霖之助1



1スレ目 >>14


こーりんへ
「やらないか」


1スレ目 >>35


「霖之助さんは・・・魔理沙とか、霊夢のこと、どう思ってるんですか?
え?あ、いや、なんだかすごく親しいみたいで・・・なんとなく。
・・・・・・ああ、そうなんですか?
はは、まあ考えてみればそうですよね・・・・・・
変なこと聞いちゃいましたね」
(・・・・・・良かった)


1スレ目 >>91


こーりんへ
「行こうぜ・・・俺たちのエルドラドへ・・・・・・」
(元ネタ分かるかなあ)


1スレ目 >>115-116


 はじめから分かっていること。
 そう、ずっと前から知っていたはずのこと……

 あなたは、僕を嫌いではない。
 だけれどそれは、僕の望む想いの形とは違うもの。

 僕は、あなたを好いている。
 けれどもそれは、あなたの良しとする心の形とは違うもの。

 ああ、今のあなたの瞳には、僕は何と映るだろう?
 或いはただの酔狂と。
 或いは禁忌を犯す罪人と。
 或いは気味悪い性倒錯者と。

 はじめから分かっていること。
 そう、ずっと前から知っていたはずのこと……

 ……それでも。

 偽りの無い、本当のことば。
 どうしようもないほどに昂ぶってしまった、僕の気持ち。
 あなたに知って欲しいと願ってしまった。
 憶えて欲しいと願ってしまった。

 宴の時間は、もうおしまい。
 終焉の無い夢の世界は、やっぱり夢のままに過ぎなくて。

 でも、心の時を失うその前に。
 世界に色を失うその前に。
 もうひとつだけ、もうすこしだけ……



 僕の――――





 わがままを…………


――もう、いいよ。

 ようやく開いたあなたの唇。
 次に紡ぎ出される言の葉が、僕にはとても恐ろしい。

――そんな顔して、無理をしないで。

 真っ直ぐ見据える、あなたと僕とで四つの瞳。
 青の視線にに吸い込まれるかのような錯覚。
 底には優しさ、寂しさと、少しの冷たさが詰まっていた。

――今夜だけは、特別だ。
  慰めくらいならば与えられるさ。
  どこまでも空虚で、偽りに満ちた時間でしかないけれど。

 ゆっくり頷く僕の顎を、あなたの指が引いてゆく。

 僕の終わりが始まってゆく。

 はじめから分かっていること。
 そう、ずっと前から知っていたはずのこと……

 舌の上では、あなたの香りと、潮の香りが踊っていた。


1スレ目 >>405-406


魔法の森と呼ばれた大きな森の入り口にそのお店はある。
魔法の森は大きいけれど、そのお店は小さな古道具屋さん。
小さなお店の中に、たくさんの古道具が置かれている。
日常に役に立つものも、使い方のよくわからないものもいっぱい。
小さな小さな古道具屋さんは、そんな古道具に囲まれながら、時にはうるさく、時にはのんびりと
お店を開いている。

お店の名前は「香霖堂」
その店主さんの名は「森近霖之助」

いつからだろう? 私が彼を目で追い始めたのは・・・。
いつからだろう? 私が彼を意識しだしたのは・・・。
いつからだろう? 私が彼のことしか考えられなくなったのは・・・。

香霖堂の扉の前にいる私。
扉に手をかけてから、もうずいぶん時間がたったと思う。
でも、私は踏み出せない。
この扉の先にいる彼の顔を思い浮かべるたびに、手が鉛のように固まってしまう。

困った・・・困ったよぅ。

今日の朝、私は一大決心をしてきたはずなのに。
絶対に・・・絶対に伝えるんだって思ってきたのに。
なのに、その手は動こうとしない。

困った・・・困ったよぅ。

扉の向こうに彼の気配がする。
彼はきっと私のことに気がついている。
扉の前でずっと立ち止まる私を見て、なんて思ってるのかな?
変な子だって思われてるのかな・・・?

私のこと・・・嫌いになったりしない・・・よね?

・・・今日は・・・やめようかな?
扉から、私の手が離れる。
ずっと、扉の前にいるのはおかしいもの・・・きっと彼に笑われてしまう。
ゆっくりと扉に背を向ける。
また、明日があるよね・・・? 明日がだめでも明後日があるし・・・明々後日もあるし。
足がお店と逆の方に歩みだす。
あせることはないから・・・また今度に・・・。


本当に・・・・・・それでいいの?

こうして次に繰り越して・・・次もまた今日と同じで・・・。
何度も何度も今日と同じの繰り返し。
そうして・・・私は最後に後悔することになるの?
それで本当にいいの?


後悔なんか・・・したくない!


振り返ったお店の扉の前。
扉にかかる私の手。

小さく震える右手を抑えて。
どきどき震える心を抑えて。

私の中に眠っている・・・小さな小さな勇気さん。
お願い・・・私に力をちょうだい!


ガラガラ・・・


「いらっしゃい。ああ、なんだ、君だったのか。扉の前でずっと誰かがいると思って気になっていたんだ」

「それで、今日は今日は買い物かい? 君がいつも買っていくあれ、今日もちゃんと入荷しているよ」

あの・・・・・・

「ん? もしかして今日は買い物じゃないのかな? 君が買い物以外のようで来るのは珍しいね」

森近霖之助さん・・・

「・・・何か言いたいことがあるのかい?」

私は・・・


わたしは・・・!


「私は・・・・・・森近さんのことが好きです・・・!」


ここから始まるストーリー・・・





以下ダークサイド
    ~~  中略  ~~


小さく震える右手を抑えて。
どきどき震える心を抑えて。

私の中に眠っている・・・小さな小さな勇気さん。
お願い・・・私に力をちょうだい!


ガラガラ・・・


「ハッハッハ!! どうだい? このスタイル! このプロポーション! お店の外で誰かが見ていると思ったら、
 つい燃えちゃってね! 僕のふんどし姿もなかなか見事なものだろう! ちょうどいい、君も今からこのピンクの
 フンドシを・・・!」


ピシャン!!


さようなら、私の初恋・・・。
真っ白になりながら帰った私はその夜、布団の中で泣き濡れた。


2スレ目 >>756


「霖之助さん! いや、アニキ! アニキと呼ばせてくだせえ!
 俺、一生アニキについていきやす!」

・・・・・・アレ?(゚∀。)


3スレ目 >>420


(あらすじ。何故か幻想郷に迷い込んだ「俺」は、霊夢や魔理沙たちの助けを得て、なんとか暮らしていました。
 そうして一年。わりと溶け込んだ「俺」はよく香霖堂にも顔を出すようになりました)

「ところで君は一体どっちを狙ってるんだ?」
「ぶっ・・・いきなり何を・・・」
「霊夢か魔理沙か。どっちかまではわからないが、君が彼女らに好意を持っているのは見ててよくわかるよ」
「いや、そんなことはありません。断じてありませんから」
「恥ずかしがらなくてもここには他には誰もいないんだ。言ってごらん。力になれるかもしれない」
「・・・違います」
「僕にとってはあの子達は娘か妹みたいな物だからね。どうしても気に掛けてしまうんだ」
「違うんです」
「ひょっとして紅魔館のメイド長か冥界の半幽霊かい?」
「だから違うんです! 俺が・・・俺が好きなのは・・・」
「うん、言ってごらん」
「り・・・霖之助さん! 好きです! 俺の初めて貰ってください!!!」
「そうかそうか、僕だっ・・・たの・・・か・・・は?」
「お、俺もう我慢・・・」
「いやちょっと待て落ち着いて話をしようってこらぬがすんじゃないいやまっていやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」(パシャッ)

その日のうちに幻想郷全体に霖之助の吉報(?)が知れ渡ったらしい


4スレ目 >>156


「森近先生、無縁塚で変な写真を拾ったんですが何ですかコレ?」
「ああ、これはプリクラと言って外の世界で流行ってる大きなカメラだよ。恋人同士で撮るものらしい」
たまたま立ち寄った無縁塚で拾った物を見て、香霖堂の若き店主が説明してくれる。
恋人同士かぁ……。確かに写っている二人の男女は幸せそうだ。
「そうだ先生! あたしと一緒に写真撮りましょうよ!」
「何!? 香霖が写るなら私も入るぞ!」
「じゃあ私も一緒に」
横で聴いていた魔理沙ちゃんと霊夢ちゃんが超反応を示す。
(う……二人だけで撮りたいのに)
「写真って……なんで急にそんなものを」
「何となく、ですよ~♪ でも、どうせ撮るなら魔理沙ちゃん達とは別々がいいなぁ」
「そうね。霖之助さん、それで良いでしょう?」
「私も賛成だぜ。それじゃちょっと天狗でも呼んで撮ってもらうか!」
「別に僕は何でも構わないが……」
よしっ! 心の中でガッツポーズを取る。同じ様に魔理沙ちゃんと霊夢ちゃんの背中からも立ち昇る炎が見える。
これは……負けられない!
「それで先生、最初は誰から一緒に撮りますか? 先生が決めて下さいよ」
「え? 順番なんか誰からでも良いだろう?」
「何言ってんだ香霖! 速いモノが一番だぜ! こだわらないでどうする!?」
なんか、魔理沙ちゃんスゴイ気迫だなぁ……。
「霖之助さん、こういうのはしっかり決めてね」
霊夢ちゃんもお茶をのんびり啜っているけど目が真剣だ……。
ちなみに先生は私たちが何で息巻いているのか解らないみたいで頭上に?マークを掲げている。
「……それじゃあ、言い出しっぺの君から」
と、先生が私の方を向いて口を開いた瞬間、
「!?」
「!」
ピシィッ! と音を立てて魔理沙ちゃん達が石化した。
「あ、ありがとうございます、先生!」
「いや、喜ばれるほどのものでも無いだろう」
「いえいえ、そんな事ないですよ!」
当の私は嬉しさのあまり歓声を上げまくっていた。その背後で椅子の揺れる音がする。
「……香霖、今日はもう帰るぜ……」
「……私も失礼するわ……」
顔を俯けたまま二人は立ち上がり、扉を開け香霖堂を出て行く。すごい負のオーラを放っているのが最後に見えた。
「突然どうしたんだ、あの二人?」
先生はまったく気付いてない。乙女心には鈍いんだよなぁ。
(二人には悪いことしちゃったかな?)
とは言え、こうでもしないと二人っきりにはなれない。恋する少女はいつも戦場で戦っているのだ。
「それじゃ先生、早速撮りにいきましょうよ!」
「ええ? 今からかい?」
「そうですよ~☆ こういうのって思い立ったが吉日って言うじゃないですか!」
「店もまだ途中だって言うのに」
「平気ですって。このお店、さっきの二人以外は滅多にお客さん来ないんですから」
「さらりと酷い事を言うね……」
あはっ、ちょっと言い過ぎちゃった。
「ほらぁ、良いでしょう?」
「……解かったよ。やれやれ、君には敵わないな」
「やった! それじゃレッツらゴー!」
私は先生の手を掴まえてぐいぐい引っ張っていく。
先生と行く初めてのデート。せっかくだから何処かで食事や買い物もしちゃおう。
鈍い先生を惚れさせるにはきっと時間が掛かるから。恋敵もたくさん居るだろうから。
今日からもっと頑張らなくちゃ!


                  おしまい


5スレ目 >>72


「こーりん好きだぁぁぁぁぁ!!!



ははは、なんてな。いやいや、冗談だ。
霊夢と魔理沙に賭けで負けてな。いわゆるバツゲームって奴でさ。
かなりアレなバツゲームだよな……
っておい。何故血に飢えた獣みたいな目で俺を見る。
つーか、ジリジリと間合いを詰めるな。
待て待て。急に服を脱ぐんじゃない。
大体その褌に書いてある『甲斐性』って何だ。意味分からんぞ。
ん? これを履け?
ちょっと待てぃ。お前を同じ褌ではないか!
何? 同じではない?
文字が『御無体』に変わってるだけやないかいっ!!!

ちょ……これ以上近付くな。
俺はノーマルだ。
そもそも俺は受けじゃなくて攻めの方だ!
じゃなくて……


い、いやあああああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
































あぁん」



新境地が開拓されました。続きを読むには…… この先は文字が擦れて読めない。




後日『甲斐性』と『御無体』と書かれた褌を履いた男性2名が朝日に向かって「HAHAHAHAHA」とか言いながら仁王立ちしてたそうですよ……


5スレ目>>766


外から来た人間にとって最も安全な場所ってのはどこなんだろうなぁ。
博麗神社は安全かっていうとそうでもなさそうな気もする。
最も流れ弾に警戒しなきゃならんような場所だ。
霧雨亭はどうだ。
客としての関係なら無難に続くかもしれないが、住み込みは無理だろう。
いかんせん場所が悪く辿り着く時点で難しい。
マーガトロイド亭は。フラグが立つまでに死ぬ確率150%。立った後人形にされる確率50%。
冥界は。修行とか妖夢を釣れそうな理由を作って転がり込んでも幽々様に見透かされて枕元に立たれる。
永遠亭は。てゐの導きで門前払い。かといっててゐを無視すれば全ての運を落として野垂れ死に。
紅魔館は。雇用形態・食料。給与/見返り・ノーマネーでフィニッシュです。
チルノの住む湖は。ティッシュの正しい使い方を教える間も無く凍死。
ぜんぜんっ・・・ぜんぜんだめじゃないか! 幻想郷! 生きられないよ!

そんな時だった。我が人生の大恩人と出会ったのは。
『店の手伝いも欲しいし、狭くてよければうちに住むかい』
そして今人間と半妖の立場の弱い男コンビは持ちつ持たれつ生きている。
俺が老いに攫われるまでには、あいつの顔に皺のひとつくらい刻んでやりたいもんだ。


8スレ目 >>46


壁の時計が定時を知らせる鐘を鳴らす。
隣で修繕の仕事をしていた彼は立ち上がると
入り口に向かい、閉店の作業を開始した。

日が長くなっていてまだ外は明るく、もうそんな
時間になっていたのかと軽く驚きを覚えた。

幻想郷では最近、外から来た人間が定住し、中には
幻想郷で所帯を持つものも出てきたところだ。

2人の生活が始まると、物が入用になる。
お陰で注文は殺到し、開店から閉店まで客の応対や
仕入れたものの修繕作業に忙殺される毎日だ。
私がお邪魔しているこのお店は、私が来たばかりの
頃には繁盛してはおらず、私が来たことによる食い
扶持の増加は流行らない店の店主である
彼には辛いものであったかもしれない。

お疲れ様、といつの間にか戸口から奥へ移動して
彼はお茶を2人分とお茶請けを私のもとへ持ってきた。
ありがとう、と香ばしい湯気を立てる湯呑みを受け取ろうと
彼の方に向き直る。

夕暮れの紅が彼の銀髪を彩り、長めの髪が光を受けながら風に揺れている。
私は気恥ずかしくなり、慌てて湯呑みを受け取ると、気恥ずかしさを
押さえつけるように口を開く。

紅魔館のメイド長に聞いたお話。九尾の狐に聞いた話。
天才薬師の恋人は蓬莱人になったらしいよ、とそこまで話したところで
彼は私に尋ねてきた。
君も、外から来た人間だよね。そういう相手はいないのかい、と。

私は、一寸間を置いて、彼は多分、質問が非礼だったことを詫びようと
再び口を開いたその瞬間に
居ますよ、と答えた。

言葉が交差してしまい、次の言葉を捜そうと時間を捜す為にとりあえず
目線を外す彼に私は、身を乗り出して顔を近づけ、それはね、とだけ告げて
不意に身を乗り出されたのに驚き、固まった彼の右頬に啄む様に
軽く唇を彼の頬に置いた。


8スレ目 >>950


「……この子貰っていい?」

訪れる客…いや、ただの冷やかし達は口を揃えて同じことを言う

「ダメだ。出ていかれると色々困る」

店主はその申し出を断り続ける。 私にここにいてほしいと、願ってくれる。
私は座敷童子だから、いるだけでいいのだろう
でも、私をみて
私の力じゃなくて、私をみて
ずっと私はあなたを見ているの、だからあなたも私をみて

でも、彼は外の世界へと空想の翼を広げている
道具ばかりみている

お願いだから…私をみて。 あなたの心に触れたいの


8スレ目 >>1000


こーりん、俺をお前の男幕結界に入れてくれ


10スレ目>>178


ここはどこだろう?
一面の紅い花畑
ここがどこなのか、私が誰なのか解らない
訳も解らずへたりこんでいた私に、その男性は手を差し伸べてくださいました。

その方は、森近と名乗られました


「君の名前は〇〇、だね。ここは幻想郷だけど、解るかな?」

彼の言うことはちんぷんかんぷんですが、暫らく耳を傾けていると外の世界と隔離された世界だという事は理解できました
そして、私が外の世界から来たことも。
ただ、残念なことに私は何も覚えていません。 彼もそれを非常に残念がっていました。

行くところもないので、このまま店の手伝いとして泊めて戴ける事になりました。

働くことは喜びでした
彼の力になれることが、単純に嬉しかったのです。
また、彼のお話を聴くことは楽しみでした。

――私は、幸せでした。

緩やかに流れる時は、長く続きませんでした。
私は体調を崩して倒れてしまったのです。

森近さんは、お医者さまを探しに行かれました
私がこの世界で気付いてから、ずっと空気のように私の傍にいてくれた彼がいないのは、文字どおり空気を失ったように……溺れるような苦しみでした。
いえ、今まで彼の存在に溺れていたのでしょう。一度陸に上がった魚は海で暮らしていけないのです。

森近さんは、医者ではなく巫女を連れてきました。
しかし巫女は私を一瞥して「無理」と一言残して帰りました
次は別の巫女を連れてきました。しかし「こんなの見たことがない」と、困った声を上げました
その巫女は、可愛らしい河童を紹介してくれました。
しかし、河童は森近さんがお断わりしました。
理由は解りませんが、危険なのでしょう。河童は妖怪なのですから!

私は日増しに衰弱していきました。
一日のほとんどを寝て過ごすようになりました。
森近さんは何もおっしゃいませんが、私は助からないと気付きました。
だから、私は最後のお願いをしました

――最後の一日を、日常として過ごしたい

その願いは叶えられました
ふらつく体に鞭を打ち、食事を作れました
目が霞んでよく見えない玄関先を、きれいに掃き清めました
朦朧とする意識に耐え、赤字の帳簿を嘆きました
ぶつぶつと、自分でも理解できないうわごとを呟きながらお茶を入れました

こと切れるように、就寝につきそうになりましたがまだ寝るわけには行きません。
寝たら最後、私は二度と目覚めないでしょう

何だかんだと、他人を気遣う森近さん
外の世界に夢を持つ、少し大胆な森近さん
理論立てた説明が好きな、博識な森近さん

優しい、森近さん

私は、森近さんに唇を合わせ、最後に告白を試みましたが、奇妙なうわごとに押し切られ、私はそのまま森近さんの胸の中で永い眠りにつきました



――Power off――

――I LOVE YOU!!――

――bye――

それが彼女の、最後の言葉だった
ポケットコンピュータの付喪神は、生きるために信仰心や心だけでは足りなかったのだ
うわごとのように、「バッテリーが不足しています」と繰り返していたのだが、僕にはバッテリーが何であるか最後まで解らなかった

ああ、僕は彼女の気持ちに気付いていたし答えたくもあったのに
消え行く運命を知って、答えなかった僕のなんと愚かなことだろう







気分は爽快、なんて体が軽いんだろう
私が布団から起き上がると、大量のボタン電池を持って笑う彼がいた


「「おはよう」」


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最終更新:2011年03月27日 22:08