夢美1
3スレ目 >>957
ツンデレ物理学会
「ですからこの特殊相ツンデレ理論によって、光の速さにおける時間軸上のツンデレ関係の時間の流れは(ry」
「ちょっと待ちなさい」
「は、なんですか岡崎博士?」
「理論上ではそうかもしれないけど、ツンデレ関係が時間軸上で光の速さに達することはありえないわ」
「そういう話をしているのではありませんよ」
「そうじゃないって言ってるでしょ!ツンデレが光の速さって何よ!単位はツンデレ毎秒?じゃあ光の速さは何ツンデレ毎秒なのかしら?」
「それはこれから説明します」
「そう。じゃあ説明して貰おうじゃない」
「光速とは最高スコアを意味します。ですから10,000,000,000ツンデレ毎秒が光の速さ。分かりますか?」
「それで時間の流れがどうなるわけ?」
「傍目では止まって見えるわけです」
「それはそうでしょうね。一瞬にしてスコアカウンターが計測できる桁を上回ってオーバーフローするんだもの
ゲームが止まらないという保障はどこにも無いわ」
「この理論を応用すれば、ツンデレSSは無限に増殖します」
「勝手に応用してなさいよ」
3スレ目 >>962
「岡崎教授ー、珈琲淹れましたよー、入りますねー。」
そう言うと返答を待たずして教授の部屋に入り込む。
声をかけたのはまぁ『一応』なわけであり、大抵論文だとかに熱中している岡崎教授には聞こえない。
教授は何でも『魔力』とかいうよく分からん謎の力の研究をしている。
それを以前に学会で発表した時、笑い者にされ、どっか行って来たらしいが色々と関係ないので端折る。
そんな教授の魔力理論(仮)に珍しくも興味を惹かれた自分は、半ば押しかけ弟子にような形で助手をさせてもらっている。
当初岡崎教授は渋柿でも食べたかの様な顔をしていたけれど、先輩助手であるちゆりさんの口ぞえで何とか了承を得た。
その後、「前々からパシリが欲しかったんだ」と笑顔で言われた後、パンと牛乳を買いに走らされたのは良い思い出だ。
と、まぁそんな感じで色々と手伝いをさせてもらっている。むしろパシらされている。
あ、何か目から塩水が出てきた。
とりあえずそれを拭き取り、教授の机まで珈琲を持っていく。
「教授、珈琲淹れましたよ…てありゃ。」
何かおかしいと思ったら教授は自分の腕を枕にして寝ていた。
そんなに疲れてるなら無茶しないで素直にベットで寝ればいいのに。でも、そうしない所が岡崎教授らしい。
とりあえず、風邪を拗らせたら大変なので起こしてあげる事にした。
「教授ー、起きてくださーい。風邪ひいちゃいますよー?」
「んぅー……。」
軽く肩を揺すっていると、目を半分くらい開けてこちらを見てきた。
「教授、寝るなら暖かいベットの中で寝ましょう。ね?」
起きたものと思い揺するのを止める自分。そんな自分をジーっと見つめる岡崎教授。
次の瞬間。
「ふにゅ…。」
ガシッ。
「え?」
何か可愛らしい声と共に岡崎教授が自分に抱きついてきた。
しかも起きるのを確認するために姿勢を低くしていたので、丁度良い場所にあったのであろう首に。
そしてそのまま再び自分の顔の近くで寝息を立て始める岡崎教授。
はてさて、どうしたものか。
A.このままお姫様ダッコで持ち上げてベットまでお連れする。
B.ズキューン!!「や、やった!」「流石○○、俺達に出来ない事を平然とやってのける。そこに痺れる!憧れる!」
C.ちゆりさんが入ってきて当然の如く修羅場。現実は非情である。
>>957が岡崎教授へのアプローチだと強制的に解釈してやった。今ではふにゅ…している。
4スレ目 >>89
あらすじ 前スレ>>962
さて、どうしたものか。
まずBは駄目だ、リスクが大きい上にもし起きたら嫌われる事必須だ。起きなさそうだけど。
Cは個人的に勘弁してもらいたい。死ぬ、絶対死ぬ。9割殺しくらいで。
「…となると残りはAか。」
そう呟くと岡崎教授の膝の裏に腕をやり、一気に持ち抱える。
軽い、何だかんだ言って岡崎教授も女性なんだなと実感する。そしてその軽さに微妙に腰をやられた自分。
自分の運動不足を痛感しながらも岡崎教授をベットまで持ち運ぶ。うわ、歩くごとに腰がビシッて言ってるよ。
「到、着、です、よっと。」
中腰になり、腰をミシミシ言わせながら布団を捲くり岡崎教授をベットに寝かせる。
ここで自分は重大な事に気が付いた。
「…教授、手を離してくれませんか。」
意外と強く指を絡めているらしく、中々外れない。
相手が寝ているのに力を入れすぎるとどうにも起こしてしまいそうなのであまり強くもできない。
おお、神よ。貴女は私を見捨てたもうたか。
…しかしこうして改めて岡崎教授の顔を見てみると綺麗だよなぁ。
思わずジーっと眺めてみる。
「んぅー…誰ー…?」
そんな事をしていたら岡崎教授が目を覚ました。当然、顔をジーっと見ていた自分とバッチリ目線が合う。
「………。」
「お、お早う御座います教授。」
「んー、あー、おはよー?」
寝起きのためだろうか、今だに状況を把握していない教授。
マズイ、教授が理性を保っているであろう今のうちに言い訳を考え
ボフッ
なんて事考えてたらベットに巻き込むように投げられた。理解不能、理解不能。
と言うか気のせいかニヤニヤしてません?
「あの、教授。」
「なーに?」
「実はさっき起きてたでしょ。」
「起きてないわ。5割くらいしか。」
「半分起きてるじゃないですか。やっぱりわざとだったんですね。そして目覚めたのなら自分を解放してください。」
「そうねぇ、それじゃこの問題ができたら開放してあげるわ。」
「何でしょう。」
「一緒に実験や講義をしている内に、何時の間にか貴方に惹かれるようになった女性は誰でしょう?」
「え、さぁ?」
「減点ね。答えが分かっている問題はしっかり解く事。ま、正解は言わずがもなよ。」
そう言って抱きついてきた岡崎教授を、自分は拒まなかった。
一つだけ言うならば、ちょっとキスをしたくらいで。
別にベットに一緒に居たからといってにゃんにゃんはしなかったと思っていただこう。
新ろだ215
「もうこんな時間か、急げ急げ」
既に日も落ち、街頭のみが照らす暗い帰り道を急ぐ。
誰だ聖夜だというのに仕事大量に押し付けた奴は。
俺は家に待たせてる人物がいるんだ。
「ぜえぜえ……やっと着いたか」
冬だというのに汗をかくまで走ってしまった。
まあ、あいつは俺のことをあれほど一心に愛してくれているんだ。
それに精一杯応えてやらにゃならんな。
さて、玄関のドアノブに手をかける。
「ただい「おかえり○○ーっ!(ぎゅっ)」おおっと」
「すっごい遅いじゃない。夢美さびしかったんだから~」
「悪い悪い。上の皆さんは空気の読めない人ばっかりでな
職場が遠くないだけ助かってるようなもんだよ」
俺の帰りを待っててくれたのは岡崎夢美。
俺がひょんなことから幻想郷に迷い込んだとき、ある一人の少女?に出会った。それが夢美だった。
なぜか一目惚れされちゃったらしく、向こうにいる間は彼女の家で過ごさせてもらった。
しかし帰る時になって「私も一緒に行く!」なんていうとは思わんかったぞ。愛されてるな俺。
悪い気はしないな(笑)
「とりあえず離してくれんか。走って帰ってきたから汗かいたんだ。着替える」
「汗でも○○はいい匂いだからいいの(はぁと)」
「いやいや、このままの状態でいたら風邪をひきかねない」
「そのときは私が看てア・ゲ・ル」
「お前はいいかもしれんが、苦しいのは御免だ。
さ、離してくれ」
「はぁい(しゅーん)」
可愛い所はいっぱいあるんだけどなー(^^;
「あ、ご飯の用意できてるから、着替えたらすぐ来てね。
今夜は腕によりをかけたんだから」
「俺もそれを楽しみにして帰ったんだぜ。
なんせクリスマスイブは今夜限りだからな」
向こうにいたときから彼女の料理は口にしていたが、一品一品がそれはもう一級品だ。
毎日のように作ってくれる弁当も、まさに職人技と言わんばかり。
そこに+クリスマス効果か……ゴクリ
数分後
「…………夢美?」
「なぁに?」
「作り過ぎだろう、これは」
ターキー・シチュー・オムライス・ケーキ……いかん、決して小さくないテーブルの上が埋め尽くされとる。
家の食材全部使ったんじゃないだろうな。
「食べてくれるんでしょ?」
「…………まぁな(嬉)」
恐るべし夢美ちゃん。圧倒されつつも椅子に座る。
内装もセッティングしたのだろう。
照明は落とされているのに、蝋燭の神秘的な光が部屋全体を照らしている。
夢美の顔も4割増しぐらい可愛いく見える。流石だな職人。
「では、聖なる夜に」
「そして私たちの愛に」
『乾杯』
シャンメリーか、夢美は未成年だから仕方ない。
しかしこの独特の香り……
「苺か?」
「そう。夢美ちゃん特製イチゴシャンメリー」
自分でちゃんを言うか(笑)しかしこれが自作とはな。
その後も、料理の一つ一つに舌鼓を打つ。かなり時間が経っているはずなのにまるで冷めてないんだこれが。
本人いわく「科学魔法」らしいが、妙に嘘くさい。
ま、可愛いからいいか!
最後のケーキを前にして。
「それらしいじゃないか、イチゴが十字架に並んでるとは」
「あ、これ私の趣味」
「……とんだキリスト信仰だな。まあ構わないが。
…………そうだ、いつか聞こうと思っていたことがある」
「なぁに?」
「こっちに来て、正解だったと思ってるか?」
夢美がもともといたのは幻想郷。そこに残してきた人物も少なからずいるはずだ。
それに幻想郷に来る前だって別のところにいたと聞いた。
なにより、ちゆりって子がいつも一緒にいたじゃないか。
「どう思っている?」
「そうねえ……自分ではよかったと思ってるわよ。
全く向こうに未練がないって言ったらウソになるけど、あんまり深い付き合いした人はいなかったし。
ちゆりも、私が振り回してたことが多かったわね。あの子はよくついてきてくれたと思ってるわ。
ひとりにして羽を伸ばすのもいいんじゃないかしら。」
「そうか」
「何より……」
椅子から立ち上がり、ゆっくりとこちらに歩み寄る夢美。
「あなたと一緒にいられるのだもの。これ以上の幸せはないわ(満面の笑み)」
あああああああああああもうほんとうにゆめみちゃんはかわいいなああああああああああああ!
いいの!?いいの!?そんなかおしちゃって。いっぱつでまいはーとがぶれいくしちゃったよ!
おーるあいわんとふぉーなんとかっていうけどぼくはゆめみちゃんのぜんぶをいただいちゃうよ!
ゆめみちゃんのふたつのすとろべりーにかいひふのうのすーぱーくらいしすおこしちゃうからね!
ゆめみちゃんにそんなきがなくてもいまおしたおしちゃうよ?やすませないからね?そおい!
「きゃっ(嬉)」
ギシギシアンアンガタガタヒイヒイグモッチュイーーン
ピチューンピチューンピチューン
…………今夜は長くなりそうだ
新ろだ269
「あの、○○君。」
「どした、夢美?」
「○○君、明日大学受験だったよね。
これ合格祈願のお守り。受け取ってくれる?」
「お、ありがたいね。頂いておこうか。
そういえば、お前とっくに推薦で受かってたんだっけ。
これから試験のある奴に渡して回ってるの?」
「う、うん。そんなとこかな」
「そうか。(脈なしか……無念)」
「何か言った?」
「いや、何も。頑張ってくるぜ」
「受かるといいね」
「“受かるといい”じゃない。“絶対に受かってやる”だ」
「……それもそっか。頑張って」
(絶対この試験に合格して、そして……)
そして試験を終え、合格発表当日
「いよいよか……深呼吸深呼吸」
3192はあるか、3192は……
2193 3070 4071
2248 3125 4198
2249 3192 4269
2387 3273 4277
2492 3286 4389
「っしゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
トゥルルルルル トゥルルルルル
「非通知?…………もしもし」
「○○君?私、夢美」
「おお夢美か……お前にケータイの番号教えた覚えはないが?」
「友人のツテってやつ。ところで結果、どうだった?」
「見事合格しました~」
「すごい!よかったね、おめでとう。
私のお守りのおかげだね」
「そうなるのかよ(笑)…………(よし、こうなれば腹を決めて)
夢美、合格したら言おうと思っていいたことがあるんだが」
「何?」
「○○は、岡崎夢美さんが好きです。付き合ってください!」
「……………………」
「(やっぱダメか)」
「あのさ、○○君。
お守りの中身見てくれる?」
「え、お守り?
『私が告白したら断らないでください』
……マジで?」
「私、岡崎夢美も、○○君が好きです。お付き合いお願いします。」
「喜んで!」
『STRAWBERRY FIELDS FOREVER』(うpろだ0019)
「あら、○○」
公園をぼんやり歩いていると、ベンチの前で不意に声をかけられた。
「ああ、岡崎か。講義は?」
「さっき終わったところよ。今は休憩中」
「……隣、いいか」
「どうぞ」
横で紙パックに挿したストローを吸っている岡崎とは、学生の頃からの友人づきあいだ。
若くして大学教授なんてものをやってる割に、昔とあまり変わらない。
「なに飲んでるんだ? もしかして、またイチゴ?」
「そうよ、イチゴ黒酢ドリンク。一口飲む?」
「要らない」
あいかわらずのイチゴ好きだ。しかしイチゴが入っていればなんでもいいのだろうか。
いつもはスルーのところだが、今はなぜか触れてみようという気分になった。
「お前ほんとにイチゴ好きだよな。飽きたりとかしないのか?」
「全然。そうね、例えば……原っぱに見渡す限りイチゴが山積みになってて、
好きなだけ食べていいなんて言われたりしたとしても、ただひたすら幸せなだけね」
「はあ、さいで」
「いつか魔法を見つけたら、やってみたいわね」
魔法。比較物理学の教授なくせに、
こいつはそんなおとぎ話みたいなものを昔から探し続けている。
「……○○って、私が魔法の話しても笑わないわよね。ちゆりと一緒」
「そうか? 俺は心底信じてるわけじゃないぞ。あったら面白いなとは思うけど」
「それだと、なおのこと不思議なんだけど。なんで笑い飛ばさないの?」
学者らしい好奇心に光る目で、岡崎が笑う。
……はて。
なぜ俺は、昔から岡崎の魔法話を笑い飛ばさなかったのだろう。
「さあな」
なぜ俺は。
「まあ、学会放り出された時は養ってやるよ」
なぜ俺は、こんなことを口走ったのだろう。
岡崎は一瞬顔を赤らめた後、前を向いて視線を外した。
「あら、それは素敵な申し出ね。
……今に見てなさい。近いうちに魔法の存在を証明して、ぎゃふんと言わせてあげるわ」
「近いうちに、と来たか。何かあてでもあるのか?」
「大有りよ。そうね、じゃあ賭けをしましょうか。
私が魔法を見つけたら、私の勝ち。○○は私のことを夢美、って名前で呼ぶこと」
「なんだそりゃ」
向こうは俺を名前で呼ぶが、俺からはなんとなく岡崎だ。
「よーし、じゃあお前が本当に学会追放されるようなことになったら、俺の勝ちだ。
……まあさっきの話は置いといて。そうだな、俺と一日デート、ただしイチゴ禁止ってのはどうだ」
「乗ったわ。ま、せいぜい発声練習でもしておくことね」
飲み終えたパックを屑かごに放り込むと、背中越しに手を振りながら意気揚々と去っていく岡崎。
――さて、どうしたものか。
後ろ姿を見送りながら、俺は悩んでいた。
信じていないと言ったものの、岡崎を見ているとなぜか本当に見つけてくるような気がしてならない。
つまり、岡崎の勝ちだ。
「デートはなしかあ」
先ほどのいくつかの「なぜ」については、答えが出てしまっていた。
どうやら俺は、岡崎のことが好きらしい。
罰ゲーム感を出すためにイチゴ禁止を付け加えたが、「一日デート」は割と素直な願望だった。
友達として連れ立って遊ぶことがないわけじゃない。
しかし今は、デートという言葉の響き一つでずいぶん違うように感じられる。
……どうせならもっと勝率のいい賭けの時に持ち出すべきだったかもしれない。
俺はため息を一つついた。
曲名から。
最終更新:2015年09月24日 22:28