・・・私に似合うかしら」

――いまつけてごらんよ。耳に穴をあけるタイプじゃないから。

 こうなると思って、カバンに用意していた大きめの手鏡を差し出した。星は、はやる気持ちを抑えて両耳にイヤリングをつけた。

――やっぱり。似合ってるよ

 もともと顔立ちも美しい彼女に、輝くダイヤはとても映えた。星は手鏡に移る自分の顔に惚れこんでいた。その細く美しい指で、柔らかい耳たぶに輝くイヤリングに触れる。ピンクに染まった白い頬がさらに火照って、彼女は天使の笑顔を見せた。

「素敵」

 私に振り向いて、彼女は微笑みをくれた。そんな星は、どんなダイヤモンドよりも輝いて見えた。
 私は改まって、星に体を向けた。

――あなたは寅でも仏でもないかもしれない。でも、あなたは寅丸星だ。命蓮寺のご本尊で、寺のみんなの優しい家族。そして・・・

 私はシメの言葉に詰まった。そして意を決して、彼女に言った。

――私のお姫様だ。

 我ながらなんと臭い台詞をのうのうと吐いてしまったものだと恥ずかしさで憤死しそうになる。そして星は・・・噴き出していた。

「お姫様・・・」

 そのまま星はクスクス笑いを始めた。今すぐ店を飛び出して切腹したい。でも、ごめんなさい、と笑いを抑えて、私の言葉を受け止めてくれた。

「私は下賤の生まれです。・・・でも、私だって女として生まれたんですもの。お姫様になる夢くらい、見たっていいですよね」

 そう話す星は幸せいっぱいに、でもちょっと恥ずかしそうにイヤリングをいじりながら言った。

「素敵なアクセサリーももらったし・・・私、少しはお姫様になれたでしょうか」

――もちろんだ。

 もっとも、イヤリングなどに頼らなくても、私にとってのお姫様は、他の誰でもない、あなただ。私は彼女の暖かい両手を握った。

――愛してる。

 星はもう全身真っ赤に火照っていた。彼女は感極まって、泣いていた。私にうなづいていた。何度も、何度も。

「ありがとうございます」

 彼女は震えだした。そして、星の口がにやけだし、興奮と喜びは最高潮に達し、そして爆発した。

「よぉし! 今日は私はお姫様! さあ、お姫様の命令です! 今日はいっぱい飲みましょう!!」

 さあ、大酒のみのお姫様の命令だ。今日は私も、覚悟を決めるか。

「すみませーん! 生10杯追加でお願いしまぁぁす!!」

 飲み過ぎだ馬鹿。流石に私は彼女を止めた。

 *****************

 翌朝。命蓮寺では、今日も寅丸星は法衣をまとい、民衆の前に毘沙門天として立とうとしていた。もちろん、ダイヤのイヤリングもつけて。ちなみに、このイヤリングについては当然元気盛りの家族たちからいろいろ問いただされたが、「星が仕事の為に自分で買った」ということにした(いいわねあんたそれ。女子力上がったんじゃない? とは一輪の評価)。
 そして、槍と宝塔を手に、仕事に出かける前。少しだけ私と二人になる時間ができた。寅丸星が、毘沙門天代理の顔になる前の、恋人を前にした笑顔。

「みんなが・・・あなたがいてくれるから、私は頑張れる」

 星が言った。

「どこにも行かないでくださいね。 ・・・あなたがいてくれるから、私が私でいることができます」

――どこにも行くもんか。

 私は星の手を握って、力強く答えた。そして星は、毘沙門天代理の聖人君子の顔になり、踵を返して出かけて行った。その背中はどこまでも強く逞しかった。




なんで寅丸様がこんなに好きなんだろうと考えに考えた結果を自分なりに示してみた。

そそわに使おうか迷ったネタもあったけど、ネタは出し惜しみせず入れてみた。


Megalith 2014/09/30


[[ナズーリン]]のため息は大きかった。
今、彼女の視線の先には箪笥の引き出しを片っ端から出し、何やら呟きながら中を改めている主、寅丸星の姿がある。
部屋の戸を開けた途端これでは、彼女のため息と、その大きさの理由も推して知るべしである。

「……御主人、今度は何を探しているんだい」

ナズーリンの声に、箪笥を覗きこむ星の体が硬直する。
一瞬の間を置いてゆっくりと顔を上げた星の表情は、これ以上ないほどに引き攣っていた。

「ち、違いますよナズーリン、もう秋だから、着るものの整理をしようと」

これを鵜呑みにする奴がいたら会ってみたいものだ、とナズーリンはとりとめもなく考えた。
これほどまでに説得力のない釈明をできるのも、ある種の才能なのかもしれない。
やれやれ、とナズーリンはわざとらしく肩を竦め、見せつけるように懐に手を入れた。

「あ……」

ナズーリンが取り出したものを見た星の顔が一瞬喜びに輝き、即座に落胆の色に塗り潰される。
あまりに鮮やかな変わりように思わず吹き出しそうになるナズーリンだが、努めて冷静に話を進めた。

「彼に買ってもらったものだろう? 肌身離さずに持ち歩くのは勝手だが、せめて私の部屋に置き忘れるのはやめてくれないか」
「……ごめんなさい」
「謝罪なら彼にするべきじゃないのかい? まったく……」

しょげかえる星に歩み寄り、手に「それ」を握らせてやる。
星の掌で輝くもの……白銀の髪飾りは、最近命蓮寺に厄介になっている青年、〇〇が彼女にプレゼントしたものだ。
彼女の名前に引っ掛けたのか、小さな星をあしらったそれは、ナズーリンの見立てではそれほど高価なものではないようだ。
恐らく星の能力で集めた財宝を漁れば、これより上等なものはいくらでも出てくるだろう。
それでも星がこれを大事にする理由を察せないほど、ナズーリンは愚かではなかった。

「懐に持っていて失くすくらいならば、髪飾りとして使ってやればいいじゃないか。〇〇は何も言わないのか?」
「それはそうですが、何だかつけるのが勿体なくて……〇〇さんも『つけたいと思ったらつければいい』と言ってくれていますから」
「……はぁ、仲のよろしいことで」

呆れ顔のナズーリンと、髪飾りを愛おしげに見つめる星。
ふと気が付くと、朝方からどんよりと曇っていた空が雨を降らせていた。

「〇〇さん、そろそろ帰ってくるころだけど……」

星が呟き、不安そうに空を見上げる。
と、しばらくして二人の耳にガラガラと戸を開ける音が飛び込んできた。
目を輝かせ、つんのめるようにして玄関に駆けていく星。
足元に気をつけろ、とその背中に声を投げかけながら、野次馬根性に突き動かされたナズーリンも後を追った。



二人に先駆け、いの一番に〇〇を出迎えたのは響子だった。
玄関先の掃き掃除を雨に中断させられ、軒先で空模様を観察していた彼女は、傘をさして命蓮寺に走ってくる人影に気がついた。
それが命蓮寺の仲間であることに気が付き、戸を開けてやったのだった。

「ありがとう響子ちゃん……やれやれ、結構濡れてしまったな」

玄関に転がり込んだ〇〇が苦笑しながらひとりごちる。
タオルを取りに行った響子と入れ替わりで玄関に現れた星とナズーリンは、傘の水を払う彼の様子を見て閉口した。

「……随分、濡れてるじゃないか?」

ナズーリンの言葉通り、〇〇の濡れ方は尋常ではなかった。
上半身と、その上頭まで濡れていない所はないほどで、髪の毛からは未だにしずくが滴っている。
雨脚から考えて、ちゃんと傘をさして帰ってきたにしては不自然である。

「いやぁ、その……先方を出たころには雨が降っていなくてね、それで、つい……」

……ナズーリンのため息は、やはり大きかった。

「き、気に病むことはありませんよ〇〇さん! 途中で気付いて取りに戻ったんですよね? それでいいじゃないですか!」
「いいわけないだろう! 普通は忘れずに持ってくるものだぞ!? 大体出るときに今日は降るからとあれほど……」

共に誠実で、任された仕事はそつなく、きっちりとこなす星と〇〇。
しかし厄介なことに、この二人はその欠点までも共通していた。

(ある意味では、お似合いなのかもな……)

説教を終え、示し合わせたようにしょんぼりとうなだれる二人を見て、ナズーリンは頭を抱えた。
ちょうどその時、タオルを取りに行った響子が戻ってきた。偶然出くわしたのだろう、いたずら好きのぬえも一緒である。

「〇〇お帰りー、随分濡れてるじゃない」

意地の悪い笑みを浮かべながらぬえが声をかける。
どうやら響子の話を聞いたか、〇〇の様子を一目見て事情を察したらしい。

「駄目でしょ、あんたがしっかりしないと……そんなんじゃ、星に逃げられちゃうよ?」

ぬえの言葉に、〇〇と星の顔が見る見るうちに赤く染まった。
俯いて頭をかく〇〇と、どうにか言葉を絞り出そうとしている星。
自分たちの関係について本人達が何を言おうと、この様子を見れば嫌でも察しがつくだろう。
二人のうろたえように気を良くしたのか、ぬえがさらに口を開く。

「しかし、あんたたちが結婚しちゃったらどうなるのかしら……家族で出かけて、帰ってきたら子供忘れてきましたなんてことになったりして……」



「そんなことありません!!」



……場が、静まり返った。
ぬえも、ナズーリンも、響子も、〇〇も。
そして何より、声を出した張本人である星までもが。
皆、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、声を出すことすら忘れていた。

「ふ、ふーんだ……何よ、いきなり大声出して……」

我に返ったぬえが、憎まれ口を叩きながら逃げるように踵を返す。
星がその背中に何か言おうとしたが、ぬえはわざとらしく足音を立てながら、そそくさと去ってしまった。
場の空気に耐えられなかったのだろう。ぬえの後を追うように、響子が一礼して走り去った。
後に残ったのは、〇〇とナズーリン……そして、今にも消え入りそうなほどに縮こまっている星。

「そ……そんなに気にすることはないよ、星さん。ぬえちゃんも悪気があったわけではないんだろうから……」
「はい……」

〇〇が声をかけるが、星はそれっきり応えない。
生来の生真面目さ故か、彼女はこういう事態になると立ち直りが遅い。
付き合いの長いナズーリンは、それを良く知っていた。

「今はそっとしておいてやることだ。いずれ自分の力で立ち直るさ……それよりも君、いい加減に着替えなければ風をひくぞ」

ナズーリンの言葉に今更自分の状況を思い出したか、〇〇は苦笑いをして……直後、小さくくしゃみをした。



夜。
雨は未だに降り止まず、陰鬱な雰囲気が命蓮寺全体に漂っている。
〇〇は自室で本をめくりながら、今日のことを思い返していた。
その後、寺の中であの事について触れる者は誰一人としていなかった。
星はもちろん、ナズーリンも、ぬえも、響子も。
星の叫び声が聞こえていたはずの白蓮達も、まるでそんな出来事は起こらなかったかのように振舞っていた。
恐らくはナズーリンが、二人があれこれ詮索されないように気を回してくれたのだろう。

「頭が上がらないな、本当に」

読みかけの本を放り出し、ナズーリンへの礼は何がいいかを寝転がりながら思案する。
しかし、その思考も長続きはしなかった。
ナズーリンのことを考えると、必ずその傍らに立つ存在に考えが向いてしまう。

……今、星はどうしているのだろうか。

彼の思い出の中の星の表情は、いつでも明るいものだった。
初めて出逢った時。
食事をしている時。
二人で里に買い物に出かけた時。
脳に焼き付いている思い出の中で、いつでも彼女は笑っていた。
でも、今日は違った。
あの時の星の表情を思い浮かべるだけでも、胸が締め付けられる思いがした。
なぜ、なぜ、あの時彼女をすぐに抱きしめてあげられなかったのか。
ナズーリンの言葉を振り切り、そばにいてやることが出来なかったのか。

「……〇〇さん? もう、お休みになられましたか?」

聞き覚えがある声が襖の向こうから聞こえてきたのは、そんなことを考えている最中だった。
慌てて襖を開くと……今、〇〇の一番会いたかった人物が、そこにいた。

「……星、さん? こんな時間に一体……」
「夜分遅くにごめんなさい……ご、ご迷惑でしたか? ご迷惑なら……」
「そ、そんなことはないよ! とにかくそんな所にいないで、中に入ってくれ」

ぺこりと頭を下げ、星が部屋に歩みいる。
ゆっくりと床に座する一連の奥ゆかしい動作に、〇〇は少しの間見とれてしまった。

「あの、星さん、ご用件は……」

〇〇の問は、何やら途切れ途切れだった。
愛する女性が自分の部屋に、しかもこんな夜更けに訪ねてきたのだから、緊張してしまうのも無理は無い。

「えっと、その、きょ、今日は、大変おみっ、お見苦しいところをお見せしてしまって……」

そしてそれは星も同じことのようで、返答の言葉はまるで真似たかのように途切れ途切れだった。

「そんな、気にしていないよ。逆にあそこで怒ってくれたのは、僕としては嬉し……」

つい軽口を叩こうとして思いとどまり、掻き消すように咳払いをする〇〇。
星の様子を見て彼女も自分と同じだと悟ったためか、彼の緊張の糸はいくらか緩んでいた。
……しかし、星の表情は依然として硬い。
それを訝しむ〇〇の様子を察したのか、星が意を決したように口を開いた。

「〇〇さん……私の事を、どう思っていますか?」
「え……?」

突拍子もない発言に、思わず〇〇が聞き返す。
質問の意図は全く読めなかったが、少なくとも星の目は真剣そのものだ。

「星さんは、美人で、誠実で……いつも皆のことを考えている、とても暖かい人だよ」
「……それは、〇〇さんの本心ですか?」

……流石に彼女の欠点については言及しなかったものの、〇〇の言葉は、嘘偽りのない本心から出たものだ。
もちろん、と力強く応えようとした〇〇だが、星の表情を見て言葉を呑み込んだ。

(同じだ、あの時の顔と)

星の表情には暗い影が落ち、いつもの明るく快活な彼女とは別人のような雰囲気を纏っていた。
〇〇は一瞬、呼吸が出来なくなったように錯覚した。

……痛い。

……胸が、苦しい。

……何なんだ。

……一体何が、僕を……

……彼女を、苦しめているんだ。

「あの時、ぬえの言葉を聞いて……怖くなったんです」

遠くから響いてくるような星の告白に、〇〇がはっと我に返った。

「私はいつもつまらないドジをして、ナズーリンや、寺の皆に迷惑をかけて…」

「そんな私があなたと一緒にいて、大丈夫なのかって……」

「ぬえの、言ったよう、にっ、取り返しの付かないことに、なるんじゃ、ないかって……」

「そんな、ことが、頭から、離れ、なくってっ、私、わたし……」

あふれる涙を袖で拭いながら、星が続ける。
それを見ながら、〇〇も泣き出したいのをぐっと堪えていた。
彼自身の不甲斐なさも、星を苦しめる要因の一つだったのだろう。
やはりあの時彼女の側についていてやれば、星がここまで苦しむことはなかったのだ。

「……っ!? 〇、〇〇さん!?」

もはや彼に迷いは無かった。
泣きじゃくる星を抱き寄せ、優しく包み込む。
あまりに突然の出来事に、星の涙も自然と止まっていた。

「……星さん、さっきの言葉、訂正させてもらうよ」

「え?」

「星さんは誠実で美人だけど、ドジでおっちょこちょいで、つまらないことで思い詰める人だ」

「え? えぇ!?」

〇〇が言葉を一旦切り、改めて星と目を合わせた。
ほのかに紅潮した頬と、涙に潤んだ瞳。
自分の心臓の鼓動が早くなっていくのを、〇〇自身も感じ取っていた。

「でも、それを全部ひっくるめて、僕は星さんが大好きなんだ」

…言った。言ってやった。
瞬間、星の顔が茹で上がったように赤くなる。
あう、あうと何かを言おうとして言葉に出来ない彼女を、〇〇はもう一度抱きしめた。

「迷惑をかけるのは、僕だって同じだよ。いつも皆にすまないなって思ってる」

「でも、その度に星さんは励ましてくれたよね。あれがものすごく嬉しかった」

「……これからは、僕も星さんを支えるよ。だから星さんも、今までみたいに僕を支えてくれないか」

「もし僕が取り返しの付かないことをしかけたら、星さんが止めて欲しい。もちろん、逆もまた然りだ」

「心配しないで、僕達二人が力を合わせれば、きっと何とかなるよ」

……長い時間が流れた。
沈黙を破り、抱きしめられたままの星が嗚咽の声を漏らした。
〇〇が慌てて顔を覗き込む……が、その表情を見て安堵の笑みを浮かべる。

「ご、ごめん、なさい……嬉しいのに、涙が出て……」

必死に涙を拭う星。しかしその顔には、いつも通りの明るい笑顔があった。
安心した〇〇が、再び星を抱き寄せる。
今度はそれに応えるかのように、星がおずおずと腕を背中に回した。
薄暗い寝室で、二つの影はいつまでも離れることなく抱き合っていた。



「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」

明くる朝、朝食を済ませた星が廊下を歩いていると、追いかけてきたぬえが彼女を呼びとめた。
振り向いた星の前で、ぬえはしばらくもじもじとしていたが……突然、深々と頭を下げた。

「昨日は……ごめん、なさい……」

……星は唖然とした。
あのいたずら好きでひねくれ者のぬえが、こうも素直に謝ることなど見たことも無かったからだ。
頭を下げたままのぬえの前で、星が少し考え込む。
そして、ゆっくりと彼女に歩み寄り……ぽん、と肩に手を置いた。
びくっ、と体を震わせたぬえが恐る恐る見上げると……

「大丈夫ですよ、ぬえ。私はもう怒っていませんから」

……そこには、太陽のような星の笑顔があった。
一瞬、ぽかんとしていたぬえだったが、すぐにほっと胸を撫で下ろす。

「あっそ! 怒ってないならいいわ! じゃーね!」

凄まじい切り替えの早さである。
謝罪をすませたぬえがさっさとその場を去ろうとすると、それよりも早く星がその背中に声をかけた。

「ぬえ、〇〇さんにもちゃんと謝ってくださいね? ……謝らなかったら、今度こそ怒りますよ?」

……ぬえの体が凍りついた。
言葉に恐れをなしたのではない、彼女が背中に受けている威圧感は、平常時の星のものとは桁が違った。
しばらく固まっていたぬえだが、覚悟を決めたように首をぶんぶんと振ると、足早にきた道を戻っていった。



「あのひねくれ者も、少しは懲りただろう」

隠れて一部始終を見守っていたナズーリンが呟く。
あの後、ナズーリンはぬえを追いかけて二人に謝罪をさせようとした。
しかし何だかんだと理由をつけてぐずるぬえに対し、最終手段としてマミゾウ、白蓮まで引っ張りだす羽目になったのだ。
三人がかりで説教され、ついには謝罪の誓約書まで書かされたぬえの姿は、思い出しても笑えてきそうなほどに哀れだった。

「全く、世話のかかる御主人と『旦那様』だな。いつかきっちり礼をしてもらうからね」

今日の幻想郷は、雲ひとつ無い快晴。
微笑みながら、改めて主の姿を見やるナズーリン
その視線の先、星の黒いメッシュ入りの鮮やかな金髪には、白銀の小さな星が陽光を受けて静かに煌めいていた。




おっちょこちょいだけど優しくて一生懸命な星ちゃんが好きです。
ぬえちゃんをピエロにしすぎたかもしれん、ごめんねぬえちゃん。


Megalith 2019/12/07


 星を探していると縁側に腰かけているのを見つけた。

「こんばんは、寅丸さん。隣座ってもいいですか」
「○○さん、こんばんは。ええ、どうぞ」

星は膝を体を左にずらして手を膝に乗せる。手持ち無沙汰を感じたのか、特に痒くもないであろう左頬をかいていた。
彼女の右に座り、酒の入った徳利を置いてみる。

「お酒、どうです?」
「いやぁ、流石に寺で飲むのは…ちょっと」
「『気が引ける』って?」
「そうですねぇ」

彼女の酒好きなのは知っていたが、寺で誘うのはミスだったか。冷たい風が体にも心にも痛む。
どうにか星には飲んで欲しかったのだが、強要するのはさらに悪手だ……ん?

「あ、盃忘れてた」
「……そうですか」

あーあ、もう雰囲気が台無しだよ。隣りでクスクスと笑うのを我慢してるのが聞こえたが、あえて聞こえてないフリしといた。

「じゃあこれはしまっておきます。俺だけで飲むのも申し訳ないんで」
「はい。せっかく用意してくださったのにごめんなさいね」
「いやぁ、ちょっとこちらこそ、というか俺の方が浅はかでした」

徳利を地面に置き(少し抵抗はあるが)、万が一聖が近くを通ったとしてもばれないようにしておいた。

「月が綺麗ですねぇ」
「………ええ、そうですね」
「判ってるんでしょう?何が言いたいのか」
「……いえ、全く」

星は黙り込む。おもむろに月から視線を外し、こちらとは逆の左下に視線を向けた。風は止むこともなく、よりいっそう冷たさを増している気がする。

「そうですか。わからないんだったら、」
「やめてください」
「教えてあげますよ」
「やめて」
「あなたのことが」
「やめてってば!」

「あなたのことが好きです!!」

あー、言っちゃった。でもわかってる。星の気持ちにはほぼ確信している。彼女がこちらの気持ちに気づいているように。

「……」
「……」
「……嫌だったら嫌と言ってくださって構いません。覚悟はできてます」

半分嘘を言った。否と言われたときのことはほとんど考えていない。むしろ重要なのはその先だ。

「……私は、……私、はっ」
「……」
「あなたが、あなたが……。いえ、きっと好きなんです。好きなんですよ」

彼女は苦しそうに、声を絞り出すように、聞き取るのも困難な小さな声をあげる。

「でも、……私は神ですから。あなたが人間であるなら、神でなくてはいけないから」
「ええ。全部わかってます。全部受け止めます」
「それに、それに私は財産を引き寄せます。あなたと一緒に居ても、困らないほどに」
「……」
「だから、だから駄目なんですよぉ…。わかってます、あなたは、そんな人じゃないって。でも、ずっと一緒にいたら、あなたも、きっと」

なお一層、彼女の声は沈んでいき、やがて震えるはじめる。手を握りしめて、首を振り、目を閉じた。

「……あのさ」
「……はい」
「寅丸さん、いや、もう星さんって呼んでもいい?」
「……お好きなように」

星は足を伸ばしてつま先を凝視している。彼女らしくない行動だなと思いつつも、言いたいことを言わせてもらおうか。

「俺さ、最初はただただ星さんに憧れてたんだ。今みたいに好きだとか、そういう感じじゃなくて、純粋に尊敬してた」


「仕事熱心でなんでも真面目にこなしちゃうし、それでいて威風堂々としてるからさ。すごいなって思ってた」


「でも、意外とおっちょこちょいなとことか見て、なんというか、可愛く思えるようになって。気づいたら心を抱いていたんだ」


「星さんが富を寄せる妖怪だからでも、七福神の一人だからでもなくて、ただ一人の女性としてね」


「俺は星さんの欠点を支えられるようになりたい。星さんの財宝に頼り切りじゃなくてさ、互いに支え合えられないかな」

「だから、どうか俺のことを見てくれないか」
「……ふふふ」

月光が彼女の瞳に反射した。涙を浮かべているのだろうか。

「ごめんなさい」
「え」


「そ、そんな…」
「あっいや、違っ!そういうことじゃなくて!……あなたの気持ちを確かめたかったというか。別に、過去にお付き合いした異性の方はいませんし、本当のこと言うと私の財宝目当てで言い寄られて、挙句騙された経験もないんです。だから、その、試すような結果になってしまったというか」
「じゃあ…?」
「ええ、喜んで。私も……ふふふ」

「……最後まで言ってほしいな」
「私も月が綺麗だなって思ったので」
「えぇ……」

その後はしばらく二人で笑い合った。
月の光は、二人を照らすにはあまりにも明るすぎた。


























数年後
彼らの子供は寝静まり、夜の縁側にて

○○「4周年の結婚記念日でーす」
星「おめでとー、私たち」
○「あー、アロマキャンドル用意したんだけど、どこやったか知らない?」
星「サプライズもへったくれもないじゃない。私知らないよ」
○「えぇー…まぁいっか。なしでも」
星「あーあ、あんた昔はもうちょっとマジメだったのに」
○「失せ物増えたのはお前のせいだよ」
星「はぁ?責任転換が過ぎるわよ」
○「いや、ごめんごめん。まあ星の口調が汚くなったのも俺のせいだし、どっちもどっちかな」
星「……煽ってんの?」
○「じょ、冗談だって!ほ、ほら。とりあえずケーキはあるから食べよ食べよ」
星「……まぁいいわ」

星「懐かしいわね。○○が告白してくれたときのこと」
○「あー……覚えてる?」
星「ええ。……いろいろと言ってくれたわよね」
○「う、うん」
星「『俺さ、最初はただただ星さんに憧れてたんだ』」
○「ちょ、お、覚えてんの?」
星「『今みたいに好きだとか、そういう感じじゃなくて、純粋に尊敬してたww』」
○「や、やめて!恥ずかしいから!」
星「『仕事熱心でwwなんでもw真w面w目wにこなしちゃうしwww、それでいて威風堂々www威風堂々とwwwwwwしてるからさwwwww』」
○「ねえ!やめてってwww!!」
星「ふふふ、これくらいにしといてやろう」
○「ああ、夜中だというのに叫んでしまったじゃないか…」
星「あの時と逆だったね。私が『やめて』って言ってるのに、○○がやめてくれなくって」
○「やめろって言う理由も、やめずに言い続ける理由も、あの時とは全然事情が違うけどね」

星「ふぅ、久々に目いっぱい飲んだわ」
○「昔なんて酒全然飲んでくれなかったからなぁ」
星「本当のこと言うと昔から飲んでたけどね。こっそりとだけど」
○「ははっ、じゃあ星も昔からあんまり変わってないのかもね」
星「そうかも。○○だって同じこと言えるかもしれないわ」
○「そう?例えば?」
星「大事なところで盃忘れてきちゃったりとか」
○「あ、あはは…」
星「あとはー……そうね」

星「なんだかんだ言って、私のこと、ちゃんと見てくれてるんだなって」
○「……ふふ、なんだよそれ」
星「さーてそろそろ寝ましょーねー」
○「えー、、ちょっと待ってよ」


月光はその後も、縁側を明るく照らしていた。

35スレ目 >>373


命蓮寺

おこた

響子「ゆぅきやこんこ♪あられやこんこ♪」
○○「降って降ってはZUNZUN積もる♪」
響子「犬は喜び庭かけまわり♪」
○○「ねーこはコタツで…ん?」
響子「どうしたんですか!?」
○○「何かコタツの中に…」グイッ


星「ど、どうも…」
○○「」


ナズ「ご主じぃ~ん!!まぁたコタツの中に潜り込んでぇ!!」
星「さ、寒いの苦手なんです!!」
水蜜「みんなが入れないじゃん!!」
一輪「ひっぱりだそう」
ぬえ「猫かよ」
星「やめてぇぇぇ!いやっいやぁぁぁぁぁ!!」ズルズル


星「さむいですぅ…」ブルブル
星「あったかいところ…あったかいところ…」ウロウロ

響子「○○さんあったかいでーす!!」ダッコ
○○「天使」
星「!」

星「きょ、響子さん…場所を譲ってはいただけませんか…?」
○○「!?」
響子「はーい!」

○○「弱ったなぁ」
星「ぬくぬく///」ニャーン

聖「…」
○○「!?」

後ろに並んで順番待ちする聖さん

命蓮寺では○○をホッカイロ代わりにするのがしばらく流行ったそうな


避難所>>11


響子「星様っ!」
星「どうしましたか響子さん?」
響子「まっ○○さんがすごい熱を出して…倒れて…!」
星「!」
 「すぐ布団と濡れたタオルの用意を!その後は永遠亭に連絡を取りなさい!」
響子「はい!」
   「慌てないで冷静に判断できる星様かっこいい…!」

永琳「心配いりません。よくある夏風邪です」
星「それを聞いて安心しました…先生、ありがとうございました」

星「○○さんっ!」ギュッ
○○「星さん…」
星さん「私、心配で心配でたまらなかったんです~!」ポロポロ
○○「しょ、星さん、苦しいよ…」
星「すっすみません!」
○○「心配してくれてありがとう」
星「はい…!」
ナズ(皆の前では冷静でも内心ものすごく心配だったんだね…)

星「○○さん。はい、あ~んしてください」
○○「じ、自分で食べられるよ…」
星「遠慮しないでくださいっはい、あ~ん」
○○「あ、あーん…」パク
星「おかゆ、美味しいですか?」
○○「うん、とっても美味しいよ。」
星「良かったです…」
○○(今日の星さんからは、母性を感じるな…)



避難所>>20



聖「今日は七夕です。皆それぞれ願い事を書きましょう」
星「ただしあまり欲張ってはいけませんよ。織姫様と彦星様が困ってしまいますからね」
命蓮寺一同「はーい!」
一輪(命蓮寺でお酒が許されますように…はやめておくわ)
○○(俺の願い事は…)

星「○○さん!」
○○「あっ星さんも願い事書けた?」
星「はい、これです!」

星の短冊:立派な毘沙門天代理になれますように

○○「今だって立派に代理できてると思うよ?」
星「いいえ…私はまだ未熟です。ドジしちゃってナズや聖に迷惑をかけてしまいますから」
○○「星さんも間違える時があるんだ…」
星「はい…」
○○「星さん、俺の短冊を見て」
星「え…?」

○○の短冊:命蓮寺の立派な僧侶になれますように

○○「俺もまだ未熟な所がいっぱいあるから」
  「間違いは誰にでもある。でもそれを重ねて人間も妖怪も強くなっていけると思う」
  「一緒に成長していこう、星さん」
星「○○さん…はい!私、頑張ります!」
○○「俺も頑張るよ!」


避難所>>32



霧の湖
聖(黒ビキニ)「皆さん、今日は思う存分涼んで、楽しんでください!」
星(虎柄ビキニ)「ただしくれぐれも事故には気を付けてください。あまり深い所へは行かないように」
響子(スク水)「はーい!」(私もあのお二人みたいに大きくなりたいな…)
星「村紗、くれぐれも水難事故は起こさないでくださいね?」
村紗(セパレート水着)「わ、分かってるよ…」(ちょっと波でも起こそうかと思ってたのがバレた…)
○○(星さんの水着姿、素敵だな…)

星「○○さん!私の水着、どうですか?」
○○「うん、すごく綺麗だし似合ってるよ。虎柄も星さんにぴったりだし」
星「えへへ…ありがとうございます!じゃあ、私達も遊びましょう!」
○○「そうだね!」

星「それー!」バシャ
○○「やったなーお返しだー!」バシャ
星「やーん♥反撃です!」ギュッ
○○「ちょっ!?だ、抱きつくのは反則…!」ムニュン
  (星さんの大きい胸が当たってる~!///)
星「きゃっ!」グラッ
○○「わっ!」ドサッ!
星「いたた…○○さんごめんなさい大丈夫ですか…」
○○「む…むぐ…」(星さんの胸が顔面に…)ガク
星「まっ○○さんしっかりしてください!○○さーん!」
村紗(自分が事故起こしてるじゃん…胸のでっかい凶器でさ)

星「○○さんごめんなさい…楽しいからって調子に乗り過ぎました」
○○「気にしないで。星さんとの水遊び、俺も楽しかったよ。また来ようね」
星「…はい!」


避難所>>36



ミンミンセミ「ミーンミーンミーン」
響子「みーんみーんみーん!」
ぬえ「うるさいなぁ…ただでさえ暑いのに余計暑くなるじゃん!」
響子「ごっごめんなさい山彦の癖でつい…」
星「まぁまぁ。響子さんは山彦ですから、声には声で答えるのが本分です」
「セミさん達も残り少ない命で、子孫を残すために一生懸命に鳴いているのです。分かってあげてください」
ぬえ「はいはい…」
○○(生き物に優しい星さんかっこいい…)

ヒグラシ「カナカナカナカナ…」
星「○○さん」
○○「星さん」
星「きれいな声ですね」
○○「うん、彼らも一生懸命生きてるんだって感じるよ」
ギュッ(○○の腕に抱きつく星)
○○「星さん…」
星「○○さん、私、怖いんです…いつか貴方がいなくなってしまうのが…セミさんたちを見るたびに、そう考えてしまって…」
○○「星さん、約束する。俺も一生懸命生きるよ…命ある限り、星さんの傍にいるよ」ギュッ
星「○○さん…しばらく、このままで…」
○○「いいよ」


避難所>>39



○○「人里の夏祭りに…」
星「私と○○さんの二人だけで?」
聖「そうです。他の皆の事は私に任せて、二人だけで楽しんできてください。せっかくのお祭りなんですから」
○○「聖さん…」
星「ありがとうございます、聖…」

星「お待たせしました○○さん!」
○○「星さん…!」
星「浴衣…どうですか?」(虎柄の浴衣)
○○「すごく似合ってる。かわいいよ」
星「えへへ…」

射的
星「えいっ!」ポンッ
○○「あ~惜しい!」
星「弾幕を撃つのとはわけが違いますね…」
○○「よし、次は俺が!」ポンッ 
星「当たったー!すごいです○○さん!」
○○「まぐれだよ。はい、星さん」つトラのぬいぐるみ
星「ありがとうございます!」

星「わたあめ美味しいですね!」
○○「うん、ふんわりしてて口の中で溶けてくのがいいよね」(わたあめを頬張る星さんかわいい…)
里人A「おお、これは毘沙門天様と○○さん!」
里人B「いつもお世話になっております!」
○○「ど、どうも…」
星「こちらこそ、いつも信仰していただきありがとうございます」キリッ
○○(瞬時に毘沙門天代理に切り替えられるのもかっこいい…)

花火「ヒュードーン」
星「綺麗ですね…まるで弾幕みたいです」
○○「うん…でも」
星「え?」
○○「…星さんの方が、もっと綺麗だよ」
星「○○さん…///」(肩にもたれかかる)

物陰から
村紗「お~…あっついね~」
一輪「ベタなシーンだけど」
ぬえ「ケッ…クサい台詞だな~」
ナズ「それがいいんだよ」
響子「私もいつかあんな恋がしてみたいです…」
聖「誰かを好きになるというのは尊い事です。人間だろうと、妖怪だろうと…」


避難所>>41



命蓮寺のお盆

命蓮(の魂)「ただいま、姉上」
聖「おかえりなさい、命蓮…」ギュッ
星「お久しぶりです。命蓮」
命蓮「星も元気そうで何よりだよ。おや、そちらの方は?」
○○「はっ初めまして!お、俺は○○ともも申します…!」
  (この人が聖さんの弟さんの命蓮さん…駄目だ!緊張して噛んでしまった~!)
星「彼は私の…想い人です!」
○○(堂々と言える星さんがかっこいい…!)

命蓮「もしよければ、二人の馴れ初めを聞かせてくれるかい?」
○○「はい。俺は小さい時から臆病で弱い自分が嫌いで…そんな自分自身を変えるために、この命蓮寺に入信しました」
  「寺の務めに不慣れだった俺をずっと気にかけてくれたのが、星さんなんです」
星「不器用でも一生懸命修行に取り組む○○さんの姿を見ているうちに、一人の女として惹かれていったんです」
 「神の仮面を被らなくていい、猫のように甘えられる人を心のどこかでは求めていました…その人が○○さんなんです」
○○「神様としてのかっこいい星さんも、一人の女性としてのかわいい星さんも、俺は両方好きです」
星「○○さん…」
○○「星さん…」
聖「私達の理想である人妖平等…この二人がそれを体現しています」
命蓮「そうだね姉上…いつか全ての人と妖怪が愛し合えると信じているよ…彼らのように」


避難所>>42



星「ふっ!はっ!」 ビュン!ビュン!
○○「星さんが鉾を振ってる…(かっこいい!)」
ナズ「体術が苦手なのを改善したいんだってさ」
聖「○○さん、星にお水とタオルを持って行ってあげてください。そしてねぎらいの言葉もお忘れなく」
○○「喜んで!」

星「でやぁーっ!!」ズドドドド!
 「ふー…」
○○「星さん、練習お疲れ様。はい、お水とタオル!」
星「○○さん…わざわざすみません」ごくごく
○○「星さんの鉾捌き、特に素早く連続で突くのがすごくかっこよかったよ!」
星「ありがとうございます。でもまだまだです。私は聖や…○○さんを守れるように強くなりたいんです」
○○「星さん…」
星「それに……○○さんにはかっこいい私よりも、かわいい私を見て欲しいんですっ!」
○○(もうかわいいモードに…)
星「ナデナデして、かわいいって言ってください!」
○○「わかった…星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「にゃあ~ん♡」


避難所>>44



ツクツクボウシ「ツクツクボーシツクツクボーシ」
響子「つくつくぼーしつくつくぼーし!」
ぬえ「今年の夏ももう終わりか~」
村紗「暑くて大変だったね…」
一輪「夏は嫌いだよ…」
星「私は好きですよ。生き物たちが元気な姿をたくさん見れますし、夏祭りのような催し物もあって、それに…」
聖「○○さんがいるから、でしょ?」
星「ええ、そうです」キリッ
○○(茶化されても動じない星さんかっこいい)

星「○○さん!」
○○「星さん」
星「今年の夏は楽しかったですか?」
○○「うん、楽しかった。星さんと出会ってから、毎年楽しいよ」
 「夏だけじゃない。春も秋も冬も、星さんと一緒なら全部楽しい!」
星「私も○○さんと一緒なら、寒くて苦手な冬でも楽しいです!」
○○「これからもいっぱい思い出を作っていこうね」
星「はい!」


避難所>>52


聖「○○さん、突然ですが貴方に試練を与えます」
○○「試練…ですか?」
聖「そうです。これは貴方と星の愛を試す試練なのです!」

星A「…」キリッ
星B「ニコニコゴロゴロ」
○○「星さんが二人…」
ナズ「一人は毘沙門天代理として威厳のあるご主人。もう一人は笑顔で喉を鳴らす子猫のようなご主人」
聖「○○さん、貴方にはこの二人のうちどちらが本物の星か見極めてもらいます」
ナズ「もし間違えたら、君とご主人の愛は揺らいでしまう」
聖「しかしこれは貴方達が末永く愛し合える事を証明するために必要な試練です」
○○「…はい!」
聖「では、始め!」

星A「…」
ナズ(ご主人Aは鉾と宝塔を持ったまま微動だにしない…)
星B「○○さ~ん♡」スリスリ
○○「…」
ナズ(ご主人Bは積極的だ…)
星B「にゃあ~ん♡」ゴロン
ナズ(畳みかけてくるな)
聖「…さぁ○○さん、答えは出ましたか?」
○○「…はい!」
聖「では答えていただきましょう。本物の星は?」
○○「…あちらの、威厳のある星さんです!」
星B「ニャッ!?」
○○「星さんがこうしてかわいく甘えてくれるのは、俺と二人きりの時だけです!皆と一緒にいる時の星さんは毘沙門天代理としての、かっこいい星さんです!」

ボン!

マミゾウ「正解じゃ!」
○○「マミゾウさんだったのですね」
ナズ「さすがはご主人が惚れた男だ」
聖「これで、貴方と星の愛は本物と証明されました!」
星「貴方なら必ずこの試練を乗り越えられると信じていましたよ。○○さん」
○○「星さん…皆さん…ありがとうございます!」

星「○○さん!」
○○「星さん」
星「くんくんくん…やっぱりマミゾウさんの匂いが付いてる!」
○○「あ…そうだった」
星「私の匂いで上書きしてやります!」スリスリ
 「お膝に座らせてください!」チョコン
 「あと、いっぱい撫でてください!」
○○「うん、いいよ。星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「にゃぁ~ん♡」


避難所>>53


命蓮寺の秋

スポーツの秋
聖「体術でガンガン行きますよ!ふっ!はっ!せいやっ!」

芸術の秋
村紗「ボトルシップ製作!」
ナズ「子分たちに家を作ってあげよう」

食欲の秋
響子「お団子美味しいです!」モグモグ
一輪「こっそり飲んじゃおっと」

読書の秋
ぬえ「UMA図鑑おもしろいな~正体不明の生物はまだたくさんいる」

星「私の秋は…」

星「お月見の秋…そして」
○○「イチャイチャの秋でもあるよね」
星「はい!…お月様、綺麗ですね」
○○「星さんの方が綺麗だよ」
星さん「○○さん…」(肩にもたれかかる)


避難所>>54


○○「星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」

ぬえ(あいつらいつもイチャつきやがって…ちょっとからかってやるか)ソロ~リ

ドン(○○の背中を押す)

○○「わっ!」
星「きゃっ!」ステーン!
○○「いたた…星さんごめん、だいじょ…」
ムニ
○○(あれ…手に柔らかい感触が…」
フニュ
星「ニャ…///」ビクッ
○○「わぁっ!しょ、星さんごめん!」
星「いえ、私は大丈夫です…それより」
 「ぬえ、そこにいるのでしょう?出てきなさい」
ぬえ「あ…バレた…」
星「○○さんの背中を押したのは貴女ですね?」ゴゴゴゴ
ぬえ「あ、あの…ほんのちょっとからかおうかと思って…」
星「私だけならまだしも、○○さんまで巻き込むとは…!」
ぬえ「ひえっ!ご、ごめんなさい…!」
○○「しょ、星さん落ち着いて!ぬえさんだって悪気があったわけじゃないから!」
星「…今回だけは大目に見ましょう。ただし、今回だけですよ…?」
ぬえ「は、はい!もうしませーん!」ダッ

星「ふう…すみません○○さん、お見苦しい所をお見せして…」
○○「いや、いいんだよ。星さんが俺の為に怒ってくれて、嬉しかったよ」
   「俺もさっきは不可抗力とはいえ、星さんを押し倒して、その…胸まで触っちゃって、ごめん」
星「いえ…むしろ、○○さんに触ってもらえて、嬉しかったです…○○さんの手、大きくて温かくて、揉まれて気持ち良かったんです」
 「いずれまた…ちゃんと触って欲しいです」
○○「うん…星さんの胸も大きくて、柔らかくて、温かかったよ。…約束する。俺もまた今度ちゃんと触りたい」
星「約束ですよ、○○さん…」
○○「星さん…」


避難所>>58


少女ゲンソウファイター対戦中…
響子「待ちなんてずるいですー!」
ぬえ「へん!これは立派な戦術だ!」
星「皆さん、お風呂が沸きましたよ。順番を決めて一人ずつ入ってください」
響子「はーい!」
ぬえ「母ちゃんみたいだな」
○○(時間にしっかりしてる星さんかっこいい)

星「…」スクッ
響子「星様?どちらへ?」
ぬえ「○○が出たら次はあんたでしょ?」
星「すぐ戻りますよ」
村紗「ははーん」
一輪「そういう事」
ナズ「そういう事だね」
聖「ですね」
響子&ぬえ「???」

浴室
○○「ふぅー…」
星「失礼します○○さん!」ガラッ
○○「しょ、星さん!?///」
星「背中、流してあげますね♪」(虎柄ビキニ)
○○「その水着は…」
星「はい、しまい込む前に、あともう一回だけ、貴方だけに見せたかったんです…」
○○「星さん…かわいいよ」
星「えへへ…ありがとうございます」

星「えいっ」フニッ
○○「ひゃわっ!しょ、星さん、む、胸が背中に…」
星「あててるんですっ大きな胸にはこういう使い方もあるんですよ!」
ムニィ~ ムニュ~
星「どうですか○○さん、気持ちいいですか?」
○○「うん、とっても気持ちいいよ…(恥ずかしいけど)」
星「良かった、まだまだいっぱい洗ってあげますね♡」プニュ~
○○「あ、ありがとう…///」

星「ふ~さっぱりしましたね!」
○○「う、うんそうだね(まだドキドキしてる…)」
ぬえ&響子「…」
星「おや、お二人ともどうしましたか?」
○○(ま、まさか!)
響子「どうして○○さんと星様が一緒にお風呂から出てきたんですか!?」
ぬえ「まさかえっ…えっちな事してたんじゃないだろうな!?」
○○(やっぱり~!)
  「ちち違うんだ二人とも!これは…」
星「何、恋人として、私が少し○○さんのお背中を流しただけです」
ぬえ「本当かよ?」
星「本当です」キリッ
○○(サラっとかわす星さんかっこいい…)


避難所>>59



ぬえ「今日の幻想ロードショーも面白かったな!」
響子「はい!毎週楽しみです!」
星「皆さん、そろそろ消灯の時間ですよ。明日の為に体を休めてください」
響子「はーい!」
ぬえ(また母ちゃんみたいな事言ってる)
○○(皆の体調を心配する星さんかっこいい)

翌朝
スズメ「チュンチュン」
○○「う~ん」ゴロリ
ワシッ ムニッ
○○「ん…?(何か柔らかい物を掴んだような…)」
星「にゃんっ…」ビクッ
○○「わぁっ!しょ、星さん!?///」
星「ん~…おはようございます。○○さん」
○○「いつの間に俺の布団に?」
星「えへへ…昨夜、ふとまた貴方と一緒に寝たくなっちゃいまして、こっそり布団の中に入っちゃいました」テヘペロ
○○「全然気配が読めなかった…(てへぺろかわいい)」
星「私虎なので、ネコ科として気配を消すのも得意なんですよ」
○○「そ、そうなんだ…あの、星さん」
星「はい?」
○○「また胸触っちゃってごめん」
星「平気です!前も言ったじゃないですか。貴方に触られると気持ちいいって」
○○「…うん、星さんの胸も柔らかくて、触り心地がすごくよかったよ」
星「ありがとうございます!さぁ、今日も一日頑張りましょう!」
○○「そうだね!」


避難所>>60


ナズーリン「くーくー…」(テーブルに突っ伏して寝ている)
○○「ナズーリンさんがうたた寝を…」
星「今日は毘沙門天様へのご報告へ行ってお疲れでしたね。ご苦労様です…」(ナズの肩に上着をかける)
○○(起こさないようにかつ風邪を引かないように気遣いできる星さんかっこいい…)
  (星さんのお師匠様の毘沙門天様か…どんな人だろう?)

星「○○さん!」
○○「星さん」
星「だんだん寒くなってきましたね」
○○「うん、でも炬燵を用意するにはまだ早いかな?」
星「そうですよね。そこでです!私にいい考えがあります!」
○○「いい考えって…?」
星「ふふん、それは!」
ポフッ(星が○○の膝に座る)
○○「しょ、星さん?///」
星「私と貴方でこうして温め合うんです!イチャイチャもできて、一石二鳥です!」
 「本格的な寒さになるまでの間、これで乗り切りましょうね!」
○○「そ、そうだね(星さんのお尻柔らかい…///)
  「さすが星さん、ナイスアイデアだよ」 ナデナデ
星「にゃ~ん♡」ゴロゴロ


避難所>>61


響子「だれかさんがだれかさんがだれかさんがみーつけた♪ちいさい秋ちいさい秋ちいさい秋みーつけた♪」
ぬえ「何かいい事でもあったか?」
響子「ポケットの中にドングリが入ってたんです!」
星「響子さんが一番乗りに小さい秋を見つけましたか。よかったですね」
響子「はい!」ニコッ
○○「小さい秋か…よし!」

星「○○さんっ!」
○○「星さん」
星「私に見せたい物って何ですか?」
○○「これだよ」
星「ドングリのネックレス…」
○○「さっき響子さんのドングリを見て、俺も星さんに小さい秋を届けたくなって作ったんだけど…どうかな?」
星「とってもかわいいです!ありがとうございます!さっそくですが、かけてもいいですか?」
○○「うん、いいよ」
星「どうですか…?///」
○○「よくに似合ってる。かわいいよ」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」
  「…ちいさい秋」
○○「ちいさい秋」
二人「ちいさい秋みーつけた♪」


避難所>>62


響子「わぁ…葉っぱが真っ赤っか~!」
聖「今年も紅葉の時期がやってきましたね」
ぬえ「緑色だった葉っぱがこんなに変わるなんて不思議なもんだ」
星「紅葉する植物は落葉樹と言う種類で、日の光を浴びる時間が少なくなると葉の栄養分が木に集められるため、葉に残った成分が赤や黄色に見えるのです」
 「役目を終えた葉はやがて地面に落ちます。いわば植物の衣替えですね」
ぬえ「へぇ~」
星(植物に詳しい星さんかっこいい)

星「紅葉綺麗ですね、○○さん」
○○「うん、でも星さんの方がもっと綺麗だよ」
星「ふふっも~○○さんったら…///」
○○「あっ星さん、髪に落ち葉が付いてる」
星「え、そうですか?」
○○「取ってあげるね」

サラッ

○○「はい、取れた」
星「もっと」
○○「え?」
星「もっと私の髪触ってください!○○さんの指、気持ちいいんです!」
○○「わかった。星さんは甘えん坊でかわいいな~」ナデナデ
星「んにゃ~♡」


避難所>>63



聖(魔法使いコス)「皆、仮装はできましたか?」
響子(狼コス)「できましたー!」
村紗(幽霊コス)「幽霊が幽霊の格好だけどね」
ぬえ(宇宙人コス)「トリックオアトリートしまくってやる!」
一輪(赤ずきんコス)「しかし姐さん、寺でハロウィンというのもおかしな話だね」
聖「これからの時代、異国の文化にも触れて見聞を広めていかなくてはいけないと思ったのです!」
○○(吸血鬼コス)「皆よく似合ってるな~」
ナズ(キョンシーコス)「さ、○○。君のお待ちかねだよ」
○○「も、もしや!」

星「…」(赤いドレスの女吸血鬼コス)

響子「わぁ…綺麗~!」
○○「しょ…星さん…なんと美しく…かっこいい…!」
ナズ「一発で魅了されてしまったようだね」
星「皆さんの仮装、よく似合ってますよ。さぁ、人里へ行きましょう」
 「ただしあまりお菓子を欲張り過ぎないようにしてくださいね」
一同「はーい!」

星「○○さん!私の衣装、どうですか?」
○○「うん!すごく綺麗で、かわいいよ」
星「えへへ…ありがとうございます!○○さんの衣装もかっこいいですよ」
○○「ありがとう…そういえば同じ吸血鬼だね」
星「そうですね…あの、○○さん」
○○「何、星さん?」
星「○○さんに、ちょっとイタズラしてもいいですか?」
○○「うん、星さんのイタズラなら大歓迎だよ」
星「じゃあ、お言葉に甘えて…」

シュルシュル(○○のネクタイとボタンを外し、肩を出させる星)

○○「星さん…?」
星「いただきます…」カプ
○○(星さんに甘噛みされた~!///)
星「吸血鬼は噛んだ人を眷属にする力があると聞きました。これで○○さんは私のものです!」
○○「そ、そうだね…///」
星「…今度は○○さんが私を眷属にしてください…///」(肩を出す)
○○「わかった…」カプ
星「にゃんっ///」ビクッ
○○(星さんのお肌、スベスベで柔らかい…!)
  「…これで星さんも俺のものだよ」
星「はい…///」
二人「「ハーピーハロウィン」」
○○「星さん」
星「○○さん」


避難所>>67



聖「寒さが本格的になってきましたね…」
星「そうですね。皆が出かけてる間に炬燵を用意するとしましょう」
○○(判断が速い星さんかっこいい)

星「炬燵さん、また春までお世話になります」
○○(道具に感謝するのもかっこいいなぁ)
聖「さて、私は少し瞑想をしてきますね」
星「はい」
○○「聖さん、もしかして…」
星「そうです。皆が帰るまでの間…」
 「私と○○さんを二人きりにしてくれたんですよっ!」
○○「星さんかわいいモード来た…!」
星「お隣同士であったまりましょう!」
○○「そうだね」
星「ね~こはこたつでまるくなる~♪」スリスリ
○○「星さんは虎でしょ」
星「虎もネコ科です~○○さんもあったかいです~」ギュッ
○○「星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」


避難所>>70



聖「皆さん、今日はポッキーの日なので私と星が力を合わせて、魔法で身体に良いポッキーを作りましたよ!」
星「一人一本ずつ取ってください」
響子「わーい!」
村紗「ん~おいし~!」
一輪「姐さんの魔力を感じる…!」
ナズ「ほら、君達にも半分こだよ」
子分ネズミ「チューチュー」
星「こらぬえ、2本重ねて取りましたね?」
ぬえ「ちぇっバレたか」
○○(鋭い星さんかっこいい)

星「○○さん!せっかくなので、ポッキーゲームしませんか?○○さんとしたくて、食べずに取っておいたんです」
○○「うん。チョコの方は星さんが食べていいよ」
星「ありがとうございます。では…」パク
サク…サク…サク…
星(○○さんのお顔がだんだん近くに…)
○○(近づくたびにだんだん赤くなる星さんかわいい…)
チュッ
○○「星さんの唇、ポッキーよりも甘かったよ…///」
星「○○さんの唇も…甘くておいしかったです…」


避難所>>71



星「はい○○さん、あ~ん」
○○「あ~ん…」パク
星「お弁当のお味はいかがですか?」
○○「うん美味しい!星さんの手料理なら全部美味しいよ」
星「えへへ…///」

物陰
小傘「むむ、あれは毘沙門天…付き合ってる人間がいるというのは本当だった…」 
  「デート中の今なら隙だらけ!毘沙門天を驚かせればわちきの唐傘お化け としての名を上げられる!」

小傘「驚けー!!」ガサッ
星「あっ…!」
小傘(や…やったー!毘沙門天を驚かせた~!)
星「○○さん、ほっぺにご飯粒付いてますよ」
○○「ありがとう星さん」
小傘「ズコー」
○○「あっ小傘さんこんにちは」
星「どうしましたか?そんな所で寝てると風邪をひきますよ」キリッ
小傘(毘沙門天を舐めてましたすいません…!)


避難所>>82



星「○○さん、今日はどこへ行きましょうか?」
○○「う~ん、どうしようかな…」
こころ「こんにちは」
○○「あ、こんにちは」
星「こんにちは、こころさん」キリッ
○○(この毘沙門天代理への瞬時の切り替えは何度見てもかっこいい…)
こころ「じー…」
星「?」
○○「こ、こころさん、星さんがどうかしたの?」
こころ「…感じる。神様としてのクールな顔でも、○○が大好きって気持ちが表情から分かる」
星「そうです。代理の務めを果たしている時でも、○○さんへの想いを一時も忘れた事はありません」
○○「星さん…」
こころ「さとりじゃないけど、私、表情で人の気持ちが読めるようになった。じゃ、デートの続き楽しんで」
星「ええ、さようなら、こころさん」
 「○○さんっ!改めて今日はどこへ行きましょうか?」
○○「星さんが決めていいよ」
星「じゃあ私、幻想どうぶつ王国に行きたいです!」
○○「じゃあ行こうか!」
星「わーい!」
○○「星さんのかっこいい表情も、かわいい表情も、俺は両方大好きだよ」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」


避難所>>84



聖「今年もあと一か月ですね」
一輪「早いもんだね…」
ナズ「毎日もあっという間だからね」
星「しかし、だからこそ悔いのないように過ごすのです。今月も頑張りましょう」
聖「そうですね!」
○○(星さん今日もかっこいい…)

星「…」
○○「星さん!」
星「○○さん」
○○「星さん、何か悩みでもある?」
星「いえ…ただ、皆の前ではああ言いましたけど、寅年がもうすぐ終わってしまうのが、少し寂しいと思いまして…」
○○「星さん、俺にとって干支なんて関係ないよ」
星「え…?」
○○「今までもこれからも、俺の人生は『星さん年』だよ!」
星「…!」パアア
 「○○さんっ!」ギュッ
 「私もこれからずっと…『○○さん年』を過ごしたいです!」
○○「やっぱり星さんは笑顔が一番だよ。これからもよろしくね」ナデナデ
星「はいっ!」


避難所>>101



聖「冬はやっぱり炬燵ですね」
一輪「そうだね~姐さん」
村紗「冬は寒いけどこれが楽しみ~」
ナズ「それとみかんだね」
響子「私はアイス派です!」
ぬえ「おいおい季節外れだろ…」
星「アイスは美味しいですからね。季節に関係なく食べたい時食べても良いのです」
響子「ねー♪」
ぬえ「そういうもんか…」
○○(寛容な星さんかっこいい)

聖「ねぇ一輪」(小声で)
一輪「何姐さん」
聖「炬燵の中、ちょっと見てみて」
一輪「ん…?」

星(○○さんの手、大きくてあったかいです…)
○○(星さんの手、柔らかくて温かい…)

一輪「手を繋いでる…」
聖「星はかっこいいモードのままでも、皆には目立たないようにイチャついてますね」
星「聖?一輪?どうしましたか?」
一輪「いっいや別に何も…」
聖「こっちの話です気にしないで」
星「ならいいのですが…(良かったバレてないですよ○○さん)」ウインク
○○(星さんと手を繋いでるのが…)

皆が寝静まってから
○○「星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「ごろにゃ~ん♡」(膝に乗りながら)


避難所>>110,>>112-113


星「本当に良いのですか聖!?」
聖「ええ…人間の信奉を裏切ってしまった以上、私が犠牲にならねば彼らの怒りは収まりません…」
星「生きてさえいれば必ず復活の時は来ます。星、命蓮寺の事は、貴女にお願いします…」
星「聖――っ!!」

○○「星さん!星さんっ!」
星「はぁ…はぁ……○○さん…」
○○「すごくうなされてたから起こしたんだ。…また千年前の夢を見たんだね?」
星「はい…聖を助けて、もう乗り越えたつもりでしたが、まだ引きずってるみたいです…」
 「あの時、私にもっと力があったらと今でも自分が許せないんです…心の底では、いつか同じ事が繰り返されるのではないかと恐れているんです…」
 「そうなったら…私は、また一人ぼっちに…!」

ギュッ

星「…!」
○○「星さん、その時は…俺が傍にいるよ。星さんの寂しい思いを、少しでも和らげてあげる」
  「もう二度と千年前のような事が起きないように、俺も強くなる。二人で力を合わせて聖さんを守ろう」
  「だから星さん、自分自身を許してあげて」
星「○○さん…うっ…ぐすっ…すみません…情けない所を見せてしまって…」
○○「良いんだ。こんな事を言うのもなんだけど、泣いてる星さんも、綺麗だよ」(指で星の涙を拭く)
星「○○さん、ありがとうございます…」

聖(二人の間に、温かい光が満ちているのを感じます…)

響子「…」ションボリ
ぬえ「…」ムスー
星「おや、どうしましたか?」
ナズ「冷蔵庫にあったぬえのプリンを、響子が知らないで食べちゃったんだってさ」
一輪「それでぬえが怒ってね」
村紗「子供の喧嘩ってわけ」
響子「ごめんなさい…」
ぬえ「謝ったってプリンは戻ってこないんだよ」
星「なるほど…ぬえ、私のをあげますから、それでどうか怒りを収めてくれませんか?」
ぬえ「…まぁいいけど」
星「響子さんも十分反省しています。どうか許してあげてください。私からもお願いします」
ぬえ「…はぁ。私も言い過ぎた。ごめん」
響子「ありがとうぬえちゃん。そしてごめんなさい。次は気を付けます…」
○○(そう、許すことが大事なんだ。喧嘩を解決する星さんかっこいい…)

112:2022/12/17(土) 23:56:34 ID:z.W.0rCQ
星さんの分としては
○○のプリンを半分ずつ食べさせ合うとか

113:2022/12/18(日) 11:27:27 ID:BLhppiWE

112から電波を受信して、>>110 のおまけ

○○「星さん、良かったら俺のプリンを半分こで食べない?」
星「良いのですか?」
○○「ぬえさんと響子さんの問題を解決した星さんへのご褒美だよ。それに二人で食べればもっと美味しくなると思う」
星「○○さん…ありがとうございます」

星「じゃあ私から!○○さん、あ~ん」
○○「あーん…」パク
  「うん、いつもよりずっと美味しいよ。じゃあ今度は俺の番ね。星さんあ~ん」
星「あーん」パク
 「おいし~♪」
○○「星さんの美味しい顔、かわいいよ」ナデナデ
星「にゃ~♡」


避難所>>134



響子「今日はクリスマスイブ!プレゼントが楽しみ~!」
ぬえ「サンタさんに何をお願いしたんだ?私はアーマードこぁ六だ」
響子「幻想ライダーキツネのベルトです!」
星「二人とも、良い子でいるのですよ?そうすればサンタさんは必ずやってきます」
響子「はーい!」
ぬえ「へ~い」
○○(そうして毎年皆にこっそりプレゼントを配ってる星さんかっこいい…さすが財宝の神様)
星「さて、そろそろ出かけましょうか、○○さん」
○○「そうだね」
響子「…?お二人ともどちらへ?」
○○「ちょっとね」
星「では、行って来ます」
ぬえ「クリスマスにあいつらがやる事といえば決まってんだろ?」ヒソヒソ

星「○○さんっ!どうです?似合ってますか?」(肩出し、ミニスカのサンタコス)
○○「よく似合ってる。かわいいよ」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」

人里
○○「皆クリスマスを満喫してるね」
星「ですね~一年最後のビッグイベントですから」
○○「あ、雪だ」
星「私達のこの気持ちみたいに、いっぱい積もって欲しいですね」
○○「そうだね」

○○「星さん、俺からもクリスマスプレゼントがあるんだ」
星「何でしょうか…?」
○○「これだよ」(勾玉の付いた指輪)
星「これって…」
○○「内緒で虹龍洞へ行って、魅須丸さんに教えてもらいながら作ったんだ。星さんをびっくりさせたくてね。黙っててごめん」
星「いえ、謝る事はないです。むしろ、嬉しいです…」
○○「ありがとう。…星さん、今日こそはハッキリ言うよ」

○○「俺と、結婚してほしい」
星「…!」

星「○○さんっ!」ギュッ
 「私の方から言おうって思ってたら、先を越されちゃいました…」
○○「星さん…愛してる」
星「私もです…○○さん…指輪、はめてください」
○○「うん……よく似合ってるよ」
星「ありがとうございます…!」
 「私からも、クリスマスプレゼントですっ!」チュッ
○○「んっ…!」
星「ぷはっ…どうですか?」
○○「ありがとう、最高のプレゼントだよ」ナデナデ
星「えへへ…///」
○○「メリークリスマス、星さん」
星「メリークリスマス、○○さん」


避難所>>137



かっこかわいい星さんシリーズ、今回で最終回となります。

○○「聖さん、ナズーリンさん、皆…俺と星さんは、結婚する事を決めました」
星「○○さんの熱い想いに、私も答えました」(指輪を見せながら)
ナズ「フ…そうか」
聖「遂に、この日が来たのですね…」
響子「おめでとうございます!」
一輪「いい指輪じゃないの」
村紗「愛の海に沈んじゃいな!」
ぬえ「へっ…おしどり夫婦かよ」
○○「皆…ありがとう」
星「ありがとうございます…」
ナズ「それじゃ、私が毘沙門天様の元へ案内するよ」
星「お願いします、ナズ。○○さん、私のお師匠様、毘沙門天様は厳しくも聡明なお方です。どうか恐れないでください」
○○「分かってるよ、星さん」

毘沙門天「久しぶりだな、星よ」
星「お久しぶりです、毘沙門天様」
毘沙門天「お前が星の想い人である○○だな?」
○○「はい」
毘沙門天「お前が星を心から愛しているのはあの時の試練(>>52)で証明されている。あれは我が聖とナズーりン、そしてマミゾウに頼んだ」
星「毘沙門天様のご指示だったのですね」
ナズ「ご主人、○○、黙っててすまない」
○○「謝る事はないよ」
星「良いのですナズ」
毘沙門天「○○よ、一度だけ聞く。我が弟子、星を生涯愛せるな?」
○○「はい!一生、星さんを愛します!」
星「私も○○さんを愛しています!」
毘沙門天「うむ、お前達の結婚を許そう。お前達二人で、人と妖怪の架け橋となるのだ!」
星・○○「「はい!」」

○○「星さん、今日は一段と綺麗だよ」
星「ありがとうございます…///」(ウェディングドレス)
聖「汝◯◯は、この女を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで
  愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
○○「誓います」
聖「汝星は、この男を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず死が二人を分かつまで
  愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
星「誓います」
聖「では誓いの口付けを」
○○「星さん…」
星「○○さん…」
チュッ
一輪「やったぁー!!」(酔ってる)
村紗「あっついね~!」
響子「二人とも、素敵です…」ウルウル
ぬえ「けっ一生イチャコラしてろ」
ナズ「○○、ご主人を頼むよ」
聖(命蓮、今日命蓮寺は、新たな一歩を踏み出しました…)

星「○○さ~んっ!」ギュッ
○○「星さん…ずっと甘えるのを我慢してたんだね」
星「はいっ!早く二人きりで、猫になりたかったんですっ!夫婦になっても、ずっとずっと○○さんにだけは猫みたいに甘えていいですか?」
○○「もちろん!」
星「ありがとうございますっ!」スリスリ
○○「星さんはかわいいな~」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」ゴロゴロ


ここまで読んでくださった皆様、応援ありがとうございました。良いお年を…


避難所>>185


※ボディタッチ描写注意

星「○○さん、あの約束を覚えてますか?」
○○「星さんの胸をちゃんと触る…事だよね?」
星「はい!結婚してからの楽しみにって思ってました!」
 「それに今日は1月31日で”愛妻の日”なので、○○さんにいつも以上に、愛して欲しいなって…」
○○「分かった…心の準備はいい?」
星「はい!」
○○「星さん…」
星「○○さん…」
ワシッ
星「にゃっ…///」
○○「…どう?気持ちいい?」モミモミ
星「はいっ…んっ…すごく、気持ちいいです…」
○○「良かった…星さんの胸も、触っててすごく気持ちいいよ」
星「ありがとう…ございっますっ…」
ぽふっ(星をそっと布団に押し倒す○○)
○○「星さん、かわいいよ」ムニムニ
星さん「にゃああ…」

ナズ「ご主人、前よりも胸がさらに大きくなったんじゃないかい?」
星「ええ。愛する人に揉まれるとさらに大きくなるというのは本当だったようですね」キリッ
○○「ドキッ」
星「○○さんの大きく、温かみのある手から、愛がたっぷりとこの胸に送り込まれたのですよ」タユン
ナズ「クールな顔でのろけ話…」
○○(堂々と俺との愛を語る星さんかっこいい…!)


避難所>>191


星「ぬえ、どちらへ?」
ぬえ「…△△にチョコやりに行くんだよ…手作りのな///」
星「なるほど…今日はバレンタインデーでしたね」
 「ぬえが真心を込めて作ったチョコです。きっと△△さんも喜びますよ」
ぬえ「ありがと…じゃあ行ってくる!」
星「頑張ってください、ぬえ」
○○(誰かの恋路を応援する星さんかっこいい)

星「○○さんっ!」
○○「星さん」
星「聖に教わって作った(>>70参照)魔法のチョコです!どうぞ♡」
○○「ハート形に星型に三日月型、いろんな形があっておもしろいね、ありがとう星さん!」
星「えへへ…」
○○「一緒に食べる?」
星「はいっ!」

星「○○さん、あ~ん」
○○「あ~ん」パク
  「うん!星さんの愛情がたっぷり込もってておいしいよ」
星「やったぁ!」
○○「じゃあ今度は俺の番ね。星さんあ~ん」
星「あ~ん」パク
 「んん~○○さんの愛でさらに甘くおいしくなってます~!」
○○「星さんのおいしい顔かわいいな~」ナデナデ
星「にゃ~ん♡」


避難所>>192


星「ぬえ、その箱はどうしましたか?」
ぬえ「…△△がバレンタインのお返しでくれたUFOのプラモ…私が探してたやつ」
星「そういえば今日はホワイトデーでしたか…良かったですね。△△さんの想いがたっぷりと詰まっていますよ」
ぬえ「…うん、ゆっくり作る」
○○(ぬえさんを応援する星さんっかっこいい)

○○「星さん!バレンタインのお返しだよ!」
星「何でしょうか?」ワクワク
○○「俺も聖さんに教わって魔法のチョコを作ったんだ。ホワイトデーだからホワイトチョコにしたんだよ」
星「わぁ~トラさんにライオンさんにゾウさん…いろんな動物の形に作ったんですね、かわいいです~」
○○「ありがとう。良かったら今食べる?」
星「はいっ!」

○○「はい星さん、あ~ん」
星「あ~ん」パク
 「チョコから溶け出した○○さんの愛が口の中に広がって、すっごくおいしいです~///」
○○「星さんの幸せな顔、かわいいな~」ナデナデ
星「にゃあ~ん♡」


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最終更新:2024年08月11日 12:47