豊姫(レス)1


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「豊姫様ーどこにいらっしゃるんですかー」
綿月姉妹に仕える従者 ○○が中国っぽい屋敷を奔走していた。
「まったく、あの方は目を離すとすぐにいなくなるんですから」
そう言いながら○○は豊姫を探す。
「○○、お姉様はまだ見つからないの?」
後ろから依姫が声をかけてきた。
「はい、申し訳ありません・・・」
「いいのよ、手のかかる主を持つと大変でしょう」
月にて
「ヘクシュッ!」
某紅い屋敷にて
「ヘクシュッ!」
某マヨヒガにて
「ヘクシュッ!」
某永遠の館にて
「ヘクシュッ!」

「それで、どこを探したの?」
「思い当たる所は一通り、後は庭だけです」
その返答に依姫は複雑な顔をする。
「お姉様ったら、また桃?」
「・・・はい、おそらく」
「食事の時間だというのに、じゃあ行ってきてちょうだい」
「わかりました」


「豊姫様ー、また桃ですか?」
○○は予想どうり木に登って桃を収穫している豊姫に言う。
「そうよー、○○も食べる?」
そう言って桃を一個○○に投げる。
「うわっ、っとと もう食事の時間ですよ」
「あや、もうそんな時間?まって、これを取って終わりにするから・・・」
そう言って遠い枝の先端にある桃に手を伸ばす。
「あ、危ないですよ!」
「平気・・・よっ、あや?」
豊姫が桃を取った・・・と同時に枝から落ちた。
「豊姫様!」
○○が落ちる豊姫を受け止めようと駆け寄ってヘッドスライディングする。
だが豊姫は空中でクルッと回転し、
「グエッ!」
○○の背中に着地した。
「・・・ねえ○○?」
とりあえず○○の背中から降り、屈んで○○の顔を見る。
「な、なんでしょう?」
○○がなんとか返答する。
「私があんなことで落ちると思ってたの?」
「うっ」
確かにそうだ、平気で二階から門の上から飛び降りる人だ。この程度ではなんともあるまい。
「いえ、あの、反射的に」
そう○○が告げると。
「そう、ありがとう」
豊姫の顔が近づき、すぐに離れた。○○の頬に熱い感触を残して。
「さあ、食事の時間なんでしょう。早く行きましょう」
「・・・は、はい!」

21スレ目 >>758
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綿月姉妹の下で警備を担っている○○

豊姫「ねぇ○○」
○○「なんでしょう?」
豊姫「一緒に寝ましょ?」
なぜにこんなにもストレートなのか。
○○「え、それはちょっと・・。」
豊姫「いまさら何よ?桃を食べさせあう仲じゃないの。」
○○「豊姫様?少しは立場をお考えください。仲間の目もあります。」
豊姫「立場ねぇ。」
○○「そうです。」
豊姫「では衛兵の○○君にこれより任務を与えます。」
あぁ、先が読めたぞ。
豊姫「私と一緒に寝なさい。」
○○「はぁ・・・了解しました。」
桃の甘い臭いのする中眠ることになりそうだ。
門番二人に〆られたらなんて答えるか今のうちに考えておこう。

21スレ目 >>948
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豊姫「桃美味しい?」
○○「美味しいよ、こんな美味しい桃食べた事ないよ」
豊姫「そうよ、地上の桃なんて紛い物、これが本当の桃よ・・・ねぇ、○○」
○○「あ、え、なんで桃咥えて・・・分かりましたよ」

レイセン「ほぇ~あつあつですねぇ」
依姫「あ~あ~あ~、何も見てない、私は何も見ていない」


28スレ目 >>839
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○○「豊姫の水着姿、すごくいいよ」
豊姫「ふふ、うれしいわ」
○○「でも何で二人きりの時にしか着ないの?」
豊姫「だって、この躯、あなた以外に見せたくないもの」


34スレ目 >>370
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「○○」
「何?」
 読書をしていると、頭上から声がした。
 まるで何かをおねだりする様な甘い声。
 見上げてみれば、豊姫である。

「ぎゅー」
 ほぼノータイムで後ろから抱きつかれた。
 背中には、名前のように豊かなそれが2つ押し付けられる。

 シャンプーの香りだろうか、鼻をくすぐる香りに暫し思考が止まった後、我に返り一言。

「桃ならあげないぞ」
「けちー……」
 自分の顔の横で膨れる豊姫の頬。
 あまりにも桃の消費量が多いものだから、
 せめて自分から桃を与えるな、と依姫に釘を刺されている。

 しかしそれでは可哀想なので、本に目をやりながらまた考える。

「じゃあ、これで我慢してくれ」

 すぐ横で膨れている頬に軽く口付け。

「あぅ!?」
 不意打ちに思わず不思議な声を出す豊姫。
「なんだ、桃じゃなくて不満か?」
「いや、いやそうじゃないんだけど、えと、その~……」
 拗ねたり赤くなったり、忙しそうだがその表情がたまらない。

「口で、欲しい……。」
 目の前で切なげに呟く彼女の顔から目をそらす。
 ……しかし大事なことに気付いてしまった。
「駄目」
 その事実に気付いたからにはいくら豊姫と言えども拒否せざるを――

 ちゅっ

「んっ、んぅっ、んんっ……ぷぁ」
 不意打ちを返された。
 豊姫の方から唇を奪われてしまった。
 しばし呆気にとられたが、直ぐに我に返る。

「……豊姫」
「桃よりも甘いもの、いただいちゃったかしら」

「そうじゃない」
「え?」

 ちょいちょい、とドアを指差す。

「……あ」

 半開きになっていた扉の向こうからものすごい殺気を感じる。
 オーラが見えるとしたら、どす黒い物がドアの向こうから漂っている感じ。

「豊姫様」
 やけに澄んだ裏声が飛び込んでくる。

「これはどういうことか説明してもらいましょうか」
 
「えっと……これには訳があってね、よっちゃん」
「その呼び方やめてください?」

 この後滅茶苦茶叱られた。
 破廉恥だの何だの飛び交っていたような気もするが、
 豊姫に不意打ちを食らったのが悔しくて内容がちっとも頭に入ってこなかったのは言うまでもない。
 今晩は長くなりそうな気がする……。

 あと、ドアは鍵も込みでちゃんと閉めておこうと思った。


34スレ目 >>939
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最終更新:2015年06月07日 22:54