萃香4
12スレ目>>634 うpろだ860
あしたは節分である。
幻想郷では豆まきがだんだんと一般化してきたため、
○○も幻想郷唯一の鬼と豆で戯れることにした。
といっても、炒った大豆でやると危険なため、投げるのはグリーンピースである。
「萃香ー!萃…なにやってるの?」
萃香は物置に居た。
何をやっているのだろうか。
ちょっと観察してみるか。
「…無い」
「無い、無い、無い」
相当パニクってる様子。
段々痛々しくなってきたので、声を掛けることにする。
「……どうしたの?」
「さ…酒が…無い…」
……ひょっとしてギャグで言ってるのか?
「え?だって瓢箪があるじゃないか」
「あの瓢箪は…某魔法使いに…盗られてた…どうしてここがわかったんだろう…?」
「……マジ?」
「というか…○○に…お酒の買出し…頼んどいたよね…?」
やたら三点リーダが多いは仕様である。
「ぼさっと…してないで…言い訳の一言でもしなよ。」
「ひっ!す…すいません!」
「サーセンですんだら巫女は要らないんだよ!」
「ひでぶッ!!!」
「ふう、スッキリ」
「……」
俺は言葉が出せない程痛めつけられた。
ちょっぴり気持ちよかったのは内緒。
「さて、どうしよう…」
解決策を模索している萃香に、少し疑問に思ったことを訊いてみる。
肺が痛いがなんとかなるだろ。
「というか、前々から気になってたんだけど…」
「ん?なに?」
「なんでいつも酒びたりなの?」
「悪い?」
やっぱ怒ってるのか……
「アル中とか?」
「んなわきゃーない」
他に理由が思い当たらないので、ここでこの話題は打ち切り。
再び解決策の模索。
そうしてると不意に萃香が叫んだ。
「そうだ!取り返せばいいのさ!」
「あのさ…?一ついい?」
「ん?」
「魔理沙がやったって根拠は?」
「あいつしかいないじゃない」
魔理沙の信頼の無さに絶望した!
博麗神社
「あら?萃香と○○だったの。こんな時間にどうしたの?」
霊夢が庭を掃除していた。
寒いだろうけど、ご自慢の勘が発動したんだろうから五分も外に出てないだろう。
…推定ばっかだな。
「ちょっくら魔理沙の家を荒らしに」
その発言は、博麗の巫女的にやばいんじゃないか?
「アウト。博麗の巫女として、鬼を退治する」
「アッー!」
……案の定、だった。
○○の家
「やべえw」
「……やべえ」
萃香がないない騒ぎ出してから約五時間。そろそろ酔いが醒める!
はてさて、どんな感じになるのやら。
「あれあれ?なんで、○○は、そんなに、嬉しそうなのかな?
怒らせていいんですか?撃ちますよ?ミッシングパワー」
「いいですよ、撃ってください。ミッシングパワー。
それで満足したら帰ってください。」
「……良かったな。今はアルコールが足りないみたいだ」
「黄昏酒場!?」
……ひょっとして、アルコールが切れたら能力が使えないとか…?
いやいやまさか。そしたら僕はやり放題じゃないですか。ふひひ
「流石にそれは無い。」
…心の声を否定された。
ニ時間経過
結局、幻想郷で一番早く開く酒屋は八時開店だから、
それまでお預けと言う結論になった。
しょうがない。もうどうしようもないし。
酒の創造なんてできるのは、バッカスか神主ぐらいだ
「はあ…そろそろ寝るか。今日は本当にごめんな、萃香。」
相変わらず顔が真っ赤にしている萃香に話しかける。……まさかまだ酔ってる?
「も、もう今日のことはいいよ…。それ、それより明日に備えて寝よ?○○」
「明日は節分大宴会だな!」
「う……うん!」
布団に入って電気を暗くした後、重大なことに気付いた。
一緒に住むようになってから、毎日のように行われるからかい、ちょっかい。
それがまだない!何度苦い汁を飲まされたことか!
そろそろ来る……!身構えておこう。
「お、お休みっ」
…………あるぇー?……おかしいな。
そういえば、こんな話を紫さんから聞いたな…
「あの子は恥ずかしがり屋だから。ちゃんとリードしてあげてね?」
その言葉を聞いた時はハハハご冗談をと笑い飛ばしたが…
そういえば紫さんと萃香って友達なんだっけ…?
……OK。二つの事実がつながった。真実はいつも一つ。
ここはからかうしかあるまい。
いつもからかわれて……悔しい!でも幹事長!
今こそ報復戦争だッ!
女の子は男に尽くすべし!これは古代からの鉄則である!
「なあ、萃香。」
「……な、なにかな?」
くっくっく、おもいっきり口調がおかしいですよ?萃香さん?
多分、いつも酔いの勢いで寝てるせいで、あまり寝れないんだろう。
あと、俺がすぐ横で寝ていると言う事実。
実は純情だったとは……ふひひひ
「あのさ…その…好きだよ」
「……ッ!!!…あ、ありがとう、もう寝よう?」
うろたえてるが、まあこれじゃダメージ少ないか。
次弾装填。チューリップ号発射!
「……愛してる。」
「…え?」
「萃香……愛してるよ……!」
「……え?え?」
「やっぱり恥ずかしいな…でも…ほら、今日迷惑を掛けたからさ。
いつもは、萃香に言わせっぱなしだけど。
たまには…こっちが言わないと。」
「…あうう」
○○のさんみいったい!
こうか は ばつぐんだ!
「萃香……結婚してくれ……」
「うん?え?いやちょっそういうはな」
「ごめん……こんなところじゃないと言えなくてさ……」
○○ の メダパニ!
すいか は こんらん した!
「そっち……行ってもいいかな?」
「ええッ?」
「駄目か……ごめん。やっぱ失礼だった…?」
「え?あの、いや、その、この、あの、」
「…………お休み。」
「え、ちょっ」
くっくっく、ここであえて寝るのがポイント。
ふひひ、これはいぢめスレに行くべきなんじゃないのか……?ふひひひひ
「あ、あのさ、わ、わた」
「え?」
あえて相手の台詞を邪魔する。
「わ…その、私は……」
「……?」
大体予想はつくが、あえて何も分かってない振りをする。
萃香かわいいよ萃香
「私も○○のこと好きだから結婚して…!」
その言葉が聞きたかった……
この後ドッキリの予定だったが、かわい過ぎるのでこのままネチョることにする。
じゃあな、昨日までの俺(童貞)!こんばんわ!今日からの俺(非童貞)!
「うん、じゃあ明日にでも婚約届けを……」
「えへへ……そっち行っていい?」
「もちろn
「おはようございまーす!」
「うぇーいくあーっぷうぇーいくあーっぷテンテテン!」
「ひゃっ!」
「うわっ!」
突然の乱入。誰だ!?まあ、予想はつくが……
「いくら友といえどもうらやましすぎてもう駄目!
しかも萃香かわいいわ萃香」
「特ダネのニオイがプンプンしてきました!」
なんでこんなテンション高いんだろう?夜なのに…いや、夜だから眠れない、か。
それにしても迷惑な……コレが全年齢の宿命か……
「はあ、ぶち壊しになっちゃったな…萃香…萃香?」
凄い汗の量。しかも震える手で頭を押さえて……
「え?アル中?マジで?」
「これは看病フラグかしら?うーん!素晴らしいわ!」
「特ダネのニオイがプンプンしてきました!」
不謹慎と思うことの無いマスコミ!ああ。幻想郷はどうなる?
「うーん、○○っ…○○ぅ……!」
…………
うなされて……それでも俺の名を…かわいいっ……!
まさか、これほどとは……もはや……うわっ
DeadEnd
たしか公式設定で素面のSuicaは恥ずかしがり屋だったはず。
後悔なんてするはずが無い。
反省はしている。
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11スレ目>>995
萃香、新年会やろうぜ!
皆で宴会して、その後は二人で二次会だ!
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12スレ目>>75
「俺はそのままの萃香を見てみたい、一緒に禁酒してみないか?」
恥かしがりな鬼っ子がみたいんだよ!
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12スレ目>>663 うpろだ865
「よしっ。これで節分の準備はできたな」
俺は目の前にあるカゴをみて一人つぶやいた。
「お~い○○、いる~? ってなにこのカゴ?」
急に家の中に現れた角の生えたこの少女は幻想郷にすむ鬼っ娘の伊吹萃香だ。
「ああ、これはオニカゴっていって節分の間このカゴの中に妖怪を封じ込めておくためのもので
俺の地元での節分の風習なんだ」
「へぇ~、おもしろいね。炒った豆をまくわけじゃないんだ」
萃香はこのカゴに興味津々のようだ。俺は萃香にさとられないようにカゴを素早く持ち上げて
「というわけで、えいっ」
「えっ?」
萃香をカゴに閉じ込めた。
「えっ? えっ? もしかしてこれって私を閉じ込めるために用意していたの!?」
「はっはっはっ、その通り。みごとにひっかかってくれたな」
「うー、なんだい! こんなカゴすぐに壊して、あれ? 壊せないし動かせない!? なんで!?」
ドタバタと暴れる萃香だがカゴはびくともしない。
「こんなこともあろうかと、霊夢に妖怪封じのお札を用意してもらったのさ。節分の間しか効果はないけどその分かなり強力だ。さてこれで――」
「ひっ、な、何する気?」
怯える萃香の前に座り込み――
「これで一日中萃香といられるな」
俺の言葉にキョトンとした萃香を見つめていた。
「お前ふらっとやってきてはふらっと出て行っちまうし、どこに住んでるのかもわからないし
最近めっきり会いにきてくれなかったろ? 結構寂しかったんだぜ」
「あー、ごめん」
「まぁ、今日は節分だし他のところは豆まきをやっているから豆をまいてない俺のところにはやってくるかなー? と考えてたんだが
みごとにやってきてくれたときはうれしかったけどな。お前のために酒とつまみも用意してあるしさっそく飲み食いするか?」
「うん、それはいいんだけどさ、酒飲むのにこのカゴは邪魔だよ。どけてくれない?」
「逃げないって約束するか?」
「約束する」
「じゃあ、はずしてやる」
とカゴを外した途端、萃香の猛烈なタックルをくらい押し倒された俺に馬乗りになる萃香がいた。
「ふふふ、鬼であるこの私を封じ込めようなどとは浅はかな人間め。こうしてやる――んっ」
「んむっ――」
強引に萃香が唇を奪ってきた。
「んっ、んっ、ふぁっ――私に会えなかったのがそんなに寂しかったのかい?」
「ああ、そうだよ。悪いか?」
「ふふふ、この寂しがりやさんめ。今度から会いたくなったら私の名前を呼んでよ。そうしたら駆けつけるから」
「ああ、今度からそうする」
「○○~、好きだよ~」
「俺だって萃香のこと好きだよ」
二人してしばらく抱き合ったあと不意に萃香が顔をあげて
「それで~、私のために用意してくれた酒はどこかな~?」
「よし、それじゃ今日は二人で飲み明かしますか」
「おー!!」
二人だけの小さな宴会を始めた。
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最終更新:2010年05月11日 21:31