霖之助(レス)1


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「いやー、今日は人来ないねー」
「…店主の前で堂々と言うのはどうかと思うよ、○○」
「どうせこの時間には来ないだろうしそろそろ店閉めようぜ、香霖」
「ん、そうだね 閉めようか」

「なあ香霖」
「なんだい?」
「いくら俺に住む場所が無いからといって男同士で一緒の布団で寝るのはおかしいと思うのだが」
「しょうがないだろう?布団が一つしかないのだから」
「しかしこれは…なんというか危険な気が…」
「…何を今更、ま、安心してくれ。こう見えても僕は君よりかなり年上だし手を出したりするつもりはないさ」
「そいつはよかった、安心して寝られる。おやすみ、香霖」
「おやすみ、○○」

「…少しくらいなら手を出してくれてもいいのにな」
「… ん、何か言ったかい?○○」
「な、何でも無い!」

父の日→男→東方の男キャラ→こーりん→こーりんとイチャついてみよう
俺の思考回路はどうなってんだ しかもイチャついてない気が

16スレ目 >>655
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女○○とこーりん。
ただしちょっと悲しい話。長くてすいません。








「今日ね、」

私の枕元に座る彼がぽつりと声を出した。

「彼が完全に吸血鬼になったそうだよ。天狗が号外を出してたんだ」

ほら、と私の前に新聞を広げる彼。

「……」
「一時は自分の変化に戸惑って暴れることもあったそうだから、本当に良かったね」

愛の為せる技かな、微笑する声と一緒に新聞紙が私の視界から消えた。

「僕達も変わったよね。彼らみたいに派手な変わり様は無いけど、少なくとも人間のお客さんが増えた」

私の視界に彼の顔は無いけれど、誇らしげに笑っているのは分かる。
ただそれを見ることが叶わない自分の身が憎い。気持ちが口を動かしたらしい、きぬ擦れの音と視界に彼の顔が入ったのは同時だった。

「はっきり言ってくれ、○○。いつも君はそうだったじゃないか」

彼の優しい瞳は私をじっと見つめていた。私がそれを気に入っていることを彼はよく知っている。
もう十分だよ。満足した私は目を閉じた。

「逝くな…!」

暗くなる視界と遠ざかる声。
その中で私は確かに聞いた。
愛してると、囁く彼の声。
「私もだよ、こーりん」

私の声は彼に届いたのだろうか。
薄れて行く意識でも私はとても幸せを感じていた。


30スレ目 >>440
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最近俺の霖之助が可愛くてしょうがない
この前宴会に誘ったんだが、いつにも増して反応が薄い
「どうした?」 なんて聞いてみたら騒がしいのは嫌いだと
「じゃあ五月蠅くないなら良いんだな?……俺と二人ってのはどうだ?」
って言ってみたら顔真っ赤にして
「君は……どうにも僕を困らせる」って、なんだお前可愛すぎるぞコンチクショウ
更に「お前のその顔が見たいから困らせてんだよ」って言ってやったら
「き、君は馬鹿か!!」って耳まで染めてやんの

今日の夜は一番いい酒を持ってこなきゃなぁっと俺は思ったね
ちなみに僕は男です^^

31スレ目 >>42
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(編者注:女性○○の流れで)

今日も、森の中を歩く。毎日毎日。
あたしのいく先は決まっている。
『香霖堂』
ここの店主、森近霖之助は、〇〇の心の王子様なのである。

「毎日、よくあきないねえ。」
「こんにちは、霖之助さん。」
いつも緊張して、これ以上の会話はあまりできない。しかし、今日はこれでは帰れない。
「あ、あのっ。」
「ん?なんだい?」
この眼。眼鏡の奥にすっと光る、優しげな目にあたしは弱い。ごくんと喉が鳴る。
「あのあの、こ、今度の定休日、紅葉でも、見に行きませんかっ?」
言った!挨拶くらいしか交わしてない相手に、いきなり誘ってしまった。しかし。
「ああ、いいかもしれないね。行こうか。」
「!?」


「で?私に媚薬を作れって?そんなのなくたって、なんとかなるだろ。」
「そう言わないでよ魔理沙ぁ。」
この恋を成就すべく、あたしは友達の魔理沙に相談していた。
「お弁当作っていくから、なるべく味が変わらないのがいいな。あと、即効性も。
作ってくれたらキノコ採りでも実験台でも何でもやるから!お願いっ。」
あたしだって、惚れ薬なんて使いたくないよ。でもでも、どうしても。
「今度の定休日だっけ?…時間がないから、高くつくぜ~?ま、いっちょやってみますか。」
「ありがと魔理沙!愛してる!」
しかしてあたしは、当日の朝、媚薬入りのおにぎりを作って、持っていったのだった。


「結構綺麗に染まってるね」
「そ、そうですね!」
紅葉なんて目に入らない。あたしは今日、彼に思いを告げる気でいるのだ。
「あそこなんか眺めがよさそうだ。登れる?」
「はいっ、わわ」
なれない山道にバランスを崩しそうになった刹那、手を握られた。
ぷしゅー
音が聞こえそうなほど、あたしは赤面してしまった。
(手がっ、手がー!!)
も…もう…死んでもいい…はっ、いやだめだめ、しっかりしなきゃ。
そして、いよいよ魔理沙特製の惚れ薬を試す時がきてしまった。

「あたし、お昼、作ってきたんです。あの、それで、はいこれ!どどど、どうぞ!」
(魔理沙が言うには、食べたあと眼の前にいる人間を無条件で好きになる…)
「これは豪勢だな。では、いただきます。」
朝、早起きして(眠れなかったのもある)いろんなおかずを作った。
男は胃袋をつかめって。魔理沙は一体どこからそんな知識を仕入れてくるのか、そう言っていた。
薬は薬でしかなく、効果が切れるものだからと。
(あ…、霖之助さん…おにぎり、食べちゃった…)
なんとなく様子をうかがうけど、何も変わりはないようだ。
「○○さんも、食べないの?」
「あっ、いただきますっ」
「このお弁当、おいしいよ。料理は得意なのかい?」
「はっ、あの、はい…」
(今日のために練習しました…数人の胃袋を犠牲にしました…)
やがてあたしたちはお弁当を食べ終わり、お茶を飲み、帰ることになった。
この時間も終わってしまう。

「今日は楽しかったよ。景色も良かったし、お昼も美味しかったし。」
嬉しい。思い切って誘ってみてよかったな。
しかし、今日の一大イベントはこれから。今から。
「じゃあ、また。」
「あっあのっ。」
「?」
「霖之助さんっ。あ、あたあた、あたし、その、霖之助さんのことっ、す、す、」
きっと目でわかるくらい顔は赤いだろう。耳なんてやけどしそうなくらい熱く感じる。
ええい、ままよ。
「好きなんデスっ!その、その…お付き合い、してください!」
「…」
ばっと頭を下げた。そしてちらっと見上げた。目が合う。
「驚いたなあ。毎日うちに通いつめていたのは商品が目当てなんじゃなかったのかな?」
「へっ?あ、あの、はい…」
霖之助さんは冷静だ。媚薬なんて意味なかったの?
二の句が告げなくて、黙りこんでしまう。もうしばらくは、お店、行けないな…
そう思っていたら、目の前に手のひらが差し出された。
「…俺で良ければ。どうぞ。」

「ねえ~まだなの~?」
「成功したらなんでもするって言っただろー?おっ、このキノコ、探してたんだよな~。」
背中にかごを背負って魔理沙の後を歩く。数時間後には霖之助さんとのデートなのに、汗臭くなっちゃう。
「おっ、香霖堂も近くじゃんか。この姿のままいくか?」
「意地悪言わないでよ~。ちゃんとおめかししたいの!」
「へえへえ。じゃあ材料も揃ったことだし、帰るとするか。」

「霖之助さん、お待ちどおさまっ。」
「じゃ、きょうはどこにいこうか?」
「そうですねー…」
まだちょっと緊張するけど、それもまた楽しい。
媚薬の効果はわからなかったけど。魔理沙のへの借りは返したし、結果オーライだ。
あたしたちは、手をつないで、歩く。


32スレ目 >>538-539
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最終更新:2012年03月17日 06:08