ハーレム?17



彼女たちは心配性 ~永遠亭編~(新ろだ508)


一つしかない幻想郷
でも一人一人違うのです

神隠し 迷い込む先 その世界
いろんなあなたはいろんな彼女たちと触れ合うのでしょう

激しくて、情熱的な愛情を、求めるのでしょうか
穏やかで、優しい時間を求めるのでしょうか



そのうちの一つ。でも、一つだけ他と違うことは



                 この幻想郷の彼女たちは心配性だったのです




 ・彼女たちは心配性 ~永遠亭編~



1.かぐや♪かぐや♪

 卯月と皐月の境界。気温の変化が安定しない時期。

 あー、昨晩は少し肌寒かったわ。○○は大丈夫だったかしら?

 そう思いながらこの永遠亭の主、蓬莱山輝夜は長い廊下を歩いていた。

 どこで手に入れたかは分からない、夜用のジャージ姿。
 だらしない、けどこの格好の楽さはたまらない。
 今朝は○○が人里にいるのでこれでいい。
 眠い。まぶたをこすりながら、ふと○○とのこれまでを振り返った。

………
……

 「じゃあ、僕が泊まりましょうか?」
 その発言は永遠亭そのものを凍りつかせた。

………
……


 永夜事変、○○の永遠亭入り等イロイロあった永遠亭。

 ある晴れた昼下がりのこと。里の守り手、上白沢慧音から
 「小屋が一つ空いているので診療所をつくってみないか?」 
 という提案があった。
 何でも手違いで空き家になってしまったところがあるらしい。

 要となる八意永琳は「確かに便利ね」と言った。
 薬のためにいちいち飛んでいったり永遠亭に来させたりするのは不便だからだ。

 あらかじめ薬や器具を里に置いておけばいい。
 が、盗まれたらとんでもないことになるという問題が残る。
 当然、劇薬なども中には混じっているためである。
 治安はよくても全く盗みがないわけではない。
 慧音がいるからといって四六時中見張っていることは現実的に不可能だ。

 じゃあ誰かがそこにいればいいのではないか。では誰が?

 当然ながらトップ2人が永遠亭にずっといないのは困る。
 よって鈴仙・てゐを初めとする因幡(イナバ)を店の留守番にしなくてはならない。

 が、そんなに人里にいてもいい因幡の少女もいない。
 確かに月都万象展等、少しずつ竹林の外との交流も段々と広がってはきている。
 しかし元々永遠亭は「隠れ家」で、彼女たちは「身を隠す者」なのだ。
 ひっそり暮らす妖怪の彼女たちがずっと人里にポツリといるのは、イロイロまずい。

 この最後の問題がなかなか手ごわい。
 なんとか6日は埋めることができたのに、あと1日が埋まらない。

 やはり時期尚早。
 今回は無理だと永琳が判断を下そうとした矢先、○○は申し出た。

………
……

 『ダメよ(ね)』
 永遠亭住人が再起動してからすばらしいユニゾンを示す。

 「あらら。ダメですか?」
 「ダメ、絶対!!!」
 「そんな、標識じゃないのですから」
 「ダメなものはダメなの!屋敷の主の私が許しません!!」

 普段○○の前では「姫様」として振舞っている彼女が珍しく素に戻る。
 (無論、○○は気づいているが、そこは大人の事情)

 「いや、でも人の里ですよ?」
 「人の里だからよ、何かあったらどうするの!?
  大体、○○は何の力も持っていないじゃない!」

 普通の人は何の力も持ってないのでは?
 そう○○は思った。慧音の方を見ると、苦笑している

 「普段から白黒etc...と屋敷はまれに襲撃を受けていますから、それに比べたら…」
 「ダメ」
 「いや、でも普段から皆さんにお世話になっていますし…」
 「ダメ」
 「やっぱり人の里ですから、非凡ながら人の僕が…」
 「ダメダメダメ!!!」

 一歩も譲らない輝夜。
 「○○」
 「はい?」
 「○○はこの屋敷…私たち、いや私といるのが嫌なの?(涙)」

 いや、涙目になられても(今生の別れではないのですから)。

 「竹取物語はかぐや姫を引き止めるお話ですよ。
  輝夜さんが引き止めるお話ではないですよ?」
 「むー!そんなこと言ってもダメよ」
 「輝夜、とりあえず落ち着きなさいな」
 「でも!」

 彼の言い分も一理ある、と永琳は思った。
 兎といえど、妖は妖。
 妖怪よりも人間が人の里にいる方が摩擦も少ないかもしれない。

 「慧音、無論彼はそこにいる間『里の人間』として扱われるのよね?」
 「それは当然。妖怪はルールに拘束される」

 なら妖怪は襲えない、『里の人間』を襲えば何より重いルール違反になる。
 怖いのは人、つまり強盗の類。
 それでも背後に得体の知れない月のナンチャラがいるから近づかない…。
 もちろん、「宇宙人が何ぼのもんじゃい!」という例外もないとはいえないだろうが。

 「えーりん!!」
 「まあまあ姫様」
 「任せてみてもいいんじゃないの?」

 鈴仙とてゐは永琳の考えでもいいのではないかと思い始めていた。

 「イナバ!てゐまで!!」
 「輝夜さん」

 じっと輝夜を見る○○。

 「どうでしょう?一週間のうち、一日です。
  僕とて何かこの永遠亭のためできることをしたいのです。
  でも輝夜さんが心配して気を病めば、僕も…」

 最終判断は私に委ねられた。
 そして私は…。

………
……

 今思い返すと、私も意固地になりすぎていたのかもしれない。
 彼とは違うのだ。私は醜い永遠、彼は美しい刹那。

 でも私たちは出会った。前に少しずつ進むこと、時を止めないことを同じく選んだのだ。
 それをあの時、忘れていたのかもしれない。

 (「…ふふっ。だらしない格好で何を考えているのだろう」)

 ○○が戻ってくるのは昼過ぎ。
 一週間ずっと姫様をやっていたらつかれるわー(「ばれてるわよとっくに」by スキーマ) 
 …何か聞こえた?いや、何も聞こえなかったわ!!

 ふすまを開ける。

 「ふぁ~あ~ぁ~。はよ~、えーりん、みんな」
 「あらオハヨウ、輝夜」
 「おはようございます、輝夜さん」

 「あ~ら~、○○も……………○○?」

 その時カリカリっと、普段の数%しか起動してなかった輝夜の脳が働き始めた。

 「そろそろ変え時かなー」
 と思っている彼女のゲーム用パソコンのHD音が何故か今聞こえる。

 「輝夜、○○なんだけど…」
 「…ッギャー!!!!!!!!!!!!!!!!」

 永遠亭に響く、輝夜の絶叫。
 あー、やっぱり姫でも叫ぶことはあるのかー。
 そんなことをぼけっと思っていたら輝夜はえーりんの手を取り駆け出した。
 マンガのように水平になっていた気がする。

 ~あ・ふゅー・みにっつ・れーたー~

 (「ちょっとえーりん、どうして○○が今いるのよ!!!!!!!」)
 とかまくし立てる声が聞こえた気がするが、気にしない。


 「おはよう○○。今日は早く戻ってきたのね、何かあったのかしら?」
 (なるほど、これがあの「竹取物語」の…)

 朝露のように美しく、その髪をなびかせる蓬莱山輝夜その人が(再)登場した。
 『シャララララーン♪』と擬音が聞こえてきそうである。
 (美しさは当社比三倍増し)

 周りの兎さんや、永琳、鈴仙&てゐは思った。
 (「気合入りすぎですやん!!」)

 「どうしても朝に戻る用がありまして、大したことないといえばないのですが」
 「そう、それならいいのよ」

 優雅だなー。墨染め…は違うけれど。

 「あ、その、輝夜さん」
 「アナタは何も見ていなかった、そう、何も!!(必死)」
 「いや、そうじゃなくてですね」

 ポリポリと頬をかいて、照れながら○○は言う

 「おはようございます、輝夜さん。
  月並みですが、今日もお綺麗ですよ」

 ハッとすると、輝夜は微笑んだ。

 「おはよう○○、何当たり前のことを言っているのよ♪」



2.えーりん♪えーりん♪

 「○○、そこの玉子焼きの皿をとってもらえるかしら?」
 「あ、はい。えっと…」

 永遠亭朝食。何故か朝食は皆そろって食べる。
 別にそろう必要はない…が、なぜか習慣になった。

 まぁ、悪いことではないわね。
 八意永琳は○○がもってきた魚を口にした。

………
……

 先の騒ぎ、何で○○は戻ってきたのか?

 幻想郷に海はない(らしいのだが…)。
 なんでも、珍しくて美味しい川魚が結構な数取れたそうだ。

 そこで捕った里の方が、前に世話になったのでおすそ分けをしてくれた。
 しかし生ものなので、できれば今すぐに食べて欲しいそうだ。

 一応夜は明けた。里の朝は早いので人もポツポツ行き来している。
 本来はもう少ししたらてゐ→永琳の順にこの診療所にやってくる。
 (「それまで待つか…。
   いや、魚を今から持っていったら朝食で食べられるかな?」)

 何かあったら戻ってくること、「夜が肝心」とは言われていた。
 …戻ろうか、そう○○は判断した。

………
……

 (「この魚、美味しいけれど少し苦い部分があるのね…。
   …苦み、か。そういえば○○が診療所に待機する初めての日…」)
 永琳は思い返していた。あの時は自分らしくない、かなり恥ずかしいことをしたな、と。

………
……

 『シュッ!!!シュッ!!!シュッ!!!』

 「あのー、師匠?」

 『ジャキ!!ガシャガシャガシャン!!!!』

 「師匠ってば~!」

 「チャキン!!!!ウィーン、ウィーン!!!!!!!」

 「ですから、し・しょ・う!!!」
 「あらいたのウドンゲ?」

 八意永琳研究室。永遠亭最危険区域としてしられる場所。
 いや、なんだかんだで半分は冗談なのだ。

 だから残り半分も冗談にしたい!!!
 そのために鈴仙・U・イナバは自分の師匠に問い詰めたい。


 「師匠、幻想郷相手に戦争でもするんですか!?」


 兵器・兵器・兵器

 愛用の弓の手入れはいいとして。
 その他イロイロ、すごいのが並んでいた。

 今なら、
 「諸君、私は戦争が(ry」

 といっても違和感が全くない(冗談抜きに!!!!)。

 「何を言っているのよ、疲れているの?」
 「おかしいのは師匠ですよ!何を狩るんですか今更!!」
 「通常業務の一環よ。手入れは大切でしょう?」

 おかしい。やっぱりおかしい。
 私の知っている師匠は、まるで聖戦に望む騎士のような顔をしない。
 どんな相手にも、常に不敵に微笑んで、余裕を崩さない。
 それが師匠だ。

 「…あれ?そういえば今日○○が」
 『System Clear』

 そうか、そういうことか!!

 「師匠、○○が今日」
 「あら、ちゃんと覚えていたのね」
 「…まさか、これって…」
 「…」

 ちょ、ちょっとまってよ。

 「師匠、師匠は○○の待機に賛成したんですよね」
 「ええ、したわ」
 「そして話し合いの結果、○○単独で、ということでしたよね?」
 「ええ、そのとおりよ」

 でもね、と永琳。
 「裏でやらないといけないことがあるのよ、イロイロ」
 そう、イロイロと、ね。

………
……

 幻想郷の夜は妖怪の時間である(おそらく)。

 これは裏を返すと、人はとっとと寝るに限るということを意味する。
 それが正しい。脅威との境界はすぐそこだが、脅威を押し付けられるわけではない。

 そんな中、怪しげな2人がコソコソと診療所に近づいていた。

 白黒「まさかこの私がコッソリと入るなんて、お釈迦様でも思わないだろう!!!」
 黒烏「今日こそは単独インタビュー、いただきますよ!!!」





 白黒はチャンスだと思っている。

 ここは人里、とある図書館のようにド派手に入るわけにはいかない。
 しかしコッソリ入ると。兎や宇宙人に気づかれてしまう。奴ら気配を読むのには長けているからだ。
 でも今日は違う。○○という普通の人間なのだ。

 まずこのパパラッチに○○の相手をさせる。
 その間にこっそり忍び込んで何か珍しい物をぬs…借りていける!
 万が一ばれても○○相手ならごまかせる!

 …というわけで今しかないだろうjk!!!!!!!!!




 黒烏はチャンスだと思っている。

 外の世界から来たと言う○○さん。
 どうにかして「単独」インタビューをとりたい!!

 皆興味があるのだが、○○さんは一人で竹林の外に出(られ)ない。常に住人の誰かが傍にいる。

 仕方がない。永遠亭へ赴いて、直接アポを取りに行った。

 そうしたらまるで誰が「お姫様」なのか分からないじゃないですか!

 あのグータラ姫とMADサイエンティストが○○さんの両脇にいて、
 「「(下手なことをしたらどうなるかわかっているわよね♪?)」」
 といってにらみを聞かせているじゃありませんか!!

 違う、違うのです!!!

 もっと、でっちあg…ではなく自然な彼のインタビューが欲しいのです!!

 今日の噂を聞きつけたのは、とある情報筋から。
 特上のにんじんを積みました、ええ積みましたとも。
 「にんじんの前では嘘はつかないウサ♪」
 高かったです(涙)。

 が、単独で訪れて、里ルールの違反になると天狗といえどまずいのです。
 『…スケープゴートがあればいいか♪』
 何かあったら人間、つまりこの白黒に押し付けてしまおう!!

 …というわけで今しかないだろうjk!!!!!!!!!

………
……

 「ちょっとあんた、何やっているのよ?」
 「え、紅白!?いや、これは、その…」

 ふふっ、作 戦 通 り!!!!!!!

 最後まで○○の待機に反対していたのは輝夜だけだとウサウサ筋からの情報がある。

 そもそも『診療所に待機できる人員の不足』が、○○待機の原因だ。
 つまり、他の永遠亭の奴らは今ごろ竹林。

 ここであの輝夜の性格だ。まさか「○○が心配で見に来ました」なんて言えまい(おそらく)!!


 「違う、違うのよ!! ただ…えっと…」
 「あーもう、また悪さしようとしているのね!!」

 そして霊夢にはこう言ってある。

 『輝夜が人里で何かやらかそうとしているらしい、しかも夜中に』

 そしてあの面倒くさがりの霊夢のことだ。
 すぐ終わらせたいからそのうち弾幕言語になるだろう…予想通りに(ニヤ

 さて、見回り中のハクタクもあっちに向かっていることだし、次の作戦に…
 そして黒烏は白黒に目で合図をしてチャイムを鳴らそうとした。
 (緊急時のため、家の中の人間が訪問をすぐ分かるようえーりんがつけている)

 『シュッ、『撃撃撃撃撃』!!!!!!!!!!』

 「「なっ!!!」」

 突如足元に矢を打ち込まれた。
 直接刺さっていないが、起用にもなかなか抜け出せない角度だ。

 「さて…、」

 『カツン、カツン』

 「小便は済ませたか?」

            「ちょ、ちょっと、ちょっとまて(汗」

 「神様にお祈りは?」 

            「あや、あや、あややややややや(汗」

 「部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備は…いや、」

 『ジャキン!!!!』

 明かりの消えた、人の里。

 わずかな星と弾幕の光に僅かに照らされて、

 確かにそれは、そこにいた。

 「する必要ないわね」
 「そ、それは、対某神父様用の銃、東方に出してはいけないものDA☆ZE?」


 「豚のような悲鳴をあげろ」


 「私は烏です~(泣」
 『撃撃撃撃撃撃!!!!!』

 二人は無理やり一気に離脱、そのまま雲を突き抜けた。
 流石は幻想郷で1、2を争う速さ、ということだろうか。

 「あやや、どうしましょう!?」
 「落ち着け、まだだ!まだ終わっちゃいない!!」

 箒を片手で起用に操り、烏の手を取る白黒。

 「奴は今日、威力重視の兵器、スペカのように弾数で追い詰めることはできない」
 「どういうことですか?」
 「確かに威力は怖い、それは私が一番よく知っている
  でも大切なのは『弾幕の網で狭めて追い詰める』ことだ」

 ここで華麗にゆーたーん。

 「ふっ、焦ったな月の頭脳!今回は鳥目だった、もう少し広く見るべきだったんだ!」
 「ま、まさか」
 「そうだ」

 ぶれいじんぐすたー。

 「逆にスペカ戦では通用しない、ストレートに突っ込むことには弱いってことさ!!!!」

 ちょ、着弾点は人里ですよ!!! ていうかそれ弾幕じゃないのでは!!(公式)。
 烏はそう思ったが、もう遅い。白黒も先の気迫に当てられて錯乱しているのだろう。
 (言動が支離滅裂だし)
 彗星は間もなく雲を上から突き抜ける。

 「(でも着弾のドサクサにまぎれてインタビュー…は…)」

 『『ジャキーン!!!!!』』
 なるほど、今日のパターンから結末は見えていた。
 雲の向こう、空中で、無理やりなんかガ○ダムっぽいものを持っているえーりんが待ち構えていた。

 後に白黒は語る。
 「月の技術は世界一ィ!!!!!!!!!!!!!」

 あー、飛行船落としてたなー。
 ていうかあの幸福兎、何バックパックを持っているんですか!!!!

 「(ちょ、アナタ、永琳さんは賛成していたって言ったじゃないですか!!)」
 「(言ったよ、でも誰も心配してないなんていってないウサ♪)」
 「(う~そ~つ~き~~~)」

 目でのやり取り後、てゐサムズアップ!
 これは…死んだ。

 「撃撃撃撃撃撃!!!!!…(以下、結構続く)」
 『『ピチューン!!!』』


 「(ふっ)天網恢恢疎にして洩らさず、ね」
 「でもいいのかな?」
 「このくらいやっておかないと、○○は人がいいから心配なのよ。特にあの二人相手だと」

 さて、そろそろ姫を拾って撤収するか。
 薬莢入れ(下に落としたらマズイので)をはずして、帰るとしよう。




 自分でも珍しい。多少ギャグだったとはいえ、ここまでやるのは。
 もう何歳になるかわからないはずの自分が、青い。
 でも○○のことを思うと…なんでだろう。
 なんだか気恥ずかしくなる永琳だった。

 「(さて、おやすみなさい○○…あれ、何か忘れてないかしら?)」
 そう思ったがまあいい、あまり考えずにてゐと一緒に撤収する永琳だった。

………
……

「(あの後、ウドンゲがまた一悶着起こして…まぁ、いいわ。でも恥ずかしいなぁー)」
 自分にはまだそんな感情があった、そして今も。

 ふと、向こうから皆のお茶をおぼんに乗せて持ってくる○○が見えた。
 ○○は食べるのが早いので持ってきてくれる。

 そのとき、何故か足元に人参が!!!!!!!!!

「っうぁあああ!!!」

「(もう、しょうがないわね。注意してもいつも湯のみギリギリまでお茶を入れるんだから)」

「シュッ」「トス」「チャリン!」

『ふよんふよん』

 瞬間移動、中身をこぼさず、かつ胸で○○をキャッチする永琳。

『オー!(パチパチパチ)』

「ほら、拍手してないで、おぼんを持ってちょうだい」

 タタタと駆け寄って、お盆をもつ鈴仙。

「あの、ありがとう、ございます」
『ふよんふよん』もあるのだろう。顔が真っ赤な○○。

 本当、どこか抜けていて、いつも心配な人。
 でも、心配性になっても、いいか♪

「どういたしまして♪」

 あーあ、湯気がでてるわでてるわ。

「ところで、まだ私の胸を堪能するの?」

『ハッ!』とした顔で、○○、撃沈。

 さて、介抱が必要な、今日一人目の患者ね♪



3.うどんげいーん♪

 もう、○○ったら。ありえない、ありえないわ!!
 大体、××歳の男っていったら、もっと耐性があるでしょう?
 この前某ルートで入手した外の本とか見たら、そうかいてある(らしい。なぜか文字がよめたということで)のに。

 どうするのよ、この幻想郷で!
 何故か(少)女だらけなのよ!!!

 もう!!ここは私が耐性を…耐性を…

  ほわわわわーん♪

 『ダメだよ鈴仙、そんな、僕もう』 
 『ダーメ♪これは、訓練、そう、訓練、なん、だから(息が何故か荒い)』
 『もう、ぴょんぴょん跳ねちゃ…ダ…メ…(只今、スキマを潜り抜けようと『アー!!!!!!!!!!!』)』

 少女妄想中~Now Dreaming~

 「鈴仙」 
 「(ふっ、ふふっ、ふふふっ)」
 「鈴仙?」
 「だめでしょう、もっとぴょんぴょんしちゃうんだから♪(口に出てる)」
 「鈴仙ってば、永琳さんが呼んでいますよ!」
 「ぴょん…へ?○○。あれ?」

 ○○以外の全員が、白い目で鈴仙を見ていた。

 「え?○○、さっき倒れたんじゃない」
 「いや、さっき回復したのですが…」
 「あ、そう、えっとー」
 「疲れていらっしゃるのでは?」

 じっと心配そうに鈴仙を見る○○。
 うっ、今の私をそんな純粋な瞳で見ないで(汗

 「○○、此方にいらっしゃい。その狂気兎、頭の中まで狂っているから近寄ってはダメよ」
 「いい度胸ねうどんげ。妄想は頭の中でとあれほど…」

 しまった!! ていうか姫様!!何どさくさにまぎれて○○を抱き寄せて…

 「その前にアナタにはぴょんぴょん働いてもらうわ」

 …はい。ごめんなさい師匠(涙

………
……

 少女労働中 ~Now Working~

 「鈴仙、調合用の器具を永琳さんの部屋に。この前どおり用意もしてみました」
 「どれどれ…よし。こっちもやっと一段落よ~」

 さて。最近慣れてきたなー○○。
 ちょっと前までは「あー!!それはダメ~~」って感じのNGばかりだったのに。

 ちょっと前の○○。そう、前から凄く抜けていて心配な男(の子?)。
 私のことだけは「さん」を付けずにで呼んでくれる。
 「鈴仙さん」の「せんさん」が、音が言いにくくて詰まるから、って。
 自分ながら下手な言い方よねー。
 でもてゐだって「てゐさん」だし、ふふ、これは一歩リードかな?

 いや、もう一つあるかもしれない。そう、あれは○○がはじめて待機の当番になった日。

………
……

 「へー、アレが噂の『弾幕ごっこ』なんですねー」
 「え、ええ。そーなのよ」

 師匠から「玄関から○○を遠ざけなさい」という指示を受けてやってきた診療所。
 というわけで、手っ取り早く反対側の庭に○○をつれて来た。

 「星を見ない?」
 「うん、見るよ」
 ○○は外の世界からやって来ているので、此方に来てから星が好きになったらしい。

 急須にお茶をいれて、お茶請けも添える。
 高価な物なんかじゃない。でもお手軽に幸せになれる。

 …で?誰が『弾幕ごっこ』しているのよ!!

 幸いにして音が聞こえないので近所迷惑にならないのはいい。
 結構離れているのは分かる。

 「でも、誰が夜に勝負しているのかな?」
 「さ、さぁ?雑魚の妖怪じゃないかしら??(ホホ)」 

 と笑ってごまかす。ごめんなさい姫様!

 それからしばらくは、○○と他愛もない雑談をしていた。
 姫様が無理して○○に上品なところを見せたり、
 師匠の私を無理やり新薬の実験台にしようとしたり、
 てゐがいたずらしたり、

 「○○はまだいいよ~。てゐ、私に対してはもっとひどいのよ~」
 「そうなんですかー」

 てゐめ~、魂胆がミエミエなのよ。
 …とかいっている間に、あら、時間をもう30分も過ぎている。
 おかしいわね…師匠がもうとっくに迎えに来てもいいはずなのに…。

 「鈴仙、どうしました?」
 「いや、おかしいのよ…もう師匠が迎えにきてもいいはずなのに」

 私は○○に理由(もちろん永琳と一緒につくった嘘)を話した。

 「でも、夜も遅いですし…此方に泊まりますか」
 「いやん○○、そんな『今晩とまらないか』なんて、エッチ♪」

 冗談でいったのよ?こんなテンプレートのセリフ。
 でも○○の顔は、この夜と星の光の中でも分かるぐらいに沸騰していた。

 「あ、その、ごめん、なさい…(シュー)」
 「冗談、冗談なのよ○○!」

 必死に○○をなだめる(?)私。
 私たち、若いのかな~?

………
……

 「じゃあ今晩はここにいるわ、ちょっと着替えてくるわね」
 そういって診療所の一室に入る私。
 予備の寝巻が用意されていたのでそれに着替えることにした。
 ちょっと着物タイプの、普段私は着ないタイプ…帯とか大丈夫かな?

 「まぁ、何とか着られましたよ、と」
 「(コンコン)鈴仙、入ってもいいですか?」
 「ええ、いいわよ」

 ○○はハンガーを渡しに後で来てくれるといっていた。
 でもこのとき、私たちは運命のイタズラに巻き込まれる。

 『ガチャ』
 『ハラリ』

 「「へ?」」

 見事なユニゾンね♪






 「…………ッギャアアア!!!!!!!!!!!!!!!」

 鈴仙の絶叫。
 そしてこのとき、パニックになっていた。

 「(いや、○○でもはずかしいよ!!今は(まだ)見ちゃダメ!!!!!!!!)」

 その羞恥心が彼女のあることを忘れさせてしまった。
 そう、彼女の目は、

 「アレ、鈴仙、見えない…、急に暗くなってしまいました…」

………
……

 「「本当にすみませんでした」」
 二人合わせて頭を下げる。
 といっても○○は目が見えないので声だけだが。

 「ゴメンね。
  そういえば○○が来てから、私の「眼」を説明してなかったわ…」

 狂気の瞳。
 普段は抑えているこの能力。

 何の能力もない○○には厳しかったみたいだ。

 「多分視神経の一時的な麻痺だとは思うの」
 仮に失明していたとしても直せる(永琳効果)から心配しないで。

 「うん…」
 「あ、あのね。ただ、○○をつれて今から永遠亭に戻るのは不可能なの。
  だから一晩、大丈夫かしら?」

 流石に○○を抱えて飛ぶのは不可能だ。
 徒歩だと更に障害があるだろうし…。

 「鈴仙。実は、僕も言ってなかったことがあるんです」
 「へ?」
 「実は僕、暗いのが何よりも苦手なんです!!!!」


 そういえば○○が此方に来てすぐのころ。
 ワガママを聞いてお願いと頭を下げた、ただ一つのこと。

 「光を下さい」

 そういって師匠にランプをもらったんだっけ…
 あの時は何故か分からなかった。

 「どう、しましょう、鈴仙…」
 眼は見えないけれど、少し涙ぐんだ声。
 「こわい、よ…(フルフル)」

 『ズキューン!!♪』

 そのとき、母性本能だか、保護欲だかは分からない。
 ただ一つだけいえるのは、鈴仙の謎のたがをはずしてしまったということだ。

 「いいのよ○○、私に任せて(ハァハァ)」
 そっと、○○を抱き寄せた。

 さて、寝るぞという状態になった。
 イロイロ(○○の着替えetc)あったが、とりあえず何とかなった。

 「やっぱりいいですよ、僕は別の部屋で」
 「何言っているのよ、何かあったらどうするの」

 何かって何が?と思わないこともない。
 でもダメ。今○○は 全 力 で 保 護 し な け れ ば ! !(力説)

 「さ、おいで♪」
 ゆっくりと布団に入る。
 二人一緒、抱き合うように。

 「鈴仙」
 「ん?何?」
 「ありがとう、本当に」

 そういって珍しく自分から、○○は鈴仙を抱きしめた。

 「いいのよ、気にしなくて。でも夜、怖いんだね」
 「うん、そうなんだ」

 そうか、そーなのかー。これはいいことを聞いた。

 「ねぇ、○○、もしよかったら、戻ってもたまに…」
 「……スゥ…スゥ…」

 お約束なのね。
 …まぁ、いいわ。これはアドバンテージ!!♪

 この感情が、恋なのかは分からない。
 でも、今彼を、愛しく思うことは、真実。

 「お休み、○○♪」
 そう囁いて、私は頬に軽く口つけた…。

………
……

 「もー、○○(ムニャムニャ)。だめなんだからー」

 朝。鈴仙が寝言を言っている朝になりました。朝ですよー。

 「隠してもダメよ、お見通しなのよ~」

 だから朝ですってばー。

 何で布団に体をこすり付けているんですかー。

 「フ、フフ、そうよ♪ ○○は何もしなくていいのよ~♪」

 「でもアナタは何かする必要があるようね?」

 『ガバ!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 アー、ダカライッタノニー。

 「し、師匠!!!」

 「何で私がここにいるかって?心配だから様子を見に来たのよ。
  夜遅くなってしまったから、もうそのまま二人で泊まるだろうって昨夜は思ったわ。
  でも朝食にもあなたが現れないから、一応差し入れを持ってきたわ」

 「あの、その、こ、これは海より」

 「幻想郷に海はないわね。
  で?来てみたら力を暴発させて○○の視力を奪ってしまったと…
  百歩譲ってそれはいいとして…○○の面倒を見ている、という名義だったそうじゃない?」

 「と、ところで○○は…?」

 「何が傑作だったかって?
  アナタ、○○にしがみついて離れなかったそうじゃない。
  おかげで抜け出せなくてたいそう困っていたわ。
  『起こしてもおきません』って、どういうことなのかしら?」

 『ジリジリ』と追い詰められている鈴仙。

 「いや、あの、その」
 「さて、とりあえず、オ・シ・オ・キ♪」

                      『うどんげいーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 「ぐすん(涙)、ごめんなさい」
 「もう、ちゃんとやることやらないとだめでしょう!?」
 「はい…トホホ。そういえば○○は?」
 「てゐも来ていたから、一歩先に帰らせたわよ」

………
……

 「最後はてゐに美味しいところを持っていかれた気がするけれど、まあいいわ♪」

 「へぇ…○○、夜が怖いのね」
 「それはいいことを聞いたわ…部下がそんな大事なことを報告しないことはどういうことかしら?」
 「うどんちゃん、それは機密情報ウサ♪」

 「へ?って、皆どうしてここに!?」

 「何故ここにいるか、ですって?(輝夜)」
 「それは○○が呼びに来たからに決まっているでしょう?(永琳)」
 「○○が来てから、妄想ばっかりだね?(てゐ)」

 じりじりと追い詰める二人(てゐはちょっと後ろにいる)

 「さて、鈴仙。○○は永遠亭でも特に丁重に扱わなければならない住人」
 「丁度新型の自白剤をテストしたかったのよね~♪」
 「「さぁ、残りも吐くのよ!!!!!!!!!!!!!!」」

 「し、しりませんよぉ~」

 ダダダと駆けていく鈴仙。それを追いかけるトップ二人。

 「私はやっぱりこんな扱いなのね~」
 うん、ごめん。

………
……

 4.ってゐ!!てゐ!!てゐ!!

 「あれ、皆さんは」
 「あ、○○。鬼ごっこしてるよ」
 「そうなんですか…何故???」
 「いや、知らない方がいいウサ♪」

 永遠亭のとある和室。広いので食事はここでとる(さっきもここで)。

 「○○、休憩中じゃなかったの?」
 「ああ、いや、ちょっと数値がおかしくて、気になっているんですよ」

 ○○の仕事の一つにパソコンなるものを使って資材や薬などの出入を管理するものがある。
 コレが使えるのは屋敷で3人だったりする。
 別に○○が特別、というわけではないのだけれど。
 相性の関係なのか、何故か兎はあまりつかえない。

 「あんまり根をつめるといけないよ?」
 「いや、何故か気になってしまうことって、ありませんか?」

 たしかに気になってしまうことってある。

 「あるウサ。例えば、姫が風呂上りに体重計に乗ると何故毎回絶望するのか?」
 「…」
 「永琳が笑いながら近づいてくる時、何故いつも薬をもっているのか?」
 「……」
 「うどんちゃんは寝るときに」
 「すみません、なんだかこれ以上は」

 おっと、○○の唯でさえ白い顔が青くなってきたウサ。

 「ごめんごめん。とりあえずそれ、止めた方がいいウサ」
 「え?」
 「なんだかこれ以上やると、不幸になりそう」
 「そ、そうなんですか?」
 「うん」

 もちろん嘘。でもちょっとかまって欲しかったから。

 そうですね、そういってそのフタを閉じる○○。

 「さて、まだお昼までには時間があります」
 「散歩、どう?」

 うーん、とのびをする○○。散歩は健康にいいウサ。

 「…そうですね。散歩にいきましょうか」
 「そいじゃ早速出発ウサ」

………
……

 竹林。一本一本は細くても、重なりが全てを穏やかに隠す場所。
 静寂とか平穏だとか、見た目はそんな感じ。
 いや、日々闘争があるのは間違いないのだろうけど…。

 「迷ったり置いていかれたら、食べられちゃうでしょうかね?」
 「じゃあ試してみるウサ?」

 もちろん冗談だけれど。

 「そ、それだけは」
 「嘘だよ。ただ、もし私が迷ったら…」
 「迷ったら?」
 「残念だけれど、だれもこの竹林を行き来できないウサ。
  私が一番詳しいからね」

 そう、別にそうなりたいわけではないけれど。

 「すごいですねー」
 「褒めて褒めて」

 そういって○○を見上げるてゐ。

 「えっとー、どうしたらいいですか?」
 「どうしたらいいと思う?」

 「…ナデナデ?」
 「ナデナデ、ウサ」

 ゆっくりとてゐをなでる○○。

 「どう、ですか?」
 「気持ち良いよ~。う~ん、もっと」
 「わかりました」

 少女ナデナデ中。しばらく堪能した後、もういいよとてゐは言った。

 「ありがとう、○○」
 「…てゐさんは、」
 「何?」
 「やっぱり、誰かに褒められると、うれしいですか?」

 すこし遠い目をする○○。何を思ったのだろう?

 「どういうこと?」
 「てゐさんは妖怪だから、もしかしたら当てはまらないかもしれないけど、
  でも、いくつになっても誰かに褒められたい、誰かに喜んでもらいたい。
  無償の愛のつもりでも、本当に無償ならさびしく思ってしまう。
  これって、僕が変なのでしょうか?」

 気持ちって複雑なものだから。

 「うーん、そうだね。でもその気持ちがなかったら。
  やっぱり生きていても楽しくないかもしれない。
  誰かに見て欲しい、誰かに自分を見て欲しい。
  そう思うことは、生きることの一部だと思うよ」

 そればかりじゃないけどね、とてゐ。
 思えば長く生きてきた自分。
 それでもその気持ちはある。

 「どうしたの急に?さびしくなった?」
 「ええ。まるで景色においていかれたように」
 「でも大丈夫ウサ」

 手をつなぐ2人。

 「私たちは、ちょっとだけ時に許してもらっているから。
  季節が○○を置いていっても、この手を掴むよ」
 「ありがとう、てゐさん」

 「さて、ちょっとしんみりしたけれど、かえるウサ」
 「そうですね、なんだか不思議な気分です」
 「○○、もっと気楽にいこうよ、そうじゃなきゃつまらないよ」
 「恥ずかしい限りですね…」

 そういってお気に入りの散歩コースを歩く2人。
 まだ大丈夫。まだ許してもらえると。

 でも、いつか終わってしまっても。
 それでも思いはのこるから。

 5.エピローグ

 「ふぇ~ん、姫様も師匠もひどいですよ~(目が真っ赤という冗談)」
 「何よ、大体イナバがそんなことを黙っているから悪いのよ!」
 「まぁ私は大体分かっていたけれど」

 お屋敷に戻ると、泣いている鈴仙と姫様&永琳を見かけた。

 「だ、大丈夫ですか?」
 「大丈夫よ。今戻ったのね、○○」
 「はい、輝夜さん…汗だくですね」
 「ちょ、ちょっとね(ホホホ)」

 そういって、笑ってごまかす輝夜。

 「○○、あなたに昔明かりをあげたことがあったわよね?」
 「ええ、いただきました。ありがとうございました永琳さん」
 「○○…どうして医者の私に相談しなかったの?『バッ!!!』」
 「な、なにをですか?」

 思わず後ろに下がる○○。

 「いい、誰にでも怖いものはあるの。でも克服しないとダメよ」
 「すみません…」
 「そこで、今日から私が添いn…治療します」

 『何!!』と3人。

 「ちょっと永琳!!!…○○、夜は私の元にいらっしゃいな。住人の面倒をみるのも主の役目」
 「姫様ダメです!! ○○?最初に打ち明けてくれたのは私よね?なら私が最後まで」
 「おっと、新参ホ○ホイはそこまでウサ♪当然漁夫の利を」

 言い争いをはじめるみんな。

 『で、誰がいいの(かしら)?』
 「うーん、そうですね…でも明かりがあるから…」
 『そんな~』

 「まだ昼ですよ?」

 先に歩き出す○○。

 「それに、夜でも皆がいてくれますから。
  怖さは消えません。それでも皆がいてくれますから」

 「ありがとう、永遠亭のみんな」

 彼女たちと微笑みあう。それだけで幸せだから。
 とりあえずまだ昼ね、そう言ってみんなで屋敷に戻っていく。
 笑いながら、微笑みながら。きっと永遠の中で彼女たちと…。

 彼女たちは心配性 ~永遠亭編~ fin


新ろだ509


○○が幻想郷に居ついてから半年がたった。
ふと○○は、面白半分でくじを作ってみて・・・
○「1等の人は1ヶ月間俺と一緒に同棲生活が楽しめますよう~!」
て文々新聞に書いたら。翌日なぜか大量の人妖神問わず行列が並んでいた。

○「それでは、くじ引きを始めます!(なんでこんなにいっぱいいるのかな~?)」
フラン「なんでこんなにいっぱいいるのかな?外って変態だらけだったんだ?」

霊夢「1等手に入れてみせる!(そしてそのまま押し倒して・・・うふふふ・・・)」
魔理沙「(もういっそのこと・・・このまま借りるかな・・・死ぬまで!)」
アリス「○○との同棲生活・・・○○との同棲生活・・・○○との同棲生活・・・」
紫「スキマを使ってでも手に入れてみせるわ!」

美鈴「もしも他の人が当てちゃったらどうしましょう・・・(今の私なら誰であっても勝てる気がします・・・うふふふふ)」
レミリア「私に1等手に入らない運命なんてものは存在しないわ」
咲夜「時を止めてでも手に入れて見せますわ(そして他の人が一等手に入れてたら殺してでも奪い取るわ・・・たとえお嬢様でも・・・)」
パチェ「えーと一等を手に入れるコツはっと・・・」

幽々子「1等手に入れたら生き返っちゃうかもね~」
妖夢「○○さん!私とあんなことやこんなことモスクァ!」

鈴仙「わわわわ私がててて手に入れて見せます!(邪魔するものは全て殺す!)」
永琳「一ヶ月間楽しみにしているわよ」
輝夜「暇つぶし程度にはなら無いわねこれは・・・」

妹紅「輝夜なんかに渡すもんか!」
慧音「(もしも妹紅が引いてしまったら・・・そのまま○○と一緒に頂くのもありだな)」

幽香「一ヶ月間飽きさせない程度楽しみましょ」
小町「(映姫様がひいたらそのまま頂くか・・・)」
映姫「私と一緒にいることがあなたが最もできる善行です!」

早苗「奇跡の力で引き当てて見せます!(私と○○さんの間の子供を作るために!)」
神奈子「信仰も必要だからね・・・(夫を迎えるために!)」
諏訪子「生け贄も必要だよね!(相手は私!)」
椛「耐久一ヶ月間将棋するのもいいですね!」
文「いや、やめなさいよ椛・・・」
雛「厄の力を使ってでも手に入れてみせるわ」
静葉・穣子「「一ヶ月間楽しみに待っています!」」

ヤマメ「一ヶ月○○と一緒にいるなんて楽しそうだね!」
パルスィ「一ヶ月間あなたと一緒にいるのが妬ましいわ」
勇儀「一ヶ月間酒で飲んで楽しもうじゃないか!」
萃香「お酒、お酒、お~さけ」
さとり「1等のある場所なんて丸わかりです」
お燐「んふふ・・・お兄さん一ヶ月楽しもうよう!」
お空「一ヶ月○○とフュージョン、フュージョン!」
こいし「一ヶ月間一緒にいよう・・・」

天子「一ヶ月間・・・んふふふふふふ」
衣玖「空気を呼んで一ヶ月間フィーバーしっぱなしですね」


















1等以下の物

2等:○○のキス
3等:○○の寝ぼけ写真
4等:○○の一週間なでなで権利書(ただし1等当てた人の期間中だったらその人の優先)
5等:その場でなでなで
ハズレ:○○の握手


最終更新:2010年06月24日 21:19